【試合詳細】1・4 新日本プロレス東京ドーム大会 【IWGPヘビー級】オカダ・カズチカvs飯伏幸太 【IC王座】ジェイ・ホワイトvs内藤哲也 【IWGPジュニア】ウィル・オスプレイvs高橋ヒロム タイガーマスク&ザ・グレート・サスケ&藤波辰爾&獣神サンダー・ライガー with エル・サムライvs田口隆祐&高岩竜一&大谷晋二郎&佐野直喜 with 小林邦昭

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『バンドリ!Presents WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム』
日程:2020年1月4日(土)
開始:17:00
会場:東京都・東京ドーム
観衆:40,008人 (満員)

▼スターダム提供試合 15分1本勝負
[STARS]○岩谷麻優(スターダム)/星輝ありさ(スターダム)
9分4秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
木村花(スターダム)/●ジュリア(スターダム)

▼8人タッグマッチ 15分1本勝負
真壁刀義/本間朋晃/●辻陽太/上村優也
7分36秒 TOAボトム→片エビ固め
○トーア・ヘナーレ/アレックス・コグリン/クラーク・コナーズ/カール・フレドリックス

▼タッグマッチ 15分1本勝負
○小島聡/天山広吉
5分47秒 ラリアット→片エビ固め
●中西学/永田裕志

▼獣神サンダー・ライガー引退試合 I 60分1本勝負
●獣神サンダー・ライガー/タイガーマスク/藤波辰爾(ドラディション)/ザ・グレート・サスケ(みちのく) with エル・サムライ(スポルティーバ)
8分52秒 どどん→片エビ固め
佐野直喜(フリー)/○田口隆祐/大谷晋二郎(ZERO1)/高岩竜一(ZERO1)with 小林邦昭

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]SANADA/●BUSHI/“キング・オブ・ダークネス”EVIL/鷹木信悟
8分39秒 ジム・ブレイクス・アームバー
[鈴木軍]鈴木みのる(パンクラスMISSION)/タイチ/○ザック・セイバーJr./エル・デスペラード

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]○後藤洋央紀/矢野通/石井智宏/YOSHI-HASHI
8分17秒 GTR→片エビ固め
[BULLET CLUB]KENTA/バッドラック・ファレ/チェーズ・オーエンズ/●高橋裕二郎

▼IWGPタッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/BULLET CLUB/G.O.D】●タマ・トンガ/タンガ・ロア
13分25秒 ACID DROP→エビ固め
【挑戦者組/WORLD TAG LEAGUE2019優勝チーム】ジュース・ロビンソン/○デビッド・フィンレー
※第83代王者組が8度目の防衛に失敗。ジュース&フィンレーが第84代王者組となる

▼IWGP USヘビー級選手権試合テキサス・デスマッチ 60分1本勝負
【王者/鈴木軍】●ランス・アーチャー
14分26秒 10カウントKO
【挑戦者】○ジョン・モクスリー
※第7代王者が2度目の防衛に失敗。モクスリーが第8代王者となる

▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/CHAOS】●ウィル・オスプレイ
24分33秒 TIME BOMB II→片エビ固め
【挑戦者/L.I.J】○高橋ヒロム
※第85代王者が4度目の防衛に失敗。ヒロムが第86代王者へ

▼IWGPインターコンチネンタル選手権試合 60分1本勝負
【王者/BULLET CLUB】●ジェイ・ホワイト
33分54秒 デスティーノ→片エビ固め
【挑戦者/L.I.J】○内藤哲也
※第23代王者yが2度目の防衛に失敗。内藤第24代王者へ

▼IWGPヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/CHAOS】○オカダ・カズチカ
39分16秒 レインメーカー→片エビ固め
【挑戦者/G1 CLIMAX 29優勝者】●飯伏幸太
※第69代王者が5度目の防衛に成功

オカダが飯伏を下してIWGPヘビー級王座を防衛!内藤がIC王者となりオカダvs内藤の二冠戦が決定!ヒロムがジュニア王座を奪取しプロレスへの熱い思いを爆発!ライガー引退試合はレジェンドたちが全員笑顔!

第0-1試合


 リングアナをスターダムオフィシャルサポーターに任命された声優の相羽あいなさんが務めるなかスターダム提供試合が開始。

 花とジュリアが試合前から突き飛ばし合い試合開始。
 先発は花と岩谷。組み合うとバックの取り合いからリストの取り合い。花が岩谷の腕をロープに絡ませアームロック。これはレフェリーが注意しブレイク。
 岩谷が花をロープに振ると、花のラリアットを避けてコルバタで場外に投げ捨てるとトペに見せかけて619でリング中央に戻り挑発。
 花も扇情的にリングに戻るとジュリアが花の背中にタッチし強制的にチェンジ。岩谷も星輝にタッチ。

 ジュリアのビッグブーツを避けた星輝がハイキックも、ジュリアも避けてロープに飛ぶとビッグブーツで吹っ飛ばす。星輝もランニングミドルで倒すが、ジュリアはすぐに立ち上がり背中にビッグブーツ。ジュリアは髪を掴んで捻るとヘアーホイップからコーナーにもたれかかる星輝の顔面にケンカキックを叩き込み花にタッチ。

 花はボディスラムから踏みつけフォールも2。
 花は正面ロープに星輝をくくりつけるとジュリアとともに左右から顔面を踏みつけていく。
 花はジュリアにタッチ。

 ジュリアはケンカキックから背中にエルボー。さらにストンピングからロープに飛ぶが、星輝は前蹴りでカットするとトラースキック。さらにジャンピングニーを顔面に叩き込み岩谷にタッチ。ジュリアも花にタッチ。

 花が岩谷にビッグブーツからジュリアとダブル攻撃を狙うが、岩谷は二人の手を掴むとロープの反動を使い二人まとめてアームホイップから、二人の顔面に同時ドロップキック。
 ジュリアがコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、岩谷は避けて顔面にドロップキック。しかしこれはジュリアが避けてSTFで捕らえるが星輝がカット。ジュリアは花にタッチ。

 花はブレーンバスターを狙うが、岩谷は胴締めフロントネックで捕らえ絞り上げる。花は強引に持ち上げてブレーンバスターからフォールも2。
 花はコーナーに登りタイガーリリーの体勢も、切り替えした岩谷が走り込むが花は卍固めでとらえる。カットに来ようとした星輝もジュリアが蜘蛛の巣でとらえるが、岩谷はなんとかロープを掴みブレイク。

 花が岩谷をコーナーに振りジュリアが串刺しビッグブーツ。さらに花の串刺しビッグブーツが発射されるが、岩谷がジュリアを盾にして誤爆させるとがダブルリストアームサルトも2。
 岩谷はドラゴンスープレックスを狙うが、切り替えした花が羽交い締めにするとジュリアがミサイルキック。岩谷が避けてこれを花に誤爆させると、星輝がジュリアにSSCから花にブラジリアンキック。岩谷がジュリアをドラゴンスープレックスホールドで叩きつけると、コーナーに登りムーンサルトを投下。これで見事3カウント。

<試合後コメント>

岩谷麻優&星輝ありさ
岩谷「スターダム、第0試合ですけど、今回今までスターダムを見たこと無いっていうお客さんも多い中、こうやって試合ができたこと、本当に嬉しく思ってますし、東京ドームという舞台で、ムーンサルト、ドラゴン、両方できたのが本当に、本当に自分のプロレスラー人生において思い出に残る出来事だったなって思います。でもこれを、これからのプロレスラー人生の中で、今日だけってことにはしたくないので、必ずスターダムでも東京ドームというでかい舞台で大会ができるように、自分もスターダムのアイコンとして引っ張っていきたいと思います!ありがとうございました!」
星輝「星輝ありさです!今日初めて東京ドームで出来て、『いつかはやってみたい』というただの夢で終わってしまうのかなと一時期思っていた時もあったんですけど、自分が描いていて『こんくらいのときにこうなってたらいいな』って思ってた時期よりもメチャクチャ早くこの夢の東京ドームで出来ることが出来て、ホントにもう、ベタですけど、マジで感無量です!自分も、オスプレイさんから継承させていただいたオスカッターをSSカッター(シャイニングスターカッター)という名前でやらせていただいているんですけど、それをやらせていただいたりとか、ブラジリアンキックとかも自分は出せたので、自分自身のプロレスもそうですし、スターダムの試合を新日のファンの方に見ていただけたのではないかと思います。また大きな舞台で出来るようにスターダム全員で頑張っていきたいと思います!」

――岩谷選手、昨年4月のMSGに出たときと今回の東京ドームの違いは感じましたか
岩谷「今回は日本での大会だったので、MSGのときよりぶっちゃけ緊張したなって思いますね。海外には何度も行かせていただいているんですけど、試合するたびに静かにする時間がないくらいずーっとお客さんがドカンドカン湧いてるっていう状態が常に海外ではあったので、日本のお客さんが『女子プロレスどうなんだろう』って思ってる人が多分たくさんいるだろうし、多分自分がファンだったら『女子なんて上がって欲しくない』って逆の立場だったらすごい思うので、やっぱり女性としての強さ、こんなに細い人たちでも、リング上で戦っているっていう姿を見て、かっこいいなって思ってもらえるように自分もみんなもカッコいい女性でいなきゃいけないっていうプレッシャーと言うか、頑張らなきゃなと。なんか本当に緊張しましたね。MSGより4倍くらい緊張してて。でも緊張するのは当たり前なんですけど、本当に楽しもうっていう気持ちで挑んだっていうのがあったので、試合前にね、入場曲が鳴って、2人でキューってしながら『2人なら大丈夫!絶対行けるから!楽しんだモン勝ちだよ!』ってお互い励まし合ったりして(笑)日本のほうが緊張しましたけど、楽しかったです!」

――客席からは歓迎ムードがありましたが、リング上にはどれくらい伝わっていましたか
星輝「『意外と大きい会場って歓声とか聞こえないかもよ』って言われてたので、『本当に無音だと思っていこう』って言ってたら、入場した段階でワーッと言って頂いたりとか、コールのときとかもオオーッ!って言ってもらったりとか、技の要所要所でもオオーッていうのが聞こえてきたんですよ。それがすごく気持ちよかったし嬉しかったです!」
岩谷「もっとアウェイな空気になると思ってたんですけど、ホントに入った瞬間に皆さんの顔がすごく明るく見えてて、自分たちのイメージでは、『あぁ~女子プロぉ~』『ああ、始まんの?』みたいな感じの雰囲気かと思っていたので、結構ワーッってやってくれたのが、アレでもうボルテージが吹っ切れて、そこからは本当に楽しかったです!この時間が終わってほしくないなってやられながらも思いました!(笑)」


ジュリア&木村花
花「おいジュリア!テメーのせいで負けたじゃねーかよ!」
ジュリア「ジュリアのことが好きで好きでたまらない諸君。ごきげんよう。今日は夢にまで見た東京ドームで試合が出来てよかったけど……おい、ゲス女。おめーが先にやったんだろうがよ。ふざけんじゃねーよ」
花「あれくらいで根に持ってんじゃねーよ!ブス!」
ジュリア「オメーが先にやったんだろ!ゲス女!」
花「もういいよ。キリないからさ。マジで、東京ドームに出られたのは、夢にも思わなかったくらいの夢で、ホントにこの1・4が私は毎年、去年までは毎年見に行っていた立場だったので、本当に夢のような時間だったんですけど、まあジュリアとはタッグは組まずにこれからもこの減らず口を聞けないように叩き潰したいと思います。今回この機会をくださった大人の皆さん、ありがとうございました。いつか東京ドームで岩谷麻優から勝ちたいと思います」
(花は先に退席)
ジュリア「自分は、絶対に叶わないだろうなと、大きな大きな“東京ドームで試合をする”という夢を口にしていました。絶対に叶わないだろうと思って。それがこうやって実現できたこと、ジュリアを選んでもらえたってことは、当たり前じゃねーし、それは分かってます。だからこそ、女子プロレス、引っ張っていくので、未来の女子プロレスはジュリアにお任せください。アリーヴェデルチ!またな!」

第0-2試合


 先発は上村とコナーズ。グランドの攻防から一度距離を取り、上村がヘッドロックで捕らえショルダータックルで倒す。
 再度ロックアップからコナーズがヘッドロックで絞り上げる。コナーズはコグリンにタッチ。

 コグリンはチョップからコーナーに押し込みエルボースマッシュからチョップ連打。上村もチョップで返し額をこすりつけあうとチョップ合戦。コグリンがチョップ連打でコーナーに押し込み、首投げからストンピング。フォールも2。
 コグリンはカールにタッチ。

 上村はエルボーもカールはエルボースマッシュからボディスラム。さらにエルボードロップを投下しフォールも2。
 カールは左右の張り手からエルボー。再度エルボースマッシュから上村がエルボー連打。カールもエルボースマッシュ連打からロープに飛ぶが、上村はドロップキックで迎撃し真壁にタッチ。

 真壁はショルダータックルで次々倒していき、串刺しラリアットからコーナーでナックル。だがこれはコグリンがカット。真壁はコグリンをパワースラムで迎撃し、本間がコグリンに、真壁がカールにコーナーでナックルパート。それぞれノーザンライトスープレックスホールドも2。
 真壁はナックルからロープに飛ぶが、カールはビッグブーツで迎撃しスパインバスター。カールはヘナーレに、真壁は辻にタッチ。

 ショルダータックルのぶつかりあいからエルボー合戦。ヘナーレはエルボー連打からロープに振るが辻はドロップキックで迎撃し、ヘナーレをコーナーに振るとトレイン攻撃。
 辻がボディスラムから本間が小こけしを投下。辻がフォールもコナーズがカット。

 ヘナーレと辻がエルボーの打ち合いからヘナーレがビンタを打ち込みコーナーに振ると、串刺しボディスプラッシュから担ぐが辻が丸め込んで逆エビ固め。これはコグリンがチョップ連打でカット。
 コグリンはロープに飛ぶが、辻がスピアーで迎撃しエルボー連打。ヘナーレは飛び膝蹴り連発からソバットを叩き込むも、辻がロープに振るがヘナーレがラリアットでなぎ倒しフォールも2。
 ヘナーレはトーアボムで叩きつけて3カウント。

<試合後コメント>

アレックス・コグリン&クラーク・コナーズ&カール・フレドリックス&トーア・ヘナーレ
ヘナーレ「グッジョブ、ボーイズ!最高だった!2019年は自分にとってはいい年ではなかった。何処に向かっているかも分からず、負けがこんでしまって辛い1年だった。でもシンゴ(鷹木信悟)との試合の後、自分は火をつけられたように変わったんだ。その付けられた炎を2020年に灯し続け、ここから俺は這い上がっているんだ。そのさまを見て欲しい。そして新日本プロレスの外人選手の中で一番になってやるんだ。(以降日本語まじりで)ニセンニジューネン、ヘナーレのライズ!プロミス!」
コグリン「LA道場の東京ドームデビュー戦、カール、クラーク、そして俺。ここで対戦した相手は初めてではなかったが、いい試合が出来てよかった。俺は既にデビュー戦で辻を倒している。カールも同じように結果を残している。俺たちは日本に来て短いけれど、ここでいい成績を残せている。そしてあの俺たちよりも2倍以上の時を日本で過ごしているあいつらから勝利を挙げられているというのはいいことだ。ヤングライオン杯だけではなく、レッスルキングダムでこのように出場することが出来た。今までテレビで見て応援していた東京ドームに自分が立っているというのはとても特別な気分だったけど、俺たちはここでは終わらない。俺たちはまだまだこれからだ!」
カール「昨年は自分にとって最高の1年だった、ヤングライオン杯でデビューし、歴史を作った。そして今日この舞台に立っている。今日対戦した相手たちはみんなと対戦成績はあるが、何度も勝つことが出来ていて、今日も新年早々白星をあげることが出来た。いい1年になった。これだけでは終わらない!」
ヘナーレ「2020年は外人イヤーだ!」


真壁刀義&本間朋晃
真壁「こっちから言えることはなにもねえだろう。負けたチームだし。糞だなクソ。まあ1つ言えるのは、柴田がきっちり教えてるファイティングスピリッツ。それに対して何も言うことはない。あとはまあ、新日本プロレスの若手にしても、落ち着きがなさすぎる!足元が地についてねえ。それが気にかかるな。対ロス道場生、対柴田ってのは俺はものすごくいいと思ってる。ただここは東京ドームなんだ。地に足つけてしっかりファイトしねえと気持ちも根性も決めて行かないと、呑まれちまう。なんべんも言うけど、今日の試合で何が印象に残ったかって言ったら、確かにメリハリのないくらいのロス道場の一直線の攻めであったけど、それを打ち崩すことが出来なかったヤングライオンに大しても言いてぇことはたくさんあるし、最初の喧嘩腰がなぜ最後まで行かない。最初だけだったのかと、それを言いたいね。ケンカなら最後までいけよ。それが1つ言いたいことだよね。ちょっと、気持ちはわかる。気持ちは。『俺が俺が』の気持ちはわかる。ただそれだけじゃ勝てねえしお客に響かねえのがプロレスなんだよ。それをよく考えていかねーとアイツらを超えることは出来ねーな。現時点で新日本プロレスのヤングライオンは超えることができねー。ただ1つ言えることであれば、辻がガムシャラになって1vs2の構図になってもスピアー決めたり最後まで勝ちを狙ったのはアレはいいと思う。言いてえことはそんだけだな。俺とこけしにしてみれば、『なんでこの対戦相手なんだ』って気持ちはある。でもそこで20年超えてる俺たちが見せなきゃいけないものもあるだろうし、逆に丸く押さえ込むことだって出来るだろうし。難しいね、ドームってのは。ドームだからって闘い方を変えるってことは一切しねえけど、色々なものが見えてきた。以上です」
(真壁は先に退席)
本間「やっぱ真壁さんはすごいですね、冷静な目で若手を分析して。僕はやっぱり、3年ぶりの東京ドーム大会、誰もしもが憧れるレッスルキングダム東京ドーム大会、やっとやっと戻ってこれて本当に嬉しいです。ただ1つ、僕が不甲斐ないばかりに花道を歩けなかった。来年こそは花道を歩いてみせる。いや、絶対歩く。真壁と一緒に歩いてみせる。そのためにワールドタッグ優勝、そのまえにNJカップもあるし、去年は1回戦負けだった。G1 CLIMAX、4年ぶりの出場。俺に流行ることがいっぱいある。ただ、やっぱり若い人たちと戦うと刺激があるし、すげえ荒いよね。荒々しさがなくなってくるからすげえ勉強になるし、負けらんないなって思います。今年はとにかく結果を残して、もう首は万全なんで、首をどんどん狙ってこい!俺は絶対負けない。みんなのこけしでしっかり勝ってみせる。こけし is HAPPY!しあわせになろうぜ!ありがとうございました!」

第0-3試合


 テンコジが急襲し試合開始。

 天山が中西にモンゴリアンチョップから小島がエルボー。再度天山がモンゴリアンチョップから小島もモンゴリアンチョップを叩き込み、ロープに振ってダブルのガットショットから投げようとするが、中西は二人まとめて投げ捨てる。
 永田が出てきて小島にミドルキックからサッカーボールキック。さらに中西がボディプレスを投下しフォールも2。

 中西はエルボー連打も小島がロープに振ろうとするが、耐えた中西がショートレンジラリアットで倒し永田にタッチ。

 永田はストンピングから小島のチョップと永田のエルボーの打ち合い。永田はミドルキック連打で倒し、コーナーに振ると串刺しビッグブーツ。永田は投げようとするがエルボー連打で逃れた小島がDDT。小島は天山にタッチ。

 天山はショルダータックルで倒しモンゴリアンチョップ連発。さらにヘッドバッドからガットショットでコーナーに押し込むと、逆コーナーに振って串刺しラリアットからブレーンバスター。フォールも2。
 エルボー合戦から天山がサミング。ロープに飛ぶが永田がビッグブーツからロープに飛ぶが、天山はカウンターの水車落とし。だが永田はすぐに立ち上がるとエクスプロイダー。両者タッチ。

 小島はガットショットからコーナーに押し込みマシンガンチョップ。さらにコーナーに振って行っちゃうぞバカヤローエルボー。中西はデッドリードライブで落とすと、走り込んできた天山に野人ハンマーから永田とともに野人ダンス。永田が天山にビッグブーツ、中西が小島にラリアットを叩き込みフォールも2。
 中西は小島をアルゼンチンで捕らえるが、これを離すとカットに来た天山に交互にチョップを打ち込んでいく。中西はロープに飛ぶがテンコジはテンコジカッターで迎撃しフォールも永田がカット。
 小島はサポーターを投げ捨ててロープに飛ぶが、中西はチョークで受け止めるとショートレンジラリアット。避けた小島が剛腕ラリアットを叩き込みフォールし3カウント。

<試合後コメント>

天山広吉&小島聡
天山「コジありがとう!完璧に決まったね!2020年ダークマッチの第0試合だけど、テンコジが決まったカード、永田&中西、しっかり勝ち星獲りました。4人共第3世代て括られてるんですけど、まだまだアイツらには負けない。俺はコジにも負けたくないっていうそういう思いで1年1年を積み重ねてきます。我々は若い世代がたくさん上がってきて、タイトルマッチ、チャンピオンシップ、やってますけど、まだまだそこに食い込むくらいのちからを、もう一花、もう二花、それくらいの気持ちでやりたいと思います。シングル、タッグ、チャンスが有ればしっかりと、今年2020年、掴みたいと思いますので応援よろしくお願いします!ありがとう、コジな!」
小島「1つ言えるのは、東京ドームに出場できて嬉しいとか、そういう位置づけにいる選手、キャリアじゃないから。今さらどうこうとはそういうのはないよ。でもこれだけたくさんのお客さんの前で試合ができること、それは幸せだと思ってます。でも今自分がいる立ち位置とか、第0試合にいるところ、去年とか一昨年とかは中々試合がない状態。それを打破するには、自分自身が少しでも鍛えて、少しでもトレーニングして、練習もして、プロレスラーとして日々どんどん上昇して、向上心を持って過ごしていかなきゃいけない。それが2020年の俺と天山に課せられた使命じゃないかと思ってる。これだけのキャリア積んで、自分たちと同じような年代の人とか、皆さん会社とか色んな所にいると思うよ。だけど、俺たちが今こうやって頑張ってるから、会社とかでも頑張ってる人もいると思う。だから上から目線で言うわけじゃないけど、一緒に頑張っていきましょうってことだよ。いろんな世代、年をとっていくと色んな所で苦労する。こういうところが増えるよ。だけどこれだけ俺たちが体張って試合して、それが全てだと思う。勝った負けたも大事だけど、もっと大事なもの、この1年で伝えていきたいと思います。ありがとうございました」


永田裕志&中西学
中西「ダークマッチでもインタビューしてくれるんですか?2020年初っ端、思い切りやられましたけど、なんかあったら言うてください!」

――第三世代対決をドームで出来たことについて
中西「とにかくドームがあるなら試合したいのが当たり前じゃないですか、レスラーである以上。勝てたら一番良かったけど、せやけど、永田の最高のサポートがあって、ほんで、思い切り暴れられたんやけどね、最後勢い余ってやられてしまった!まあ勢いもなくやられるよりは勢い余ってやられるほうがまだええから。まだ初っ端やから。まだまだ続くんで、よろしくお願いします。ハイ!」
永田「いやもう今日は、3年ぶりのドームってことでね、中西さんに思う存分暴れてくれと。今日のタッグは一昔前に戻ったらと。僕がアイツらをひきつけて、中西さんに好きなだけ暴れてもらうパターン、そういう試合展開を想定してうたんだけどね、結果は残念でしたけどね。なんか試合やってみて、なんか、過去の永田&中西というか、中西&永田の試合の流れだったなってすごく思いますね。好きなだけ暴れてもらって。まあ好きなだけって言ってもあの短い時間でね、もっと暴れたら会場がとんでもないことになるんですけど、まあ短い時間でしたけど、中西さん大暴れだったよ。中西学大爆発!っていう試合展開が本当に懐かしかったなと思います」

――試合後に手を取り合っていました
中西「ドームで試合組んでもらえたから、その喜びを永田選手と分かち合ったというか、まあ色んな意味で、色んな思いがあるんで、それでああいう風にしました。ホントに。やっぱレスラーですから」
永田「僕と中西学選手のタッグで、ある意味一昔前のチームの試合を披露できたってことを、堂々と胸張ってリングで表したかった。それが試合後に中西学の手を挙げてしまった。負けたのにね、手を挙げるっておかしいかもしれないですけど、一昔、二昔前の中西&永田組の流れだったなと思うと、自然に彼の手を挙げてしまった。それが正直です」
中西「今新しく来たお客さんが、まだ永田のことを知っていても俺のことはあんまり知らん人が多いと思うんで、そこらへんはやっぱり、どんどん見せて『こんなんあんねや』ってふうにね、早いばっかりが、スゴいばっかりがプロレスじゃないんで。どっしりと、思いの猛りをぶつけていくという本当の……本当っちゅうのもおかしいけど、重厚で濃厚なメチャクチャ重いストロングスタイルっていうのを見せていきたいですよ」

第1試合


 田中ケロがリングアナを務める中、各選手が入場。
 大谷、佐野は新日本プロレス時代の入場曲で登場。サスケは半分ライガーになったオーバーマスクで登場する。特別レフェリーとして保永昇男が務める。

 先発は佐野とライガー。ロックアップからライガーが足を刈って倒しグラウンドへ。そのままライガーが羽折り固めでとらえ、引き込むとヘッドロックからショルダータックルで倒す。ライガーはそのままロープに飛ぶが、佐野はドロップキックで迎撃し、場外に転がりでたライガーに佐野がトペ・スイシーダ。リングに戻り、佐野は大谷にタッチ。

 大谷はライガーに顔面ウォッシュ。3発目をライガーが掌底でカットすると、大谷はライガーの掌底に自ら突っ込んで行き受けきっていくが、流石に5発目で倒れる。ライガーはタイガーにタッチ。大谷は高岩にタッチ。

 高岩はロープに押し込んでチョップも、タイガーのローキックと高岩のチョップの打ち合い。高岩がチョップ連打もタイガーはソバットから走り込むが、高岩は担ぎ上げるとデスバレーボム。高岩は田口にタッチ。

 田口はガットショットから首投げで倒しヒップバット連発。さらにヒッププレスからフォールも2。田口は佐野にタッチ。

 佐野のエルボーにタイガーがチョップ。佐野はソバットから首投げで倒し大谷にタッチ。

 大谷はボディスラムからコーナーに叩きつけて串刺しビッグブーツ。大谷は高岩にタッチ。

 高岩はコーナーに振って串刺しラリアットからボディスラム。コーナーに登りダイビングエルボードロップを投下するとフォールも2。
 高岩は投げようとするが、タイガーが膝蹴りからハイキック。避けた高岩がエルボーからロープに飛ぶが、タイガーはラリアットを巻き込んでタイガードライバーで叩きつけると藤波にタッチ。

 藤波は田口、大谷にドラゴンスクリューから高岩をロープに振ってスリーパー。そのままドラゴンスリーパーで捕らえるが佐野がカット。
 藤波は佐野にボディブローからビンタ。藤波はサスケにタッチ。

 サスケは首投げからラムジャムを狙うが、高岩が避けて自爆させる。高岩は佐野にタッチ。

 佐野はダイビングフットスタンプもサスケが避けると佐野はソバットからバックを取る。サスケは逃れるとエルボーをガードして回し蹴りからコーナーに登るが、佐野が正面に登ると雪崩式ブレーンバスター。佐野は田口に、サスケはライガーにタッチ。

 ライガーは田口のヒップアタックにアトミックドロップを合わせると、串刺し掌底から雪崩式フランケン。フォールも高岩と大谷がカット。
 ライガーがはロープに飛ぶが田口はヒップアタックで迎撃するも、ライガーが丸め込むが2。
 田口は延髄斬り2連発から滾るとケツイェ。フォールも2。
 田口はどどんからフォールし3カウント。

<試合後コメント>

獣神サンダー・ライガー&藤波辰爾&ザ・グレート・サスケ&エル・サムライ
サムライ「長い言葉で語るのもカッコよくはないんで、一言だけ。ご苦労さまでしたと。これは言いたいと思います。タッグを組んでくれてありがとうございますと頭を下げたい気持ちです」
サスケ「スーパーJカップ第1回という大きなチャンスをライガーさんに頂いてからの26年を一言で言い表すとすれば……“TTK”!ただ!ただ!感謝!ありがとうございました!」
タイガー「まずはライガーさん、今日はお疲れさまでした!僕はライガーさんにこの新日本プロレスに誘って頂いてここにきて、結婚式の仲人までやってもらって、とにかく僕はライガーさんがいなければこの新日本プロレスにいないというくらいライガーさんにはお世話になって、年末も自分の希望で戦うことが出来て、今日は最後でしたが組むことも出来て、今日のお客さんにライガーさんの偉大だったかというのが分かるので、今後はライガーさんの魂というものを引き継いで、しっかりとこの新日本プロレスを守っていきたいと思います。もう会えなくなると思うと寂しいです……」
ライガー「会えるわっ!(笑)なぁんで会えなくなるんだよ!」
タイガー「ありがとうございました(笑)」
ライガー「あけましておめでとうございます!今日、明日と引退マッチを組んでもらってます。その中で、サスケ選手が『ただただ感謝』という言葉を述べられましたが、僕のほうがJカップやスーパージュニアで大変お世話になっています。『タイガーマスク選手を新日本プロレスに上げたらどうかなあ』と言ったときにもサスケ選手は『タイガーのためです。よろしくお願いします』と二つ返事でした。本当に感謝しております。プロレスラーになる切っ掛けを作っていただいた藤波さんに最後にリングで手を挙げていただいた。これこそ!ただただ感謝です!(笑)こんなにうれしい、ありがたいことはありません。藤波さん、ありがとうございます!そして今日ドームにお集まりいただいたファンの皆様にいままで支えてきていただいたと心から思っております!ただ、後1日あります。ヒロム選手が今日ジュニアのタイトルマッチをやります。だから、ベルトを奪取して、チャンピオンとして対角線に立ってくれることを願っています。まだまだ気は抜けません。明日、試合があります。終わってからですね、引退のどうのこうのと言うのは。リングに上がる以上、そういう気持ちを持ってはダメだと思っていますので、早くも僕は明日の試合のために臨戦態勢に入っていると思っていただいて結構です!」
藤波「ライガー選手、おつかれさん。この『おつかれさん』を言うのは、60を過ぎても現役を続行している立場からすると非常に複雑な気持ちなんですけどね、まだ十分リングで戦えるっていう。今回1・4のリングにもう一回立たせてもらったことの感謝を言いたい。本当にありがとう!そして新日本プロレスにも感謝を申し上げます。本当に、自分はこの数年ずっと、第一線というか東京ドームを後にしてきた中で、最初ちょっと緊張気味で足がよろつきましたけどね。階段落ちなくてよかったっていう(笑)まあそういう中でね、自分をもう一回呼び出してもらったというライガー選手に本当に感謝したいと思います。彼自身もこれからいろんな新たな道を切り開いていくと思うんですけど、その中で後進の指導であったり、これからも新日本プロレスの色んな部分で力添えをしてくれると思うんで。僕自身も彼とまたいろんな形で彼自身といろんな事があれば馳せ参じますんで。本当に今日はありがとうございました!」

――藤波選手、久々の新日本プロレス東京ドーム大会はいかがでしたか
藤波「いや~やっぱり最高ですね!1月4日の新年早々リングに上がるというのは、こんなレスラー冥利に尽きることはないですよね。やっぱり正月明けで、非常に緊張しました。今まで1・4が普通だったから、中々正月気分にもなれなかったんだけど、久々に感じさせてもらったと言うか、非常に心地良い緊張感でしたね」

――ライガー選手、田中ケロリングアナのコールはいかがでしたか
ライガー「いや僕は子供の頃から、プロレスファン担った頃からケロさんだったんで敢えてケロさんと呼ばせてもらいますけども、嬉しかったですね。とにかく感謝ですね。みんなに感謝。タイガーマスク選手、サスケ選手、サムライ選手、そして藤波さん。パートナーにも感謝ですし、ファンの皆さんにも感謝。記者の皆さんにも感謝。ただ、その感謝の言葉を述べるのは、まだ1日早い。僕の中でね。だからケロさんがどうのこうのっていうのは、それは明日だね。ゴメン!悪いけど、今日の試合見てさあ、『うわあ、ライガー引退もしょうがねえな』って思った?寂しさとか無いでしょ?これでいいんだよ!これが俺の目指した引退試合!もっとすげえ試合、明日やるから!」

――パートナーの佐野選手と肌を合わせていかがでしたか
ライガー「あそこでトペが来るとは思わなかったし、思い切り胸に突き刺さりましたし、やっぱりリングに上がるとね、レスラーは年なんて関係ないと思うよ。あとは自分の中に描くレスラー像だよ。佐野さんはすごいけど、明日はパートナーだけど、俺の目の前にはヒロムしか見えてないから。だからチャンピオンとして上がってこいよって言ってるんだ。分かる?勝ったら俺、分かんないよ?引退撤回だよ?ヒロム引退だよ?知らないよ?(笑)」

――それを待ち望んでいるファンも多いと思います
ライガー「そお?!それは不味いだろ……願っちゃダメだろ……。でも俺は全力で行くから。自分の盛ってるキャリアを全部ぶつけて。レスラーはリングに上ったらキャリアも年齢も関係ないから。ぶつかり合わなきゃ。そやろ?そういうことです。ありがとうございました!」

田口隆祐&高岩竜一&大谷晋二郎&佐野直喜&小林邦昭
田口「ライガーさんの引退の大事な1つ目をやらせていただきまして、非常に、まあ、引退するのはまだまだもったいないと思いますけど、今日試合をしてみまして、やっぱりあっさりと勝ってしまいましたんで。仕方のないことなのかなと思います。私はまだまだ現役を続けていきますので、まあ汗はかきましたけど、汁は漏らさずに済みましたので。汁を漏らさせてからでしょうね。まあ汗止まりでしたんで、ライガーさんの引退は本当に残念ではありますけど、お疲れ様でした。あとは新日本プロレスのジュニアを、いや、世界のジュニアを新日本プロレスが引っ張っていきますんで。僕は先頭では無いですけど、新日本プロレスのジュニアをひっぱっていきます。以上です」
小林「もう何年前ですかねえ。ドームで、ライガー選手のデビュー戦の相手をしたんだけど、長いようであっという間の30年。感慨深いですね。これからも本人らしく道場でいいものを、すごい体を維持してほしいと思います」
高岩「僕はもう最近、年食って涙腺が弱いんで一言だけ。こんななんにもないハナクソみたいな俺をレスラーにしてくれて、本当にライガーさん、ありがとうございました!」
佐野「やっぱり若いときから切磋琢磨しながらなので、対角線に立って入場曲聞いて、これが最後だと思うとジーンと来ました。まあ最後引退試合の相手の中に入れていただいて、本当に嬉しく思います。こういう機会に恵まれて、同期で切磋琢磨してやってきて良かったなと思います。まだまだ出来そうな体だし元気もあるけど、本人が決めたことなので、本当に残念ですが、今日は本当に対戦側に立てて嬉しかったです。ありがとうございました」
大谷「今回この1・4でこのカードに組んでいただいて、僕は思うんですね。このカードに入りたかったプロレスラー、たっくさんいると思うんです。日本だけじゃなくて世界中にたくさんいると思うんですね。そんなプロレスラーたちの思いも背負って今日はリングに上ったつもりです。僕から見て、あんなに怖くてリングの上であんなに厳しくて、そしてあんなにあったかい人は中々いないと思います。僕はライガーさんにプロレスを教わったし、ライガーさんに戦いを教わったし、それで今プロレスラーとしてなれてます。僕はこれからは、ライガーさんと何度も戦った我々の使命だと思います。ライガープロレスというものは無くしちゃいけない!我々がライガーさんと戦うことが出来なかったこれからの選手や、若い選手にライガープロレスというものを伝えていかなきゃいけないと思っています。本当に同じ時代にプロレスラーになれて、本当に幸せでした。ライガーさん、本当にありがとうございました!」

第2試合


 鈴木軍が急襲し試合開始。リングには鈴木とEVILが残りエルボー合戦。鈴木がビッグブーツもEVILがキャッチしトラースキックから串刺しラリアット。EVILは串刺しブロンコバスターからフォールも2。
 EVILはストンピングからラリアットも、避けた鈴木がぶら下がり腕ひしぎ。そのまま場外に引きずり落とし場外乱闘へ。
 リングに戻り、EVILがエルボーを打ち込んでいくが鈴木がビンタからスリーパー。さらにゴッチ式パイルドライバーの体勢も、EVILは暴れて逃れるが鈴木は膝蹴りからデスペにタッチ。

 デスペは首投げからスリーパーで捕らえ、サーフボードストレッチからキャメルクラッチへ。タイチがEVILの顔面を踏みつけぐりぐりすると、デスペはこれを離してフォールも2。デスペはタイチにタッチ。

 タイチはストンピングで挑発。EVILはエルボー打ち込んでいくが、タイチはチョーク攻撃から投げようとするもEVILが逆にブレーンバスター。EVILは鷹木にタッチ。

 鷹木はガットショット連発もデスペがカット。だが鷹木はデスペをコーナーに振って、タイチとデスペに往復串刺しラリアットからタイチにナックルからエルボーを打ち込みラリアットでなぎ倒す。
 鷹木は串刺し攻撃も避けたタイチが延髄斬りからパンタロンを脱ぎ捨て天翔十字鳳。鷹木はこれをキャッチするがタイチはサミングも鷹木はハンマーブロー。タイチはソバットからロープに飛ぶが、鷹木は追走ラリアットからラリアットの相打ち。だがタイチはトラースキックも鷹木はラリアットでなぎ倒すが、タイチはすぐに立ち上がり延髄斬り。両者ダウン。両者タッチ。

 SANADAがザックの首投げを着地しリープフロッグからドロップキック。カットに来たデスペをパラダイスロックで捕らえ、尻への低空ドロップキックからザックを担いでいくがザックはコブラツイスト。SANADAは巻き投げてパラダイスロックを狙うが、ザックが丸め込むがお互い切り返し合戦も2。
 ザックのミドルキックをSANADAがキャッチするが、ザックはオーバーヘッドキックからロープに振るもSANADAは低空ドロップキック。SANADAはBUSHIにタッチ。

 BUSHIはミサイルキックからウインドミル。ザックをコーナーに振ってトレイン攻撃からEVILがラリアットでなぎ倒しBUSHIがバッククラッカー。フォールも2。
 BUSHIはライトニングスパイラルを狙うが、ザックが切り替えしてフロントネックを狙うもBUSHIは逆さ押さえ込みで捕らえるがザックが切り替えしてジム・ブレイクス・アーム・バーでとらえ、デスペはこれでギブアップ。
 
 試合後も絞り続けるザックをSANADAがカットしSkullENDを狙うが、ザックは逃れてリングを後にした。

<試合後コメント>

タイチ&エル・デスペラード&ザック・セイバーJr.
(タイチが先に1人でインタビュールームに現れ、あとからデスペラードとザックが合流)
タイチ「誰もいねえなあ。俺一人かよ。チームワークが悪いよチームワークが」
デスペラード「ああ、いるいるいる」
タイチ「俺らはよ!明日の6人タッグのために今日までレスラーとして目指して戦ってきたんじゃねえのか?!」
デスペラード「ホントだよ。今日チームワーク悪いよ。こんなところで負けてる場合じゃないよ!」
タイチ「SANADAは大丈夫なのか?骨折れちまったな。俺の殺人ニードロップで……」
デスペラード「試合見てたけどそんなシーンどこにもなかったぞ」
ザック「今日はドリームチームだなあ。SANADA、東京ドームまでちゃんと来たんだな。俺たちは正しいことをやっているんだ。ただ時間を無駄にすることは出来ない。BUSHI、今日はお前がタップアウトしてたな。いい新年になったんじゃないか?ニューイヤーということで、これからまた新しいテクニックを見せていくぞ。明日この時間にこのベルトを持ったままこの部屋に入っていくだろう。……ノブはどこいった?2020年、まだ4日だけど俺たちのチームが全てを制圧するぞ。この部屋で俺たちが喋ってやったのをありがたく思えよ。ここに来てやったのに質問も無いなんてお前ら最低の記者だな」
タイチ「明日は3人でベルト持ってまたここに来ようぜ。みんなでハイボール飲んでよ」

第3試合


 先発は矢野とファレ。矢野はファレと目を合わせずタッチしようとするが、誰もタッチしてくれないと見るやショルダータックル連発。ファレがショルダータックルで迎撃すると、コーナーに振るが矢野はそのコーナーを外す。
 ファレは矢野をロープに振るが、矢野はロープを掴んでタイミングをずらすとラリアットを避けてYOSHI-HASHIにタッチ。ファレもチューズにタッチ。

 チューズがエルボー連打からYOSHI-HASHIをコーナーに振るが、YOSHI-HASHIは避けてバックキック。さらに串刺しラリアットから担ごうとするが、着地したチューズがラリアットも避けたYOSHI-HASHIがネックブリーカードロップ。
 チューズのエルボーとYOSHI-HASHIのチョップの打ち合いから、YOSHI-HASHIがロープに飛ぶも裕二郎が場外から足を掴んで引きずり落とす。そこへチューズがスライディングキックを見舞い、ファレが石井と後藤にダブルラリアット。
 リングに戻ったチューズがYOSHI-HASHIにストンピングから裕二郎にタッチ。

 裕二郎はガットショットから首投げで倒しスライディングキック。フォールも2。
 裕二郎はファレにタッチ。

 ファレはボディスラムから踏みつけフォールも2。ファレはチューズにタッチ。

 チューズとファレはYOSHI-HASHIをロープ際で踏みつけていくが、これを離すとチューズは裕二郎にタッチ。

 裕二郎はソバットからチューズがランニングニー。裕二郎がバックドロップからチューズがスライディングニーを叩き込み裕二郎がフォールも2。
 YOSHI-HASHIがコンビネーションチョップも、裕二郎がロープに振ってチューズがエプロンから蹴りつけ羽交い締めに。だが裕二郎がロープに飛んだところを矢野が場外から蹴りつけ羽交い締めにすると、石井がチューズをラリアットで迎撃し、矢野も場外に落とすがファレが石井をボディスラム。矢野がファレの頭を叩くが、ファレは蹴りつけ場外に落とす。

 YOSHI-HASHIは裕二郎にバンカーバスターから後藤にタッチ。裕二郎もKENTAにタッチ。

 後藤がラリアットから串刺しラリアット。さらにブルドッキングヘッドロックからフォールも2。
 後藤は担ぐが着地したKENTAが担ぐが、逃れた後藤の腕を巻き込んだKENTAがDDT。KENTAは裕二郎にタッチ。

 裕二郎はビッグブーツからロープに飛ぶと、後藤の足をキャッチし倒すと顔面にスライディングキック。後藤は立ち上がるとラリアットも裕二郎は腕を巻き込んでネックブリーカードロップ。
 後藤にトレイン攻撃から裕二郎がフィッシャーマンバスターで叩きつけフォールも2。
 裕二郎は担ぐが着地した後藤が突き飛ばすとYOSHI-HASHIがトラースキック。チューズがYOSHI-HASHIに膝蹴り、矢野がチューズの髪を掴んで引きずり倒し、ファレが矢野をボディアタックで蹴散らし、石井がファレを投げ捨てて迎撃し、KENTAが石井を膝蹴りで蹴散らすと後藤にソバット。後藤は裕二郎をKENTAにぶつけてKENTAの膝蹴りをカットするとローリングラリアット。さらに裕二郎に牛殺しからGTRを叩き込み3カウント。 

<試合後コメント>

後藤洋央紀&YOSHI-HASHI
後藤「すべては、明日。リングの上で結果を魅せるだけです。バックステージ何を言おうが、Twitterで何をつぶやこうが、すべてはあのリングの中にある。明日はその答えを見せてやります。以上です」
YOSHI-HASHI「気持ち新たにね、去年獲りそびれたものがたくさんあるから。それを今年はかき集めていくから。以上!」

KENTA「みんな、座って。話すから。って座ってるやん!……何回も言ってるけど、今日じゃないの、本番。明日。それなのに、今日ゴトヒロもう熱くなっちゃって。マジでかわいいんですけど!一年前、ここで試合できてること、全く想像もつかなかった。一年後、ここで試合ができてること素直にホントに幸せに思う。一年前に想像を付かなかったことを今日やってるんだよ。もっと想像付かないことやらないと。なんのために俺はここに来てるのかわからないから。明日ゴトヒロ、完膚マキまでに……“かんぷまき”って言っちゃったよ。完膚マキって誰?!完膚なきまでに潰してやる。アイツ『新日本にアイツいらない』とか言うけど、じゃあやってみろよ。俺が明日、お前を潰してお前をレスラーとして終わらせてやるよ。なんの価値もない人間にしてやるよ。完膚マキまでに!完膚マキまでに潰すってこと!」

 

第4試合


 ロアとタマが入場する花道にジュースとフィンレーが突進し場外乱闘で試合開始。

 ロアが迎撃しジュースをリングに投げ入れると、エルボーからガットショット連発。ロアはタマにタッチ。

 タマとロアはロープに振ってダブルドロップキックからフォールも2。
 タマはナックルからコーナーに振って串刺しボディスプラッシュから背中をひっかきロアにタッチ。

 ロアはブレーンバスターを狙うが、ジュースは暴れて逃れるとリバースDDT。ジュースはフィンレーにタッチ。

 フィンレーはエルボー連打もロアがロープに振るが、フィンレーはジャンピングバックエルボーで迎撃し串刺しエルボーからダイビングローリングエルボー。だがタマがフィンレーの後頭部にエルボーを叩き込んで倒すと、ボディブローからコーナーに振って串刺し攻撃。フィンレーはショルダースルーで場外に落としロアの串刺し攻撃も避けるが、ロアが担ごうとするも着地したフィンレーがバックエルボーからコーナーに登るもタマが足を掴んで動きを止めてロアが引きずり落とす。
 ロアはオクラホマスタンピートからタマにタッチ。

 タマとロアはダブルのヘッドバッドからタマがチョーク攻撃。
 タマがロープに振ってエルボーで迎撃すると、ブレーンバスターからフォールも2。タマはロアにタッチ。
 タマがボディスラムでセットしロアがセントーん。フォールも2。
 フィンレーがチョップを打ち込んでいくが、ロアはコーナーに叩きつけると串刺しラリアット。ロアは再度串刺し攻撃を狙うがフィンレーはスピアーで迎撃しジュースにタッチ。

 ジュースはロアに鋭角エルボー連発。ロアはロープに振るがジュースはジャンピングラリアットでなぎ倒し、カットに来たタマにスパインバスター。ロアにもスパインバスターからタマとロアに交互に串刺しラリアットからタマにキャノンボール。さらにロアにもキャノンボールを叩き込んでナックルパート。さらにラリアットも、ガードしたロアがエルボーから延髄斬り。さらにジャーマンスープレックスで叩きつけてタマにタッチ。

 タマはコーナーに振って串刺しボディスプラッシュ。ジュースは避けてロアとタマにザ・テイスト。ジュースはフィンレーにタッチ。

 フィンレーはロアにトペアトミコからジュースが羽交い締めにしタマにジャンピングニー。タマをロープに振るとダブルのフラップジャックからフィンレーがタマをコーナーに座らせ、雪崩式ブレーンバスターを狙うがロアがカットしシットダウンパワーボム。そこへタマがダイビングボディプレスを投下しフォールもジュースがカット。 
 フィンレーはタマにブレーンバスターからロアにエルボースマッシュ。さらにラリアットも避けたロアが担いでタマとキルシット。フォールも2。
 タマとロアはマジックキラーで叩きつけてフォールもジュースがカット。
 ジュースにマジックキラーから、フィンレーをコーナーに叩きつけてタマが串刺しボディスプラッシュ。そしてスーパーパワーボムを狙うがフィンレーは雪崩式フランケンで投げ捨て、タマを丸めこむが、これを返されると邪道が場外から竹刀攻撃。そこをタマが丸め込むが2。

 タマがガンスタンを狙うが、逃れたフィンレーがプリマノクタからフォールおロアがカット。ロアが担ぐがジュースが助け、ロアはならばとジュースを担ぐが、ジュースは逃れると邪道にナックルからロアにもナックル連発。ふらついたロアにパルプフリクションを叩き込み、フィンレーがタマにアシッドドロップを叩きこんで3カウント。

 フィンレーとジュースが新王者となった。

<試合後コメント>

ジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレー
フィンレー「7回の防衛、そして今日8回目の防衛をするはずだった、そしてそしてレッスルキングダムで初勝利を上げるはずだったのに、残念だったな」
(ジュースが「ミズ!オネガイシマス」と水を要求)
フィンレー「今日という日は我々に味方した1日だった。彼らへの日ではなかったみたいだな。ジュース、大丈夫?」
ジュース「腰を痛めたみたいだけど、今やってるこの試合は見に行かなきゃいけないからちょっといいかな」
(ジュースがふらつきながらもこのときリング上で開始されていたランス・アーチャーvsジョン・モクスリーの試合を見に行くため退席)
フィンレー「インタビューは俺がやっとくから行っていいよ。すみません、ウチのパートナーが。次の試合の勝者と明日対戦することになるから許してやってほしい。明日、この時間にはジュースが願わくばUS王座のベルトを持って皆さんの前に現れればと思います。今日は俺たち2人でヘビー級のタッグとしては最強と思われる2人からベルトを奪った。この5年10年で彼らが最強にして唯一無二の存在だったかもしれないが、あのG.O.Dからどうしてもあのベルトが獲りたかった。タッグリーグで勝ったときに、『それは運が良かったからだ』『ラッキーだったから』と何度も言われたが、もちろんあのリーグを勝ち進むためには運も必要だけど、今夜のこの試合は運ではなく自分たちのスキルと技で勝ち取ったものだと思う。今日は俺たちが誰よりも強いタッグだった。去年はあまりいい一年ではなかった。肩を壊して何ヶ月も家で休養を余儀なくされた。その間にもG.O.Dがあのベルトを防衛していく姿をずっと見ていた。今日このIWGPヘビー級タッグのベルトを獲得したことで、自分の1つの目標であった旅路を終えることが出来たかもしれない。去年は自分のキャリアでも大きな1勝を上げることが出来たが、自分にとっていい年だったかと言われるとそうでもないかもしれない。しかし2020年をこの大きな1勝で始めることが出来た。いつでもどこでも防衛戦をやるつもりでいる。今は体が痛いのでトレーナーに体を見てもらおうと思う。皆さんありがとう。また明日会いましょう!」

タマ・トンガ&タンガ・ロア
ロア「俺たちは今日勝つことが出来なかった。そのことに関しては気にしすぎないようにしたいと思う。今日はタマもこうして自分の子供を連れてきているが、今現在BULLET CLUBファミリーは大きな1人を欠いている状態だ。しかしそのBULLET CLUBを代表して、みんなにあけましておめでとうございますと伝えたいと思う。何があっても自分たちはファミリー、1つでいるし、みんなに愛を贈りたいと思う。君が居ないと寂しいよ。早く戻ってきておくれ」
タマ「レッスルキングダム、まだ1勝も出来ていない。G.O.Dは東京ドームで1度も勝つことが出来ないまままた今日を迎えてしまった。それに関しては1つも嬉しくないし、クソッタレだ。10年もの長い間勝てていないんだ。でもそれも今日は今日として引きずらずに行きたいと思う。この部屋を出たら一旦気持ちを切り替えて次のステップに行く。そしてトロフィーもベルトも必ず俺たちが取り戻す」

第5試合


 モクスリーが急襲し試合開始。ロープに飛ぶがランスがクロスボディで迎撃し、エルボーからナックル。ロープに振るがモクスリーはランスを避けると場外に叩き落としトペ・スイシーダ。そのまま場外乱闘へ。
 モクスリーはランスをリングに投げ入れると竹刀を取り出しコーナーに上るが、ランスが椅子を持って突進。避けたモクスリーにランスはイスを投げつけると、倒れたモクスリーをイスで殴りつけていく。さらにゴミバケツの蓋を乱打すると、竹刀を奪って背中に振り下ろすと喉元へ食い込ませていく。
 これを離したランスは竹刀攻撃を続け、ボディへフルスイング。倒れたモクスリーに竹刀攻撃からコーナーに押し付けて竹刀でチョークからボディへフルスイング。

 ランスはナックル連打から手を掴んでロープ渡り。だが足を滑らせるとモクスリーは竹刀攻撃連打。ランスはゴミバケツの蓋を奪うもランスはチョークで捉えロープに飛ぶが、モクスリーは顔面にゴミバケツのフタをフルスイング。
 イスの上にフタを乗せると、モクスリーはブレーンバスターで叩き込みランニングニー。ランスは場外に転がり出るとモクスリーは場外に飛ぶが、ランスはチョークでキャッチしエプロンへのチョークスラム。さらにセコンドをエプロンに上げると、モクスリーへセコンドをチョークスラムで叩きつける。さらにランスはトペ・アトミコ。モクスリーはダウンも8で起き上がりリングへ。

 ランスはイスで殴りつけ、リング上にイスをセットすると竹刀攻撃。だがモクスリーがランスのバックを取り担ぎ上げると、イスへ投げつけようとするがランスは着地。モクスリーはコーナーに登るがランスはビンタからブラックアウトでイスに叩き込む。モクスリーもカウント8で立ち上がり、ランスはEBDクローでイスに叩き込むが、モクスリーは腕ひしぎ。ランスは切り返してチョークからそのまま背後に投げ捨て、串刺し攻撃を狙うがモクスリーは迎撃。だがランスもチョークスラムを狙うがモクスリーはDDTで切り返し、ランスはダウンするがカウント9で起き上がる。

 モクスリーはパラダイムシフトを狙うが、耐えたランスに左右の膝蹴りからロープに飛ぶが、ランスはショルダータックルでふっ飛ばしイスへのチョークスラム。モクスリーはダウンもカウント9で立ち上がり、ランスはビッグブーツからビニール袋を持ち出し顔面に押し付けてEBDクロー。これでモクスリーは失神したかに見えたが、なんとか耐えるとランスはエルボー連打。
 ランスは場外に机をセットすると、モクスリーの顔面にトゲのついた帽子をこすりつけ、場外の机へのブラックアウトを狙うがモクスリーは耐える。モクスリーは走り込むが、ランスはチョークでエプロンに落とすも、モクスリーはガットショットからパラダイムシフトで場外の机に叩き込む。ダブルダウンとなるが、モクスリーがカウント9でリングに戻り、ランスは立ち上がれず10カウント。
 モクスリーが新王者となった。

モクスリー「このゲームは、東京ドームで俺が支配した。次の挑戦者ジュース・ロビンソン、明日東京ドームで決着をつけよう」

<試合後コメント>

ジョン・モクスリー
「お前らなにか文句があるのか?俺が黙ってアメリカに帰るとでも思っていたのか?それは逆だ。ジュース・ロビンソンがアメリカに帰ればいい。……あれっ?なんか血が出てるな。乳首からかな?(シャツをめくって乳首を確認)。新日本プロレスのビッグゲームだと分かっているか?俺は目的があってココに来ているんだ。東京ドーム、レッスルキングダム、ナイト2!相手はジュース・ロビンソンだ。ジュース、お前は俺がすべてをお前から奪ったと思っているかもしれないが、それは逆だ。お前が俺から逆にすべてを奪ったんだ。分かっているだろう?お前が俺からG1 CLIMAXを奪った。お前がいなければ俺が勝ち上がっていた。全てはお前のせいだ。しかしこんなふうに自分の負けを人のせいにすることは本当はしたくない。明日、ジュース・ロビンソンを相手に今、俺の中にある恨み、そして怒り、すべてを晴らしてやるから待ってろよ。俺は日本に自分の仕事を遂行するために来ているんだ。ただ可愛い女の子にキスされるとか、花束をもらうことを楽しみに来ているわけではない。その遂行すべき仕事の1つであるベルトを獲ることは今日全うすることが出来た。それで、そしてステップ2、これはお前に借りを返すことだ。明日の試合が終われば、俺が新日本プロレス、そしてプロレス業界全体でどのポジションに立っているか分かるだろう。(荒々しく退席しながら)ポカリスエットをよこせ!」

第6試合


 オスプレイがバックを取りグラウンドの攻防からオスプレイがヒロムの後頭部をはたき、コーナー上で寝転がり挑発。
 ヒロムは走り込んでラリアットも、オスプレイはこれを避けてビッグブーツ。エルボー合戦からヒロムがエルボー連打。ロープに走るがオスプレイがロープに飛んで、ヒロムの低空ドロップキックも避けて蹴り合いも避け合いになるが、バックの取り合いからオスプレイの胴回し回転蹴りを避けたヒロムがロープに飛んでコルバタで投げ捨てる。

 ヒロムはサンセットフリップパワーボムを狙うが、オスプレイは耐えるがヒロムはパワーボムでエプロンに叩きつける。さらにヒロムはエプロンを走り込んでジョンウーを発射すると、ヒロムはオスプレイをリングに投げ入れる。

 ヒロムはチョップを打ち込んでいき、オスプレイはエルボーを打ちこんで行く。ヒロムはサミングから投げようとするが、耐えたオスプレイがロープぎわに走りこんでくるとヒロムはぶら下がり首4の字。ヒロムはコーナーに登るが、走り込んできたオスプレイにエルボーを叩き込みセカンドロープからショルダータックルを狙うも、避けたオスプレイがフットスタンプを後頭部に叩き込みDDT。フォールも2。

 場外に逃れたヒロムをオスプレイは鉄柵に叩き込んでネックロック。さらにネックブリーカードロップを叩き込み、カウント8でリングに投げ入れフォールも2。

 オスプレイは首投げからサッカーボールキック。変形ゆりかもめで捕らえるが、ヒロムはロープを掴みブレイク。

 ヒロムはチョップを打ち込んでいき、オスプレイはソバットから走り込むがヒロムはカサドーラDDT。ヒロムは串刺しボディスプラッシュから側頭部に低空ドロップキック。さらにファルコンアローからフォールも2。

 ヒロムはチョップを打ち込んでいき、ロープに振ろうとするがオスプレイは耐える。ヒロムはエルボーからセカンドロープにかけて、ロープを蹴りあげ顔面を攻撃すると走り込むが、オスプレイは避けるとロープに飛んでハンドスプリングオーバーヘッドキック。場外に転がりでたヒロムにオスプレイはサスケスペシャルも、ヒロムはキャッチし投げすてパワーボム。着地したオスプレイが走り込むもヒロムはフロントスープレックスで投げ捨てるが、オスプレイはリングに滑り込み、改めてサスケスペシャルを投下。

 カウント12でオスプレイがリングに投げ入れヒッピー・チェリオからフォールも2。
 オスプレイはロビンソン・スペシャルも避けたヒロムがジョン・ウーでふっ飛ばす。ヒロムは串刺しラリアットから再度走り込むが、オスプレイは踵落としからトップロープでの619。エプロンで前かがみになるヒロムの後頭部にスワンダイブフットスタンプを投下し、リングで四つん這いになるヒロムにオスプレイは首へのミサイルキック。フォールも2。

 オスプレイはヒドゥン・ブレイドも、ヒロムは前かがみになり崩れ落ちる。
 オスプレイは顔面を蹴りつけ、コーナーにセットするとチーキー・ナンドス・キック。そのまま肩車してコーナーに上ると、ヒロムはリングに飛び降りチョップ。正面に登ると雪崩式カサドーラを狙うが、オスプレイはキャッチして肩車するも、ヒロムは雪崩式カサドーラで叩きつけてフォールも2。
 
 ヒロムはTIME BOMBで叩きつけてフォールも2。
 オスプレイはコーナーに突き飛ばし前蹴りから延髄斬り。さらに首へのロビンソン・スペシャルからオスカッターも、ヒロムはキャッチし担ぐが、着地したオスプレイにエルボー。オスプレイは腕を掴んで担ぐとリストクラッチ式みちのくドライバーからフォールも2。

 オスプレイはシューティングスタープレスを投下しフォールも2。

 オスプレイはオスカッターを決めてフォールも2。

 オスプレイは顔面にトラースキックからヒドゥン・ブレイド。ヒロムは避けて走り込んできたオスプレイをプッシュアップしてのシットダウンパワーボム。ダブルダウン。
 
 両者膝立ちでエルボーの打ち合いから、エルボー合戦。ヒロムがエルボー連打もオスプレイはハイキックからハンドスプリングも、ヒロムはキャッチし投げ捨てジャーマンスープレックス。
 ヒロムはロープに飛んでラリアットも、オスプレイは腕を起点に一回転して投げようとするがヒロムはカウンターのカナディアンデストロイヤー。フォールも2。

 ヒロムはコーナーへのデスバレーボムからダイナマイトプランジャを狙うが、着地したオスプレイにトラースキック2連発。
 ヒロムは担ぐが着地したオスプレイが蹴りつけてストームブレイカーの体勢も、着地したヒロムが走り込むがオスプレイはその場飛びスパニッシュフライで叩きつけてフォールも2。

 オスプレイはヒドゥン・ブレイドを叩き込み、髪を掴んで引き起こすとストームブレイカーを狙うが、ヒロムはヨシタニックで叩きつけてフォールも2。
 ヒロムはロープに飛んでラリアットでなぎ倒すと、ダイナマイトプランジャーで叩きつけてフォールも2。

 ヒロムはロープに飛んでランニングエルボーで倒すと、変形ギャラリアで叩きつけて3カウント。

<試合後コメント>

高橋ヒロム
「(インタビュールームへ駆け込みながらマスコミ勢へ)やったぞおおおおい!!拍手は?!……この1年半、つらく、険しい、何見えない闇の中にいました。俺は、もがき苦しみながら、少しの光を見つめて歩き続けてきた。色んな人達に応援され、支えられながらこの1年半、何も先が見えない1年半を彷徨い歩き続きました。その結果がこうやって今日、今日という日につながったんだと俺はそう信じてます。……そんなわけあるかあああ!!そんなわけあるかよ!くだらねえ!先が見えてなかった?見えてるに決まってんだろ。俺が勝手に言っただけだよ。見えてるに決まってんだろ。こんなに楽しい世界に復帰できるって分かった瞬間から俺の中では最初からこうなることが見えてたよ。こんな楽しい世界、辞められるわけねーだろ。なあ?首の骨がへし折れようが、俺がどうなろうが、俺はこのプロレスを、新日本プロレスの戦いを楽しんでるよ!楽しいしなあ!実際!オスプレイ、俺のいない1年半、素晴らしかった。オスプレイ、お前は間違いなく最強だ!お前と一生ジュニアとしてやり合いたい!とにかく最高だよ、オスプレイ。ありがとう。当分やりたくないけど、ありがとう。オスプレイ、いつでもこのベルトに挑戦する権利、お前は持ってるよ。当分やりたくないけどね。少なくとも半年は勘弁してくれオスプレイ。まあ、やりたいなら構わないけど。なんだかんだ言って、お前とやるの楽しみにしてる俺がいるよ。プロレスはぁ!危険なスポーツだよ。すげえ危険なスポーツだと思ってる。プロレスラーの俺が言うのはおかしいことか?いや、プロレスラーの俺だからこうやってハッキリ言えんだろ?誤魔化すんじゃねーぞ。ちゃんと書けよ?プロレスはすげぇ危険なスポーツだぁ。でもそれ以上にすんげぇ楽しいスポーツなんだよ!なあ、今日4万人のお客さんが集まったんだろ?最高じゃねえか!こんな楽しいプロレスを趣味に持ってるお客さん、なんて素晴らしい方々だぁ!レスラーでありながら、あなた方が、今日ドームに来ているお客さん1人1人が羨ましくて仕方がない!プロレスはたしかに危険だ!実際俺は首の骨を折ってるからなあ。危険なのは分かってる。デビューする前から分かってる。デビューしたあとももちろん理解してるぅ!だからって!誤魔化すんじゃねーぞ。プロレスは危険だぁ!でも!それ以上にメチャクチャ楽しいんだ!だから俺もいつも言ってるだろ?!『もっと!もっと!もっと!もっと!もっと!もっと!もっと!もっと!みんなで!楽しもうぜぇ~!』ってなあ!そのとおりだ。この言葉に嘘偽りはなにもない!俺が本物のプロレスを、俺が好きなプロレスを、最高に楽しいプロレスを、今日は見せられたはずだ。なによりも、これ(ベルト)が証拠だ。ありがとう。ありがとう、ベルトさん。これからも高橋ヒロムのプロレスを楽しんでくれよ。以上ぉ」

――フィニッシュの技について
「TIME BOMB!ツゥ~~!」

――チャンピオンとしてライガー選手の引退試合の相手を務めることとなりました
「獣神サンダー・ライガー、あなたとの約束、ちゃんと守りました。明日、俺の想像する怒りの獣神サンダー・ライガーで、俺のことを叩き潰してください。運がよかったら、このベルト持ってってくださいよ。ふふっ……」


ウィル・オスプレイ
「(ヒロムのコメントが終わった後に続々とインタビュールームから出ていく記者たちとすれ違いながら)ベルトのない俺から聞くことはなにもないってことかい。ありがとよ!……何を言うべきか全くわからない。自分を過信しすぎたのかもしれないし、ヒロムを超える何かを自分が持っていなかったのかもしれない。俺は負けた。IWGPジュニアのベルトを失った。もしかしたら仕方のないことかもしれないけど、失いたくないものだった。楽に理解できることではない。今何をすればいいんだろう……」

第7試合


 元プロレスラーでDDTのマッスルメイツだった“純烈”酒井一圭が解説へ登場。

 ジェイは挑発気味に場外に降りると、内藤はセコンドの外道のひげを掴んで挑発。
 リングに戻るとジェイが走り込むが内藤がアームホイップ連発からドロップキックを叩き込み、ジェイは場外に転がり出ると内藤がトペを狙うかに見せてロープの反動でリング中央に寝転び挑発。
 内藤がロープをあけてジェイにリングに入るよう要求。

 ジェイがリングに入るとガットショットも、キャッチした内藤が水面蹴りで倒し、そのまま場外に降りると場外へのネックブリーカードロップ。
 内藤は鉄柵に叩きつけていき、リングに戻るとストンピング。内藤はフロントチョークで捉え、ボディを蹴り上げるとロープに走るが、外道が場外から足を掴み、ジェイが走り込んでエルボー連打。コーナーに押し込みガットショット連発からチョップ。内藤がコーナーに振って走り込むが、ジェイがショルダースルーでエプロンに落とすと外道が足を掴んで動きを止め、ジェイが顔面をトップロープに叩きつけると場外から足を引っ張り鉄柱に急所を叩きつける。さらに外道が内藤の足に椅子を叩き込み、ジェイが鉄柵を使ったアキレス腱固め。

 リングに戻り、ジェイが串刺しエルボーからバックドロップ。場外に転がり降りた内藤を見て、ジェイはロープの反動をつけてリング中央で寝転がり挑発。
 リングに戻り、ジェイがフォールもレフェリーがカウントを叩かず。

 ジェイは足へのストンピング連打からレッグスクリュー。さらに鎌固めで捕らえるも内藤はロープを掴みブレイク。
 チョップの打ち合いからジェイがチョップ連打。コーナーに振って走り込むが、内藤は足を伸ばしてカットし飛びつきフランケンからランニングエルボー。さらにガットショットからエルボーを叩き込み、ロープに振ってバックエルボーから背中に低空ドロップキック。さらにネックブリーカードロップで叩きつけてフォールも2。

 ジェイがエルボー連打。内藤がガットショットからつばを吐いて串刺しキックからエプロンに降りてリングに着地。フェイントを入れてから低空ドロップキックを叩き込み、リバースココナッツクラッシュからシャープセンセーション。ジェイはロープに足を伸ばしブレイク。

 内藤はジャーマンを狙うが、耐えたジェイに走り込むがジェイは前蹴り。キャッチした内藤を巻き込んだジェイがDDT。
 ジェイは担ぐとハリケーンドライバー。フォールも2。

 ジェイはストンピング連打から投げようとするが耐えた内藤の髪を掴んで引き倒すと投げようとするも内藤は着地。ジェイは膝蹴りもキャッチした内藤をジェイがロープに振るが、内藤はジャンピングエルボーもジェイはキャッチしチョップからロープに振り、内藤は再度ジャンピングエルボーもジャイへキャッチ。内藤は腕を掴んでエルボー連打も、ジェイはロープに振るが内藤はジャンピングエルボーで倒す。内藤はラリアットもジェイはコンプリートショットから投げ捨てジャーマン。ダブルダウン。

 ジェイはコーナーに内藤を座らせ、雪崩式ブレーンバスターを狙うが内藤はボディブロー連発で逃れるとリングに降りる。ジェイの串刺し攻撃を避けて足をセカンドロープにかけるとリバースココナッツクラッシュからコーナーに座らせ正面に登るが、ジェイは滑り降りて足を引っ張ると内藤はコーナーに顔面を強打。
 内藤の足をセカンドロープにかけたジェイが膝を蹴りつけ、さらにショルダーレッグブリーカーからロープをはさんでのドラゴンスクリュー。
 ジェイはロープに振るが内藤は走れずコケる。内藤はエルボー連打もジェイは足を蹴りつけロープに振るが内藤は走れず倒れる。
 ジェイはロープに振ろうとするが内藤はフロントネックからロープを駆け上がろうとするが、足のダメージで駆け上がれずジェイが裏投げ。
 ジェイは再度裏投げを狙うが、内藤はバックエルボー連発も、ジェイは場外へのバックドロップで投げ捨てる。
 場外で倒れ込む内藤をリングに投げ入れたジェイがキーウィー・クラッシャーを狙うが、耐えた内藤にコンビネーションエルボー。改めてキーウィー・クラッシャー狙うが、耐えた内藤にトルネードバスターからキーウィー・クラッシャー。フォールも2。

 ジェイはスリーパーも内藤はバックエルボーで逃れ、ジェイは膝裏へのエルボーからグラウンドでのドラゴンスクリュー。さらにNTOで捕らえるが内藤はロープを掴みブレイク。
 ジェイは足を掴むも内藤は下から蹴り上げ、さらに浴びせ蹴りからバックの取り合いとなり、ジェイが走り込むが内藤がスパインバスター。
 内藤は投げようとするが、耐えたジェイがエルボー連打で捕らえ、内藤もエルボー連打で倒す。
内藤は延髄斬りからスイングDDTで叩きつけ、コーナーに座らせると雪崩式フランケン。
 内藤はグロリアで叩きつけてフォールも2。

 内藤はデスティーノを狙うが、ジェイは座り込んで逃れるが内藤は低空ドロップキックを顔面に叩き込みデスティーノを狙うも、ジェイはバックキックを膝に叩き込むと内藤をレフェリーに叩きつける。外道がリングに上がり椅子攻撃を狙うが、内藤は蹴りつけて迎撃するもジェイは急所攻撃からスリーパー。だが内藤が切り替えしてドラゴンスープレックスから外道の蹴りをキャッチし急所蹴り。だがジェイが内藤の顔面にイスを投げつけるとSSS。
 ジェイはブレードランナーを狙うが、耐えた内藤にジェイはつばを吐きつけSSS。だが内藤はすぐに走り込んでコリエンド式デスティーノ。両者ダウン。

 内藤はデスティーノを狙うが、ジェイはブレードランナーの体勢も内藤はビンタから担ぐが着地したジェイが肩車するも内藤はリバースフランケンで投げ捨ててデスティーノ。フォールも2。

 内藤はデスティーノを狙うがジェイはブレードランナーの体勢も内藤は担いでバレンティアからデスティーノ。これで3カウント。

<試合後コメント>

ジェイ・ホワイト
外道「お前が悪かったわけじゃない。あれはまたレフリーにやられたんだ。レフリーが悪かったんだ。お前自身で殺しきらなければならなかった!」
ジェイ「ミズ!(外道のための)イス!イスヲクダサーイ!……アイツはどこ行ったんだ?お前たちのチャンピオンは?この結果、俺が唯一無二のチャンピオンだったけれど、サプライズは何一つ無かった。俺は残念ながらメディアやみんなが作り上げたストーリーの脇役の1人ということだったんだな。俺はすっかりお前たちが作ったストーリーにはまってしまったんだ。2019年はもう去年か。その2019年の出だしと全く同じストーリーがこれからも展開するのかな?お前たちが俺を貶めるストーリーになるとしたら何も変わっていないな。そして内藤は俺に対して価値のある対戦相手じゃなかった。なぜなら、内藤ですら俺を1人で俺を倒すことは出来なかったんだからな。内藤も他の選手も同じだ。誰かの力を借りないと俺を倒すことが出来ない。なぜなら俺こそが最強の男だからだ。そしてみんなが望む結果が得られたっていうのになんで笑ってないんだ?なぜ笑顔でいないんだ?“ジェイ・ホワイトが負ける”というこのストーリーをみんなが待ち望んでいたはずだ。そしてお前たちが大好きな内藤が勝ったんだぞ?なぜ笑わないんだ!(激高して机を叩く)
新しい俺の新しいデスティーノは明日から始まる。8月、9月のうちに俺は夏のうちに俺は言っただろ?内藤、お前自身が自分の運命を切り開かなければならない。そして俺の運命というのは、お正月にWチャンピオンになることだった。しかしそれに叶わず、内藤が俺に代わってそのチャンスを得るのだとしたら、俺はこれから何をすればいいんだ。俺の未来はどこにあるんだ?まさか俺が負け犬になるとは思わなかったが、明日は次の試合の負け犬と戦うことになるのか。ジェイ・ホワイト、この俺が負けているとはどういうことだろう。しかしお前らにとっては満足の行く結果だったはずだろう?なんで笑っていないんだ!お前たちが望んだ結果、俺が負けるということは本当に許しがたいことだ。明日、オカダでも飯伏でも俺の対戦相手になるやつに一言言っておこう。この試合はひどく汚い、そして救いようのない試合になるかもしれない。おまえたちどちらかが血祭りに上がることになるだろう。しかしそれはお前たちが悪いんだ。飯伏かオカダ、そしてお前らのファンが悪いんだ!お前らが応援する奴らはみんな俺が血祭りにあげてやる!」


内藤哲也
「今回の東京ドーム2連戦の目的は?このベルトを獲ること……じゃないから。今帰ってくる通路でさ、お客様が『内藤おめでとう!』ってすごいたくさん声をくれたよ。嬉しいよ?でもさ、これを獲るだけが今回の目的じゃないから。そこはさあ……トランキーロ!あっせんなよ!さあ、明日の対戦相手は一体どっちかなあ。俺の予想は、オカダ。理想も、オカダ。さあ、どうなるかな。この目でハッキリと見てきますよ。アディオス!」

第8試合


 じっくりとした立ち上がりからロックアップ。リストの取り合いからグラウンドの攻防。スタンドになるが飯伏がカニバサミで倒しヘッドロックからグラウンドに持ち込むもオカダはヘッドシザースで抜けて距離を取る。
 飯伏がタックルからバックを取るがオカダが切り返すとヘッドロックで捕らえ、ショルダータックルで倒すが飯伏はハンドスプリングで立ち上がりエルボー合戦へ。オカダはレインメーカーも避けた飯伏がコンビネーションキックで倒しその場飛びムーンサルト。フォールも2。

 飯伏はキャメルクラッチで捕らえるがオカダはロープを掴みブレイク。
 オカダはエルボー連打も飯伏はミドルキックを叩き込みオカダは前のめりに倒れる。飯伏はロープに振りラリアットも、避けたオカダがランニングバックエルボー。
 オカダはコーナーに振って串刺しバックエルボーからガットショットを叩き込みDDT。フォールも2。

 場外に転がり降りた飯伏を追ったオカダは鉄柵に叩きつけ、さらに鉄柵に足をかけてのDDT。リングに戻りフォールも2。

 飯伏がエルボーを打ち込んでいき、オカダが受けきりDDTからフォールも2。

 オカダはフェイスロックも飯伏はエルボーからミドルキック。キャッチしたオカダが足へのエルボーからロープに飛ぶが飯伏はドロップキックで迎撃。
 飯伏はエルボー連打もオカダはロープに振るが飯伏はレッグラリアートで迎撃する。オカダはコーナーに振るが飛び越えた飯伏が走り込んできたオカダにパワースラムからセカンドロープに飛び乗りムーンサルト。フォールも2。

 飯伏はコーナーに叩きつけバックを取るが、耐えたオカダの背中にエルボーから走り込むも、オカダはコーナーに飯伏を座らせてドロップキックで場外に叩き落とす。場外戦を制したオカダがリングに投げ入れレッドインク。飯伏はロープに足を伸ばしブレイク。

 オカダはボディスラムからコーナーに登り、ダイビングエルボードロップからレインメーカーポーズ。
 オカダはレインメーカーも飯伏は避けてオーバーヘッドキック。キャッチしたオカダがリバースネックブリーカードロップを狙うが、飯伏は切り替えして人でなしドライバー。
 飯伏は走り込むがオカダは足を伸ばしてカットしジョン・ウーも、飯伏はジャンプして避けるとそのままフットスタンプを投下。
 場外に降りたオカダに飯伏はバミューダトライアングルを発射し、リングに戻るとミサイルキックから串刺し攻撃を狙うが、オカダはキャッチしリバースネックブリーカーを狙うが、飯伏が切り替えしてシットダウンパワーボム。フォールも2。

 飯伏はボマイェを発射しようとするがオカダはドロップキックで迎撃しツームストンパイルドライバー。さらにレインメーカーを狙うが飯伏はロープを掴み耐える。
 オカダは背中にエルボーからエルボースマッシュ。再度エルボースマッシュを打ち込んでいくが、飯伏は棒立ちになり受けきると顔面に掌底。さらに前蹴りもオカダはジョン・ウー。飯伏はすぐに立ち上がり、オカダは近づくが飯伏は左右の掌底からボディブロー。さらに右ストレートで倒し、オカダを蹴りつけていく。さらに丸まったオカダにナックルを投下していくが、レフェリーがこれをとめると飯伏はエプロンに立たせたオカダにぶっこ抜き雪崩式ジャーマンを狙うも、オカダは逆に担ぐが飯伏も切り替えしてやり投げを予告。オカダは着地しビッグブーツから担ぐとエプロンへのツームストンパイルドライバー。飯伏は場外に落下。

 カウント19でリングに戻った飯伏にオカダはリバースネックブリーカードロップからフォールも2。

 オカダはブレーンバスターからフォールも2。 
 オカダはバックを取りジャーマンスープレックス。さらにレインメーカーを狙うが、飯伏がショートレンジローリングラリアットでなぎ倒す。
 飯伏はオカダを蹴りつけエプロンに転がすと、ぶっこ抜き雪崩式ジャーマンからフォールも2

 飯伏はやり投げを狙うが、オカダは切り替えして旋回式ツームストンパイルドライバー。
 オカダはレインメーカーを狙うが、飯伏がカウンターのレインメーカーでなぎ倒す。
 飯伏は側頭部にブラジリアンキックからボマイェ。フォールも1。
 飯伏は後頭部にボマイェからフォールも2。

 飯伏はハイキックからカミゴェを叩き込んでフォールも2。
 飯伏は再度カミゴェを狙うが、オカダはその場飛びドロップキックで迎撃し両者ダウン。
 
 膝立ちでエルボーの打ち合いから、オカダがエルボー連打。飯伏がコンビネーションキックからソバット。さらにバズソーキックで倒し、オカダの顔面にミドルキックからソバット。だが飯伏も電池が切れたように倒れる。
 立ち上がった飯伏がオカダをコーナーに座らせ、正面にのぼるがオカダがエルボー連打で落とす。オカダが飛び込むが飯伏はキャッチしシットダウンパワーボム。フォールも2。

 飯伏はコーナーに登りフェニックス・スプラッシュも、避けたオカダがローリングラリアットからレインメーカー。フォールも2。

 オカダは腕を掴んでのショートレンジラリアット2連発からレインメーカーポーズ。レインメーカーを発射するが避けた飯伏がハイキックからジャンピングニーを叩き込みカミゴェも、オカダは担ぎ上げてみちのくドライバーIIからレインメーカーで叩きつけて3カウント。

 オカダがベルトを巻くと、リングに内藤が登場。
内藤「オカダ、2年前のドームでのマイク、覚えてるか?俺は、また東京ドームのメインイベントに戻ってきたぜ。史上初の偉業、そして、東京ドームで初めての大合唱、明日オカダを倒した上で、実現させてやるぜ。カブロン!」
(内藤はリングを後に)
オカダ「東京ドーム!本日は、沢山のご来場、本当にありがとうございました。内藤さん、の前にさ、飯伏さん、最高に強かったよありがとう!そして、明日のメインイベント、オカダ・カズチカ対内藤哲也。2年前に言ったこと、史上初の偉業、大合唱?そんなことはどうでもいいんだよこの野郎!最強は、IWGPヘビー級チャンピオンのこの俺だー!そして、超満員にならなかったー!でも、こんなにも沢山お客さん来てくれて、こんだけ熱いIWGPヘビー級の戦いを皆さんにお見せできて、僕は本当に、最高です!ありがとうございした!!(涙を流し)また明日、また明日最高の新日本プロレスを、最強のオカダ・カズチカをまた見に来てください。今日は本当にありがとうございました!というわけで、明日もここ東京ドームに、金の雨が降るぞー!」

<試合後コメント>

オカダ・カズチカ
「ホントにきつい闘いでした。今日の東京ドームで、100を、いや120を出したと言っていいくらいの、1・4にふさわしい対戦相手、飯伏幸太、最高でした。ただホントに、終わってここに来るまでに『まだ明日があるんだ』と。これだけの闘いをして、まだ明日もある。こんな過酷な競技、他になにもないでしょう。ホントにこんだけの闘いをやって、また明日ここで防衛戦やりますけども、ホントに僕の中ではIWGPの防衛戦だと思ってますんで、2日連続の防衛戦、しっかり戦って勝ちたいと思います。そしてホントに悔しいのが、ずっと10月から超満員にしますと言って、東京ドームを超満員にすることが叶わなかったので、まあホントに笑いたい人は笑ってもらってもいいし、馬鹿にしたい人は馬鹿にしてもらっても全然構いません。でもまたその分のパワーを持って、その悔しさを胸にまた、超満員に向かっていきたいと思います。本当であれば超満員の次の機会っていうのは来年なんですけど、今年は明日も東京ドームありますんで、明日また、超満員札止めの東京ドーム大会にして、またこのIWGPヘビーのベルトを持ってまたここに来たいと思います。ありがとうございました!」

――明日の対戦相手が内藤哲也選手に決まりました
「まあでも、みんなが望んでいた闘いが出来るんじゃないかなと思います。その二冠戦で一番期待されてたカードだと思いますので、その期待に応える闘いをお見せしたいなと思います。ただその内藤さんが言っていた、大合唱だとか史上初だとかなんとか言ってたのは、その期待には答えることが出来ないと思います。僕がまた明日も買って大会を締めて2020年もオカダ・カズチカの年にしたいと思います」

――史上初の二冠戦ですが、IC王座を獲ったらそのときに考える?
「ホントに史上初の二冠戦とか言われてますけど、別にIC王者とタイトルマッチやったこともありますし、別にそんなに気にすることでも無いと思うんですけど、今年は2020年、ニーマルニーマルで、令和二年で、2っていう数字になにか意味があるのかなと思うので、明日の二冠戦に期待してもらっていいと思います」

――オリンピックイヤーの東京ドーム二連戦ですが王者としてどういったものを世界に発進していきたいのか
「やっぱりプロレスが持っているパワーは伝えたいですし、今日この闘いをやって、明日もタイトルマッチですよ。こんな過酷な戦いはオリンピックにはないですよ。だからこそ、こうやってオリンピックイヤー、プロレスで1・4、1・5で大爆発、世界にこの闘いを届けて、『東京ですごいことが起きている。これはオリンピックも注目しなければならない』とそういうふうに、まずプロレスで大爆発。今日はしたと思いますし、明日もしっかりプロレスのパワーを世界に届けて、東京オリンピックの盛り上げに一役買いたいなと思います」

――10月から超満員を宣言していたが、40008人という動員数でした。この数に関して
「4万人プロレスで集めることが出来たっていうのは、本当に全然お客さん入ってるって僕は知ってますし、そこまで来たんだなっていうのがまず1個ありますけど、やっぱり超満員にしたかったっていうのがあるんで、やっぱり4万人で満足してる人は新日本プロレスには誰もいないと思いますし、やっぱり43000人集めて超満員で、『やっぱり新日本プロレスすごいな、プロレスすごいな』っていうのを見せたいですね。43000人がとりあえずのゴールだと思うんで、また東京ドーム大会やって、プロレスを盛り上げていきたいですね」

――さらに観客数を伸ばせる伸びしろがあるということについて
「そうですね。3000人って言っても大きな数字ですし。でも今日ホントに、東京ドーム入場して、出てきた景色っていうのは、去年4月のMSGの花道出たときの景色が最高だと思いましたけど、東京ドームも負けてないなと。本当に素晴らしい景色を見せてもらいましたし、またこれが超満員になればまた素晴らしい景色なんだなと思いますし、それをモチベーションに明日やっていきたいですね」

――リング上でのコメントでこみ上げるものがあるように見えた
「やっぱり悔しいっすね。防衛しましたけど、やっぱり有言実行出来なかったっていうのが。だって僕はプロレスのパワーはもっとすごいものだと思ってますし、プロレスっていう競技が最高のものだと思ってるんで。でも入らなかったことによって、まだまだプロレスのパワーを届けていく人があと3000人ってわけでもないと思いますし、日本にも世界にもたくさんいると思うんで、プロレスの楽しさ、素晴らしさっていうのを1人でも多くに届けていきたいですし、その届けていくっていう意味ではこのベルトが大事になってくると思うんで、明日もしっかり防衛して、プロレスの魅力を知ってもらうための旅に出たいと思います」

――もう次の試合まで24時間を切っているという過酷な状況ですが、明日また東京ドームでプロレスの力を魅せるというチャンスが残っている
「ホントに例年通りであれば明日はないわけですから、来年の東京ドームに向けて頑張るっていう感じですけど、明日、もう目の前にありますから。まあ明日に向けてというよりも、今日の戦いを見てもらえたら、明日もう『やっぱりプロレスすごいなって』思ってもらえると思うんで。今日見た人は、『明日またタイトルマッチがあるんだよ』と言って、信じることが出来ないかもしれないですけど、それがプロレスラーですから。しっかり明日に向けて、今からなにか出来るってわけでもないと思いますけど、今日の闘いをしっかりお見せすることが出来たので、僕は明日の超満員を、防衛戦を楽しみにしたいと思います」

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