【会見】金太郎がハファエル・シウバの持つバンタム級KOPに挑戦もシウバの重量オーバーで調印式は行われず!金太郎は「やります、全然」と闘志!

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 7月20日午後、都内新宿区にて、金太郎(パンクラス大阪稲垣組)の会見が行われた。
 金太郎は『PANCRASE 307』(21日、新木場スタジオコースト)にてハファエル・シウバ(ASTRA FIGHT TEAM)の持つバンタム級王座に挑戦する。当初はこの場にて、シウバと金太郎の調印式が行われる予定だったが、シウバが100gオーバーで計量に失敗。この状態では調印式が行えないため、急きょ金太郎のみ会見を行うこととなった。
 会見には、梅木よしのりパンクラス審判部長、また廣瀬隆司パンクラスコミッショナーも同席した。

 まず、梅木審判部長が、状況を説明。
「現在、シウバ選手は100gオーバーのため、減量中です。もしシウバ選手がタイムリミットまでに計量をクリアできなかった場合、ルールの第38条によって、王座は空位となります。つまり、ベルトを剥奪されることとなります」
 また、2人の体重差が5ポンド(2.268kg)以内であれば、試合を行うことはできる。この場合、金太郎が承諾すれば試合は行われる。勝敗に関しては、金太郎が勝てば金太郎が新KOPとなり、金太郎が負けた場合、王座は空位となる。
 梅木審判部長は「もし計量をクリアできなかった場合、試合をやるかやらないかは金太郎選手に決める権利があります」と説明した。

――シウバ選手が計量オーバーしてしまいましたが、試合はしますか?
金太郎「やります、全然」

――もし体重差が2.268kgギリギリであったとしてもやりますか?
金太郎「はい。全然、別に(気にしない)」

――王者たるものが体重を落とせなかったことについては、いかがですか。
金太郎「ここまでくると(減量は)大変なので。僕もかなり大変だったので、気持ちはわかります。王者とか関係なく、落ちないものは落ちないっていう時もありますから。もちろん、落とさなきゃいけないんですけど。
 でも今の僕は、そんなことを考えている場合じゃなくて、勝つということしか考えていません。最後に自分がベルトを巻いていたらいいので」

――さて、今回から、ドーピングに関する新しい規定が決まり、ドーピングテストが始まります。これについてはいかがですか。
金太郎「たとえば風邪をひいたときに飲む薬で、漢方薬でも引っかかる成分が入っていると聞きました。今回、ちょっと風邪をひいた時もあったので、かなり気をつけました。いろいろ調べて、引っかからない薬を飲んだので大丈夫だと思います」

――試合に戻ります。今日、相手を見てどう思いましたか?
金太郎「外国人というのもあって、強い目をしているなと思いました。冷たい目をしていました。日本人だと、目の奥に何か感じられるものがあるんですけど、そういうものがあまり感じられなかったです」

――そういう、冷たい目を見てどう思いましたか?
金太郎「楽しみだなと思いました。不安もありますけど、試合の前はいつも不安ですし」

――これまで、シウバ選手は数多くの選手を苦しめてきました。どんな対策をしてきましたか。
金太郎「僕は誰に対しても闘い方は同じです。相手が誰でも常にKOを狙っています。なので、特別にシウバ選手に対する対策というのはありません。普段通りの練習をやってきました」

――どんな試合になるでしょうか。
金太郎「5分5ラウンドあるということは、倒すチャンスが5回あるということだと思っています。相手は寝かせにくるだろうし、寝技にかけていると思います。僕は立って闘いますし、単純に(最後に)立っている者が勝つと思っています。お互い覚悟していると思います。僕には失うものはありません。捨て身で行きます」

 この会見より1時間ほど後、シウバが計量にパスし、タイトルマッチは正常に行われることとなった。金太郎にとっても望むところだ。シウバが盤石の強さを見せるのか、金太郎が若さと勢いでベルトをもぎ取るのか。戦国時代を迎えようとしているパンクラス・バンタム級、大注目の一戦だ。

(写真・文/佐佐木 澪)

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