三冠ヘビー級と世界ジュニア奪取に燃える岩本煌史&ジェイク・リーが“恩人”TAJIRI&KAIを撃破しアジアタッグ王座V2!

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 9日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『「2019 旗揚げ記念シリーズ」【開幕戦】』が行われ、岩本煌史&ジェイク・リーがそれぞれの恩人であるTAJIRI&KAI組を退けアジアタッグ王座V2を達成した。

 岩本は、2018年にTAJIRIとのタッグでJr.タッグリーグ優勝を果たし、今でも「TAJIRIさんとは公私ともに仲良くさせていただいている。プロレスに関する色々な考え方や美味しい飲み屋やお酒の飲み方まで教わった」と語るほどにTAJIRIへのリスペクトの気持ちを持ち続けている。そして岩本は今年6月にジェイクとともにアジアタッグを戴冠した際には、試合後真っ先にTAJIRI&KAI組を防衛相手として挙げ、「向こうの空いたタイミングでいいよ。俺らはそれまで防衛し続けるだけ」とまで言い切った。
 そして、ジェイクも事前の会見ではデビュー前の練習生時代にKAIに励まされながらデビューまでこぎつけたエピソードを語るなど対戦相手には思い入れのある4人の対戦であり、会見後には4人で正々堂々の闘いを誓って盃を交わすといった清々しい雰囲気の中でこの日の王座戦を迎えていた。

 試合は、TAJIRI&KAI組が膝蹴りを得意とするジェイクのヒザへの一点集中攻撃に始まり、熟練のタッグワークで岩本の介入を許さずジェイクがローンバトルを強いられる展開に。
 なんとか生還したジェイクが岩本に繋ぐと、岩本はTAJIRIをエルボー連打でダウンに追い込み孤高の芸術を放つも、TAJIRIは投げられる途中で岩本の顔面に毒霧噴射して脱出するという離れ業を見せ、KAIもジェイクへサンダーファイヤーパワーボム、TAJIRIはバズソーキックを放つなど猛攻をかけるが、岩本がTAJIRIを孤高の芸術で叩きつけて救出すると、ジェイクがジャイアントキリングをクリーンヒットさせ3カウントを奪った。

 アジアタッグV2を達成し、岩本とジェイクはこれからの1~2ヶ月、互いにキャリアを高めるためにシングル戦線への注力を宣言。
 岩本は現・世界ジュニア王者である故・青木篤志さんの王座防衛期限が切れる11月20日以降のジュニアシングル戦線を見据え、「俺がまっさきにぶんどってやる!」と気炎を上げた。
そしてジェイクは今月24日の後楽園ホール大会での宮原健斗相手の三冠ヘビー級王座挑戦に向け、「三冠ヘビー級も世界タッグもぶんどって、俺が話題の中心になってやるよ。俺は無理だと思わない。絶対俺なら出来ると信じてここまでやってきた。だからお客さん、あんたがた、信じてみようぜ、俺をッ!だからこそ問いたい!俺を信じるかどうか!YESか!NOか!さぁどっちだお客さん!YES!YES!(観衆から「YES!」コール)お客さんありがとう!答えはそう!YESだーッ!センキュー、後楽園ホール!」と叫び、大会を締めた。

 バックステージに戻った岩本は、「ずっとやりたかったTAJIRI&KAIとの対戦にこぎつけて防衛したぞ。終わってしまった寂しさ……ていうのは、正直メチャクチャある。あの2人とリング上で交わるのが途切れてしまうんじゃないかって、そんな思いもあるけどね、プロレス界って絶対巡り巡ってくるから。まだ全日本にも出るでしょ?最強タッグもあるし。またね、出会えるよ」と思い入れの強かったこの一戦を振り返りつつも、世界ジュニア奪取に向けて「普通のジュニアと一緒にするな、俺を」と眼光鋭く語った。
 そしてジェイクは「三冠王者が今なにを思っているのかは分からないけど、俺はもうこのシリーズ初日からガンガン飛ばしてるよ?だからこそ、俺が今行かなきゃいけないし、俺だったら行けるって常に自分に言い聞かせているし、言い聞かせなくてもそう思うようになってきた。イメージは必ず具現化する。もう勝って乾杯している映像までイメージは出来ているんだ、こっちはよ。だから、10月、ノンストップで行きますよ、俺は」とニヒルに笑い、三冠王座奪取に向け静かに闘志を燃やした。

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