【試合結果】2・16 マッスル両国国技館大会 アントーニオ本多vsDJニラ マッスル坂井&クロちゃんvs男色ディーノ&山里亮太 ペドロ高石vs青木真也
詳細
『マッスルマニア2019 in 両国~俺たちのセカンドキャリア~』
日程:2019年2月16日
開始:17:00
会場:東京・両国国技館
観衆:4115人(満員)
▼ペドロ高石引退試合 30分1本勝負
ペドロ高石/趙雲子龍/○グレート小鹿(大日本)
10分30秒 ノド輪落とし→体固め
ヤス・ウラノ(フリー)/●大石真翔(DDT)/大家健(ガンプロ)
▼再試合 30分1本勝負
●ペドロ高石
8分44秒 スリーパーホールド→体固め
○青木真也(フリー)
▼純烈新メンバーオーディション2019時間差入場バトルロイヤル 時間無制限勝負
<一人目>
○彰人(DDT)
4分7秒 俵返し→体固め
●ゴージャス松野(DDT)
<二人目>
○樋口和貞(DDT)
6分0秒 ノド輪落とし体固め
●上野勇希(DDT)
<三人目>
○大石真翔(DDT)
8分52秒 オーバー・ザ・トップロープ
●大家健(ガンプロ)
<四人目>
○酒井一圭
10分16秒 オーバー・ザ・トップロープ
●坂口征夫(DDT)
<五人目>
○アントーニオ本多
16分53秒 オーバー・ザ・トップロープ
●竹下幸之介(DDT)
<六人目>
○アンドレザ・ジャイアントパンダ(新根室)
19分19秒 オーバー・ザ・トップロープ
●大石真翔(DDT)
<七人目>
○アンドレザ・ジャイアントパンダ(新根室)
19分21秒 オーバー・ザ・トップロープ
●赤井沙希(DDT)
<八人目>
○アンドレザ・ジャイアントパンダ(新根室)
19分25秒 オーバー・ザ・トップロープ
●樋口和貞(DDT)
<九人目>
○アンドレザ・ジャイアントパンダ(新根室)
19分32秒 オーバー・ザ・トップロープ
●アントーニオ本多
<十人目>
○渡辺哲
23分17秒 オーバー・ザ・トップロープ
●彰人(DDT)
<十一人目>
○酒井一圭
23分33秒 コブラツイスト
●渡辺哲
<十二人目>
○アンドレザ・ジャイアントパンダ(新根室)
23分57秒 オーバー・ザ・トップロープ
●趙雲子龍
<十三人目>
○アンドレザ・ジャイアントパンダ(新根室)
26分23秒 アンドレザプレス→体固め
●酒井一圭
※アンドレ・ザ・ジャイアントパンダが純烈の新メンバーへ
▼敗者キャプテン肛門爆破ネットニュース時間差掲載タッグデスマッチ 60分1本勝負
[チーム松竹芸能]●マッスル坂井/クロちゃん
16分14秒 男色ドライバー→漢固め
[南GAYキャンディーズ]○男色ディーノ/山里亮太
▼メインイベント 時間無制限1本勝負
▲アントーニオ本多
23分50秒 セコンドのタオル投入→両者TKO
▲DJニラ
8年ぶりのマッスル両国国技館メインはアントーニオ本多vsDJニラ!クロちゃんと山ちゃんを巻き込んで肛門爆破デスマッチ!純烈の新メンバーとなったジャイアントパンダが藤本つかさとの不倫で電撃解雇!
オープニング~ライムスター宇多丸による開会宣言~
久々のマッスルはライムスター宇多丸による開会宣言からスタート。
宇多丸「えー、マッスル坂井さんことスーパー・ササダンゴ・マシンさんとは毎週月曜日、アフター6ジャンクションという番組でお世話になっているご縁で大切な開会宣言を仰せ使う事になりました。
先程かかっていた曲ビル・コンティ作、シルベスター・スタローン主演、ロッキーのテーマ曲でございます。ロッキーはどういう映画だったのか?シルベスター・スターローンは売れない役者でした。出産時の医療事故で顔の半分の神経がやられておりましてうまくセリフも喋れない。うまくいかないので役者に向かないとまで言われていた男が、モハメド・アリ対チャック・ウェプナー戦に感銘を受けて俺にも行ける俺にもやれると自ら台本を書き、不遇な仲間を、負け犬たちを集めて撮った負け犬たちのワンスアゲイン映画として完成したのがロッキー一作目です。
TBSテレビ月曜ロードショーで放映されたさいに、映画評論家の荻昌弘先生はこういうふうに表現しました。ロッキーは人生のするしないの分かれ目で、する方を選んだ勇気ある人々の物語です。こう言ったんです。まさに、マッスル。ロッキーと同じように、ロッキーの向こう側に出演者たちの実人生を見るように、マッスルもまた、マッスル坂井さんを始めとした人生をマットの向こう側、ビヨンド・ザ・マット、プロレスの向こう側に人生を見る。そこにプロレスのメタ的な視点を超えた虚実を超えたエンターテイメントに皆さん感銘を受けてきたと思うのですが違いますか?
そして、今ここ2019年、マッスルは、2010年のマッスルハウス10をもってマッスル坂井は結婚、お子さんの誕生、ここが重要ですがご家業を継がなければ行けない、つまり大人になるタイミングで一旦幕を閉じるわけです。そこから9年間、スーパー・ササダンゴ・マシンとして再ブレイクを果たし大成功を収めてますよね。プロレスを巡る状況も大きく変わりました。今なぜまたマッスルをやるのか?その意義とは、選手たちの皆さんも大人になり社会的地位も上がり、まさにスーパー・ササダンゴ・マシン選手もですけど金型工場を継がないといけないこのタイミング、わざわざ大変な興行をやってまでリスクを犯す必要あるんでしょうか?今なぜマッスルをやるんですか?
ロッキー・ザ・ファイナル、2006年の作品で完全に終わっていたはずなのに、クリード・チャンプでレガシーを継いでみせた、クリードの挑戦のようです。息子は大金持ちです。わざわざボクシングやる必要のない男です。お前みたいなおぼっちゃんがわざわざ出てくる場所じゃない。チャンピオンと戦っても勝ち目はゼロ。それでも彼らは戦い続ける。なんで戦うんだとロッキーは問いかける。クリードは言います、証明したいんだ。俺は過ちじゃないと。マッスル坂井さんもマッスルという選択が間違いじゃないともう一度証明せずにはいられないんじゃないでしょうか?マッスルから受けた感動が過ちじゃないともう一回証明してほしいんじゃないでしょうか?すべての存在証明を掛けて勝ち目のない戦いに挑む男たち、クリードがボクシングを、私は日本語ラップを、マッスル坂井はプロレスをやらざるをえなかったのです。
ということで、もう一度改めてあの荻昌弘先生の言葉を引用させていたできしめたいと思います。これは、人生するしないの分かれ目で、する方を選んだ勇気ある人々の物語です。マッスルマニア2019イン両国、俺達のセカンドキャリアスタートです!」
第1試合~ペドロ高石引退試合~
スクリーンには『2030年までマッスルやらないって言ったのに両国でやっちゃってすみませんでしたSP』という副題がつき、マッスルがスタート。
そしてなぜかラダートレーニングをしている選手たちに鶴見亜門が調子を聞きに現れる。
マッスルメイツは笑顔で自分たちの成長を語り合いながら、ペドロさんの息子が練習生で入った事に触れると引退に関して聞かれるが、ペドロは「体調は悪くないが年齢で無茶ができない」と理由を語る。
ここで亜門がペドロさんの熱い気持ちを後世に伝えていくことがプロレスリンピックのレガシーだと発表すると、JPC(日本プロレスリンピック委員会)の会長職に就任したと宣言。プロレスリンピックが2020年にプロレスの祭典として開催されるとのことだが、4年に一回だとプロレスラーの選手生命が危ぶまれるとのことから40年に一度開催されているという。よってここにいるメンバーは全員知らないと説明。開催は2020年の1月に某ドームの2DAYSで開催される予定だという。
2・16マッスルはその予選会を兼ねているということを予告すると、亜門は帰ろうとするが、ペドロはこれを聞いて引退を撤回しようとするが亜門は「引退を軽々しく扱ってもらっちゃ困る!一度引退したら二度とリングに上がるな!」と叱責し、「失踪も一度したら戻ってこない!」とさらに叱責し、ササダンゴと大家は下を向いて黙りこくってしまった。
明るくなった会場に亜門会長と藤岡メガネ選手監督が炎のランナーにのり登場する。
亜門「先ほどVTRでも発表されましたように2020年に東京で40年に一度の世界平和の祭典、東京プロレスリンピック2020が開催されることになりました。本日のマッスルマニアはキックオフイベントと日本代表を決める予選会を兼ね備えております。第1試合で行われる予選はペドロ高石引退試合です。40年に一度だけあって全世界が注目するビッグイベントなので当然そこで引退試合が行われることが予想されます。アブドーラ・ザ・ブッチャーや引退歴7回の大仁田が8回目の引退をおこなったり、グレート・ムタやザ・ロックが新元号最初のオールスター戦をゴールの場に選ぶのではないかと言われています。レジェンドたちの引退試合の相手です。2015年11月、奇しくも両国国技館で行われた天龍源一郎選手の引退試合は対戦相手オカダ・カズチカ選手とおこなった、37歳年上の天龍選手に一切の遠慮を見せることなく正面からぶつかりあった。その結果キャリアの中でも屈指の名勝負と言われるようになったわけです。どんなレジェンドを相手にしても名勝負をやってのける選手を両国に集いしマッスル選手から選びたいと思ってます」
藤岡「一つ質問いいですか」
亜門「日本選手団監督の藤岡メガネどうした」
藤岡「プロレスリンピックのなかではどういった種目名でおこなわれるんですか?」
亜門「レジェンドレスラーを引退試合でどう倒すかが重要視される、引退試合気道です。最後の試合でどのようなメッセージを伝えたいのか秘めたる思いを雰囲気から読み取って技で返す、それが引退試合気道です。プロレス界でサヴァイブしていくための能力が空間認識能力、空気を読む力です。先輩レスラーの空気を読んで最後は気持ちよく引退していただく、それが合気道の精神です。ルールは通常のプロレスルールと同様に決着がつきます」
藤岡「全然わかりません!」
亜門「肩の力を抜いて楽しく見てもらえばいいんだよ。それではペドロ高石引退試合を開始致します!」
先発は大石とペドロ。ロックアップからバックの取り合い。大石がヘッドロックからグラウンドの攻防になるが、避けたペドロがロックアップから首投げで倒すも、大石はヘッドシザースで絞り上げるがペドロはハンドスプリングで抜ける。両者タッチ。
小鹿とヤスがロックアップから小鹿がロープに押し込みチョップ。再度ロックアップになるとヤスがリストを取って小手投げも、小鹿は下から蹴り上げてこれを抜けるとハンマーブローからヘッドロックで捕らえナックル連打。さらにボディブロー連発からチンロック。これを離すと趙雲にタッチ。
ヤスをコーナーに振って趙雲が串刺しバックエルボーからロープに振って小鹿がキチンシンク。フォールも2。趙雲は小鹿にタッチ。
小鹿はナックルからコーナーに押し込みナックル連打。噛み付こうとするがこれは大家がカット。ヤスはキャメルクラッチから大石がストンピング。ヤスがフォールも2。ヤスは大家にタッチ。
大家はチョップ連打からエプロンから大石が羽交い締めにしてヤスがガットショット。大家がナックルから大石にタッチ。
大石はナックルからエルボー。だがガードした小鹿がボディブローからロープに振ってキチンシンク。小鹿はペドロにタッチ。大石もヤスにタッチ。
ヤスはドロップキックで吹っ飛ばすと、趙雲がペドロの背中にタッチ。
ヤスがガットショットから大家とともにロープに振るが、趙雲はダブル攻撃を避けると大家をヤスにぶつけて、大家を場外に落とすとカニバサミで倒し、明日を踏み台にしての場外カンフーキック。
趙雲はコーナーに登り、改めてヤスにカンフーキックからフォールも2。
ヤスはコーナーに押し込み大石にタッチ。
大石がナックルからストンピング。場外に投げ捨てるとヤスが場外ブレーンバスター。趙雲がリングに投げ入れられると大石がフォール。
趙雲がチョップ連発も、大石がダブルチョップを避けてツバを顔面に吹くとロープに振るが、趙雲は避けるとトラースキックからロープに飛ぶが、そこをヤスが羽交い締めにして大石が走り込むが、これはヤスに誤爆。大石に趙雲がコンビネーションキックからタッチしようとするが大家がカット。
趙雲は大石に延髄斬りからペドロにタッチ。
ペドロは大石にカポエラキックからコーナーのヤスに向けて雪崩式フランケン。大石に首投げからライオンサルトを投下しフォールも、タッチをレフェリーが見ていないということで試合権利がないとカウントを叩かない。
大家が趙雲に「テメーの本気はそんなもんか!」と挑発し、趙雲は膝立ちでナックル連打。受けきった大家がヘッドバッドから大石にタッチ。
大石はミラクルエクスタシーを狙うが、趙雲が避けてチャイニーズゴリーススペシャルを狙うが大石は着地。趙雲がソバットからロープに飛ぶが、ヤスがエプロンから羽交い締めにし、大石が走り込むがこれは誤爆。
大石が趙雲にストンピングからミラクルエクスタシーを狙うが、着地した趙雲とバックの取り合い。大家がそこへ炎のスピアーを発射するが誤爆。趙雲が大家にカンフードロップキックからペドロにタッチしようとするが何故か小鹿にタッチ。
小鹿は大石にチョークスラムからフォールし3カウント。
これでペドロはほぼ試合に出ないまま引退となった。
ペドロの引退セレモニーが始まり、かつて2000万マネーズとしてタッグを組み活躍した、下島裕司ことMr.マジックより花束贈呈。
続いて部下の大吉昌さん(趙雲子龍)よりビデオメッセージが届く。
さらに大仁田厚から手紙が届いているということで、佐野直が代読として登場。
佐野「俺はインディー魂を持ってこのプロレス業界を生き抜いてきた。よく聞け、ペドロ高石よ、お前にはカポエラ精神が宿っている。男には、譲れないものってやつがあるだろう。引退するときにもその譲れないものを持って引退するのだ。これからの人生、どんなに辛いことがあっても次のことを約束してくれ。一つ、絶対に敵にお尻を見せない。一つ、絶対に敵に舐められない。一つ、たとえ勝負に勝っても絶対に相手を虐げることはしない。これらを守ってこれからの人生を戦い続けてください。人生は旅であり、旅とは引退である。大仁田厚」
最後に10カウントゴングが鳴らされペドロ高石は引退した。
坂井「ミュージックストップ!なんだこの引退セレモニー!引退試合も何あれペドロさん全然出てないじゃないですか、なんであんな簡単にチョークスラム決めるかな!」
亜門「申請な引退セレモニーにいちゃもんつけるなよ。なんでも面白おかしい事すればいいと思ってるんじゃないぞ。引退を軽々しく扱ってんじゃねーぞ!」
アントン「軽々しく扱ってるのはそっちでしょう!全然出番もなくこのまま引退なんて、再試合とかしたほうがいい」
亜門「馬鹿かお前は!できるわけねーだろうが!ペドロさん以外の3人は死力を出し尽くしてるし、簡単に再試合とかやるから真剣勝負じゃないとか言われるんだよ。でもこんなこともあろうかと、引退試合もう一試合用意してたんだ。大変長らくおまたせしました。ペドロ高石引退試合、再試合の相手はこの方です」
第2試合~ペドロ高石引退試合再試合~
そこに現れたのはDDT EXTREME王者の青木真也。
ペドロがハイキックからカポエラキックで牽制。青木はこれを避けるとミドルキックの打ち合いからペドロのキックをキャッチするが、ペドロは側転して逃れる。
ロックアップになりそうになるが、青木は引き倒すと膝蹴りからローキック。ペドロは一度距離を取る。
ペドロは二段蹴りからミドルキック。さらにバックを取るが、青木は回転して逃れるとハンマーロック。なんとか抜けたペドロを青木はコーナーに押し込みコブラツイスト。そのまま潰してフォールも2。
ペドロはカポエラキックを側頭部に叩き込むと、倒れた青木の背中に肘を落としていくが、一瞬のすきをついて逃れた青木が道着を使ったチョーク攻撃。ペドロはロープを掴みブレイク。
ペドロは膝蹴りを叩き込み、崩れた青木のボディに膝蹴り連発。青木はそのまま場外に落ちると、ペドロはエプロンを走り込んでローキック。さらにコーナーに上ると場外へケブラーダ。
リングに戻り、青木を踏みつけるとカポエラアタックも、青木は避けてアームロック。ペドロはロープを掴みブレイク。
ペドロはエルボー連打も、受けきった青木がパイルドライバー。
ペドロがなんとか立ち上がりコンビネーションキックからエルボー連打。青木はエルボーで返しペドロは膝をつくが、なんとか立ち上がったペドロがエルボー連打。さらに膝蹴りも、受けきった青木がチョークからエルボー。さらに膝蹴りからローキック。フォールしようとするが、ペドロは上半身をお越し、青木はローキック。レフェリーがダウンを取る。
カウント9で立ち上がったペドロがカポエラキックも、青木は受けきりローキック連発。再度ダウンがとられる。
カウント9で立ち上がったペドロが組み付いて膝蹴り、青木は手刀から肘を首へ落としていき、なかなか立ち上がれないペドロにローキック。ペドロはエルボーから後ろ回し蹴り。青木は受けきるとチョークスリーパーで絞め上げ、落ちたペドロをフォールし3カウント。
改めてペドロの引退セレモニーとなり、趙雲子龍から花束贈呈。
劇団双数姉妹の五味祐二氏よりビデオメッセージが届く。
最後にペドロさんの長男である高石伊織さんから「お父さんが急に引退すると聞いて、お父さんはずっとプロレスを続けるものだと思っていたので驚きました。お父さんがプロレスラーと初めて聞いたのは幼稚園でした。認識した時は何をやってるかまで知りませんでした。プロレスがどういうものかを知りたくて試合を見に行った時は怪我をしないか心配したけど楽しそうにやっているのを見て安心したのを覚えています、怪我をして帰ってくると怪我をするとは思えない試合をしてお客さんを魅了している姿を見て、かっこいなと思いました。お父さんがプロレスラーというだけですごいすごいと言われて、誰にでも自慢できることです。お父さんとプロレスは切ってもキレないと思います。引退を決めたお父さんに今までの感謝を伝えたいです。楽しそうにプロレスをしているお父さんが大好きでした。お疲れ様でした」とメッセージがあった。
息子とともに記念写真を取ると、最後にペドロが「本日はペドロ高石の引退試合、お寒い中見に来ていただきありがとうございます!18年前にですね、ちょっとだけポルトガル語が喋れるってだけで、リングスのブラジル選手のセコンドやってました。アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラのセコンドやってまして、私はそこにいました。今日ですね、私がこのリングで世界レベルの青木選手と自分が闘うことになるとは、そしてセコンドに息子がいるっていうのは全く想像できなくて、本当にマッスルにいさせてもらったおかげだなと。マッスルのみんな、そしてファンの皆様、こに感謝を申します。今日で引退しますが、次回からは、客席に入ってマッスルを応援したいと思いますんで今後もよろしくお願いします。ありがとうございました!」
改めて10カウントゴングが鳴らされ、ペドロ高石のプロレスラー生活は幕を閉じた。
第3試合~プロレスラー格付けチェック~
亜門「いい引退試合だったな。坂井もいつかこんな引退試合してもらえるといいな」
アントン「プロレスリンピックの代表選手は」
亜門「そんなもん青木選手に決定だよ」
ディーノ「他の協議は?」
亜門「他の代表ね、プロレスリンピックもオリンピックも平和の祭典だから、もっと平和的な方法で決めたい。題して『プロレスラー格付けチェック』ということで、この方法だったらわざわざ試合で痛い思いしなくても1流から4流レスラーまで格付けできる方法なんだよね。芸能界でもこの方法でお正月に格付けやってるようなんだよね」
坂井「こっちが先なんですか」
亜門「こっちが40年前からやってるからね」
『南GAYキャンディーズ』としてディーノが山里亮太とともに入場。
ディーノ「一流プロレスラーは我々しか居ないと思っています」
山里「僕はそういう感じで今日呼ばれたと思ってたんですけど、MCだと思ったんですけど、驚くほど初耳なんですよ」
『松竹芸能』としてクロちゃんは目隠しされながら登場。
坂井「松竹芸能代表して私とクロちゃんで頑張りたいと思います」
クロちゃん「(目隠しが外され)なにここ!え?何の意気込み?リングじゃん!」
『全問正解』
アントン「一圭さんお久しぶりです。是非全問正解して頑張りましょう」
酒井「純烈まだまだやっていくんで優しくしてください」
『マッスル三面拳』
大家「コイツラみんな倒してやるよ!優勝してプロレスをメジャースポーツにします!プロレスをメジャースポーツにしますから!」
一問目は味覚に関する問題として、竹下幸之介愛用の高級プロテインと、藤岡のカバンに2年以上放置されたプロテイン、それぞれ赤ワイン割りが配られる。
三面拳だけがBを選び、正解はAだったため三面拳は2階席に退場。
二問目はプロレス音感。一流レスラーの竹下幸之介のチョップ音と、伊藤麻希のチョップ音を聴き比べる事に。
まずは山ちゃんに伊藤と竹下が順々にチョップ。続いてクロちゃん、酒井に同様にチョップを打ち込む。
伊藤が酒井に打ち込む時に「いきます!」と叫んでチョップをしたことで、会場から笑いが起き、クロちゃんは「なんでこんな目に遭うの!」と叫ぶ。
アントンが「伊藤の声はミスリード」とAを選ぶが、普通にBが竹下だったため全問正解は二階席へ退場。
三問目はプロレス感性。先程行われた2回のペドロ高石の引退セレモニーは東京03の豊本明長さんの演出か、マッスル演出助手の藤岡典一の演出かを選ぶ事に。
大仁田からのメッセージが『おしりなめたげる』と略せることがヒントで出されると、2チームともAが豊本の演出だと選び両方正解。
どちらのチームになるかは試合で決着をつけることになったが、藤岡の電話が鳴り今林会長へつなぐことになる。なんと嵐が活動休止で開会式で歌うアーティストがいなくなり見つけなきゃいけないことに。これで亜門会長が「この人達しかいないでしょ!」と叫ぶと、モニターには酒井一圭の過去と純烈の紹介が流される。
第4試合~純烈新メンバーオーディション~
『行こうぜスキャンダルの向こう側』と、マッスルメイツ時代から純烈までの様々な困難を乗り越えてきた酒井一圭のビデオメッセージが流されると、純烈が登場し『愛でしばりたい』を熱唱。
酒井「久しぶりにマッスルのリングに立たせていただいております。純烈リーダー、酒井一圭HGです。久しぶりです嬉しい」
後上翔太「両国国技館にお集まりのみなさんこんにちは!純烈4人となりましたけど新たなスタートでここに立てて本当に嬉しく思っています」
白川裕二郎「どうもみなさんこんにちは!ようこそ、ン卜もそのむあkし20周年前に、力士という職業で国技館に立っていたこともありますので血が滾ってしょうがないです。頑張ります」
小田井涼平「LiLiCoみてるー?今日はなるべく早く帰るからねー。まさに今日が僕たちのセカンドキャリアの始まりで~す!」
酒井「亜門さんには純烈のお客さんが2、30人の頃に司会をやってもらって」
亜門「ほんと大きくなって帰ってきて。一つだけ演習かとして言わせてもらっていいかな?いま偶数じゃない?奇数じゃないとセンターが配置できないからどうしてもバランスが崩れてる気がするんだよね。両国国技館ぐらいならごまかせたとしても、4人だとどうもステージ映えしない。どうなの一圭?」
酒井「センターが居なくなって実はいま踊らなかったんですよ。そういう声もたくさんいただいてまして」
亜門「ネットニュースで読んだんだそういうの。実際解決しなきゃいけない問題たと思うんだよ。マッスルは純烈のルーツでもあるからね」
酒井「いや聞いたことないですよ」
亜門「どうせだったらもう人削って3人で再生したらどう?」
白川「なんで指さしてんだよ仲間なのに」
亜門「じゃあこういうことやりましょうかね。『純烈新メンバーオーディション2019時間差バトルロイヤル』やって、勝った選手が純烈新メンバーとして加入するというのはどうですかね?」
酒井「お気持ちはありがたいですけどついこの間4人で再出発する、紅白目指すと誓いあったばかりなんです。お気持ちはありがたいですけど勘弁してもらえないですかね?」
亜門「じゃあ一圭もこれに参加しよう。優勝したらこのまま4人で活躍するというのはどう?」
酒井「僕は2010年のマッスルで引退したじゃないですか!?」
亜門「バカヤロー!引退とか復帰とかこっちが決めることなんだよ!そこに選手の意志なんか介在しないんだよ!こっちには2005年マッスルハウス1でデビューした時に交わした20年間のフルタイム契約が残ってるんだからな!いかなる時も酒井一圭のクリエイティブ権は我々マッスルが所有すると書いてあるだろ!」
酒井「確かにあの時書いちゃったかもしれない」
亜門「じゃあ早くコスチュームに着替えてこい!」
大石真翔と上野勇希が登場し試合開始。ロックアップから純烈メンバーへアピールを続け、リストの取り合いから大石がヘッドロック。上野が抜けて髪を掴むと、「マダムに受けない」と解説があり、上野はこれを離すと大石の攻撃を華麗に避けていきお互い足を刈っていきアピール。
第3入場者として彰人が入場。大石と上野がダブル攻撃を狙うが、彰人は大石を上野に突き飛ばし、二人まとめてドラゴンスクリュー。彰人は大石の足を絞ろうとするが、ここで第4入場者のゴージャス松野が歌いながら登場。
彰人が歌う松野を俵返しで叩きつけてフォールし3カウント。松野失格。
第5入場者として樋口和貞が登場。
樋口が次々ショルダータックルで倒し、コーナーに大石を叩きつけて串刺しラリアット。彰人も走り込むと、コーナーに叩きつけてビッグブーツ。上野が背中からチョップを叩き込むが、樋口は動じず上野は足を踏みつける。
上野はロープに飛ぶが、樋口はキャッチしチョークスラムを狙うが着地した上野がドロップキック。さらにロープに飛ぶが、樋口はラリアットでなぎ倒すとチョークスラムで叩きつけてフォールし3カウント。上野失格。
第6入場者として酒井一圭HGが登場。
酒井が樋口にチョップを打ち込んでいくが、樋口がチョークスラムの体勢。逃れた酒井に樋口はチョップ連打。
樋口は彰人をロープに振り、彰人は低空ドロップキックから酒井とともにダブルブレーンバスター。フォールも2。第7入場者として大家健が登場。
大家は次々炎のスピアーでなぎ倒していくが、酒井が避けて大家はトップロープを越えて場外へ。これで大家失格。
第8入場者として坂口征夫が登場。
坂口憲二の兄でもあり資格は十分だが、坂口は次々蹴り倒して純烈にアピール。
酒井は逃げ回り、銭湯ではタトゥーがNGと指摘されると、坂口はしょんぼりとしながら自らトップロープを超えてリングを降りOTRで失格になると会場を後にした。
第9入場者として赤井沙希が登場。
赤井も赤井英和の娘として資格は十分。樋口と彰人にダイビングクロスボディから大石とハイタッチも、大石はガットショットからサミング。ロープに飛ぶが、赤井は追走ビッグブーツからビッグブーツも、避けた大石に膝蹴りから旋回式リーマン銀河で捉えるが樋口がカット。
赤井がミドルキック連打も、樋口はチョップ一発で倒しボディスラム。樋口はコーナーに上るが、酒井が立ちはだかりこれを止める。樋口はリングに降りてチョップを叩き込むと、赤井をコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、酒井は正面に立ちふさがり「DVNG」と抗議。
第10入場者として竹下幸之介が登場すると、竹下は樋口と一対一を要求しラリアットのぶつかり合い。樋口が打ち勝つが、竹下がラリアットを避けて投げ捨てジャーマンからラリアットでなぎ倒す。
竹下は酒井を要求し、リング中央で睨み合い酒井がチョップを打ち込んでいく。竹下はガットショットから垂直落下式ブレーンバスターで叩きつけてフォールも2。
竹下はぶっこ抜きジャーマンを狙うが、酒井が耐えていると第11入場者のアントーニオ本多が入場。
アントンが入場時にロープにコケると、創作昔話ごんぎつねを披露。次々ごんぎつね攻撃を打ち込み、竹下をOTRで失格させる。
第12入場者としてアンドレ・ザ・ジャイアントパンダがサムソン宮本とともに登場。
パンダは次々ラリアットでOTRさせていき、大石、赤井、アントン、樋口と失格させ、彰人と向かい合うが第13入場者として趙雲子龍が登場。
趙雲は三節棍を振り回しパンダのクロ―をガードすると、ヘッドバッドもガードし顔面に三節棍。ふらついたパンダに、コーナーに登った趙雲が三節棍でチョーク攻撃。
第14入場者として渡辺哲(アントンの父)が登場するが、入場時にコケてしまう。
哲は「試合できねーよ。痛い痛い。ギブアップ、いやチョット待って、実は、昨日徹夜で考えてきた昔話があるんだ。披露させてもらっていいかな?創作昔話、ごんぎつね!」と叫ぶと、「両国に来たからちゃんこ鍋でも食べて帰るか。とっことっこ、こんこん、ちゃんこ鍋ありますか?ガラガラガラ『いらっしゃーい、ちゃんこあるよ?ボロンブランブランブランブラン、ざぽんざぽん』あっつあっつ!あ!?これはちゃんこ鍋じゃない、チ●コ鍋だ―!」と叫んで彰人をごんぎつねで失格させ、趙雲とパンダにもごんぎつね。酒井にもごんぎつねを狙うが、酒井はコブラツイストで切り返し哲はギブアップ。哲失格。
趙雲は酒井に首投げからコーナーに登るも、パンダがヘッドバッドを叩き込み趙雲は場外に落下。趙雲失格。
パンダはアンドレザプレスで酒井を潰そうとするが、酒井は避けると左右のサッカーボールキック連打、パンダは立ち上がると、酒井はチョップ連打でコーナーに押し込み純烈メンバーを呼び込む。
純烈アタック一発目の後上翔太の串刺しラリアットでパンダは前かがみになるが、続けて白川裕二郎の串刺しヒップアタック、小田井涼平の串刺しダブルチョップが打ち込まれていき、最後に酒井が串刺し攻撃を狙うも、パンダは二階からの光速ヘッドバッドで迎撃し、アンドレザプレスで酒井から3カウントを奪った。
純烈新メンバーになったパンダに酒井リーダーは「これはもう真剣勝負ですから。4人で大晦日の紅白、これは撤回して、4人プラス1匹で紅白歌合戦目指します」と認める。
酒井「いつの間にこんな奴現れてたんですか?前代未聞ですよ。明日神奈川県の鶴見でコンサートなんですけど、3人で頑張ってもらおうと思います。ちょうど一匹入ったんで、でもそれにしても、俺太りましたね」
亜門「へそがどんどん前にでてきてるじゃないか!一圭はそのコスチュームのまま歌っていただくということで。めったにないことだから」
パンダをセンターに新生・純烈で『プロポーズ』を披露した。
<試合後コメント>
純烈&アンドレザ・ジャイアントパンダ
――試合を終えられていかがですか
酒井「疲れました!ちょっともう10年ぶりくらいのプロレスだったんですけど、新メンバーが入ることになりまして(笑)これ見てる人に伝わるんですかね?(アンドレザは)3歳らしいんです。で、身重が3m超えてて。だから平均年齢が……何歳?」
後上「大体33歳、33テンいくつくらいになりましたね。大分若返りました」
酒井「で、平均身長が184から」
後上「2m7cmくらいに」
酒井「で、(アンドレザは)結婚してるらしいんで。だからもう純烈メンバー、独身は彼(後上)だけっていう(笑)」
後上「80%の結婚率で」
酒井「……『こんなこと取材に来たのか』って顔しないでくださいよ(笑)」
――なぜこのイベントに呼ばれたんですか
酒井「純烈を結成前に僕は俳優をやりながらこのマッスルという団体に出会って、仲間がそれぞれみんなそれぞれの分野で活躍してるんですけど、互いにスケジュールが取れなくて、やっぱりこういったビッグマッチになるとみんなが集まれるというのがあって、で、紅白出場が決まる前からオファーを頂いていて、『紅白に出ても出れなくても是非来てください』ということだったんで、喜んで僕たちは、素敵な仲間たちなんで。ハイ」
――色々と騒動がありましたが、こうして出演が叶いました
酒井「だから仲間がね、気を使って新メンバーの闘いまで繰り広げてくれて。まさか人間じゃないコイツになるとは思いませんでした(笑)でも純烈は、前川清さん、小林幸子さん、たくさんの方に助けていただいているのと同時に、仲間たちにも応援してもらって、本当にありがたいです」
――昔の仲間から激励などは
酒井「それは、もう、このチョップですよね。技の数々で『頑張れよ!』ってメッセージをね。プロレスってそういうすばらしさがあるので、直接的な言葉というよりは、視線の交わし方であったり、笑顔であったり、プロレスを通して激励されている。そんな気持ちです」
――他のメンバーの方々は戦いを見ていていかがでしたか
小田井「そうですね……このコスチュームっていうのは当時のものですか?」
酒井「そうです。そのレイザーラモンHGさんがデビューする1ヶ月前に酒井一圭HGでデビューして(笑)」
小田井「あっ、じゃあ当時のものを着てるんですね」
酒井「そうです、当時のものです」
小田井「着れるんですねぇ」
酒井「ちょっとね、こう、(素材が劣化して)ポロポロ落ちてきたり……まあでも太りましたね」
小田井「でも動くたびにお腹が上がってピョッとおへそが出るのがすごいかわいかったなって、そればっかり見てましたけどね(笑)」
――あんなにお腹が出て大丈夫でしたか
酒井「大丈夫です!僕、リーダーなんで!(笑)」
小田井「でもこの日のために身体作ってきましたからね。バッチリですよ、仕上がってますから」
酒井「もうね、すた丼やラーメン二郎、たらふく食って身体作ってきましたから」
小田井「パワー負けしないように。(アンドレザを撫でながら)でもさすがにこんなに大きな対戦相手とは思ってなかったですね」
白川「500kgあるっていう」
小田井「体重はなんとかなりますけど、身長は伸ばせないですからね」
酒井「おいただお前!スキャンダル無いだろうな!」
後上「まだ3歳だからね」
――白川さんはこうして両国国技館で踊るということについては感慨深いものがあったと思います
白川「そうですね。20数年前に僕は力士として土俵に出たわけなんですけど、まさか20数年後にこうしてムード歌謡を歌って、同じ場所に立てるとは思ってなかったんで、ちょっと感動しました」
――後上さんはいかがでしたか
後上「純烈ファンの方で詰めかけてくださった方はもちろん、プロレスファンの方も僕たちが『プロポーズ』を歌ってる時とか、『頑張ります!』って言ったときにはホントに腹の底から、心の底からの声援をいただけたかなとリングの上で感じたので、それがすごく嬉しかったですね」
――プロレスファンにも認められたと思いますか?
後上「やっぱりレスラーでもあるパンダが新メンバーに入ったので、それでまた純烈のフィールドが広がったかなと思います」
――どうやってパンダと一緒にやっていくのでしょう
酒井「それは……今日の終演後までご覧いただくと分かると思うんですけど」
小田井「ただ一つハッキリ言えてるのは、我々は“夢は紅白、親孝行”ということで、5人から4人になっても紅白を目指すというスタンスでやって来たんです。でまた5人に改めて戻るということで、勢いがゴーッと付くんですけど、紅白、赤白であって、黒白ではないんですよ、目指してるところは。だから(アンドレザの)黒い部分を赤に変えてくれへんかなって(笑)赤白にしてくれると縁起が良いんちゃうかなと思ったりするんですけど」
(アンドレザがプルプルと震え始める)
小田井「あれっ、怒ったら赤くなる?」
酒井「怒ったらパンダ怖いから……」
――酒井さんは色々ありましたし、試合に出てストレス発散になったりしますか
酒井「その通り!ホントにその通りで、この一ヶ月でもうホントに……記者会見の時、僕102kgで紅白歌合戦に出たんですよ。記者会見のときに95kgまで落ちちゃって、どこまで落ちんのやろって不安になったんですよ。でも昨日体重計乗ってみて、そしたら103kgやったんですよ」
白川「1kg増えたんだね」
酒井「ストレスっていうか、自分でも何曜日なのか、何月なのかとか、そういう感じなんですよ。だから紅白の思い出もすっ飛んでしまって、なんかそっちの思い出ばっかりなんですけど、こうして仲間たちとプロレス、スポーツ出来るっていうのは気分転換というか、メンタルにホントに良かったです」
――今後はマッスル以外のイベントにも出ていく?
酒井「そうです!特に今年は色んな企画というか、色んなオファーを頂いてるんで、純烈とのコラボレーションというかね、ホントにはじめての仲間たちからもオファー頂いてますし、今年は精力的にいきたいと思います」
――今後の予定などは
酒井「春!春です!4月か、5月か、6月か、そこらへんでいまスタッフが調節してくれてると思います」
――これから本格的にファンの方に恩返しをしていくことになると思うのですが、ファンの方にはこれからどういうことを
酒井「やっぱり僕たちのフィールドは健康センターがホームグラウンドなので、今ほんとに純烈は握手しに行くたびにありとあらゆる人に『頑張って!』って言われる状況で、これを払拭するには4人でも紅白歌合戦に出た、『あっ、やっぱり純烈頑張ったからね』っていうことで、『ここまで来れば安心だな』って思っていただけると思うので、紅白歌合戦に返り咲くというのが一番みんなも安心してくれることだと思います」
小田井「ただ健康センターのステージに(アンドレザは)入るかなぁ?天井が足りないよね」
(アンドレザが屈んで2mほどの体長になる)
後上「縮んだ!」
小田井「これくらいなら入るかな、ギリギリ。ちょっと安心しました。これで5人で出来ますね!」
酒井「空気を抜けばいいんじゃないかと」
白川「怒られちゃうから……」
後上「ちゃんとご飯食べさせないと」
小田井「これから移動の車が狭くなりますね、大分」
――小田井さんはテレビで友井さんとお話されたとおっしゃっていました
小田井「近況と、元気にやってるかどうかと、テリー伊藤さんにどうしても友井さんにメッセージを伝えたかったので、なにかメッセージはないですかということでそれを聞いたってことですね。でも今まで聞いたこと無いような丁寧な言葉づかいで喋ってくれたっていうことで、僕は社会復帰に向けて彼は前向きに努力してるんじゃないかって感じました。『頑張ります』っていうことと、非常に申し訳ないことをしたということでファンの皆様と関係者の皆様に迷惑をかけたことに対して、僕がいま直接行けないんで、申し訳ないけどメンバーの方から変わりに謝罪をしてもらって本当に申し訳ないということで」
――リーダーはなにか声掛けなどをしていますか
酒井「しない。記者会見どおりで『とにかく頑張れ』と。もうそれしかないので、人としてちゃんと一歩一歩積み上げてもらえればと願っています」
――健康センターがホームグラウンドとおっしゃっていましたが、皆さんの中でプロレスのリングはどういった場所になりますか
酒井「うーん、なんか、遊び場みたいな。みんなでプロレスごっこしてるときのような、少年時代を思い出す、ピュアな気持ちになれるっていう、そういう場所です」
第5試合~敗者キャプテン肛門爆破デスマッチ~
休憩明け、『南ゲイキャンディーズ』と『チーム松竹芸能』の闘いを前に控室の映像が流され、お互い挑発をしあう。
すると高木三四郎との打ち合わせ映像が流され「今回両国DDTとマッスル二日間やって、マッスルはトリッキーなことやって後パブになりやすい。マッスルは17日のDDTの前パブになればいい」と解説。バズるような事件を起こせる演出家を探しに、亜門は『水曜日のダウンタウン』演出家の藤井健太郎氏に会いにいき「ネットニュースになりそうな試合を」とお願い。
藤井氏は「試合後だと遅いから、試合前にネットニュースの記事作っておいてマスコミに配りましょう」「試合前に記事をアップしましょう」「クロちゃんの部屋と中継繋いで爆破しましょう」とアドバイス。
これを聞いて両チームが慌ててリングに現れる!しかし『南キャン・山ちゃん、両国でクロちゃんと肛門爆破かけ激突』という記事がアップされ強引にタッグマッチが肛門爆破をかけて行われることになった。
先発は山里と坂井。
手4つから力比べ。ガットショットから坂井が振り回しカニバサミからSTFを狙うが山里は抜ける。
山里がチョップを要求しチョップの打ち合いへ。打ち勝った坂井がガットショットから手術跡を狙ってストマッククロー。さすがにディーノがカットし、両者タッチ。
ディーノがクロちゃんをグラウンドに押し込みヘッドシザースにとらえるが、クロちゃんは倒立してこれを抜ける。
ここで二本目が投稿され、「山里、国技館のリングで失神!! 猪木舌出し以来の大失態!!」の見出しをみると坂井は山里を失神させようとする。しかしディーノが立ちはだかるが、坂井はディーノを蹴散らすと山里にアックスボンバー。場外に落下した山里は失神せずに起き上がったため、セコンドがリングに山里を投げ入れ坂井はチョークスリーパーで締め落とす。
失神はしたものの舌を出していないため悩んでいたところ、坂井は山里のコスチュームを脱がして「シタ」を出させる。これで「シタだし失神」となり、次のお題へ。
三本目は『クロちゃん、リングでアイドルと乱闘!警官(?)も出動して大パニック』のお題となり、ディーノがバックステージに走っていくと、アイドルの伊藤麻希を担いでリングへ登場。ディーノは乱暴に伊藤をリングに投げ捨てると、クロちゃんが近づいていくが伊藤はビンタ。さらに坂井にヘッドバッドからDDTを叩き込み、ディーノにも向かっていくがディーノはナックルで迎撃すると、クロちゃんが伊藤にダイヤル固め。そこへ元警官の青木真也が警察の制服を着て登場し、縄とともに腕極め三角絞めで捕縛。これはディーノが助けに入るが、無事お題はクリア。
四本目は『南キャン・山里亮太、プロレスの試合中にアイドルとのキス写真流出もネットでは「自業自得」の声』。
まんざらではない様子の山里は素直にリング中央に移動し、伊藤とキスをできると思い坂井が目隠し。笑顔の山里がドキドキしながらキスを待つと、そこに現れたのは“銭湯アイドル”純烈の酒井一圭。
坂井は山里の唇を奪うと、山里が「無駄に柔らかい!」と抗議(?)しながら逃れていく。
五本目は『「聞いてないしん!」クロちゃん愕然、外出時の自宅でレスラー大暴れ!』。
ディーノが坂井をヘッドロックで抑えている間に、モニターにはクロちゃんの部屋でHARASHIMAとMAOが暴れまわる姿が。
HARASHIMAは手4つからMAOにガットショットを叩き込み、アルゼンチンからベッドに叩きつけてフォール。カウント2で中継が終わり、クロちゃんが大パニックに。
クロちゃんがスペースローリングエルボーからフェースクラッシャー。フォールしようとするが、クロちゃんの部屋では相変わらず試合が続いており、様々なものが壊されていく。
クロちゃんはフラッシングエルボーも、HARASHIMAもMAOにベッド上でのフラッシングエルボー。
クロちゃんがドラゴンスクリューからシャイニングウィザードを発射すると、MAOがHARASHIMAにドラゴンスクリューからベッドの上からのシャイニングウィザード。山里が「クロちゃんの動きとシンクロしてるからもう試合しちゃダメだ!」と助言し、クロちゃんは坂井にタッチ。
坂井がディーノを羽交い締めにしてクロちゃんが走り込んでラリアットも、ディーノが避けてクロちゃんにリップロックから坂井にファイト一発。
ディーノが椅子を持ち出すと、クロちゃんの家のHARASHIMAはテレビを持ち出しベッドに寝させると、ディーノは坂井に椅子への男色ドライバー。HARASHIMAもMAOにテレビへのパイルドライバーを叩き込み破壊。
リング上ではディーノが坂井をフォールし3カウントを奪った。
これによりクロちゃんの肛門爆破が決定した。
亜門「いやー最高の前パブだった!今頃ネット上ではDDT両国の話題で持ち切りなんじゃねーかな?・・・そうでもねーな?逆に炎上しちゃって怒ってる人多いなこれ」
山里「ちょっと待て!なんなんだお前らは!ネットが荒れてる?そりゃそうだろ!色々おかしいもん!クロちゃんだって芸人の前に人間だぞ!家が壊されて平気なわけないだろ!その上こんな肛門爆破なんて……お前らの血は何色だ!?できることなら代わってやりたいよ!」
亜門「そんなに言うならかわりますか」
山里「いやそれはかわらないです」
ここで『南キャン・山里の男気に両国が泣いた!クロちゃんの身代わりで肛門爆破を志願!』という記事がアップされ、動揺する山里がステージ上へ連行される。
抗議する山里を爆破台にセットすると、涙ながらにディーノがスイッチを押し、山里は3度目の肛門爆破を経験することとなった。
ぐったりとする山里にディーノ、坂井、クロちゃんが駆け寄るが、山里は肩を借りて立ち上がると「覚えてろよDDT!」とキレながら会場を後にした。
第6試合~マッスル両国国技館メインイベント~
坂井「本日はマッスル両国大会にたくさんのご来場まことにありがとうございました。マッスルマニアin両国、最後の試合の前にお伝えしたい事があります。
父親から正式に家業の金型工場を継いでほしいと、マッスルをやらないかと同じぐらいのタイミングで僕は話を受けまして、どうやってこれ両立したらいいんだろうかと、正直悩みながら活動を続ける一年になるのかなと思っていたんですが、何故か僕はやるしかないという前向きな気持ちで、だんだん準備を進めるにつれて、まだ僕はマッスルでやるべきことがあるんだと。それが何かと言うとマッスルにしかできないこの両国国技館でのメインイベントをまだやってないぞ俺たちは。マッスルは両国というメインイベントを知らない。何をやるべきか、他の団体で両国のメインでやれないことをやることがマッスルがメインでやることだ」とプレゼン。
その結果、パワププレゼンによって『いつもは割と負けがちでそこまで有名じゃない人vsいつもは割と負けがちでそこまで有名じゃない人』のカードがブルーオーシャンだということで、まずアントーニオ本多が決定。対戦相手として、週プロの選手名鑑にのっていない繋がりのあるレスラーとして、DJニラにお願いすることに。
会場が明るくなるとDJニラがリングの上で胡座をかいて座っており、坂井は「アントーニオ本多選手との両国大会のメインのリング、上がってくれますか?」とオファー。ニラは「もう上がってます」と堂々と宣言するも、坂井は「入場があるので一度下がってください」とニラをバックステージに下げさせた。
改めて入場し、ロックアップから一度距離を取り、アントンのワンショルダーから出てくる乳首の圧力でニラは一度場外へ逃れる。
リングに戻り、ロックアップからリストの取り合い。ニラがヘッドロックも、アントンはこれを抜けてナックル。ニラは前かがみに崩れ落ちる。アントンは引き起こそうと試みるがニラは全く力が入っていない様子。強引に引き起こそうとしたアントンにニラはロケットパンチを発射するが、アントンはこれを避けるとコーナーに押し込む。だがニラは逆にコーナーに振るとDJタイムを狙うが、アントンはかまわずこれを倒し顔面を踏み潰す。
アントンはリバースインディアンデスロックからバイオニックエルボー。だがニラはガットショットでカットしドロップキックで場外に落とすとトップロープを飛びこえてエプロンに降りようとするが、これは足を滑らせて肩からエプロンに落下。
アントンがリングに戻りランニングニーでニラを場外に落とすと、アントンがケブラーダを狙うがアントンはロープで足を滑らせて場外に落下。
ニラはコーナーに登ると、背後への自然落下式アトミコを投下。
リングに戻り、ニラは首投げからニードロップ。さらに足へのストンピングから、膝をリングに叩きつけて逆4の字。膝をリングに連続で叩きつけて足4の字も、なぜかかけているニラがロープを掴みブレイク。
ニラはアントンをコーナーに乗せると、そのままリングに投げ捨て足横須賀で叩きつける。ニラはシャイニング・ニースタンドも、アントンは担ぎ上げてリングに叩きつけるとフォールも2。
アントンはバイオニックエルボーを狙うが、手を回したアントンの背中を押したニラが松井レフェリーを追いかけさせ、リングを回ったアントンにニラがロケットパンチ。
ニラはコーナーに上るが、普通にリングに降りるとフォールも2。
ニラはナックル連打から低空延髄斬り。再度低空延髄斬りも、アントンはキャッチしドラゴンスクリューからシャイニングごんぎつねを狙うが、ここでエトピリカが流れ、スローモーションの世界でニラがこれを避けるとごんぎつねが松井レフェリーに誤爆。
ニラがコーナーからスーパーロケットパンチを発射するが、アントンはバイオニックエルボーで迎撃しフォール。2でスクリーンにニラの思いが映し出され、父親のアポロ・ニラが渡辺哲と戦って死んでしまったと報告。トレーナーのロッキー川村とともに渡辺哲の息子のアントーニオ本多に勝って『自分の存在が間違いではないと証明する』と語る。
2で返したニラにアントンはドラゴンスクリュー。アントンのシャイニングごんぎつねをニラは切り返し、ごんぎつねを自爆させるとアッパーカット。崩れ落ちたアントンをフォールするが、2でアントンの思いがスクリーンに映し出される。
「渡辺哲は30年前の試合の後アポロ・ニラの盟友であるロッキー川村と対戦し負けた。祖国のボクシング界から追放され母に逃げられ男手一つで一人前のレスラーに育ててくれた。そんな親父のためにロッキー川村の弟子であるDJニラに負けるわけにはいかないんだ」と語る。
スローモーションが終わり、お互いナックルの応酬。ニラが走り込んで左右のナックルを打ち込んでいくが、アントンはボディブローから左右のナックル連打。
ニラが左ストレートでアントンをダウンさせるが、ニラもダメージが大きくその場に倒れダブルダウン。
両者立ち上がり足を止めてナックルの応酬から、アントンがスリップするとお互い右フックの相打ちから両者ダウン。
膝立ちでクリンチし動かなくなる両者。セコンドのロッキー川村と渡辺哲がエプロンに登ると、両者同時にタオルを投げ入れ引き分けとなった。
エンディング
アントン「ニラさんとは一年に数回しか合わないし、たまにマサ(高梨)さんとの興行で一年に一回会うぐらいで非常に酒癖悪くて命を危ぶまれるぐらいのエピソードが噂に聞こえてきます。しかし、DJニラ!俺は前から思ってたんだけど、君は、世界一いいレスラーの一人だと思う。今日はどうもありがとう。・・・終わりましたね。えー、渡辺哲です。渡辺哲は、性別学的に本田宗一郎の父親です。そしてもう一人、私には父親がおりまして、アントーニオ本多の父親、ご紹介します。マッスル坂井です。今日は、14年前にあなたと出会って、まさか、武蔵野美術大学の中央広場で、挨拶しあって、14年後ここで、両国国技館で、また一緒にふざけたことができている!俺は!そんな人生が大好きで!ほんとにみんな最高だ!ありがとう!」
坂井「今日8年ぶり、ほぼ9年ぶりと言っていいぐらい、マッスルやりましたけど、引退して、新潟帰って、8年たって、今日はじめて、一番ほんとに僕がやりたかったマッスルというプロレスの形ができました、本当にありがとうございました!出場してくれた選手のみなさんゲストのみなさんスタッフの皆さん、そして対戦カード一個も発表してないんすよ?何やるかわかんないそんな興行にこんなにたくさんのお客さんが集まってくれました。こんなにもやることが決まってない、実態のないイベントで、入場券だけで3000万円近いお金が動いてます。危険な仮想通貨に投資してるのと一緒ですからねこれは!逆に!世界を僕が心配です!まだまだね、呼びましょうか、ステージいきましょう」
ステージに今日参加した全メンバーが集まるが、ここで藤岡が「東スポさんにこんな記事が乗っちゃってます!藤本つかさにパンダが暴走。女子プロレス大賞をとった藤本つかさ35際の晴れ着姿に発情したアンドレ・ザ・ジャイアントパンダが、子供の目の前でキス」という不倫スキャンダル記事を報告。
亜門「これまずいっすよね?」
酒井「まずいどころの話じゃないですよダブルパンチじゃないですか。ジャイアントパンダくん、純烈はこれ以上のスキャンダルはもうゴメンなんだ。本当に申し訳ないが君をメンバーと認める訳にはいかない。君はこの場でクビだ」
亜門「俺ももともと4人のほうがいいと思ってたし、改めて4人で再々スタートを飾った純烈で一曲歌ってもらえますか」
酒井「レスラーの皆様、僕らは健康センターや銭湯などではお客様のお席にお邪魔しながら握手しながら歌うんです。今日来たお客様にひたすら握手をしてください」
と全選手が客席に移動し、握手をしながら『星降る街角』を歌う。
そして改めてステージに戻ると、坂井が「今皆様から恐喝のように頂いたアンコールの声はですね、また、僕たちがマッスルをやってもいいのかなっていう応援だと思って心に留めました。これは本当に言うか言わないかは勝手に言ってるだけなんですけど、また今までみたいに年に2回も3回もやってると心と体、精神がパンクしてしまいます。またほんとに1年に1回でもできたら、是非またマッスル見に来てやってください!明日は、この会場でDDT両国大会がございます。今日出場していただいた選手もたくさん出ます。一流レスラーの竹下もメインでKO-Dのベルトに挑戦します。今日のメインもどこの団体にも負けない最高の試合になったと思いますが、明日もいい試合見せてください竹下さん。ほんとに時間なのでしめさせていただきます。3,2,1マッスルマッスルでごいます。またみなさんマッスルやってもいいでしょうか!3.2.1マッスル!マッスル!」
<試合後コメント>
マッスル坂井&山里亮太
(臀部に大ダメージを負って地に伏す山里を坂井が介抱しながら登場)
坂井「9年ぶりの興行なんですけど、ちょっとやっぱり感覚が戻ってない部分があって、色々な手違いがあってこういう、一番プロレスで出してはいけない怪我人を出してしまいました。本当に山里さんに申し訳ないと言うか、すみません……」
山里「三度爆破されてんだからさ俺はさ」
坂井「すみません、ビッグマッチなんで大きな仕掛けがつながって」
山里「ビッグマッチなのに俺の肛門捧げてんだかからそっちにさ」
坂井「すみません……」
山里「俺の肛門当たり前だと思わないでくれる?」
坂井「すみません、申し訳ない……」
――「自ら志願した」ということでしたが
山里「してないよ!志願した方に持ってったんだよおたくたちが!きたねぇやり方して!藤井健太郎ってのはとんでもねぇ男だな!俺の肛門なんかどうでもいいと思ってんだ。メチャクチャだ」
坂井「いやいやいや……」
――三回目の爆破はいかがでしたか
山里「もう戻らないんだろうなって思ってるよ俺はもう。一回目、二回目の爆破では奇跡的に肛門が戻ったけど、今回の爆破は火薬の量が違ったよ!もう戻らないよ!メチャクチャだよ!」
坂井「あと鼓膜も破れたそうです」
山里「だから質問が殆ど聞こえない!勘で答えてる!」
坂井「括約筋と鼓膜が破れたそうです」
――それにしてはちゃんと答えてると思うんですが
山里「……え?」
坂井「聞こえないんだから!難しい質問はしないでください!心の耳で聞いてるんですから!……そんな話を聞きたいわけじゃないですか?」
山里「じゃないね、多分。『このノリが長いな』って空気は感じた」
――山里さん、ホントは大丈夫?
山里「だめ。心の準備が出来なかったから、肛門爆破の。今回急だったから。クロちゃんがやると思ってたから。ダメだ。気が抜いてた。かっこいいところだけもらって、あとはクロちゃんの爆破見て笑おうと思ってたら……ここのお客さんは狂ってるから、『お前がやれよ』みたいな雰囲気になっちゃってさ。藤井健太郎さんの演出する愛があって。俺の肛門爆破、最悪ですよ」
――テレビ的にはカメラが上にあるんで前を向いて話してもらえますか
山里「ああ、そう……申し訳ない」
坂井「慣れてないみたいな言い方するのやめてもらっていいですか」
――じゃあなんで今回オファーを受けたんですか
山里「今回はMCだと思ってたから。出てほしいって、力貸してほしいって。最近MCの仕事も増えてきたから、『MCで仕切るんだったらいいよ』っていう空気で出たら、まさか選手の方だったから。正直騙されたって感覚が強いです。今でも納得行ってないです」
――珍しくお怒りモードですね(笑)
山里「怒ってますよ!そりゃ!こんなんなるって聞いてないですから!こんなの着て!スーツで出てさっそうと仕切るって聞いてたんだから!それを当日来て何も断れない、しかもあんな汚いやり方でね、先にネットニュース流して、そのとおりにやらなきゃいけないって、あんなやり方ありますか?!あれはひどいですよ!横暴ですよ!最高の興行だからって何やってもいいとかそういう問題じゃないですよ。俺は問題だと思いますよ」
坂井「……蒸し返す?」
山里「そりゃもう坂井さん、ここ(二人)は仲間だと思ってたんですけど、もう今日で最後です。喋るの」
――坂井さん的にはどうしても山里さんに出てほしかった?
坂井「そうですね。やっぱり初めて僕らも、普段後楽園ホールという会場でしかやってなかったんですけど、初めてこういう大きな会場に進出するからって、やっぱり山里さんの力が必要だって。山里さんの空間認識能力ですか、自分を俯瞰できるんで、ビッグマッチやっぱり必要ですよ」
山里「肛門だろ、どうせ」
坂井「いや、ホントに。山里さんがいてくれたおかげで成功したと思ってますんで」
山里「俺の爆破の、肛門しただけだろ」
坂井「みんなの心に大きな花火を打ち上げたことで、また日本の景気が上向くんじゃないかなと、そういう風に僕は思います」
山里「俺の肛門爆破して景気が上向いたらこの国は終わりだよ!」
――歓声は山里さんより純烈さんの方が大きかったと思います
坂井「いや……それは山里さんというよりみんなの耳が純烈さんの後に肛門爆破があっわけですから、皆さんの鼓膜がおかしくなっていただけだと思います」
山里「純烈、肛門爆破しよっか。純烈の肛門爆破した方が今絶対いいって。肛門爆破されても文句無いことやってんだろ!」
坂井「おっしゃる通りです」
山里「次は純烈全員肛門爆破だよ!納得いかないよ俺は!」
――(山里が立ち上がったのを見て)身体、ぜんぜん大丈夫じゃないですか
山里「全然ダメ」
坂井「いま一生懸命気力で立ってる。僕が持ち上げたんで」
山里「いま怒りで立ち上がったけど、ヒザ来たもんね」
――またマッスルを開催すると宣言していました
坂井「せっかくなんでやろうと思います」
――そのときには山里さんを呼ぶんですか
坂井「もちろんでございます。隔週の日曜日が開いてるという話を大体聞いてますんで、収録のない日曜日の夕方にやろうと思います」
山里「肛門と相談します。治って『出てもいいよ~』って言ったら行きます」
――プロレスやるとモテると思うんですよ
山里「……ナメられたもんだな。モテるモテないでプロレスってやるもんじゃないでしょう!ここ(ハート)が震えたらやるかどうかですよ!」
――結構プ女子とか流行ってますよね
山里「そうなんですか。……次、マッスルで最高の試合したいと思ってます!」
――今まで2回出られて、モテましたか
山里「モテてないし、今自分で答え言ったけど、どんな女子が肛門爆破されてる人好きになるんですか。みんなの前でケツ出して!僕ケツ2回出してるんですよ!そういや!」
坂井「“シタ出し失神”ですよね、今日は」
――今日は熱いキスをされていました
山里「純烈ですよね。あれもおかしな話ですよね。アイドルとキスするっていうね……それは甘んじて受けようとしたのに!純烈とキスって!まさかね、あの純烈とこんなスキャンダラスな関係になると思ってなかった!純烈?酒井さんかな?もんのすごく唇柔らかいよ!あれは分かんないよ!アイドルだと思っちゃうよ!」
坂井「あの方はね、おモテになられますから」
山里「だから間接的に酒井さんが今までキスした女と間接キスしたって思ったら……うん、僕がもう横取りですよ」
――事前に何度も酒井さんとキスはされてたんですか?今日が初?
山里「事前にキス……?」
――じゃあ一つ真面目な質問
山里「じゃあ今までなんだったんですか?!」
――お腹に貼ってたのは、本当に虫垂炎の手術痕に貼ってた?
山里「そこだけはダメージ食らわないように」
――もう大丈夫なんですか?
山里「大丈夫ですホントに。これは今治りかけだから。今日の試合でやっちゃったから」
坂井「病院行かなきゃいけないんで……」
大会総括
マッスル坂井
――久々のマッスルを終えられた今のお気持ちは
「ホントに今回の両国は8年ぶりに再開してるのに、一番大きな会場でやらなきゃいけないってのは正直ものすごいプレッシャーで、ホントにお客さんをまた、今まで来てくれてたお客さんがちゃんと会場に来てくれること、今までマッスルを応援してくれてた人たちを興行の内容でガッカリさせたくないっていうのがあったりして。でも、プロレス業界のこととか、世の中のこととか、僕ら自身も全部アップデートされてるから、どうやってこの8年間を、『今までと同じことをやってくれればいい』って言うけど、そうじゃなくてちゃんと今っぽいっていうか、今僕らが変な話だけど、金払って、時間かけて、どんな会場をってだけじゃなくて、色んな配信番組でも、CSでも、テレビでも、そういう時間をかけてみたいなって思わせるものを作れるかどうかが今回の一番のテーマというか、自分らが見たいものを作る、自分らがやりたいことをやるっていうのを、よーく考えて、ホントにやらなきゃいけないことを考えてたら、ペドロさんの引退っていうのがあって、純烈に色んなことがあって、で、僕ら自身も色んな取り巻く環境とか、変な話ですけど、今日ネタにさせてもらったネットニュース、先行だ、前パブだ、後パブだって、そういうのを気にしながら今、プロレス、今まで一生懸命試合をして良い試合をして、熱い試合すれば話題になって色んな人がアクセスして、沢山の人がまた会場に足を運んでくれる……みたいに思ってたんだけど、時代は変わって、ホントに色んなスケジュール表とか、工程表とか、計画表のマス目を埋めるようにこういうビッグマッチとかそういうイベントとか興行に向けてプロモーションしていかなきゃいけなかったりとか、PRしていかなきゃいけなかったりとか、なんかこう、昔はそこも楽しめてたと思うんですよ。サムライとか東スポとか、週プロとか、みんなでそうやって楽しくやりながらみんなでプロレス業界盛り上げて言ってたんだけど、なんかみんなもう追われるようにやってて、なにかすごい楽しかったのに、そこがお仕事になってきちゃってるっていうのが、そこに僕もなんか『こういうことじゃないのにな』って。もっと楽しくそれ自体を遊べるようなのがもう一回来るんじゃないかって。そうなったらいいなって。でも今置かれてる状況を描きたかったです。それがクロちゃんとか山ちゃん、そして藤井健太郎さん、ディーノ、あと周りの声かけたかったけどちょっと迷惑かけるかなって声かけられなかった方たちもいたけど、そういうメンバーで出来て、いまDDTでは出来ないことを、今DDTがやってるスピードでは出来ないことを、僕がDDTの資源と言うか、経営資源を使って、DDTが本質的に持っているものみたいなのを、僕がやりたいことやってんだけど、それはDDTがやりたいことと、高木さんがやりたいことと近いものがあるはずだから、そういうことがやりたかった。メインは、言ったとおりです。ホントにアントン、ニラさん、この二人、同じ世代のずーっと一緒にプロレスやって来た、マッスルやって来た仲間たちの、もっとプロレス界だけじゃなくて、もっと日本中に見つけて欲しい。あの二人を。見てて『やっぱりこの人達天才だな』って思いました。このカード、最初に両国のメインイベントお願いして、二人とも『いやいやいや』って言うかと思ったら、もうあっさり快く快諾してくれて、すごくそれが嬉しかったし、僕らがそういう興行のメインっていうのはプレッシャーだったけど、やっぱりその僕らマッスルって、マッスル坂井が考えたこととかそういうことを具現化するとか頭の中をどうこうって言ってるけど、ホントにこういうああいうニラさんとかアントーニオ本多とか、ああいう一緒の時代で一緒にプロレスやってきた仲間と、ホントに色んな天才に支えられてやって来たんだってことを、ほんとにみんなにわかってほしいし、マッスルをやる意味は、ホントに一緒にマッスルやってマッスルに関わってきた全員を僕は幸せにすることだと思ってるんで、やっぱりこれからも進めないといけないし、2030年までゆっくりと突っ走っていこうと思います」
――今日の段階でやりたかったことはほぼ形にできた?
「いやいやいやいや!全然全然全然!もっとやりたいことをたくさん考えました。ホントにやりたいアイディアとかを自分の中でブレストして考えて、途中途中聞いてもらったりして、ホントその中の今やるべきことを5つ選んだ。5つというか、ペドロさんの引退、引退からの格付けチェック、あと純烈の今置かれてる状況とかをちゃんとこうプロレスで表現して、彼らのメッセージを入れたかった。僕らからのエールも入れたかったし、彼らのメッセージを入れたかった。良さも伝えたかった。で、先程言った、僕らが置かれてる状況、そしてこれからアントンがどうなるか、みんなが見ていけばいいことなんで、みんなで証明して……もうちょっと、あと1分だけ話していいですか?マッスルずーっと見返してみて、すごい選手いっぱい出てる。飯伏もそうだし、ケニーもそうだし、石川さんもそうだし、ホントに今声もかけられないような選手が沢山、前は棚橋さん、蝶野さんとかいろんな選手が出てくれてて、その当時はそんな事ないと言うか、みんな仲間たちだったんだけど、やっぱりこれから5年後、10年後、今日のVTRを見返して、そうなってればいいなってだけ」
――アンコールが起きましたが、それについては
「それはもう、『マッスルをまた見たい』っていうアンコールだと僕は勝手に解釈して……あれ、純烈の歌のコールでした?いや、マッスルへのアンコールだったんじゃないかと思うんですけど、ハイ。でも北沢(=北沢タウンホール)にこのメンバー呼べないから、後楽園とか……やっぱ意外と大きい会場が似合ってたんじゃないかって、説(笑)」