【試合詳細】9・29 真GUTS軍北千住大会 【CCW認定カナディアンヘビー級】TORUvsウルトラソーキ ガッツ石島&黒田哲広&バナナ千賀vs大家健&岩崎孝樹&鷲田周平 佐山駿介vs藤原秀旺

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『真GUTS軍主催興行 We are REAL GUTS ARMY vol.3』
日程:2019年9月29日(土)
開始:18:00
会場:東京都・
観衆:148人(満員)

▼「北千住スーパーヤングファイト」 30分1本勝負
○阿部史典(BASARA)
6分59秒 フランケシュタイナー→エビ固め
●木下亨平(ダブ)

▼「真GUTS軍 vs アライヴァル」 54分1本勝負
マスクドミステリー/新井健一郎(DRAGON GATE)/○竹田光珠(666)
10分26秒 ハリケーンドライバー→エビ固め
松崎和彦(フリー)/怨霊(666)/●スーパー・ドクター・秀(アライヴアンドメジャーズ)

▼「唯一神藤原秀旺大復帰戦」 30分1本勝負
●佐山駿介(フリー)
9分47秒 佐山の三角絞めを上から潰してのエビ固め
○藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)

▼「真GUTS軍vsガンバレ☆プロレス」 45分1本勝負
○ガッツ石島/黒田哲広(フリー)/バナナ千賀(フリー)
12分3秒 レフトハンドラリアット→片エビ固め
大家健(ガン☆プロ)/岩崎孝樹(ガン☆プロ)/●鷲田周平(ガン☆プロ)

▼「CCW認定カナディアンヘビー級選手権試合」 60分1本勝負
【王者】○TORU(フリー)
25分46秒 垂直落下式ブレーンバスター→体固め
【挑戦者】●ウルトラソーキ(琉球ドラゴン)
※第9代王者が2度目の防衛に成功

TORUが琉球の後輩・ウルトラソーキを撃破しCCW王座を防衛!ガッツが新必殺技でガン☆プロ軍に勝利!秀旺とドクター&松崎が仲間割れの波乱!

第1試合


 真GUTS軍初登場の木下は666のきかんしゃ級ベルトを掲げながら入場。
 両者しっかり握手を交わしてからゴングが鳴ると、腕の取り合いからショルダータックルの攻防となり、これを制した阿部が木下のドロップキックをロープに捕まってスカすとPKを放っていくが、木下はこれをかわしてスクールボーイ。キックアウトした阿部の顔面に低空ドロップキックを放ってグラウンド戦に持ち込むも、阿部が腕を取り返し、起こして腕にミドルキックを放ってから強引に脇固めで再びグラウンドへ。これを木下が抜け出してロープに飛ぶも、阿部はカウンターのドロップキックからサッカーボールキック。さらにコーナーへ振ってナックルを叩き込むと対角線コーナーへと走って行くが、木下が追走して串刺しドロップキック。
 木下はエルボー、エルボー、ランニングエルボーと畳み掛けて阿部をなぎ倒すとダイビングフットスタンプを放つが、阿部がこれを回避して飛びつき腕十字。なんとか木下がこれをブレイクするとリストロックからさらなる腕攻めを狙うが、木下は残る片腕でエルボーを連射して阿部を怯ませると延髄斬りを放つが、阿部が空中でこれをキャッチしてアンクルロックへ。木下がロープにしがみついてブレイクするが、阿部はバックを取って木下をロープから引き剥がしながらのジャーマンスープレックス。さらに伊良部パンチを放とうとするが、木下はカウンターで延髄斬りを叩き込む。

 木下はドロップキックからフィッシャーマンズスープレックスホールド、これをキックアウトされると得意技のジャーマンスープレックスホールドでお返し。これを返されると2発目を狙って組み付いていくが、阿部がバックを取り返すとロープに向かってプッシュ。跳ね返ってきた木下に対し、阿部は飛びついてフランケシュタイナーで脳天を突き刺してからエビ固めで押え込み、3カウントを奪った。

<試合後コメント>

木下亨平
――真GUTS軍初参戦でした
「真GUTS軍のリングは初めてだったんですけど、阿部選手とは何度も試合させていただいて、いつも強さを見せつけられる形だったんですけど、今日は完全に阿部選手の旨さを痛感しましたね。まだまだこんなもんじゃないぞって、ダブプロレスの木下亨平を覚えていただけるように、このリングに帰ってこられるように頑張ります!ありがとうございました!」

――今日の試合では関東のファンにも強い印象を与えられたと思いますが、今後も関東へ進出していきたいという思いは
「まあダブプロレスという名の下、西だろうが東だろうがどこでもこだわりは全く無いんで、とにかくダブプロレスという名前の下で暴れまわれるというのが僕の目標なので、あmた色んな所で見てもらえるように頑張りたいと思います!」

第2試合


 ミステリーと松崎でゴングが鳴ると、テクニシャン同士腕の取り合いや首の取り合いからグラウンド戦へ。これをミステリーがリストロックで捕らえると、アラケン&光珠と素早くタッチを回しながら3人で松崎をリストロックで絞り上げるリレー攻撃。ミステリーが松崎を腕固めで捕らえていくが、松崎はミステリーのマスクに手をかけ、ミステリーがマスクをかぶってロックを緩めると自軍コーナーまで押し込んで秀にタッチ。
 秀と松崎はお返しとばかりに2人で素早くタッチを回しながら顔面にフットスタンプを見舞っていくが、秀がミステリーを起こしたところでミステリーがフロントネックロックに取り返し、自軍コーナーまで引き込んで光珠にタッチ。
 光珠は首投げからサッカーボールキックを叩き込むが、秀はノーダメージの様子でオペのポーズ。光珠が腕を絞り上げると数秒は微動だにせず、痛みを感じていないかと思われたが、その後に痛みを我慢していただけということが判明し大ダメージ。しかし秀もハンマーロックで切り返して自軍コーナーまで押し込んで怨霊にタッチ。
 光珠が怨霊に組み付いていくと、エクトプラズムが舞い、光珠はむせ返る。しかし光珠はアームドラッグ連発で怨霊を巻き投げていくとドロップキックで追撃するが、怨霊はこれをかわしてゼロ戦キック。松崎にタッチ。
 松崎は光珠にボディスラムからエルボードロップ。秀にタッチ。
 秀はネックロックから首投げ、スリーパーホールド。さらにギロチンドロップからブレーンバスターを狙うが、こらえた光珠が逆にブレーンバスターで叩きつけると両者タッチを求めるが、秀が先にタッチに成功し、怨霊と松崎が光珠のタッチを妨害。
 光珠と松崎の対面となると、光珠はドロップキックで一矢報いてタッチを求めるが、再び怨霊と松崎が妨害へ。しかしミステリーとアラケンはこれに備えて反撃の準備をしており、リングに飛び込んでいくと2人を迎撃しミステリーがタッチを受ける。

ミステリーが松崎を、アラケンが怨霊をハンマースルーでぶつけると松崎へダブルのショルダータックル。ミステリーがトップロープ越しのローリングサンダーからパワースラムをお見舞いすると両者タッチへ。
 アラケンと怨霊のマッチアップとなると、怨霊がアラケンをボディスラムで叩きつけていくもアラケンは下から組み付いての回転エビ固めやショルダースルーなどでやり返していき両者タッチ。
 光珠と秀となると、秀は光珠の突撃をマンハッタンドロップで迎え撃ち、怨霊と松崎を呼び込んでトレイン攻撃。さらに怨霊に光珠を押さえさせてドロップキックを放つが、光珠が回避し怨霊に誤爆。その間に光珠はセカンドコーナーに飛び乗ってクイックのミサイルキック。吹き飛んだ秀をミステリーが捕縛しチョークスラムで叩きつけると、光珠がハリケーンドライバーで叩きつけて試合を決めた。
 試合後、ミステリーとアラケンは松崎に詰め寄り、ミステリーが松崎のもつミズーリ州王座への挑戦をアピールした。

ミステリー「みんな北千住に集まってくれてありがとな!今、特にマイクを通してやらなかったけど、松崎和彦が持つミズーリ州のベルト、また一歩近づいたって実感してる」
アラケン「間違いない!」
ミステリー「間違いないよ!そしてだ、(自身の持つベルトを肩にかけて)……ここにもう一個増えると。っていうのは約束しつつ!もう一つ!次回真GUTS軍興行が11月9日、土曜日!王子で!11:30スタートであるんだけど、その大会、初のマスクドミステリープロデュースでやろうと思ってる!まあここでタイトルマッチも考えたんだけど、せっかくプロデュースっていうことで、ちょっと懐かしい顔を見てみないかということで、マスクドミステリー&折原昌夫&梁平和のトンパチマシンガンズを復活させるぞ!いいか!この一夜限り……一夜限りじゃねえ!夜じゃねえんだ!この一日限りだからな!みんな、いいな?予定表空けといてくれ。11月9日の昼だ!王子!予定しといてくれ!頼むな!」

インフォメーションコーナー


 第2試合後にインフォメーションコーナーが儲けられ、新宿三丁目の会長である石川さんがリングに上がり、10月5日、6日に行われる新宿三丁目末広通り商店街プロレスの告知を行った。

 続けて、真GUTS軍と提携するガッツ・インターナショナルで使える3000円、および1000円のクーポン券が阿部と木下よる抽選で観客へ手渡された。

第3試合


 秀旺とアライヴァルのメンバーは666のラム会長を先頭にした電車ごっこで入場してくるとリングを一周し、秀旺が本部席に座るリングアナのどら増田に詰め寄り、「30分1本勝負となっているところを54分1本勝負にしないと試合をしない」と恫喝。カセットテープの録音時間にこだわる秀旺の要求を渋々飲む形でどら増田が試合時間を54分1本勝負に変更することを宣言した。

 続いて佐山が入場してくると両者は額を突き合わせて睨み合うが、クリーンに握手を交わしてからゴング。
 両者は両手を前に出しながらジリジリと距離を詰め、掌底やローキックで放って牽制し合うピリついた立ち上がり。佐山が低空タックルで倒すと秀旺も引き込みながら三角絞めを狙っていき、佐山もこれを先読みして足関節を獲りに行くといった総合格闘技の下地を持つ佐山のファイトスタイルに秀旺がついていく形で序盤戦を展開。
 秀旺がマウントを取り、パウンドを落とすと佐山はこれをかわしてスリーパーホールドに取り返しグラウンドで絞め上げていくが、秀旺はこれをブレイクすると場外にエスケープ。アライヴァルの面々と円陣を組み、観衆の「わっからない!わっからない!」のコールとともにグルグルと回り、リングに上ってきたのはラム会長。明らかに秀旺とは別人となっていることに佐山とレフリーが気を取られている間に秀旺は佐山の背後からリングインして忍び寄り、ハンマーパンチを叩き込むと強烈な逆水平チョップからローブローで怯ませ、サイドバスターで叩きつける。

 そして秀旺は自身が敬愛するメロン記念日へのリスペクトの顕れかメロンを凶器として持ち出し佐山を殴打。そしてマトリョーシカを持ち込むと倒れ伏す佐山の前で分解して1つ1つ大きい順に並べていくという独特な世界観を展開し、並べ終わったところで一気に崩してレフリーにこれを下げさせると、鳩サブレーの缶のフタで佐山の頭をフルスイング。

 続けて秀旺が逆水平チョップを放っていくと佐山もエルボーとミドルキックで反撃。コーナーに追い込んでから串刺しニーリフトを叩き込むと、ビクトル式膝十字固めで絞り上げる。秀が場外からロープを押して秀旺をサポートし、秀旺がブレイクするとローキックからPK連打。さらに掌底からソバットのコンビネーションを入れてから足に飛びついてグラウンド式のアンクルロックへ入るも、秀旺は長い手を伸ばして余裕のロープブレイク。

 佐山はエルボー連打からロープに飛ぶが、秀旺はカウンターで高高度ドロップキック。さらにブレーンバスターから100%メロ~ンジュース。そのまま覆いかぶさってフォールに入ると佐山は三角絞めで捕らえるが、秀旺は上から佐山を押しつぶし、三角絞めをきめられたままエビ固めで3カウントを奪った。

 試合後、秀旺の治療に駆け寄った秀を秀旺が暴行し垂直落下式DDTで突き刺すと、秀もドロップキックで反撃。松崎もリングに上ってきて秀旺にトラースキックからランニングニーを叩き込んで秀を救出すると2人で会場を後に。秀旺は怨霊の肩を借りながら激怒して退場していった。

<試合後コメント>

藤原秀旺
「あぁ?オイ?おぉ?なんだオイ!松崎お前手ェ出しやがって、ドクターもオイ。オイ、仲間割れだよ?こんなの?アライヴァル?2つに割れてでもいいよこうなったら俺は。そんなことより、フジテレビ『テラスハウス』!俺を使わねーのかオイ。オイ、応募しただろ。無視か?俺が本当の共同生活を教えてやる。分かったら出てけ!」

――本当に応募したんですか?
「応募したんだよオイ。プロレス界が大メジャーになるために俺がテラスハウスに出てやる。俺がプロレス界を代表してテラスハウス出てやる」

――目的はなんなのでしょう
「トレンド化だトレンド化。プロレスのトレンド化。ガッツ石島みてぇな小汚えツラぶら下げてインディー統一?ふざけんなって。俺が全部統一してやる。この世界を。分かったら出てけもっかい!オラ!」

第4試合


 継続中の真GUTS軍とガン☆プロの抗争であるこの試合、ゴングが鳴るとともに乱戦となるが、ガッツと大家は互いに対角線で腕を組んで睨み合ったまま微動だにせず。しびれを切らした大家が先に仕掛けるが、ガッツもすぐに対応しショルダータックルでぶつかり合う肉弾戦。互いに互角のまま両者タッチ。
 千賀と岩崎の対面となると、千賀がスピードで岩崎を翻弄し、場外にエスケープした岩崎に対し真GUTS軍が全員で場外飛びを行うフェイントを見せて挑発。これに怒りを露わにしたガン☆プロ軍が全員で飛びかかり、6人全員が観客席で暴れまわる大乱闘に。
 リングに戻るとガン☆プロ軍が千賀を3人で太鼓の乱れ打ち。そのまま大家と鷲田がタッチを回しながらチンロックやスリーパーで千賀を消耗させていくが、千賀も大家へトラースキックからのスクールボーイ、起き上がりにソバットと反撃。千賀はガッツにタッチ。
 ガッツは3人を次々とショルダータックルでなぎ倒していき、岩崎には左のラリアット。

 黒田に代わると黒田は大家へ串刺しラリアットから哲っちゃんカッター。さらにコーナーポストに足を叩きつけて痛めつける伝統芸能を見せると、再び大家をコーナーに振って串刺しラリアットを狙う。これを回避した大家は黒田をカミカゼで叩きつけ、ダイビングショルダーで追い打ちしてから岩崎にタッチ。
 岩崎は黒田にニーリフトからランニングミドル、PKと畳み掛け、掌底連打からロープに飛ぶが、黒田はカウンターのレフトハンドラリアット。両者タッチへ。
 ガッツと鷲田の対面となると、大家と岩崎が真GUTS軍の面々を場外に叩き落とし。トレイン攻撃。さらに鷲田と岩崎がガッツを捕獲する中で大家が炎のスピアーを突き刺すと鷲田がランニングニー。さらに追撃を狙ってロープに飛ぶが、千賀が入ってきてガッツを突き飛ばして退避させ、カウンターの延髄斬り。膝をつく鷲田に黒田がシャイニングウィザードを叩き込み、ガッツが走り込んで全体重を浴びせながらのレフトハンドラリアットで鷲田を沈めた。

 試合後、大家がガッツに詰め寄っていき、バチバチの睨み合いから乱闘なり、それぞれのパートナーが引き剥がす形で事態は収束したものの、真GUTS軍とガン☆プロ軍の抗争はまだまだ加熱していく様相を呈した。

第5試合


 4日前の琉球ドラゴンプロレスリング新木場大会でグルクンマスクの持つ琉王&HWC王座のダブルタイトル戦に臨んだソーキが続けてTORUの持つCCWカナディアンヘビー級王座に挑戦するこの一戦。試合前に両者はしっかりと握手を交わし、ソーキは深々と頭を垂れる。
 ゴングが鳴ると、体格で勝るソーキがロックアップで押し込んでいきクリーンブレイク。しかしTORUが離れ際に顔面へビンタを放つとショルダータックル合戦に発展し、これにソーキが打ち勝つとTORUはたまらず場外にエスケープし回復を図る。
 TORUがリングに戻るとソーキがロープに掴まりながらTORUの腹部を踏みつけて痛めつけ、ボディスラムからギロチンドロップ。さらに突撃していくが、TORUがビッグブートで動きを止め、組み付いてDDT。うずくまるソーキの側頭部へすかさず低空ドロップキックで追い打ちをかけるとソーキは場外で頭を抱えてうずくまってしまう。しかしTORUは容赦せず場外まで追いかけていくと、エプロンに後頭部を叩きつける形で河津掛け。TORUは頭部へのエルボードロップ、ネックロック、頭へのニードロップ、フェイスロックと頭部への攻撃を集中。なんとかソーキがこれをブレイクするとソーキへ打撃を放つよう要求し、TORUはソーキのエルボーを受けながら「そんなもんか!」と挑発しチンクラッシャー。さらに背後から飛びついてスリーパーホールドで絞め上げ、ソーキがコーナーに叩きつけてエスケープを図ってもTORUはコーナーに顔面を叩きつける形でのコンプリートショット。TORUはさらに追撃を狙ってロープに飛ぶが、ソーキはカウンターのスクラップバスターで叩きつけて反撃の狼煙を上げる。
 ソーキはTORUへバックフリップから「潰れろ!」と雄叫びを上げながらのセントーン。エプロンにエスケープしたTORUを追って場外への奈落式ブレーンバスターを狙っていくが、逆にTORUが奈落式のスイングネックブリーカーで反撃。リングに戻ったソーキの頭をダイビングフットスタンプで踏み潰すと、リーガルストレッチで絞り上げていくが、ソーキは力技でTORUを持ち上げ、そのままブルーサンダーで叩きつける圧倒的なパワーを見せる。TORUがエルボーで反撃していくが、ソーキはエルボーの連打でTORUをダウンに追い込み、TORUが立ち上がると更にエルボーを連打していく。
 しかし、TORUはエルボーを受けながらも不敵に笑って前に前にと歩みを進めていき、エルボーを放って攻めているはずのソーキをコーナーまで追い込んでいく。そして強烈なエルボーを一発見舞ってソーキを怯ませると顔面ウォッシュを狙うが、TORUが走るのに合わせて横からバウンスでふっ飛ばす。さらにTORUをスパインバスターでコーナーに叩きつけ、続けて旋回式スパインバスターでリング中央に叩きつける。そしてリバーススプラッシュからコーナーに上ってエメリウムスプラッシュを狙っていくが、TORUが追いすがって雪崩式ブレーンバスター。TORUがエルボーで攻めにかかるが、ソーキはベイダーハンマー連打でTORUにたたらを踏ませるとロープに飛ぶが、TORUはカウンターのドロップキック。TORUはロープにもたれかかるソーキの後頭部にシャイニングウィザードを叩き込む。

 TORUは垂直落下式ブレーンバスターを狙っていくが、耐えたソーキが逆にSSDでTORUを頭頂部から突き刺し、コーナー上からエメリウムスプラッシュを投下。これを返されると、力皇公認の無双(公認)を狙っていくが、TORUが空中で体勢を整えDDTで突き刺す切り返し。TORUが張り手連打でソーキに膝をつかせると、距離を取ってシャイニングウィザードを狙うが、ソーキはラリアットでカウンター。さらに走り込んでもう一発ラリアットを放つと無双(公認)を狙うが、TORUがバックを取ってドラゴンスープレックス。さらにシャイニングウィザードを叩き込み、折れずに反撃を狙うソーキの頭をリバースフランケシュタイナーでマットに突き刺す。そしてカミゴェ式バズソーキックを側頭部に叩き込み、最後はダメ押しの垂直落下式ブレーンバスターでトドメを刺して2度目の防衛に成功した。

TORU「いや……ヤバい。ヤバすぎるよ、ソーキ。ちょっと座って喋っていい?あのな、ちょっとすみません、個人的な話になるんですけど、6年前、2013年4月。僕は沖縄にいました。沖縄に新しいプロレス団体が出来るということで、旗揚げメンバーとしてデビュー5年だった僕は沖縄の地で全部捨てて1からプロレスをやることを決めました。そのときに、沖縄で初めてプロレスラーになろうという若い子たちが3人くらいいたかな?いや、2人か。2人いて、最後の3人目は、僕は半年くらいいたんですけど、最後の3人目としてやってきたのが、このウルトラソーキでした。もうそれは、もうね、アホでしたよ。常設会場まで3,4時間歩いてきて、『帰れないです』っつって。そらそうやろ!(笑)前回りも後ろ回りも出来ない、ただのデクノボウでした。そんな彼のデビュー戦を見届けぬまま、まあデビューできたことが僕はビックリしたんですけど、僕は大阪に帰りました。それから、6年。ソーキとタイトルマッチすることが決まって、嬉しかったよ。嬉しかったけど、今まで俺はティーダヒートとか、首里ジョーとか、試合してきて、そのレベルの試合できるかって思ってたけど、4日前な、琉球ドラゴンプロレスの新木場大会でグルクンマスクの持つ琉王のベルト、チャレンジャーはコイツでした。それはもう、スゴい試合でしたよ!ビックリした!誰が見ても、誰が見ても満足するスゴイタイトルマッチやった。それが、あのウルトラソーキと、俺は信じられなかったよ。あれからたった4日やけど、その4日間で俺は今までのお前のイメージとか全部捨てて、本気でこのCCWカナディアンヘビー級のベルトをかけて戦って、俺は紙一重で勝てた。ホントに心の底から気持ちいい試合ができた。ソーキ、それがあの日練習生で来たウルトラソーキっていうのが俺は信じられないし、ホントに嬉しい!今日は、ありがとう」
ソーキ「ありがとうございましたァ!(号泣して声を震わせながら)」

 2人は握手を交わし、マットに伏せながら号泣するソーキの肩をTORUがねぎらうかのように笑顔でポンポンと叩いた。

TORU「ウルトラソーキは最強のチャレンジャーでした。ウルトラソーキに勝って!8月、ゾンビドラゴンから獲って、このCCWヘビー級、ウルトラソーキ相手に防衛して、2度目の防衛です!このCCWカナディアンヘビー級のベルトは、真GUTS軍の最高峰のベルトではないでしょう?ねエール鬼将軍?俺がこのベルトを本当の端から端まで日本全国いるインディーレスラーの挑戦を受けるよ。それがこのCCWカナディアンヘビー級タイトルのコンセプトとしていくから。みなさん、知らないでしょう?8月28日、ワラビーっていう団体で、僕はカオスストリークマンJr.という選手を相手にこのベルト初防衛しました。知らないでしょう?(笑)知らないと思いますよ。でもあの日、巣鴨の闘道館に集まった19人のお客さんは間違いなく凄まじい試合を見て、このCCWカナディアンヘビー級の価値を感じたと思いますよ。それと同じ気持ちで今日は、何人いるかわかりませんが、北千住、シアター千住でウルトラソーキ相手に防衛しました。あの日いた19人のお客さんも、今日集まった200人弱?のお客さんも、これから先に見に来てくれるであろう未来のお客さんも、全員満足させてこのベルトの価値を高めていきます!そして、12月、ガッツ石島15周年記念興行でアンタの挑戦受けるよ。腕は治ったんかいね?調子悪そうやけど」
ガッツ「なおってねーよまだ。12月7日までに骨くっつけてやってやるよお前」
TORU「……普通のこと言われても(笑)骨はくっつくでしょう、12月7日までには、そりゃあ」
ガッツ「いや、無理したらくっつかないかもしれないだろう」
TORU「無理してるでしょう、アナタ(笑)」
ガッツ「(右尺骨周辺が)腫れてきてるからな(笑)無理してるわ(笑)」
TORU「でも僕は貴方とのタイトルマッチに照準を合わせてこれからもタイトル、どっか誰か分からんやつにコロッと獲られないように、12月に向けて戦っていきますよ。その時は必ず、万全の状態で対角線に立ってください」
ガッツ「オッケオッケー。お前そのベルトがなあ、言ったとおり、この日本全国のインディーのトップだとしたら、俺とお前のタイトルマッチはインディーの頂上決定戦だよ!」
TORU「言うねえ、骨もくっついてないのに(笑)ついてから言うてくださいよ(笑)まあいいや。とりあえず今日はたくさん興行ある中、この真GUTS軍にご来場頂き誠にありがとうございました!ちょっといつもの感じでやりましょう?いつもの感じで。……いや、そんないつもの感じなのになんで慌てるんですか(笑)受付にいた人も呼んでくださいね。改めまして本日はご来場誠にありがとうございました。次回……」
ガッツ「次回は11月9日土曜日のマスクドミステリープロデュース興行です!10月、来週の土日に商店街プロレス2DAYSが!なんと5日は芸人のヲタルが来ますから」
TORU「……ちょっと分かんない」
ガッツ「『めっちゃセクシーッ!』ってやつ。知らない?今セクシー流行ってるからね。環境省で」
TORU「えー、では、ますます興行がたくさん決まってきたということで、1つもお見逃しの無いように!じゃあ年末、2019年ももうすぐ終わりますんで、年内最終興行のガッツ石島15周年記念大会に向け、残り3大会ほどですが、全力でガッツさんとみんなで一緒に突っ走っていきましょう!最後はいつものやつで行きたいんで、皆さんご起立ください!3!2!1!真!ガッツルガッツル!」

 TORUのコールで大会を締めた後、リングに上っていた選手たちがエンディング曲の『ガッツだぜ!!』を合唱し、大会は大団円の内に終わった。

<試合後コメント>

TORU
――見事2度目の防衛を果たしましたが今のお気持ちは
「防衛も大事なんですけど、リング上で言いましたけど、ウルトラソーキとは6年前に沖縄で僕がやってたときに沖縄で何も出来ない状態で入ってきた田舎者の練習生でした。僕が沖縄を離れてアイツがデビューを果たしたのを見届けること無く、また大阪戻って東京出てきて、このタイミングシングルマッチ……あの頃、ホントに丸坊主の木偶の坊の田舎者とは本当に別人。別人どころか本当に最強のチャレンジャー。2人にしかわからないいろいろなことを思い出して、試合中、スゴいキツいことされてんのに笑顔になっちゃって。それもこれもこのCCWカナディアンヘビー級のベルトがもたらしてくれた。運命かな。ほんと今日はすげぇ特別な気持ちになりました」

――今後さらに成長したソーキ選手とベルトをかけて闘いたいという思いは
「もちろん!もちろん!ホントはね、今日4日前にグルクンさんにソーキが勝ってたら、琉球ドラゴンの琉王、北都プロレスのHWC、それで僕のCCWカナディアンヘビー級のトリプルタイトル戦やるはずだったんですけど、ソーキがグルクンさんに負けちゃったんで、叶わず。それはまた未来への楽しみになったかな。アイツが沖縄で琉球ドラゴンのチャンピオンになって、いつか僕が挑戦者として沖縄に乗り込めたら、なんかすげぇ人生って面白いなって思えると思います」

――12月にガッツ選手との防衛戦が決まっていますが、それまでに防衛戦を重ねていく?
「もちろん!なかなかね、結構生々しい話、『誰でも挑戦してきていいよ』と言ったところで、団体同士の……あるじゃないですか(笑)会社同士の(笑)なかなか気軽に声を出せない業界の中、見つけに行きます!僕はありがたいことに色んな団体出させてもらってるんで、僕が見つけに行きます。それで挑戦を受けます。もちろん12月までにも!さっきリング上でもいいましたけど、このベルトこそがインディーの端から端まで挑戦者を見つけて、色んな『そんな人知らなかったよ』って選手も挑戦者にして。現に僕はワラビーのカオスストリークマンJr.を倒してるんで(笑)もっと、もっといろんな選手を見つけて挑戦者にして、このベルト戦をやっていきます!」

ウルトラソーキ
――惜しくも敗れてしまいましたが今のお気持ちは
「まあ、タイトルマッチには負けましたけど、師匠であるTORUさんと試合できてよかったです。それだけです」

――TORU選手はソーキ選手とまた王座をかけて闘いたいと言っていました
「またシングルでも、組んでも、闘いたいと思いました」

――今後も真GUTS軍で試合をしていきたいという想いは
「あります」

――TORU選手は「4日前の琉球ドラゴンでソーキ選手が琉王&HWC王座を獲得していたら三冠戦だった」と言っていました。次に闘うときには王者同士でタイトル戦をしたいと思いますか
「そうですね。ベルトは多いほどテンションは上がりますから。三冠戦でも四冠戦でも五冠戦でもまたやりたいです」

――次にやるときには対等な立場でやりたいですか
「弟子と師匠じゃなくて、対等な位置まで僕が行って、なんなら僕がチャンピオン、TORUさんが挑戦者として闘いたいです。また」

<大会総括>

ガッツ石島
――無事復帰戦を終えました
(なぜか阿部史典がガッツの隣に寄り添い、カメラに映らない位置からカメラに向かって適当な手話で通訳ごっこをしている中でガッツがコメント)
「昨日復帰戦はHEROさんのところでさせてもらってるんですけど、パートナーに恵まれてると言うか。昨日はミステリーだし、今日は千賀さんと黒田さんなんで。自分も欠場中にただ欠場していただけじゃなくて、今まで使っていた左ラリアットっていうのを練習してたんで、それが今日試合でいい形で出たんじゃないかな。最後いい決まり方をしたんで、(右腕が)治ったら両手でラリアット行けんなと思って。これくっついたときには欠場前のガッツ石島よりもさらに強いガッツ石島になっていると思ってますね」

――大会を総括していかがですか
「ちょっとバタバタしてたんで、自分の試合の後のTORUとソーキの試合しか見てないんですけど、TORUとソーキの試合は僕らの世代ではちょっと考えられないくらい若い世代の中で激しい試合をしてたので、我々世代も負けてられないなと思ったので、気を引き締めてリハビリとトレーニングをして来たるべき12月7日のTORUとの試合に向け、ベストなコンディションを作ってTORUとの試合に臨んで勝ちを収められるように研究と試行錯誤をしていかなきゃいけないなという思いで、見ていて気が引き締まりましたね。今日は結構若い選手がいっぱい出てくるんでね。これからは若い選手がプロレスを引っ張っていかなきゃいけない。そこに我々、もっとベテランの選手も負けちゃいけないってことで、立ち上がっていったり壁になっていくことで相乗効果になっていくと思うんで。まあ、そんなような感じでインディーの若手からベテランの選手までいい選手をいっぱい呼んで、それが真GUTS軍の興行で一つインディーの中でレベルの高い試合をしていくことで、それがインディー統一に向けてつながると思いますので、インディー統一に向けてはいい興行だったんじゃないかなと。あとでVTR見てみますけど、それを見たらそういうふうに思うと思います」

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