【試合詳細】10・22 全日本プロレス後楽園ホール大会 【三冠ヘビー級】宮原健斗vs潮崎豪 【アジアタッグ】MUSASHI&吉岡世起vs青柳亮生&ライジングHAYATO 安齊勇馬vs井上凌 綾部蓮&タロースvs本田竜輝&野村直矢

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『旗揚げ記念シリーズ2025』
日程:2025年10月22日(水)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1322人

▼シングルマッチ 15分1本勝負
○青柳優馬
9分33秒 ダイビング・エルボードロップ→片エビ固め
●小藤将太(OSW)

▼10人タッグマッチ 20分1本勝負
[Gボーイズ]○大森北斗/羆嵐(フリー)/黒潮TOKYOジャパン(アップタウン)/他花師(DRAGON GATE)/立花誠吾(アップタウン)
10分50秒 無想一閃→片エビ固め
斉藤ジュン/“ミスター斉藤”土井成樹(フリー)/●田村男児/宮本裕向(666)/佐藤光留(パンクラスMISSION)

▼HAVOC vs バカの時代 6人タッグマッチ 30分1本勝負
[HAVOC]芦野祥太郎/ザイオン/○オデッセイ
7分18秒 ダイビング・ボディプレス→体固め
[バカの時代]鈴木秀樹/真霜拳號(2AW)/●阿部史典(格闘探偵団)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
○綾部蓮/タロース
10分55秒 デス・ルーレット→片エビ固め
●本田竜輝/野村直矢(REAL BLOOD)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
○安齊勇馬
12分12秒 ギムレット→片エビ固め
●井上凌

▼アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/むーちゃんせーちゃん】○MUSASHI/吉岡世起(フリー)
16分15秒 二天一流→体固め
【挑戦者組/アツハヤ】青柳亮生/●ライジングHAYATO
※127代王者組が初防衛に成功。

▼三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者】○宮原健斗
22分56秒 シャットダウン・スープレックス・ホールド
【挑戦者/HAVOC】●潮崎豪(フリー)
※第76代王者が初防衛に成功。

宮原と潮﨑が三冠戦を経て奇跡の電撃和解!むーちゃんせーちゃんが初防衛も新たな刺客は猫好きタッグ!北斗が突然のシリアスモードで参観挑戦表明!

第1試合


 ゴングが鳴ると場内は小藤コール一色となり、優馬は顔をしかめながら観客席を指差す。
 ロックアップでの力比べに押し勝った小藤が離れ際にチョップを見舞う流れを2度繰り返すと、優馬はヘッドロックからショルダータックル。ロープに飛ぶも小藤が全日本式アームドラッグ連発からドロップキック。

 小藤がエルボー連打からボディスラムを狙うが、優馬が逆に軽々とボディスラムで投げてエルボードロップ。「チョーシ乗るな!」とストンピング連打も、小藤はチョップ連打で返答。優馬は再びボディスラムから今度はギロチンドロップ。さらにボディスラムからエルボードロップ3連発。続けて放ったキャメルクラッチは向きを変えながら四方の観客席に小藤の苦悶顔を見せつけるという余裕ぶりを見せる。
 優馬は「終わりだチビ!」と叫びながら引き起こしてパイルドライバー。小藤がこれを2で返すと、優馬はコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、ブートで止めた小藤がドロップキック。さらに小藤がエルボー猛連打からミサイルキックを見舞い、フィッシャーマンの体勢も優馬が振り払ってスリーパーホールド。優馬が顔面をかきむしると、場内からは大・大・ブーイング。
 逆上した優馬がブレーンバスターを狙うが、着地した小藤がドロップキック。さらにカウンターのアームドラッグからフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドを決めるもカウント2。さらにキャプチュードを狙うが優馬がブレーンバスターで返す。小藤はスモールパッケージ、バックスライド、ラ・マヒストラルと丸め込みで粘るが、ロープに飛んだところを優馬がキチンシンクで迎撃。さらにキチンシンクからブレーンバスターで叩きつけ、ダイビング・エルボードロップで3カウントを奪った。

<試合後コメント>

小藤将太
「クッソ!俺はこのシングル、決してアンタのことナメてかかったわけじゃないッス。あなたは全日本を象徴する選手。ただのシングルにしたくありませんでした。でも今日試合を通して、絶対に僕の気持ち、伝えられたと思うんで。俺はこのまま止まらずにもっと強くなって、もっと上目指して、そのときがきたらまた、青柳優馬……根絶やしにしてやる!」

青柳優馬
「全日本プロレスの53周年の一発目をやらせていただきました。お目汚し大変失礼いたしました。小藤将太……くん。小藤くん。あんまり大きい声じゃ言えないけど、いっそ全日本プロレスに来たらどうだ?あんま大きい声じゃ言えねーけど。来たらいいんじゃない?と、俺は思った。個人的にね。会社がどーとかはしらんけど」

第2試合


 試合はいきなり全員入り乱れての場外戦に始まり、みんな笑いながら楽しそうに闘い始める。
 リング上では羆嵐&黒潮&立花が3人分の体重をかけて土井を踏みつけ、羆嵐がロープに飛んだところを土井が低空ドロップキックでヒザを撃ち抜く。土井は気合を入れてボディスラムを狙うが、羆嵐がその巨体で圧殺。さらにセントーンで押し潰し、立花にタッチ。
 立花は土井をロープに振ってマンハッタンドロップから「あァ~ん?」とメンチを切ってビッグブーツ。吹っ飛んだ土井がジュンにタッチ。
 ジュンがショルダータックルでぶっ飛ばすと、立花が必死の命乞い。ジュンは串刺しバックエルボーから光留にタッチ。
 光留は立花をコーナーで踏みつけ、アキレス腱固め。立花は「ずぇっ、んぜん……いたくねーよ……」と余裕(?)のアピールも、裕向が加勢に入り大ピンチに。しかし裕向のハンドスプリングエルボーが光留に誤爆し、立花が生還。他花師にタッチ。
 他花師がジュン以外の4人に地獄突きを猛連打。ジュンが他花師を喉輪で捕らえるも、他花師はコミカルに他花師コールを煽りながら脱出。チョップを受けて倒れ込む際に足振り上げて急所打ちを見舞い生還。ジュンもよろよろと帰っていく。
 黒潮と裕向の対面。黒潮がジャケットパンチ連打からロープを使ったチンクラッシャーから変形アラビアン・プレス。ジュンのマネをして髪をかきあげてからコーナーに上るが、裕向がロープを揺らしたため転落した黒潮が股間を痛打。さらに裕向がハンドスプリングでロープを揺らして股間に追加ダメージ。
 代わる男児が黒潮にショルダータックルからブレーンバスター。黒潮が男児を羽交い締めにする中、立花が「絶対持っとけよ!」と放ったエルボーが意外にも男児にヒット。Gボーイズが男児にトレイン攻撃を見舞っていき、男児に北斗軍スペシャルを促すが、北斗が拒否して1人で男児へデッドリードライブ。Gボーイズの間で不穏な空気が流れる。

 北斗がワースト・オブ・ザ・ワーストからカバーに入るが、Gボーイズはポカンと見守るばかり。北斗と男児が1vs1でエルボー合戦を展開し、男児がバックフリップ、ラリアット。すくっと起き上がった北斗がローリングエルボーからドラゴン・スープレックス・ホールド。さらに無想一閃で突き刺して3カウント奪取。突然のシリアスモードに入った北斗に敵味方の両方が困惑する中で試合が終わった。

<試合後コメント>

佐藤光留&田村男児
光留「なに?なに、最後のアレは」
男児「わかんねえ。意味わかんねえ。よく分かってない」
光留「Gボーイズだか北斗軍だかわかんないよ。男児ちゃんにはあってないようなもんなんだよ。あるものはあるんだよ。なあ男児ちゃん」
男児「あるものはある。やっていかないと」

大森北斗
「正直俺は今日という日をマジに、マジで楽しみにしてた。Gボーイズが初めて揃って、楽しくできるかなって思ってたんだけどよ、やっぱずっとムカついてんだ。立川から。田村、お前はメチャクチャパワーあるかもしんねーけどよ、勢いもあんのかもしんねーけどよ、俺は今テメーの相手をしてる暇はねーんだよ。俺がずっとムカついてる理由、楽しくねーな、ホントに。今ほんとにプロレスが楽しくねーんだよ!全然楽しくねーんだよ!イケメンのプロレスとか、立花誠吾のプロレスが俺はホントに素晴らしいと思うしよ、今なら最高に楽しめると思ったけどよ、マジで楽しくねーんだ。理由は、1つだよ」

黒潮TOKYOジャパン&立花誠吾&他花師&羆嵐
(※ブチ切れた黒潮&立花がプッシュアップバーを振り回しながら登場)
黒潮「どこ行ったんだアイツよ!!アイツ呼んでこいよ!!今すぐ叩き潰してやるよ!」
立花「北斗軍スペシャルなんでやんねーんだよ!!」
黒潮「どーいうことなんだよッ!!」
他花師「……Gボーイズッッ!!」
(※突然の絶叫に全員無言になる)
他花師「どういうことっすか。なんであんなリーダーは怒ってんすか」
黒潮「オメーもしらねーのかよ!」
立花「いきなりおっきい声出すなよ!」
他花師「……Gボーイズッッ!!」
(※突然の絶叫に全員無言になる)
他花師「なんであんな怒ってんすか」
黒潮「なんでわかんねーんだよ!」
立花「おめーもしらねーのかよ!」
黒潮「北斗呼んでこいつってんだよ!」
立花「北斗軍スペシャルなんでやんねーんだよ!!」
他花師「わからんなあ。クマちゃんわからんなあ?」
羆嵐「おれにもわかりません」
他花師「なんで他花師のネイルが白いのかもわからへんな。でもこれが他花師のGボーイズや。気合の現れ。しかし!すごくムカつく!今日は試合が長すぎて、長すぎて!すごくムカつく!ネイルだけに……長すぎたら、カッと(カット)しますね。おあとがよろしいようで!釈羅不!」
黒潮「他花師ィ~~~!!(※泣きながら他花師に抱きついて2人で退席)」
立花「……そんななんねーだろ(※呆れながら退席)」
羆嵐「北斗、説教します」

第3試合


 芦野と真霜の対面でゴングが鳴ると、素早いバックの取り合いからリストの取り合い。ロープに飛んだ真霜の足を絡め取った芦野がアンクルホールドを狙うも、真霜が素早く抜け出して一撃蹴りつけ距離を取る。両者タッチ。
 ザイオンと秀樹の対面。ザイオンがポーズを決めて威嚇してから手4つを要求。秀樹は腕一本でザイオンの手首をくるくるとひねるテクニックを見せてネックツイスト。ザイオンもナックルからスピアーを見舞い、アイリッシュ・ウィップからオデッセイにタッチ。
 オデッセイは秀樹にボディブロー連打からヘッドバッド。さらに串刺しラリアットを狙うが、秀樹が引き込んでぶら下がり式首4の字固め。さらにスリーパーホールドで絞り上げてから阿部にタッチ。
 阿部はオデッセイを怖がりつつも覚悟を決めて突っ込んでいき、回転浄土宗。オデッセイは涼しい顔で耐えて豪快に持ち上げるが、秀樹&真霜が慌ててカット。バカの時代でオデッセイにトレイン攻撃を見舞っていくが、阿部の攻撃だけ跳ね返されてしまう。オデッセイがカナディアン・バックブリーカーを決めると、真霜が足を、秀樹が頭を引っ張って救出しようとしたためさらに阿部にダメージ。オデッセイは豪快なダブルラリアットで2人をふっ飛ばし、芦野が真霜にジャーマン、ザイオンが秀樹にデスバレーボム。1人取り残された阿部が逃亡を図るが、逃げ場を塞がれた上にアイル・ビー・バック式伊良部パンチも不発に終わって万事休す。芦野のジャーマン+ザイオンのネックブローカーの合体技からオデッセイのフロッグ・スプラッシュが決まり3カウントが叩かれた。

<試合後コメント>

鈴木秀樹&真霜拳號&阿部史典
(※秀樹&真霜に阿部が担ぎ上げられた状態で登場)
阿部「なんなんだバカの時代って!バカしかいないよホントッ!ふざけんな!なんでタッチ来るんだ!バカじゃない奴とやりたいよ!」
(※秀樹&真霜が阿部の足をパカっと開くたびに阿部が「HAVOC♪HAVO~C♪」とノリノリでコールしながら3人で帰る)

芦野祥太郎&ザイオン&オデッセイ
オデッセイ「俺たちの力を見ただろう?!俺たち最強の3人が1つになれば最強で最高のチームになるんだぜベイビー♪」
ザイオン「俺たちは俺たちの野望を実現させるためにここに来たんだ。俺たちを止めることは誰にもできやしない!」
芦野「HAVOCの勢いは止められねーだろ!メインでは潮﨑豪が宮原健斗から三冠を獲るぞ!全員でベルトを持つのはHAVOCだよ!HAVOCがベルトを制覇してやるよ!」
3人「「「1!2!3!HAVOC!」」」
オデッセイ「オレタチハー!」
3人「「「HAVOC!!」」」

第4試合


 タロースと野村の対面でゴング。タロースが身長差をアピールして余裕の笑みも、野村がボディへのエルボーを猛連打。タロースは苦悶の表情を浮かべながらも腹を突き出すだけで野村をふっ飛ばし、両者タッチ。
 綾部と本田の対面。ロックアップでの力比べは綾部が競り勝ち、離れ際に頭を撫でる挑発。本田がエルボー連打からショルダータックルも、綾部が倒れず耐えて逆にショルダータックルで倒す。追撃を狙ったところを本田がロープに倒して踏みつけながら観衆とともに「1!2!3!4!」と反則カウントを合唱。野村と2人でロープに振って行くが、綾部がショルダータックルで2人まとめてなぎ倒しタロースにタッチ。
 タロースは綾部とともにその長い脚で本田の顔面をコーナーで踏みつけ、タロースも本田をロープにくくって観衆とともに「1!2!3!4!」と反則カウントを合唱する意趣返し。
 綾部と本田の対面。本田がエルボー連打も綾部が耐えてボディスラム。タロースにタッチ。
 タロースが本田に串刺しラリアット連打から高角度ボディスラム。本田はエルボー連打で突っ張り野村にタッチ。
 野村はタロースにドロップキック連打からボディへのエルボーからミサイルキック。さらに串刺しエルボーを狙うが、タロースがキャッチしてスパインバスターのように叩きつけ綾部にタッチ。
 綾部が野村をロープに振ってランニング・ネックブリーカー・ドロップ。さらに串刺しビッグブーツからデス・ルーレットを狙うが、野村が着地。綾部がロープに飛んだところをカウンターのジャンピングエルボーで追撃し、本田にタッチ。

 本田が綾部に串刺しラリアットからロープに走るが、綾部がカウンターのビッグブーツ。綾部&タロースが2人でトレイン攻撃を見舞い、綾部がリフトアップした本田の顔面へタロースがビッグブーツ。本田はメゲずにエルボー&ラリアットを連打して綾部を怯ませ、野村とともにトレイン攻撃。綾部は倒れず2人をビッグブーツ&エルボーで圧倒するも、本田が延髄ラリアット、野村がジャンピングエルボーを見舞い、2人で同時に突っ込むダブルスピアー。
 本田が綾部にファイナルベントを狙うが、綾部がニーリフトで抜け出してビッグブーツ。綾部がデス・ルーレットを狙うが、野村が救援に入って2人で綾部へダブルブレーンバスター。さらにタロースにもダブルスピアーを放つが、タロースがキャッチして2人を同時にチョークスラムで叩きつける怪力を誇示。最後は綾部が本田にフルネルソン・バスターからデス・ルーレットを決めて3カウントを奪った。

<試合後コメント>

本田竜輝&野村直矢
本田「クッソ!負けた!タッグ初戦で負けるのはメチャクチャ悔しいなあ!まあいいよ。最強タッグリーグあんだろ?オイ、タロース。特に綾部!お前、潰すッ!」
野村「アイツらデカくて強いけど、あんなの痛いに決まってるんだって。俺が今日初タッグ、次はね、最強タッグ、アイツら、必ず潰す」

綾部蓮&タロース
タロース「これが俺たちの闘い方だ。このまま突き進んでこのトーナメントで優勝するし、俺たちがベルトをいただくんだ!」
綾部「当たり前だ。今の闘いを見ればわかるだろう?今年の一ヶ月後に始まる最強タッグリーグ戦、誰が優勝するのか。綾部蓮&タロース組一択だ。このあと発表されるチームがどんなチームでも関係ない。今の闘いを見ればわかるはずだ。他のチームは絶望を感じる。それだけだ」
タロース「綾部の言う通りだ。俺たちは日本でだけじゃない。世界でだって歴史上で俺たちのようなチームは見たことがないだろう。なぜならは俺たちが地球上で最強最大のタッグなのだからな!」
綾部「さあ、全日本プロレスのタッグ戦線は大きく変わることになるというのを、今の闘いを見た者はわかっただろう。それだけだ」

第5試合


 ゴングが鳴ると、ロックアップからバックの奪い合い、リストの取り合い、ヘッドロックの攻防からクリーンブレイク。
 ロックアップでの力比べに競り勝った井上が離れ際にソバットを突き刺し、顔面へビッグブーツ。さらにサッカーボールキックを見舞い、エルボー合戦に持ち込む。井上がソバットからロープに飛ぶが、安齊がドロップキックで迎撃。
 今度は安齊からエルボー合戦に持ち込み、ロープに振ってバックエルボー。さらにコーナーに振って串刺しジャンピングエルボーからボディスラムで叩きつけ、逆エビ固め。
 なんとかロープにたどり着いた井上はふらつきながらもエルボーを連打し、レッグラリアート。さらに串刺しビッグブーツから串刺し低空ドロップキックを食らわせ、プリンスキラーで捕らえる。安齊がロープを掴むと、井上は引き起こしてエルボー合戦へ。井上がミドルキックに切り替えて連打すると安齊も苦悶の表情でうずくまり、井上はチャンスとばかりに猛連打。安齊も追走ジャンピングエルボーからスロイダーで反撃し、ダブルアーム・スープレックスからギムレットを狙う。井上が大暴れして脱出し、強烈なエルボーで怯ませてハイキック。ヒザをついた安齊の側頭部にバズソーキックを叩き込むもカウントは2。

 井上は苧環(※リフトアップ式コンプリートショット)から大観音スープレックス(※リストクラッチ式バックドロップ・ホールド)を狙うも、安齊が振り払ってエルボーを発射。井上はこれをキャッチして再びプリンスキラー。これをブレイクされると、井上は再びバズソーキックを発射も、かわした安齊が後頭部へのジャンピングニーからドラゴン・スープレックス。ロープに飛ぼうとした安齊へ井上がプリンスキラーを狙うが、これを読んでいた安齊が素早くバックを取ってジャーマン・スープレックス・ホールド。

 井上は雄叫びを上げながら突っ込んでいくが、安齊はジャンピングニーで迎撃。さらにロープに振ってジャンピングニーを叩き込み、最後はギムレットを決めて3カウントを奪った。

<試合後コメント>

井上凌
「安齊、安齊……憎いけど、お前とのシングルマッチ、対角線に立ったとき、ものすごい楽しいし、気持ちいいね。やってみて。まあいろいろ今までいろいろ怨念、いろいろ反則攻撃とかやったけどさ、やっぱり、やっぱり、そんなん無しで真っ直ぐぶつかるのが楽しくなってさ。安齊はいろいろこのあと組むこともあるけど、また対角線なったときにバチバチやろう。俺も倒したいから。そしてお前から3カウント狙えるように俺もどんどん強くなる。あともう1個、忘れちゃいけないこと。今日10月22日。去年、俺が長尾一大心のデビュー戦の相手を務めた。絶対今日も後楽園ホールのこのリングのエプロンで俺らを見てるはずだ。また彼に届くようにしっかりやっていきますよ。でも今日は悔しい。でも楽しい!ありがとうございましたッ!」

安齊勇馬
「約1年前ぐらいですかね?井上さんにアジアタッグで絡まれて、メチャクチャな闘い方されて。よく言えばがむしゃらかもしれないけど、俺は心底ダサいと思ってました。ただ、最近の井上さん、そのときとは比べものにならないぐらいカッコいいし、今日もやっててメチャクチャ楽しかったです。俺たち、一緒にしていいかわからないけど、今全日本で下の2人。先輩とか後輩とか関係なく、俺たちが全員に勝つつもりでいかないと、この全日本プロレス、まだまだ盛り上がらないと思うから。出たり入ったりする人、よそから来た外国の選手、そんなん全部関係ない。この全日本で育って、全日本で男通してる俺と井上さんが一番盛り上げてみせます。そうしないと、俺たちの後輩にカッコがつかないんで」

第6試合


 熱血なMUSASHIは、引き気味の吉岡にビンタを見舞って気合を入れる。
 MUSASHIとHAYATOの対面でゴングが鳴ると、ロックアップからバックの取り合い、リストの取り合いを展開。HAYATOがチョップスマッシュで先制するも、MUSASHIは逆水平チョップで反撃。熾烈なロープワークの応酬を制したMUSASHIがティヘラを決めて雄叫び。「ライジングHAYATOォォオオ!そんなもんじゃねーだろォオオ!立てよ!俺らに勝つんだろ!立てよ!立てよ!俺は今からお前のこと殴るからな!立てよ!」と試合開始直後とは思えないテンションで絶叫するも、HAYATOの答えは強烈なビンタ。吉岡がHAYATOを羽交い締めにする中、MUSASHIが「ライジングHAYATO!今度こそ歯ァ食いしばれ!」とビンタを発射。HAYATOが回避すると、吉岡がさっきのお返しのビンタ。連携が乱れたところをアツハヤが場外に放り出してダブルプランチャで追撃。
 代わる亮生はHAYATOとダブルのヒップトスからサンドイッチ式低空ドロップキック。亮生はMUSASHIにスリーパーホールド。さらに「カモーン!カモーン!来い来い!」と煽ってチョップを打たせていき、チョップでお返ししてHAYATOにタッチ。
 MUSASHIはふらつきながらもエルボーを連打。HAYATOはビンタで返してロープに振るが、MUSASHIがタイミングをずらして撹乱しランニングエルボー。吉岡にタッチ。

 吉岡はHAYATOを目まぐるしいロープワークで翻弄し、フロントハイキック。さらにHAYATOを踏み台に亮生へスイングDDTを見舞う。さらに吉岡はHAYATOをコーナーに振ろうとするが、HAYATOが振り払ってショットガン・ドロップキック。亮生にタッチ。
 亮生は吉岡に串刺しバックエルボーからブーメラン・アームホイップからのドロップキック。続けてトラースキックからロコモーション式フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドを3連撃からムーンサルト・プレスを発射も、吉岡が回避して自爆させる。亮生はすぐに起きるも、吉岡がコンビネーショントラースキックからブレーンバスターを狙う。亮生がぶっこ抜いてブレーンバスターで返すも、両者大の字となりダブルダウン。

 両軍タッチし、MUSASHIとHAYATOの対面。HAYATOがチョップスマッシュからロープに飛ぶが、MUSASHIが低空ドロップキックでヒザを打ち抜き、フットスタンプからドロップキック。吉岡が加勢に入ってトレイン攻撃を見舞い、吉岡のサッカーボールキックからMUSASHIのトラースキック。MUSASHIはエクスプロイダーを狙うが、HAYATOが全力の抵抗で抜け出し顔面へのドロップキックからナガオDDT。さらに亮生がドロップキックで追撃し、アツハヤがMUSASHIをコーナーに振ってトレイン攻撃。アツハヤの合体コードブレイカーから亮生のバックドロップ+HAYATOのネックブリーカーの合体攻撃が決まり、HAYATOがトラースキックを発射。MUSASHIはこれをキャッチして逆水平チョップ。HAYATOもチョップスマッシュで反撃して突っ込んでいくが、MUSASHIの追走キックと吉岡のエプロンからのジャンピングハイキックが同時のヒット。

 吉岡の雪崩式フランケンシュタイナー、MUSASHIのエストレージャ・フトゥーロと連撃が入り、MUSASHIが二天一流を狙う。HAYATOはこれをフランケンシュタイナーで切り返し、亮生が旋風脚でアシスト。アツハヤがダブルの変形フィッシャーマンズ・スクリューを見舞い、HAYATOがシド・ヴィシャスを発射。MUSASHIがこれをかわしたところに吉岡がバズソーキックを入れるが、亮生がハンドスプリング式オーバーヘッドキックで蹴散らす。MUSASHIがHAYATOにエクスプロイダーからファルコンアロー。続けて二天一流を狙うが、下から担ぎ上げたHAYATOが人でなしドライバー。MUSASHIは食らいながらも下から丸め込んで切り返し、トラースキック。HAYATOも倒れずトラースキックを見舞っていくが、MUSASHIはフルネルソン・バスターの形から入る変形フラットライナーから後頭部へのトラースキック。亮生がカットするも、吉岡が場外に排除してラ・ケブラーダで追撃。

 MUSASHIがHAYATOへエストレージャ・フトゥーロを2連撃。最後は二天一流で頭からぶっ刺して3カウントを奪った。

MUSASHI「勝ったぞぉ~~!」

小藤将太がリングイン

小藤「防衛おめでとうございます。全日ジュニアによるアジアタッグの試合、こんなに熱い試合見せられたら、僕も居ても立っても居られなくて出てきてしまいました。次、そのアジアタッグのベルト、僕に挑戦させてください!」
MUSASHI「……小藤選手、いいじゃんいいじゃぁ~ん!いいじゃぁ~ん!なに今の気持ちのいい挑戦表明!やろーよやろー!そういうのだいすき!やろーよ!これタッグのベルトだからさぁ、1人で来られても無理じゃぁ~ん?パートナーはいるの?パートナーは誰ですか?」
小藤「パートナーはもちろん準備してます。僕のパートナー……この人です!」

 鈴木秀樹の入場曲が流れ始めると、むーちゃんせーちゃんが絶望顔で腰を抜かす。

MUSASHI「……ちがうじゃん。ちがうじゃん。ジュニアのせんしゅだとおもったじゃん。ちがうじゃん……タイトルマッチ、やる……?やりたい?」

 腕を組んだまま真顔&無言でじっと見つめる秀樹にMUSASHIが恐る恐るマイクを向けられると、秀樹は「シャーーーーッ!」と威嚇。

小藤「MUSASHIさん、僕のパートナー、鈴木秀樹選手です。僕の挑戦、受けてくれますか?
秀樹「シャーーーーッ!」
MUSASHI「(※絶句するMUSASHIに観衆の1人から「やめとけ!」の声が飛ぶ)やめるわけねーだろ?!」
吉岡「もういいよ、むーちゃん!1回やるって言っちゃったし、この空気をどうにかするためにも、受けろ!」

 MUSASHIが恐る恐る秀樹にマイクを向ける。

秀樹「にゃ~~」
小藤「ということで、小藤将太、鈴木秀樹の【アグレッシブキャッツ】が次、アジアタッグ挑戦します!

<試合後コメント>

青柳亮生&ライジングHAYATO
亮生「……なにが必要なんだ、俺たちには。4年前か。初めて挑戦して、ここまで力を付けた。でも届かない。なにが必要なんだ?もうわかんねーからさ。もう最強タッグも決まってんだ。下向いてらんないよ。あぁ、クソ!最強タッグ、もっとでっけー奴らもつえー奴らもいる。でも、その中でアツハヤが結果残したほうがおもしれーだろ?今日の悔しさをバネに必ず結果出します」
HAYATO「(※肩を貸そうとする亮生に)大丈夫、立てる。……もう負けないから。最強タッグ、優勝しよう」
亮生「OK!行くぞ!見とけッ!」

小藤将太&鈴木秀樹
小藤「リング上でも言った通り、あんなに熱いジュニアのアジアタッグ選手権見せられたら、いてもたってもいられてなくてリングに行ってしまいました。次、自分が鈴木秀樹選手とアグレッシブキャッツとして挑戦させていただきます」
秀樹「シャーーーッ!!」

MUSASHI&吉岡世起
吉岡「むーちゃんの、むーちゃんの新しい扉が開いて!むーちゃんの……」
MUSASHI「勝ったぞォォォオオッ!!」
吉岡「……心臓に悪いんだよね。心臓に悪いよ」
MUSASHI「すべてに!勝ったかどうかは各自で判断すればいいんじゃないですか」
吉岡「委ねるの?」
MUSASHI「ただアツハヤ、むーちゃんせーちゃん、全日本プロレス!そしてお客さんすべてが素晴らしいッ!」
吉岡「……」
MUSASHI「ねえッ?!」
吉岡「ねえッ?!今、素晴らしいのあとはなによ。気にしちゃったじゃん。とはいえ!とはいえ、むーちゃん」
MUSASHI「なに?!」
吉岡「次の!挑戦者が!出てきたよ!」
MUSASHI「出てきたねぇッ!相棒連れて!」
吉岡「小藤、お前出てきたときに『ジュニアの戦い素晴らしい』って言ったよなァ?!聞いたよな?!撮ったよな?!お前、連れてきたのジュニアじゃねーじゃねーか!ウソつきか!どういうことだオイ!ねえ?!」
MUSASHI「まあ……信は力なり!」(※『スクール☆ウォーズ』のセリフ)
吉岡「えっ……?」
MUSASHI「信は!」
吉岡「信は」
MUSASHI「力なり!」
吉岡「力なり。どういうこと?」
MUSASHI「信は力なり!」
吉岡「いや違う。どういうこと?」
MUSASHI「だから、信は!」
吉岡「信は」
MUSASHI「力なり!泣かせてください。思いっきり泣かせてください!くぁったぞォォオオッ!!」
(※MUSASHIが先に退席)
吉岡「……えっ。えっ?どゆこと……?えっ……?」

第7試合


 ゴングが鳴ると、ロックアップでの力比べを展開。押し込んだ潮﨑が余裕たっぷりにクリーンブレイクして見せる。
 再びロックアップで組み合い、バックの取り合いからリストの取り合いに。宮原がロープに押し込み、離れ際に強烈なチョップを見舞いフロント・ハイキック。潮﨑を場外に連れ出し、自身だけすぐにリングに戻りつつ大・健斗コールを浴びる。
 リングに戻った潮﨑は強烈な逆水平チョップを連打して場外に叩き出し、宮原の頭だけ外に出る形でエプロンに寝かせて頭部へのランニングニー。そのまま場外鉄柵に叩きつけようとするが、宮原が鉄柵へのスタンガンを決めて逆転の狼煙を上げ、ヘッドバッドを猛連打。さらに鉄柵への串刺しフロント・ハイキックを見舞ってリングに戻す。

 宮原はいたぶるように潮﨑の顔面を蹴りつけていき、「来いよホラ」とエルボーを好きに打たせた上でフロント・ハイキックで返礼。さらにロープに飛ぶが、潮﨑がフライング・ショルダーで迎撃。すぐに立ち上がる宮原だったが、潮﨑が強烈な逆水平チョップでなぎ倒し、コーナーでマシンガン・チョップ。続けてランニング袈裟斬りチョップからゴーフラッシャーを狙うが、宮原がエプロンに落とす。潮﨑はロープ越しのラリアットで倒し、エプロンからセカンドコーナーに載せて場外への雪崩式ブレーンバスターを狙う。なんとか脱出した宮原がエプロンパイルドライバーを決めて窮地を脱出。
 宮原は潮﨑をリングに戻して串刺しブラックアウト。潮﨑がバタリと倒れ込んで動かなくなるも、宮原は殺気を途切れさせることなく潮﨑が上半身を起こしたところで串刺しフロント・ハイキック。さらに雪崩式ブレーンバスターを狙うが、潮﨑がヘッドバッドで脱出し、ひねりを加えた雪崩式ブレーンバスター。
 潮﨑が両手を広げて待ち構える中、宮原がふらふらと起きてエルボー合戦へ。劣勢となった潮﨑だったが、逆水平チョップに切り替えると一気に逆転。一発ごとに汗飛沫が飛び散る猛連打からゴーフラッシャーを狙うが、宮原がぶっこ抜いて垂直落下式ブレーンバスター。



 宮原はロープへの串刺しブラックアウト。2発目を放つが、潮﨑が右のラリアットで撃ち落とす。2発目の右ラリアットは宮原がブラックアウトで撃ち落とすも、潮﨑は怯まず左のラリアットで宮原をなぎ倒す。潮﨑がゴーフラッシャーから引き起こして豪腕ラリアットを発射も、宮原がかわしてスクールボーイからのブラックアウト。続けてシャットダウン・スープレックスを狙うが、潮﨑が振り払って豪腕ラリアット。潮﨑はリミットブレイクから「HAVOC!」と叫びながらの豪腕ラリアット。カウント2.9で返した宮原にはこの日一番の健斗コールが贈られる。
 潮﨑はアームカバーを外して本気の豪腕ラリアットを狙うが、宮原がカウンターのブラックアウトで顔面をぶち抜き、シャットダウン・スープレックスの体勢。着地した潮﨑が袈裟斬りチョップ。さらにローリング袈裟斬りを狙うが、宮原がブラックアウトで阻止してシャットダウン・スープレックス・ホールド。これで3カウントが叩かれた。

宮原「潮﨑豪、出たり入ったり!出たり入ったり!ベルトを返上したり!ユニットを野放しにしても……いいじゃねーか!誰だそんなちいちゃいこと言ってた奴は!ちいちゃい人間だねえ!出たり入ったり!ベルトを返上したり!ユニットを野放しにしたっていいじゃないか!そんな小さいことを言ってる奴はそんなちいさいこと言ってる奴の顔が見てみたいねえ!いいか!全日本プロレスという場所は誰のものでもないんだ。この全日本プロレスは強くてカッコ良くて、デカいヘビー級が集まるリングだ。潮﨑豪、なかなかお似合いじゃねーか?ただッ!お前が選んだ道はHAVOCだ。まあいいから上がってこいよ。今日だけ上がってこい!(※潮﨑がリングへ)いいか潮﨑豪、この全日本プロレスは先程もいった通りデカくて強くてカッコいいヘビー級がたくさんいる。日本プロレスファンで、潮﨑豪の全開ファイトみたいファン、いるだろう?!これは俺の考えじゃないからな。日本のプロレスファンのメッセージだ。俺には関係ねえ!ただよ、お前が選んだ道はHAVOCだ。ただ今日は……ハグしようぜ。(※潮﨑が拒否)……ダメらしい」

 一度は拒否した潮﨑だったが、自分から勢いよく宮原にハグ。

宮原「明日からまた敵だ!覚えとけよ!」

 大・潮﨑コールに「潮﨑!おかえり!」の声が飛ぶ中、潮﨑が涙しながら退場 

宮原「(※止まぬ潮﨑コールに)もういいでしょ!そんくらいで!何度も言うが、この全日本プロレスは誰のものでもない。出戻りだろうがフリーだろうが、生え抜きだろうが、俺だってこんなこと言ってるが10年前に移籍してきた身分だ!生え抜きみたいな顔すればなんとかなるだろう!デカい奴が闘うところを見たいだろう?!これからも全日本プロレスはプロレスファンにドキドキワクワクするプロレスを見せるからな。最後に!後楽園ホールの皆さんに聞きたーい!全日本プロレス、最高ですかーーーッ!」

 ここで突然北斗がリングに飛び込んできてドラゴン・スープレックス。場内は大ブーイング。

北斗「……NOAHを干された奴と、健介オフィスを辞めた奴。たのしそーだな?お前が立川でベルトを獲った日から、俺はプロレスが全然楽しくねーんだよ。そんなに生え抜きが好きなら、俺に挑戦させてくれ。どこでやるよ?」

宮原「お前、なに中だお前?北海道の田舎町出身か?じゃあ11月3日、北海道の大都会、大森北斗、お前の最後の北海道の思い出作りに付き合ってやるよ。せいぜい地元で俺に負けるとこ、皆さんにお見せするんだな。恥かくぞ?」

 北斗が退場。

宮原「さあ三冠ベルト巻こうか!さあプロレスファン!今日も楽しんでくれましたか?!今日は俺たち全日本プロレスは、11月にじゅう……?10月26日北海道ツアーが奇しくも北斗市で始まる!大森北斗は嫌いだけど、北斗市には罪はない!さあプロレスファンよ、10月26日から11月3日までの北海道ツアー、楽しんでくれ!最後に!会場の皆さんに聞きたーい!全日本プロレス、最高ですかーッ?!全日本プロレス……最高ッ♪」

<試合後コメント>

潮﨑豪 with HAVOC
「まあまずはこの三冠戦、負けてはしまったけど……俺には仲間がいる。全日本プロレスでの仲間がいるんだよ。HAVOCで必ずあのベルト獲り返してやる……獲り返すじゃないな。獲ってやるよ。まだまだ終わらない。終わらない!潮﨑豪は全日本プロレス、HAVOCの潮﨑豪は終わらないよ。ザイオン、オデッセイ、芦野、そして潮﨑。俺たちがHAVOC。We ARE HAVOCだ」
芦野「俺たちが!」
ザイオン「オレタチハー!」
オデッセイ「オレタチハー!」
全員「「「「HAVOC!」」」」

宮原健斗
「よっしゃあ!すべてはリング上で言った。潮﨑豪!闘う前はプロレスファンも、どこぞのプロレスラーも出たり入ったり、ベルトを返上したり、ユニットを野放しにしたりするという、ちっちぇえ意見が飛び交ってたな。そんなちっちゃい感性を持ったプロレスラーの顔が見てみたいね。出たり入ったり、ベルトを返上したり、ユニットを野放しにしたり……そんなことどうでもええわ!そして、10年前の世界タッグを返上した出来事なんか忘れてたわ!プロレスファンとそんなことを言うプロレスラーの顔が見てみたいね。10年前を引き出すレスラーの顔が見てみたい。恥ずかしいよ。同じレスラーとして。ただ、言っただろ?このリングは誰のものでもないんだ。なあ?強いて言うならプロレスファンのモンだ。俺らは!この全日本プロレスは!デカくて強くてカッコいいヘビー級のレスラーが集まるリングだ。それがプロレスだろ?!なあ?!デカいレスラーをプロレスファンは見たいんだよ。それを俺らが体現していくからな。だから言ったろ?潮﨑豪だって、デカくて強くてカッコいい。よく似合うじゃないか、お前には。そして俺がリング上で言ったのはプロレスファンの代弁だ。なあ、潮崎豪。テメーの全開ファイトをこの日本プロレス界のためにまだまだやらなきゃいけねえだろ?それは俺の意見じゃねーからな。プロレスファンの代弁だ。俺には関係ねー。そして!大森北斗。よく出てこれたなこんな中お前。勇気だけは買ってやるよ。宮原健斗と潮﨑豪の中にお前は入り込もうっていうのか?北海道の田舎町出身だろうお前は。だから北海道の大都会・札幌で、テメーの地元で恥かかせてやるよ。今からご親族の皆様に連絡しとけ!『スーパースター・宮原健斗と地元で錦を飾りますから』ってな。今からだ。すぐにLINEしろ親族に。言っておくけど、俺は全国区のスーパースターだ。札幌の皆様が俺の2度目の防衛戦を楽しみにしてるからな。大森北斗、お前には荷が重いんじゃねーか?だからだ!ご親族に連絡しておかないとお前、会場一帯が俺の応援に染まるぞお前。恥かかせてやるからな」

大森北斗
「まあ、あたかも所属みたいなツラしてやるのはいいと思うよ。NOAHを干された奴と健介オフィスを辞めた奴で旗揚げ記念日、仲良くやるのはメチャクチャいいと思うよ。でもさ、お前らは楽しそうだけど、今日来た会場の人も楽しそうだけどさ、俺はお前がベルトを獲った立川からプロレスが本ッ当に楽しくないんだよ。せっかくさぁ、新しいチーム創ったり。黒潮TOKYOジャパン、立花誠吾、アイツらはいい。本当に俺が理想とするようなプロレスをやってると言っても過言ではない。ああいう楽しいプロレスをやるのが俺は大好きなはずなのに、マジで楽しくねえんだよプロレスが。オイ宮原。許してやるよ。お前が過去に道場内で俺の居場所をなくしたことも、まったく俺と会話をしなかったことも。入門してからもう7~8年経っているけど、お前とは20回ぐらいしか会話できたことないかもしれないな。ほぼリング上だな。それも全部許してやるよ。だけど11月3日、札幌だけは、お前絶対許さねーからな。……殴らせろよ」

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