新日本8.14両国大会 G1 CLIMAX 25/Aブロック公式戦 AJvs.棚橋、真壁vs.飯伏、天山vs.内藤、矢野vs.ファレ、柴田vs.ギャローズ
バディファイトPresents G1 CLIMAX 25
日時:2015年8月14日(金)
開始:18:30
会場:東京・両国国技館
観衆:5658人(満員)
▼第1試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
小島聡/本間朋晃/●マスカラ・ドラダ
7分19秒 ヴェレノ→体固め
“ザ・マシンガン”カール・アンダーソン/高橋裕二郎/○タマ・トンガ
▼第2試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
カイル・オライリー/ボビー・フィッシュ/○マイケル・エルガン
9分46秒 エルガンボム→エビ固め
マット・ジャクソン/ニック・ジャクソン/●コーディ・ホール
▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○永田裕志/中西学/KUSHIDA
10分12秒 腕折り固め
後藤洋央紀/●キャプテン・ニュージャパン/リコシェ
▼第4試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負
中邑真輔/石井智宏/○桜庭和志/YOSHI-HASHI
10分13秒 サクラバロック
オカダ・カズチカ/●外道/マット・ターバン/マイケル・ベネット with マリア・ケネリス
▼第5試合 G1 CLIMAX 25 Aブロック公式戦 30分1本勝負
●柴田勝頼【4勝5敗=8点】
7分52秒 ハングマンズヌース→エビ固め
○ドク・ギャローズ【3勝6敗=6点】
▼第6試合 G1 CLIMAX 25 Aブロック公式戦 30分1本勝負
○矢野通【4勝5敗=8点】
3分44秒 リングアウト
●バッドラック・ファレ【5勝4敗=10点】
▼第7試合 G1 CLIMAX 25 Aブロック公式戦 30分1本勝負
○天山広吉【3勝6敗=6点】
14分14秒 アナコンダマックス
●内藤哲也【5勝4敗=10点】
▼第8試合 G1 CLIMAX 25 Aブロック公式戦 30分1本勝負
●真壁刀義【4勝5敗=8点】
9分07秒 フェニックススプラッシュ→片エビ固め
○飯伏幸太【4勝5敗=8点】
▼第9試合 G1 CLIMAX 25 Aブロック公式戦 30分1本勝負
○棚橋弘至【7勝2敗=14点】
27分56秒 ハイフライフロー→片エビ固め
●AJスタイルズ【6勝3敗=12点】
※棚橋がAブロック1位で優勝決定戦進出
28分近い大激戦の末、AJスタイルズを撃破した棚橋がAブロック1位で優勝決定戦へ!
天山は内藤を制裁!真壁に勝った飯伏はNEVER王座に興味!オカダと中邑が前哨戦
第1試合
本間が裕二郎の先発で試合開始。いきなり背後からアンダーソンが本間を襲撃し、BULLET CLUBはトレイン攻撃を仕掛けるが、本間はエルボーとラリアットで迎撃。しかし裕二郎は本間の指に噛みつくと顔面を踏みつける。
だが、カウンターのボディスラムで叩き付けた本間は小こけし。これを裕二郎がかわすとアンダーソンとトンガが入ってきて一斉にストンピング。トンガはハイハイで威嚇してからドロップキック。続いてアンダーソンがスリーパーに捉えると、本間はロープにホイップして逃れたが、アンダーソンはカウンターのゼロ戦キック。
しかしガン・スタンを狙ったアンダーソンをDDTで叩き付けた本間は小こけしを投下して小島にタッチ。マシンガンチョップから行っちゃうぞエルボーを投下。アンダーソンも逆水平チョップを打っていくが、小島はエルボーからローリングエルボー。アンダーソンはジャンピング・フロントキックからショルダーネックブリーカー。
だが、小島はコジコジカッターを返すと、右腕のサポーターを外して走り込む。これをスパインバスターで切り返したアンダーソン。続いてドラダとトンガがリングインし、コルバタでトンガを場外に追いやったドラダはブリージョ・ドラダ(=変型トペ・コンヒーロ)。
リングに戻ってスワンダイブ式ボディプレスを投下したドラダだが、裕二郎とアンダーソンが入ってきてトンガを救出。旋回式のフラップジャックからトンガンツイスト(=リバースのネックスクリュー)を決めたトンガだが、本間が小こけしでカットしようとする。これをかわしてドラダに誤爆させやトンガは、続けてドラダにヴェレノ(=ナカユビ)を決めて3カウント。試合後、小島とアンダーソンが睨み合い。本間も裕二郎に食ってかかろうとしたが、背後からトンガが襲撃した。
<試合後コメント>
小島聡&本間朋晃
小島「明日、俺の公式戦最終日だよな。ここまでの成績なんて全く覚えてねぇ! こんなに元気な身体と、こんなに元気な腕! 見てくれよ、何も、恐れるもの何もねーんだ。な?このまま明日も優勝して、明日勝ったら優勝だよもう! な!」
本間「ドラダ、ドラダごめん。ごめんごめん。あ〜失敗しちゃった。こういうのやっぱ、ツメが甘いっていうかね。そういうとこあんだけど、でも今の俺、超充実してっから。皆ね、G1出てる選手、『疲れた』だの『体調悪い』だの言ってっかもしんない。俺は全然すこぶる元気ですからもう。元気ありあまってしょうがないから。なんせ寝てないぐらいもう興奮しちゃって、毎日毎日寝れないぐらい興奮しちゃって。この勢いで、明日勝って、終わりよければ全て良し。胸を張って、裕二郎にみんなのこけしで勝って、胸を張って2勝7敗、今年のG1 CLIMAX終わりたいと思う。そんでもって、一昨日も言いましたけど、来年、もう誰より早く、出場アピール……いや! 出場宣言しましたんで、明日勝って、まず吠えてやりたいと思います。明日はこけし祭りだ。こけし三昧で幸せになろう。ありがとうございました」
第2試合
オライリーとフィッシュのreDragonとエルガンがROHトリオを結成。一方IWGPジュニアタッグ王者のヤングバックスはコーディ・ホールとのトリオ。まずはオライリーがマットを攻撃していくと、フィッシュにタッチ。しかしマットは場外にエスケープしてコーディに肩車されて合体ロボで威嚇。
その間にニックが入ってきてフィッシュに襲いかかるが、フィッシュは「Su●k It!」と逆に挑発。だが、オライリーとフィッシュがヤングバックスとコーディを場外に追いやると、プランチャを同時投下。そこから何とエルガンがトペ・コンヒーロを投下。
エルガンはニックにブレーンバスターを狙うが、マットがカット。それでも降ろさないエルガン。コーディのカットでも降ろさないエルガン。そこにオライリーとフィッシュが入ってきてROHトリオがBULLET CLUBの3人を合体ブレーンバスターで投げていく。ニックがオライリーをエプロンに追いやると、横からマットがスーパーキック。
コーディが控えのフィッシュとエルガンにダブルラリアットを見舞うと、オライリーに串刺し攻撃を狙ったが、かわされてヤングバックスに誤爆。しかしオライリーを抱え上げてアバランシュホールドで叩き付けたコーディはマットにタッチ。ヤングバックスはフィッシュとエルガンを場外に追いやると、オライリーに串刺し攻撃を狙うが、かわされて誤爆。
オライリーはマットに膝蹴りからの水面蹴りを叩き込んでエルガンにタッチ。ダイビングショルダーでヤングバックスをまとめてふっとばしたエルガンは、ヤングバックスの2人をファイアーマンキャリーで持ち上げてバックフリップ。
コーディとエルボー合戦を展開したエルガンだが、コーディがエルボーでなぎ倒すと、reDragonがマットとニックに合体攻撃を次々に決めていく。そこからエルガンがマットにぶっこ抜きジャーマンを決めるがカウントは2。コーディがreDragonをダブルラリアットで吹っ飛ばすと、エルガンにヤングバックスがダブルのスーパーキック。
そこからコーディがエルガンに串刺しラリアット。ニックがエプロンから妨害するが、エルガンはぶっこ抜きブレーンバスターを狙う。これをコーディがアットするが、reDragonがコーディにサンドイッチロー。ヤングバックスもダブルのスーパーキックで飛び込んでくるが、エルガンがダブルラリアットでヤングバックスを吹っ飛ばす。
そこにコーディがラリアットで飛び込んできてアウトサイダーズエッジを狙うが、これをリバースで切り返したエルガンは餅つき式パワーボムからのシットダウン・パワーボムで叩き付けて3カウント。
<試合後コメント>
カイル・オライリー&ボビー・フィッシュ&マイケル・エルガン
オライリー「日本に帰ってきたぞ。reDragonが日本に帰ってきたんだ。目的はただひとつ、日本で活躍することだ。今日はゴジラ! ビースト! モンスター! マシーン! アンブレイカブル! マイケル・エルガンとのチームで勝利を収めたぞ」
フィッシュ「我々ROH勢で新日本プロレスをテイクオーバー(乗っ取り)してやる!」
エルガン「わたしは今までずっとG1クライマックスに出場する事、勝つ事を願っていた。しかし十分な勝ち星を上げる事はできなかった。明日の試合では石井を倒し、世界のあらゆるところでそうであるように、日本でもバッド・アスである事を証明してみせる」
オライリー「そしてIWGPジュニアタッグ戦では必ずヤング・バックスからベルトを取り戻してみせる!」
第3試合
最終戦の両国で行われるKUSHIDAvs.リコシェのIWGPジュニア選手権の前哨戦。まず先に入場してきたKUSHIDAとリコシェはお互いを牽制。後藤と永田の先発で試合開始。ショルダータックルでなぎ倒した後藤に対し、永田はエルボー合戦を仕掛けていき、さらにローからミドル。だが、蹴り脚をキャッチした後藤はヒジを落とすとサッカーボールキック。
タッチを受けたキャプテンは中西にナックルをお見舞いしていくが、逆水平チョップを返した中西はダブルチョップからショートレンジラリアット。「ホー」と雄叫びをあげた中西は野人ラリアットを狙ったが、キャプテンは地獄突きで迎撃。
そこに後藤が入ってきてダブルのブレーンバスターを狙うが、逆に中西が2人まとめて投げていく。永田がキャプテンにキチンシンクを見舞ってKUSHIDAにタッチすると、駆使亜はリコシェを挑発しながらキャプテンに側転からの低空ドロップキック。しかしキャプテンもジャンピングショルダーを返すとリコシェにタッチ。
ジャンピングバックエルボーを見舞ったリコシェはスワンダイブ式アックスボンバーでKUSHIDAを場外に追いやると、ブエロ・デ・アギラを投下。リングに戻ったKUSHIDAはカウンターのエルボーからハンドスプリングエルボーを狙ったが、リコシェはエプロンに出るとスワンダイブ式厳鬼(=ジャンピングダブルニーのまま相手を押し潰す技)をお見舞い。
しかしKUSHIDAもムーンサルトアタックから飛び付いてホバーボードロック(=アームロックの体勢から後転して改めてアームロック)。慌ててロープに逃れたリコシェだが、KUSHIDAはショルダーアームブリーカー。だが、KUSHIDAのバズソーキックをかわしたリコシェはスピンキック。KUSHIDAは返す刀でオーバーヘッドキック。
ここで両者タッチして永田が後藤に串刺しフロントキックからエクスプロイダー。エルボー合戦から後藤がノーモーションヘッドバット。さらに牛殺しを決めるとキャプテンにタッチ。キャプテン組はトレイン攻撃をお見舞いすると、キャプテンがダイビング・ヘッドバットを投下。かわした永田はナガタロックIIに捕らえる。
後藤がカットすると、永田は後藤に張り手。その隙を突いてキャプテンがサムソンクラッチから地獄突き。だが、永田がタイナー(=串刺しニー)を叩き込むと、中西がコーナーに登ってEAST GOLD(=永田の延髄斬り+中西のブレーンチョップ)。後藤がカットに入るが、中西がアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げると、永田はキャプテンに白目式腕固めに捉える。KUSHIDAはリコシェを場外に追いやってトペ・コンヒーロ。その間にキャプテンがギブアップして永田組が勝利。
試合後、ジュニアのベルトをアピールしてから握手を求めたKUSHIDAに対し、挑戦者のリコシェは握手に応じた上で、手を腰にやってベルト奪取をアピールした。
<試合後コメント>
後藤洋央紀&キャプテン・ニュージャパン&リコシェ
後藤「泣いても笑ってもあと1戦。あとは祈るだけだよ」
リコシェ「KUSHIDA、今日勝ったのは君のチームだけど、(日本語で)アサッテは1対1だよ。僕の記憶では最後にやった試合では僕が勝ってるよね。同じ結果になると思うよ。そしてタイトルは僕が獲る事になるのさ」
第4試合
実に珍しいCHAOS対CHAOSの8人タッグマッチ。中邑組の入場に続き、キングダムがマリアを帯同して入場すると、最後にオカダが外道と共に入場。中邑が手をアゴにつけながらオカダに詰め寄っていくが、外道がオカダを下げてベネットが先発で出て行くと、中邑も下がって石井が先発で出て行く。
ショルダータックルでのぶつかり合いからターバンが飛び込んできてトレイン攻撃を狙うが、石井はパワースラムで切り返す。ベネットを捕まえた石井はYOSHI-HASHIにタッチ。トップロープの上にベネットを乗せて逆さ吊りにしたYOSHI-HASHIは低空ドロップキック。しかしスピアーを返したベネットはターバンにタッチ。
ベネットのスーパーキックからターバンがロープに飛び乗っての三角蹴り。続いて外道がサミングを見舞っていく。タッチを受けたオカダはハーフダウンのYOSHI-HASHIにベースボール・スライド(=スライディング式ドロップキック)。外道は中邑組を挑発しながらYOSHI-HASHIの顔面を踏みつける。
そこにオカダがスリングショット式アトミコを投下。だが、オカダと外道のトレイン攻撃をかわしたYOSHI-HASHIは外道にコルバタを決めると、オカダにバンカーバスター(=変型ショルダーネックブリーカー)を決めて中邑にタッチ。
ジャンピングキックでオカダをコーナーに追い詰めた中邑は踏みつけを狙うが、立ち上がったオカダが襲いかかる。しかしスピンキックから串刺しニーを狙った中邑。かわしたオカダだが、中邑はスピンキックからオカダをコーナーに上に乗せると串刺しニーリフトでカチ上げてからリバースパワースラムを狙う。オカダが踏ん張るとエルボー合戦。
そこから串刺し攻撃を狙った中邑だが、オカダはリバース・ネックブリーカー(=こうもり吊りの体勢から相手の後頭部にヒザに叩き付ける)で切り返すと、外道とトレイン攻撃。さらにベネットのRKOからターバンがスワントーンボムを投下。
石井らがカットに入るが、外道らが場外に連れ出す。しかしYOSHI-HASHIが戻ってきてオカダにカチ上げ式ラリアット。続けて石井がスライディング・ラリアットを叩き込むと中邑がスライディング式ボマイェ。カウント2でカットされると中邑は正調ボマイェを狙ったが、オカダはドロップキックで迎撃。
桜庭と外道となり、桜庭のミドルキックをキャッチした外道が首固め。カウント2でカットされると外道はトラースキックを狙ったが、キャッチした桜庭はスリーパー。ここでマリアがエプロンにあがってきて色仕掛けで誘惑。思わずスリーパーを離してしまった桜庭に外道が襲いかかっていくと外道クラッチを狙う。だが、後転して逃れた桜庭は電光石火のサクラバロックを極めてギブアップを奪った。試合後、翌日にG1公式戦で激突するオカダと中邑は睨み合い。すると中邑はニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
<試合後コメント>
中邑真輔
中邑「なんて言おうかね。明日はオカダ、自分の中では決勝戦かな。天王山、決勝戦、なんとでも言える。まぁいろいろ気持ちはあるけど、言葉にするのは……なんだろうな。ピタッとハマる言葉はないけど、特別な試合になるね!」
オカダ・カズチカ
「最後の公式戦ですけど、まだ滾らないね中邑さん。うん、まあ明日、もっとじっくり、今日正直ほぼ何もしてないですから。まだ滾ってないですけど、明日、滾らしてもらいたいなと思います。そして明後日! 今日、反対のAブロックが決まるみたいなので、可能性は誰と誰ですか?」
——棚橋かAJです。
「棚橋かAJ、まあどっちでもいいかな(笑)。まあでもほんと、しっかりあと二つ、G1いただきます」
第5試合
試合開始早々、いきなり自ら寝転んだ柴田。猪木-アリの体勢からギャローズがストンピングを振り下ろすが、かわした柴田はギャローズの足に絡みついて足4の字固めへ。反転したギャローズは、そのままロープに転がって脱出。柴田はコーナー下で座り込むギャローズの顔面を足で踏んづけて半分だけペイントを剥いでいく。
怒ったギャローズは柴田を場外に追いやって地獄突きさらに鉄柵に投げつけてからエプロンに戻ってきた柴田にビッグブーツ。さらにエプロンでチョークスラムを決めていく。エプロンに強烈に叩き付けられた柴田は朦朧としながらもカウント19で生還。
だが、ギャローズはお返しするように柴田の顔面を踏みつける。立ち上がって詰め寄っていった柴田だが、ギャローズはナックルパンチから突進。しかしカウンターのドロップキックで吹っ飛ばした柴田は串刺し低空ドロップキック。さらにスリーパーに捉えるが、背後のコーナーに叩き付けて脱出したギャローズは串刺し攻撃を狙う。
かわして猛威と度スリーパーを狙った柴田だが、ギャローズは肩口まで一気に担ぎ上げると、横須賀カッターのような体勢で叩き付ける。ブレーンバスターを狙ったギャローズだが、背後に逃れた柴田はスリーパー。そこからローキック、ミドルキックで蹴り倒すよロープへ。
地獄突きで迎撃したギャローズはシットダウン・パワーボムで叩き付けるがカウントは2。ならばとハングマンスヌース(=ネックハンギングボム)で叩き付けるが、柴田は下から三角絞めで捕獲。そこから蹴り上げた柴田だが、カウントは2。柴田は走り込むが地獄突きで迎撃したギャローズ。なおも突進していく柴田だが、ビッグブーツで迎撃。
諦めない柴田だが、ギャローズはバイシクルキックで迎撃するとハングマンスヌースで叩き付けて3カウント。柴田は4勝5敗の8点、ギャローズは3勝6敗の6点で公式戦を終了した。
<試合後コメント>
ドク・ギャローズ
「シバタ! お前はハードヒットでスティッフ(固い)で、ダーティーなサノバビッチだよ! 今夜は俺とBULLET CLUBが世界で最強のユニットである事を証明したな。柴田にとっては悪夢の結果だったろうな(笑)。トゥー・スイート!」
第6試合
入場するなりペットボトルの水をファレに向かって噴射した矢野。怒ったファレは場外まで出るが、矢野はリングに上がってなおもペットボトルの水を噴射。激怒したファレは左右のハンマーで殴り飛ばしていくと、ようやく試合開始のゴング。
ボディスラムからジャンピング・ボディプレスを投下したファレは、場外に逃れた矢野を追いかけて矢野プロデュースのDVDで殴打してから鉄柵に投げつける。場外カウント19で戻った矢野だが、ファレはボディブローからコーナーに投げつける。
しかし矢野はコーナーカバーの紐を解くと、ファレが突進してきたと同時にカバーを外して剥き出しの金具に激突させる。だがファレはハンマーを振り下ろすと、矢野を金具剥き出しのコーナーに叩き付けてから場外に放り出す。すかさずセコンドのトンガが痛めつけていくと、ファレは鉄柵に叩き付けてから場外でバッドラックフォール(=投げ捨てアウトサイダーズエッジ)の体勢。
しかし背後に逃れた矢野はそこに襲いかかってきたトンガをかわしてファレに誤爆させる。さらにトンガをファレに投げつけると、2人に急所攻撃を見舞ってから素早くリングに戻る。その直後、場外カウント20が数えられ矢野がリングアウト勝ち。してやったりの表情の矢野は怒り狂うファレを見て、宇薄ら笑いを浮かべながら逃げるように引き上げていった。この結果、矢野は4勝5敗の8点、ファレが5勝4敗の10点で公式戦を終了した。
<試合後コメント>
矢野通
「俺の中の、二刀流。宮本武蔵が出てしまった! 宮本武蔵、ありがとう!」
第7試合
内藤は例によって黒いスーツ姿に銀の仮面をつけてゆっくりと登場。「焦るなよ、焦るなよ、トランキーロ」とばかりに焦らせながらリングインした内藤。そこに天山が内藤を睨み付けながら入場。なかなか仮面もスーツも脱ごうとしない内藤に天山はイライラする。ようやく仮面を外した内藤が上着を抜き掛けたところで試合開始のゴング。
内藤は上着を闘牛士の赤マントのようにヒラヒラさせて挑発。怒った天山はヘッドバットで襲いかかると、内藤を場外に連れ出してなおもヘッドバット。内藤をリングに戻す天山だが、内藤はすぐにまた場外に出る。天山が追いかけていくと、内藤はサミングから鉄柵に投げつける。
鉄柵の外まで出た内藤は天山を客席に投げつけると、リングに戻ってワイシャツとズボンを脱いでようやくコスチュームに。そこに天山が戻ってくると、内藤は場外に突き飛ばしてから場外ダイブすると思わせておいてリング上に寝転がって挑発。怒った天山がリングに戻ってきたところでヒザへの低空ドロップキック。
さらにクルックヘッドシザースに捉えるが、天山はロープに逃れる。すると内藤は天山に唾を吐きかけてから側頭部に低空ドロップキック。顔を踏みつけながら目を見開くポーズをしてみせた内藤はロープを使って天山の首を絞めていく。
注意するレフェリーの胸ぐらを掴んでいった内藤は、なおも内藤の首を下から絞め上げるが、天山はボディへのパンチで脱出するとチョップ攻撃。だが、かわした内藤は掟破りのモンゴリアンチョップ。これには場内からはブーイング。なおも唾を吐いた内藤の手首を掴んだ天山は引っ張り込んでのヘッドバット。
これはさすがの内藤も悶絶。サミングを見舞っていく天山だが、不適な笑みを浮かべる内藤。天山はモンゴリアンチョップからヘッドバットで追い込むと、なおも唾を吐いてくる内藤にストンピング。さらに串刺しラリアットからブレーンバスターを狙うが、足を踏んづけた内藤は強引に引き倒す。
そこから唾を吐いた内藤はミサイルキック。さらにコーナー下に天山を座らせると、振り子式串刺し低空ドロップキック。カウント2だとレフェリーを蹴飛ばした内藤。すると天山がカウンターのマウンテンボム。さらに海野レフェリーも怒りのストンピング。すかさず天山はヘッドバットを落とすとモンゴリアンチョップ。
そしてニールキックからアナコンダバイス。そこからアナコンダバスターを狙った天山だが、振り解いた内藤は延髄斬りからジャーマンで投げるがカウントは2。マンハッタンドロップからのDDTで叩き付けた内藤はプルマ・ブランカ(=飛び付き式変型三角絞め)。だが、天山は上体を起こしてヘッドバットの連打で脱出。
エルボー合戦から張り手、ストンピングから顔面に唾を吐いた内藤だが、走り込んだ内藤の顔面にカウンターのヘッドバットを見舞った天山。内藤もフルネルソンに捉えるが、天山が振り解くとロープへ。しかし天山はカウンターのラリアットからコブラクラッチに捉える。そこからアナコンダバスターを狙うが、内藤は抵抗して阻止。しかし天山はノータッチヘッドバットを叩き込むと、ダウンした内藤にアナコンダマックス(=アナコンダバイスの体勢でコブラクラッチ)。リング中央でガッチリと決まったため身動きが出来ない内藤を見てレフェリーは試合終了のゴング。
勝った天山はなおも薄ら笑いを浮けべる内藤に唾を吐きかけ、場外に駆り出すとNWA世界ヘイーのベルトを誇らしげに掲げた。5勝3敗の10点で公式戦を終了した内藤はフラフラと退場。天山は3勝6敗の4点で終了した。
<試合後コメント>
天山広吉
ーー今年のG1の最後の試合を勝利で飾りました。
「俺はもうこのG1、最初から最後まで死に物狂いで、相手が誰であろうと、そういう気持ちで入ったけれど、ひとり許せん男が、クソガキがいた! おい! ショッパナの前の日に俺に文句たれやがって。どこぞの身分だ? 俺にたれるなんて。ナメやがって! ナメられたらそこで終わりだ。そう思ったよ。そんなヤツ許せるわけないよな? 絶対許せんって! このG1、始まる前から一気にテンション上がったって。モチベーション上がったよ。俺の中で、このG1、20回目の出場が決まって。もちろん出るからには優勝って、自分に言い聞かせて入ったと思ったらいきなりクソガキが。おい! 人をナメんなよ! お前に言われる筋合いは全くないんじゃ。人をナメんのもいい加減にせいって。よりによって中途半端な、クソみたいな……。何がロス…何とかだよ。知るか、ボケ! 俺をナメたらどうなるか……。
今回のG1、俺は何度も心が折れそうになった。でもね、最後の最後まで、このクソガキを始末する。そうせな気がすまんっていう気持ち。俺の心の中では『なにクソ!』って。天山広吉、G1クライマックスの天山広吉をナメたらどうなるか。その一心やったって。内藤のクソガキ。100年、200年、1000万年早いわ! あのボケ。どの口がきいとんねん。ナンボでもやったるよ。この頭さえあれば、触っただけでもビリビリ来るよ。ガツンと一発かまして、2発3発で倒す自信、あるからね。腕も足も腰も悪いけど、この頭があったらビックリさせたるよ。
G1、今日で終わったね。でもね、この歳で……最後かもしれん。でも出た以上、最後まで(リタイアせずに)出たかったですよ。こんなかたちで、あいつの一言で発奮したけど、そんなもんなくたって行っとかなアカンって。何度も言ったし、やりましたけどね。あのクソガキ、いつまであんなマネしてるんやって。こんなフラフラなオヤジを倒せへんのかって。天山広吉は終わったんちゃうのかって。もう一回言ってみろって。これで終わりかって。終わらしたるよ。お前もそれで最後だ。文句あるんならかかってこいって!」
内藤哲也
「やれやれだぜ。天山、よかったじゃん。最後に、名誉挽回できた? 客も喜んでハッピーじゃん! よかったじゃん。お疲れさん、天山。さっ、俺、帰ろうかな」
第8試合
前哨戦となった8.12後楽園大会では喧嘩腰でやりあった真壁と飯伏。ゴングが鳴ると、お互いに額をくっつけて睨み合いに。そこから真壁がナックルパートを連打すると飯伏も蹴りと掌底のコンビネーションからロープに飛ぶが、真壁はショルダーブロックでなぎ倒す。
飯伏は真壁が痛めている左腿にローキックを連打。さらにレッグロックに捉えると、さすがの真壁も苦悶の表情。立つこともままならない真壁に対し、飯伏は容赦なく左腿にストンピングを落とす飯伏。
真壁は両ヒザ立ちで「来てみろ」と挑発。飯伏は左腿にローキックを叩き込むと、気合いで立ち上がった真壁は走り込んできた飯伏にカウンターのラリアット。咆哮した真壁はナックルパートからダブルリストアームサルト。バックを取った真壁だが、飯伏はエルボー。すると真壁はショートレンジラリアットからコーナーで馬乗りナックル。
しかし飯伏は股下から脱出するとオーバーヘッドキックで真壁をエプロンに追いやる。そこからフロントキックで場外に蹴落としてから三角跳びケブラーダ。真壁をリングに戻した飯伏はエルボーを連打。真壁もエルボーを返すが、飯伏はソバットからダッシュミドル。倒れた真壁にその場飛びムーンサルト。
バックを取った飯伏だが、真壁もバックを取り返す。エルボーで逃れた飯伏だが、真壁は振り向き様に左のショートレンジラリアットで吹っ飛ばす。キングコング・パワーボムで叩き付けた真壁は串刺しラリアットから飯伏をコーナーに座らせると、スパイダージャーマンを狙う。飯伏は必死に抵抗するが、強引に投げた真壁。しかし着地した飯伏は逆さ吊り上体の真壁の左腿にフロントキック。
そこからリングに引っ張ってきてジャーマンを狙うが、真壁も投げさせない。しかし飯伏はローキックで真壁に片膝をつかせるとバズソーキック。そこにフェニックス・スプラッシュを投下して3カウント。飯伏も真壁も4勝5敗の8点で公式戦を終了した。
<試合後コメント>
飯伏幸太
——先日の後楽園で『一番大好きな先輩だから思いっきりいける』とおっしゃってましたが、まさにその通りの試合で勝利をおさめました。
「いや、単純に嬉しい。はい。最高に嬉しいですね。いやー、まあ勝っても、負けても短期決戦というか、お互いにまあ、僕はもう最後の公式戦。真壁さんは最後だったんですか? 最後ですか? 絶対全力で来ると思ったんで、いや、嬉しいですね」
——決勝進出は果たせなかったが、今回のリーグ戦で元IWGP王者を三人撃破しているというのは飯伏選手にとっては大きいのではないかと思いますが。
「そうですね。もちろん、その三人、真壁さん入れて四人…いや、相当夏は自分の、まあ経験になったと。まだでも明日も明後日もある、そこも全力で、全力で頑張りますよ」
——この過酷なシリーズを見たところ怪我もなく駆け抜けられたというのも経験になったのでは無いかと思いますが。
「怪我に関しては、誰も無いわけじゃないと思うんで、皆隠しながらやってると思うので。それに関しては、まあでも皆平等なのかなと思いますけど。ちょっと真壁さんに勝ったんでベルト欲しいですね。ちょっと欲しいですね。NEVERですかね」
第9試合
メインは6勝2敗で12点同士のAJと棚橋のAブロック最後の公式戦。勝ったほうが優勝決定戦に進出する。ロックアップからロープに押し込んだAJは、コーナーまで押していくと棚橋の頬を軽く叩いて余裕のブレイク。ヘッドロックに撮れたAJはそのままグラウンドに持ち込む。
ヘッドシザースで切り返した棚橋だが、AJは腕決め袈裟固めで再び捕獲。どうにか頭を抜いた棚橋はAJの腕を取ってひっくり返し逆にヘッドロック。ロープに振ったAJはリープフロッグからドロップキックを狙うが、読んでいた棚橋はロープを掴んでストップ。
互角の展開になると棚橋もAJの頬を軽く叩いて挑発。AJが突進すると棚橋はアームドラッグで投げて腕を決めていく。ボディブローとエルボーで逃れたAJだが、棚橋はショルダースルーで投げていくと、力一杯ホイップしてコーナーに投げつける。さらにスライディングして場外に出るとAJの左足を鉄柱に叩き付ける。
リングに戻った棚橋はAJの左ヒザを痛めつけてからボディプレスを落とす。逆水平チョップを返していったAJは棚橋を場外に投げ落とそうとするが、棚橋はトップロープを掴んで逆上がり。しかし気付いたAJは改めて場外に投げ捨てる。
場外に出たAJは鉄柵に棚橋の喉元を叩き付けると、リングに戻ってきた棚橋にストンピング。さらに串刺し式のジャンピングラリアットからニードロップを投下。矢のようなドロップキックを叩き込んだAJは棚橋の蹴り脚をキャッチしてショルダーレッグブリーカー。今度はAJが棚橋の左ヒザを痛めつけていく。
棚橋の左足をロープに巻き付けていったAJは、ローキックから逆水平チョップ。串刺しジャンピングラリアットをかわした棚橋はダブルエルボーからフライング・フォアアーム。ジャンピング・エルボードロップを落とした棚橋は、コーナー二段目からローリングセントーン。
これをかわして自爆させたAJはエプロンからスワンダイブを狙ったが、棚橋はAJがトップロープに乗った瞬間に場外に突き落とす。すかさずコーナーに登った棚橋はプランチャ式ハイフライフローを投下。場外カウント19で戻ったAJはエプロンからチンクラッシャーを決めると、スタイリングDDT(=ライオンサルトで飛び付いてのリバースDDT)。
もう一度スワンダイブを狙ったAJだが、棚橋は肩口に担ぎ上げる。どうにか脱出したAJだが、棚橋はバックを取ってフルネルソン。AJが踏ん張るとダルマ式ジャーマンにスイッチして投げていく。しかしAJもチンクラッシャーを返すとミドルキック。キャッチした棚橋はドラゴンスクリュー。
棚橋は串刺し式クロスボディーを浴びせるが、海野レフェリーが巻き込まれてしまう。その隙にAJが背後から急所攻撃。そこからスタイルズクラッシュを狙うが、棚橋も目には目をでAJに急所攻撃をお返し。エルボー合戦からAJが左ヒザにローキック。棚橋もAJの左ヒザを殴っていく。
両者マットに両ヒザをついたままエルボーを打ち合うと、そのまま立ち上がって棚橋がエルボースマッシュ。しかしAJも蹴りと掌底のコンビネーション。だが、棚橋はカウンターの張り手。ここで不用意に近づいてきた棚橋にAJはカーフキラー(=変型回転足4の字固め)。
かなり長い間捕まっていた棚橋だが、辛くもロープに脱出。AJは棚橋を引っ張るが、ロープを掴んで抵抗する棚橋。だが、AJは立ち上がった棚橋に延髄斬りからブラディサンデー(=垂直落下式インプラントDDT)を狙う。しかし棚橋はツイスト・アンド・シャウト(=ネックスクリューからのシャウト)で切り返すと、拳を握ってスリングブレイドを狙うが、かわしたAJはスタイルズバスターで叩き付けるがカウントは2。
エプロンに出たAJはスワンダイブ式エルボーアタック。これもカウント2で返した棚橋だが、AJはスタイルズクラッシュを狙う。必死に腰を落とす棚橋だが、顔面にヒザを入れたAJ。しかし棚橋もスリングブレイドを返すと、掟破りのスタイルズクラッシュを狙う。
だが、棚橋の左足を掴んだAJはアンクルホールドに捉える。前転して脱出した棚橋は串刺し攻撃を狙う。両足で挟んだAJだが、引っ張り込んだ棚橋は掟破りのスタイルズクラッシュを決めたがカウントは2。ならばとハイフライフローを投下したが、剣山で迎撃したAJはコーナー最上段からマッドスプラッシュを投下。
カウント2で返されるとブラディサンデーで叩き付けるが、棚橋もスタイルズクラッシュを狙ったAJの足をすくって倒すとグラウンド・ドラゴンスクリュー。AJはオーバーヘッドキックを放ったが、キャッチした棚橋は逆回転のグラウンド・ドラゴンスクリュー。そこからクロスボディー式のハイフライフローを決めた棚橋は間髪入れず正調ハイフライフローを投下して3カウント。
エンディング
28分近い大熱戦の末、辛くも勝った棚橋。両者大の字に倒れたままだが、先に立ち上がった痰は足が勝ち名乗りを受ける。棚橋は倒れたAJの目の前で歓喜のガッツポーズ。7勝2敗の14点で優勝決定戦進出。
棚橋は起き上がるとしたAJに向かって中指を突き立てる。これでガックリと項垂れたAJ。そしてマイクを持った棚橋は「優勝決定戦キターーーーー! 今日も最後までありがとうございました。残りひとつ。ちょっくら優勝してきます」と言って引き上げようとするが、セコンドの小松からエアギターを受け取った棚橋は「両国ー! 両国ー! 両国ー!」と叫んでからエアギターを披露。
「アンコール」が起こると、コーナーに登った棚橋はエアギターを披露してからマットに叩き付けてクラッシュ。しかしリングサイドの女性客からエアギターを受け取った棚橋は「ラスト、新曲いきます」と言って3回目のエアギターを披露すると「タナハシ・サイコー」コールを浴びてから「ありがとう。じゃあここにいるみんなで、全国の皆さんで最後までG1駆け抜けましょう! じゃあ最後に両国の皆さ〜ん、愛してま〜す!」で両国3連戦の初日を締めくくった。
その後も「あとひとつ」と人差し指を突き上げた棚橋は万雷の「タナハシ」コールを全身で浴びると、「1個だけ。フェンスを押さないでください」とフェンス際に押し寄せるファンにお願いをしてから、最後までファン一人一人とハイタッチをしたりハグをしながら引き上げていった。
<試合後コメント>
棚橋弘至
——優勝決定戦かというほどのものすごい試合での勝利でした。
「AJはほんとすごいね。でもそのAJを倒したことで、また俺一歩上に行けたし、なんだろう? なんかプロレスファン全員でG1走ってますって感じがしますね」
——ROHの関係者の方も「アンビリーバボー」と何度も呟いていました。
「犠牲はあるよね。その日、全力で闘わなかったら悔いが残るから。もっと、力出しておけばよかったとか、そういうのって生活の中でも色々あるしね。俺は、いつの間にか飛び続けるしか脳がない男になっていたから。ここまで来たんだったら飛び続けるしか無い」
——試合前に通路を何度も何度も往復している姿を見て、この試合にかける思いの強さを感じました。
「なんかテレビ見てたら、物事を集中するときはちょっと身体動かしておいた方がいいって聞いて、早速実践しました。暮らしの中に修行ありです」
——これで決勝進出あと一試合ですが。
「過去ね、準優勝には何回も来てますんで、その時の悔しい気持ちも忘れてないし。2年前も去年も、俺が夢見た両国が、今眼の前にあるから。その中でもう一度優勝します」
——オカダ選手、中邑選手、どちらが来てもという気持ちもあると思います。
「とりあえず今、AJに勝った気持ちを整理したいですね」
——最後AJとリング上で言葉をかわすようなシーンもあったが。
「いやもう『3つとったぜ』と言っただけですね。ヤバい! 皆欲しがるねー! あの状態で3つもね。でも俺も欲しがりだからよくわかる」