3・19 リアルジャパンプロレスで藤田和之&杉浦貴とスーパー・タイガー&関本大介が激突!松本都&彩羽匠vs朱里&安納サオリが初の女子プロレスマッチで対戦!

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 遡ること2005年6月9日、“ストロングスタイルの復興”をテーマとして初代タイガーマスク佐山サトルが平成の世にスタートさせたリアルジャパンプロレス。元号が令和となり2年目を迎えた今年2020年は、旗揚げ15周年の記念すべき一年でもある。そのアニバーサリーイヤーにおける第一弾大会となるのが、3月19日(木)東京・後楽園ホールで開催される「初代タイガーマスク 佐山サトル ストロングスタイルプロレス Vol.5」だ。前回の19年12・5後楽園ではスーパー・タイガーからベルトを引っぺがした藤田和之が船木誠勝を相手にレジェンド王座初防衛に成功。前王者のスーパーが次期挑戦に名乗りを挙げかけるもタイミングが悪く、藤田の逆鱗に触れてしまった。以来、スーパーは藤田の眼中に入っていない。初代タイガーが欠場中のいま、しかも記念すべき旗揚げイヤーのスタートだけに、スーパーは是が非でも藤田を振り向かせなければならないが…。危険な香りがいっぱいのメインのほか、旗揚げ15年で初めて女子の試合が実現するなど、今大会は話題満載。本欄では、3・19後楽園、そのリング上の見どころに迫っていく。

『初代タイガーマスク 佐山サトル ストロングスタイルプロレス Vol.5』
日程:2020年3月19日(木)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール

▼タッグマッチ 60分1本勝負
藤田和之(はぐれIGFインターナショナル)/杉浦貴(NOAH)
vs
スーパー・タイガー/関本大介(大日本)

▼国際ビジネス大学校 Presents シングルマッチ 30分1本勝負
船木誠勝(フリー)
vs
澤田敦士(フリー)

▼UWAアジアパシフィックヘビー級選手権 3WAYマッチ 30分1本勝負
【王者】将軍岡本(フリー)
vs
【挑戦者】間下隼人
vs
【挑戦者】岩崎孝樹(ガン☆プロ)

▼一般社団法人国家資格対策センターPresents スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
朱里(MAKAI)/安納サオリ(フリー)
vs
松本都(崖のふち)/彩羽匠(Marvelous)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
アレクサンダー大塚(AO/DC)/鈴木秀樹(フリー)/ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)
vs
雷神矢口(浅草)/タカ・クノウ(フリー)/関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
日高郁人(ZERO1)/石切(ランズエンド)
vs
最上九(2AW)/伊香保京介(ランズエンド)

旗揚げ15周年イヤー第一弾大会は、日高郁人&石切組vs伊香保京介&最上九組のタッグマッチで幕を開ける。オープニングからジュニアヘビー級によるスピーディーな展開が予想される。バトラーツ出身の日高は旗揚げ当時のリアルジャパンに参戦、スーパー・タイガーのデビュー戦の相手もつとめた、ジュニアにおけるストロングスタイルの第一人者と言ってもいいベテランだ。久しくリアルジャパンマットには上がっていなかったものの、昨年9月の大会でカムバックし、これが3大会連続の登場となる。パートナーの石切は崔領二が主宰するランズエンドのレスラーで、崔の抜擢により参戦が実現した。全日本プロレスの王道マットにも上がった石切は、今回がリアルジャパン初参戦。どんなファイトを見せるか注目の選手である。日高&石切組に対するは、伊香保&最上組だ。リアルジャパンではすっかりおなじみとなった伊香保。ある意味で前半戦の主役でもあり、会場人気は一番と言っても過言ではないだろう。その伊香保が初参戦の最上とタッグを組む。2AWの最上は見た目からしてもヒールでハードコアファイトも得意とする。それだけに、この試合におけるキーマンにもなるだろう。

第2試合は、大会の裏メインと言ってもおかしくない注目カードとなった。旗揚げ以来、リアルジャパンで女子プロレスの試合がおこなわれることはなかったのだが、今大会でついに解禁。もちろん、初代タイガーマスクの承認を得ての実現と相成った。しかも、朱里&安納サオリ組vs松本都組&彩羽匠組という、業界トップ旬の女子選手が集う好カードが実現することに。リアルジャパンだけに“ストロングスタイル”が人選の基準となるのだが、ここに異分子が紛れ込んでいるともっぱらの噂である。その噂の的になっているのが松本都。彼女を知る者ならばどう考えてもストロングスタイルとは真逆のキャラクターなのだが、実はこのカードをマッチメークした人物こそが彼女なのだ。そして都は「最高のカードが組めた」と胸を張る。その通り、朱里はUFCで世界の大舞台を経験し、昨年8月にプロレス界に戻ってきた。総合格闘技で実績を残し、プロレスでもシングル、タッグを問わずさまざまな経験を積んでいる。朱里と組む安納サオリは女優のプロレスをコンセプトとするアクトレスガールズの絶対的エースとして活躍、昨年末に団体を離れフリーとなった。女優との兼業ということもあり、なにかと色眼鏡で見られがちだが、だからこそアクトレスガールズの選手たちはそんな目を覆そうと真摯にプロレスと向き合っている。その代表格が安納であり、ブリッジをはじめ、彼女のしなやかな動きを見れば今回の抜擢も納得されるはずである。しかも先月には、初の爆破マッチまで経験した。今回のリアルジャパン参戦で、安納はまたひとつプロレスの幅を広げるのではなかろうか。彩羽匠はクラッシュギャルズで一世を風靡した長与千種にあこがれプロレスラーとなった。そして実際に長与の元に飛び込み一番弟子となった選手である。その姿には昭和のストロングスタイルが染みこんでいる。長与は初代タイガーから指導を受けたこともあり、彩羽はその話を師匠から聞かされていたという。だからこそ、今回の参戦は自身とともに長与が旗揚げしたMarvelousをアピールするこれ以上ないビッグチャンスとなるだろう。女子によるストロングスタイルで、女子の試合が今後も継続されるのか、すべてはこの試合にかかっている。彼女たちがストロングスタイルをアピールするなかで、異端の都が試合を持っていく可能性もなきにしもあらず。もしも都がそれを狙ってこのカードを組んだのだとしたら…。

 第3試合はヘビー級同士による6人タッグマッチ、アレクサンダー大塚&鈴木秀樹&ロッキー川村組vs雷神矢口&タカ・クノウ&関根“シュレック”秀樹組となる。アレク組がU系をルーツとする3人なら、矢口組は柔道着トリオと色分けできるのではなかろうか。どの組み合わせを取ってもド迫力の攻防が期待できる予測不可能な好カードだ。アレクはリアルジャパンとともに歩んできたファイターでもあり、鈴木は前回の大会であえて第1試合に登場、“飛龍2世”LEONAを完膚なきまでに叩きつぶしプロレスの怖さを徹底的に叩き込んだ。パンクラスの川村はボクシングスタイルで異色の存在だ。矢口はゴールデンロッカーズの片割れで2大会ぶりの参戦。グラップリング世界一のクノウは前回、澤田敦士をチョークスリーパーで絞め落とし、プロレス復帰戦を飾らせることを許さなかった。シュレックは一度見たら忘れられないインパクトの持ち主。柔術の実績も兼ね備えた元警察官はプロレスラーになる夢を40代で叶えるとともに、2・22「RIZIN.21」に参戦したばかり。プロレスと格闘技の二刀流だ。プロレス、格闘技、ヘビー級、そしてストロングスタイルと、リアルジャパンの醍醐味すべてが詰まったようなスペシャル感満載のこのカード。いったいここからいったいなにが生まれるのか。どの顔合わせも見逃せない!
 第4試合ではアジアパシフィックヘビー級選手権試合がおこなわれる。王者・将軍岡本に挑むのは、間下隼人と岩崎孝樹。3人が同時に闘う3WAYマッチによるタイトル戦となる。将軍は昨年9・19後楽園で岩崎を破り第3代王者となった。岩崎はガンバレ☆プロレス所属でリアルジャパンには参戦2戦目でベルトを取るという快挙を達成するも、一度も守ることなく王座を手放してしまった。前王者として再戦の権利があるのだが、そこに割って入ったのがリアルの生え抜き・間下だった。間下は12・5後楽園で6人タッグながら将軍から直接ピンフォールを奪ってみせた。するとこの実績を盾にベルト挑戦をアピール。将軍は間下を認めることこそしなかったものの、タイトルマッチは受諾。リアルジャパン旗揚げ後に入門し、現在唯一の生え抜きである間下だが、デビュー以来いまだ無冠。初代タイガーも欠場中とあり、こんどこそとの思いを込めて、大勝負に臨むこととなる。なお、試合は最初にピンフォールやギブアップを奪った選手が勝利、王者となる3WAY方式。王者には負けずしてベルトを失うリスクもある闘い。間下はあくまでも王者からの勝利を取りにいくのか、それともなりふり構わず結果だけを求めるのか。前王者の岩崎にも挽回のチャンス到来。さまざまな駆け引きが交錯する3WAYマッチとなりそうだ。

 セミファイナルでは船木誠勝と澤田敦士によるまさかの初遭遇が実現する。千葉県我孫子市会議員の澤田は、前回の12・5後楽園で約2年ぶりにプロレス復帰。タカ・クノウに苦杯を喫するも、2大会連続の登場でリアルジャパン継続参戦を狙っている。それだけに連敗は避けたいところだが、相手が船木とあって今回も苦戦は免れないところだろう。とはいえ、船木は初対戦の澤田を十分に警戒。パンクラス時代に経験した外国人選手との初対戦をイメージしているようである。初代タイガーマスク欠場の現在、船木はかねてから「リアルジャパンを守る」と宣言しており、
藤田和之からのレジェンド王座奪回こそならなかったものの、ベルトの価値を高めてきたのは間違いなく船木だった。よって、その頼もしいばかりの闘いぶりは団体の精神的支えにもなっている。だからこそ、“売名王”を自負する澤田にとって、船木のようなビッグネームは(我孫子市も含め)名前を売る絶好の機会にもなるだろう。「一寸先はハプニング」というアントニオ猪木の言葉をリング上で実践するか。そのハプニングにも期待したいセミファイナルだ。

 メインは迫力溢れるタッグマッチとなった。藤田和之は昨年9・19後楽園でスーパー・タイガーを圧倒、一発で団体の至宝をかっさらってみせる快挙を成し遂げた。さらには12・5後楽園で船木誠勝を退け堂々の初防衛。直後に次期挑戦者を募ったが、名乗りを挙げる者はいなかった。実際にはスーパーがエプロンに立ったのだが、ときすでに遅し。間合いの悪さが藤田の逆鱗に触れたのだった。大会後もスーパーはリマッチを要求しつづけるも、藤田の眼中には入らない。王者の目はむしろ大日本の関本大介に向いていた。関本はリアルジャパンでも実績を残し、ストロングスタイルファンの信頼も厚い。再三のアピールに対し、藤田は関本をまじえたタッグマッチなら受けて立つと返答。藤田がパートナーとして連れてきたのはNOAHの杉浦貴だった。これにより、燃える闘魂最後の遺伝子・藤田と三沢光晴さんの魂を継ぐ杉浦という驚愕のタッグがリアルジャパンマットに上陸することとなった。ベルト奪回を狙うスーパーにとってはとてつもなく大きな壁が現れたと言えるだろう。しかも、最近の試合内容から平井丈雅代表との亀裂まで表面化。スーパーが渾身の練習を見せることで“和解”したものの、大事なのはリングでのファイトにある。関本という強力なパートナーを得て、どこまで藤田&杉浦の牙城に迫れるのか。藤田にはNOAH3・29後楽園でのGHCヘビー級王座挑戦(王者は潮崎豪)、杉浦にもGHCナショナル王座防衛戦(vs田中稔)が控えており、どちらもリアルマットで星を落とすわけにはいかないだろう。それだけに、スーパーにはよりいっそう困難な闘いが待ち受けている。果たして、試合後のリング上は…?

今月22日に85歳の誕生日を迎える“WWE殿堂者”“過激な仕掛け人”新間寿会長は、「新型コロナウイルスに負けるな。リアルジャパンは絶対にやります。誰かが声を上げなければ、どんどん景気も落ち込み、オリンピックは遙か彼方へ行ってしまう。守ることよりも我々はもっと積極的に出て、私たちはこれ(プロレス)で元気なんだという声を上げたい。立ち向かう姿勢をまず見せるべきではないか。プロレスを通じ、プラス思考で闘う姿勢を見せようじゃありませんか」と怪気炎を上げている。3・19当日は、新間会長、初代タイガーマスクの大会開催に同意する柔道家・宇野晋太郎氏(ヨーロッパマスターズ81キロ級優勝、ワールドマスターゲーム66キロ級優勝)が来場予定。トリノで指導者をつとめる宇野氏は、柔道で日本とイタリアの交流を深めている。イタリアも日本と同じく、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けている国だ。リアルジャパンは3・19後楽園を開催することで、プロレス本来の目的、人々に元気を与えることを試みる。
(文:新井 宏)

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