【試合結果】9・18 HEAT-UP新百合ヶ丘大会 田村和宏vs近藤“ド根性”洋史 飯塚優&井土徹也vs兼平大介&バリヤンアッキ 竹田誠志&柴田正人&那須晃太郎vs大谷譲二&阿部史典&伊東優作

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『田村和宏デビュー15周年記念大会』
日時:2018年9月18日(火) 
開始:18:30
会場:神奈川・新百合トゥエンティワンホール
観衆:292名

▼第1試合 HEAT-UP vs BASARA ヤング・ウォー!20分1本勝負
○下村大樹(BASARA)/中野貴人(BASARA)
8分47秒 スワントーン・ボム→体固め
プリンス・カワサキ/●室田渓人

▼第2試合 我闘雲舞提供試合〜田村さん、15周年の行き先は?〜20分1本勝負
○里歩(我闘雲舞)/紺乃美鶴(我闘雲舞)
10分35秒 ダイビング・ダブルフットスタンプ→片エビ固め
水森由菜(我闘雲舞)/●駿河メイ(我闘雲舞)

▼第3試合 HEAT-UP vs SMOKEY CRIMINAL〜ようこそ武骨塾へ〜30分1本勝負
新井健一郎(DRAGON GATE)/ヒデ久保田(フリー)/○定アキラ(フリー)
12分20秒 スパインバスター→片エビ固め
ガッツ石島/●渡辺宏志/大和ヒロシ(フリー)

▼第4試合 熱闘ヒストリー2018〜甦る西調布魂〜30分1本勝負
竹田誠志(フリー)/柴田正人(フリー)/○那須晃太郎(ランズエンド)
11分40秒 バックドロップ→片エビ固め
大谷譲二/阿部史典(BASARA)/●伊東優作(DEP)

▼第5試合 若者の主張、俺たちの未来〜見てろとどろきアリーナ〜45分1本勝負
飯塚優/○井土徹也
12分11秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
兼平大介/●バリヤンアッキ(インド)

▼第6試合 田村和宏15周年記念試合&ラストド根性vol.3〜心を込めて〜60分1本勝負
○田村和宏
16分3秒 ムーンサルト・プレス→片エビ固め
●近藤“ド根性”洋史

田村和宏が15周年記念試合で引退を控えた愛弟子・近藤に最後の熱血指導&世界を意識し“TAMURA”に改名!田村の15周年にSTYLE-E勢が駆けつけ祝福!井土は前哨戦に快勝!

障がい支援活動


 大会開始前の午後2時より、地域の障がい者施設利用者を雇用。リング設営補助、会場設営、配布物綴じ、新百合ヶ丘駅周辺でのフライヤー配布、開場時にはチケットのもぎりに配布物手渡し、場内での注意事項案内に従事。選手入場式の際協賛金から従事した皆さんへの賃金が代表者に手渡された。

オープニング


 てっしー&やぶちんのインフォメーションコーナーにて、最初の新百合トゥエンティーワンホール大会が開催されたのは田村和宏デビュー10周年を記念して行われたもの(2013年9月25日)であったことに弥武リングアナが気づいたのを告白。曜日も同じ水曜日であった。
 新製品告知では15周年記念田村Tシャツ、タオルを紹介。とどろきアリーナ大会、宮前スポーツセンター大会での協賛お願い、稲田堤道場のキャンペーンの紹介。

 各自が気になる試合の見どころ、てっしーはメイン。近藤に”ド根性”がついたのはいつからだったかという話になったが、正確には2015年1月12日北千住大会。大会開始時に初めて弥武に伝えられたことも告げられた。弥武は第4試合、STYLE-Eで共に苦楽を共にした仲間たちが集まる試合に思い入れが強いようだ。てっしーの一発芸は「友でありHEAT-UP代表の田村和宏に贈る一発芸。失敗は許されない」として“張り切りすぎた砲丸投げ”を披露。自信作を持ち出し見事観客を笑わせることに成功。

 オープニングVが流れ選手入場式、障がい者の皆様に支払われる賃金授与式のあと田村が挨拶。

田村「昨日で私、デビューして15年経ちました。(館内拍手)ありがとうございます。思い返せば長くなるので語りませんが、ここまで来られたのもファンの皆様、仲間たち、お父さんお母さんのおかげだと思っております。本当にありがとうございます(館内拍手)。今日は近藤と最後のシングルマッチ、今日…ね、(近藤と目を合わせて)がんばりましょう。(館内笑い)ね、新しい16年目、新しいHEAT-UPを見せたいと思いますので、本日も応援宜しくお願いします!(館内拍手)」

第1試合


 BASARAの下村、中野がHEAT-UPマット初参戦。室田にファンから花束が贈呈される。カワサキの側頭部へサンドイッチ式低空ドロップキックを放って先制するBASARAコンビ、続けて中野がスライディングフォーアーム。アームホイップで逆襲したカワサキ、交代した室田がボディスラム、カワサキのサンセットフリップ乱れ打ちのあとカワサキと室田もWエルボーからWタックルとツープラトン攻撃で対抗。ドロップキックで返した中野は下村にタッチ、その場跳びムーンサルトからコーナーに登るが自爆。カワサキの串刺しエルボー、アストロシザース、室田のブレーンバスターが立て続けに決まる。続けてバックドロップを狙う室田、中野がフォロー、カットに入ったカワサキにカサドーラの要領で飛びつきフェースクラッシャー。
 代わる代わるチョップを打ち込む室田、BASARAコンビのWドロップキックを食らう。しかし室田は下村にタックルからバックドロップを放ち形勢逆転。カットに入った中野にカワサキがプランチャを放ち釘付けにするが、二度目のバックドロップを返した下村が室田に丸め込みからランニング式かち上げエルボースマッシュ、スワントーン・ボムを炸裂させ勝利。

<試合後コメント>

下村大樹&中野貴人
下村「HEAT-UP初参戦の下村大樹と中野貴人です。今日は無事……いや、当然勝利しました」
中野「自分たちより室田さんのほうが結構キャリアが浅いらしくて」
下村「おじさんだよね、あの人」
中野「あっ、そうなんですか?!」
下村「いや、知らないけど(笑)」
中野「自分でデビュー近い人ってあんまりBASARAでは対戦することが少ないので今日はすごく楽しかったですね」
下村「僕も楽しめました。そして田村さん、15周年おめでとうございます!」
中野「おめでとうございます!」

室田渓人&プリンス・カワサキ
カワサキ「今日は田村さん15周年の第1試合っていうことで、勝ってHEAT-UPの勢いをつけたかったんですけど……すみません、負けちゃいました」
室田「すみません!」
カワサキ「室田、すごかったよ。気合がすごかった」
室田「相手も世代が近い……近いはずだし、キャリア云々、いちいち言うのはアレですけど、やっぱダメですよ負けちゃ。15周年の第1試合で……。負けちゃダメです、悔しい!」
カワサキ「BASARAの下村選手、中野選手、また機会があったら僕たち、まだまだ、まだまだこんなもんじゃないぞって」
室田「こんなもんじゃないです!こんなもんじゃないですよ!」
カワサキ「次は僕らがもっともっと!もっともっと!気合を!室田!気合を!」
室田「ホント気合です!気合で!気合で!気合で!次は絶対に勝つからもう一回やって下さい!」
二人「お願いします!」

第2試合


 「トロピカル☆フレッシュ」を名乗り握手を求める水森とメイ、里歩と紺乃が拒否すると館内からブーイング。水森がメイを抱えて合体ドロップキックを里歩にヒットさせ倒すとメイが『1』、水森が『5』の人文字を作り田村の15周年を祝う。負けじと紺乃がカットに入り、里歩とメイをロープ張り付けにしてこちらも祝福。頬杖つきダイヤル固め、フルネルソンからブリッジしてストレッチ、ドロップキックから飛びつきカサドーラとメイが紺乃を翻弄、水森はパワーで圧倒。串刺しトロピカル☆ヤッホーをキックで返した紺乃、回転エビ固めからオニ殺しに繋いで反撃。カットに入ったメイと水森がツープラトンを狙うが、かわした紺乃とフォローに入った里歩がドロップキック。コーナーから里歩クロスボディ、投げようとするが抱え上げられHEAT-UP☆どっか~ん。リバースで投げられるが里歩回転エビ固めで返す。続けて里歩スライディング・レッグシザースから619、ボディスラムで投げると館内が湧く。丸め込みの応酬から水森ショルダータックル、トロピカル☆スラム。メイに交代、ドロップキックからヘッドロックのままコーナー突進、二度目は外されるが水森がフォロー、メイ水森を蹴ってヘッドロックホイップ。メイフルネルソン、里歩サムソンクラッチからフットスタンプで反撃。コーナーに登ってダイビング・ダブルフットスタンプを放つがメイかわす。水森抱え上げてトロピカル☆コーナー叩きつけ、メイドロップキックからおぶさって外道クラッチ、紺乃カット。メイ突進、里歩かわした先に紺乃のセカイバレー、ジャンピング・ニーパッドはカウント2。里歩ダッシュ、メイ横から飛びついて丸め込み、カウント2。今度はメイがダッシュ、里歩のジャンピング・ニーがテンプルにヒット。すかさず里歩がダイビング・ダブルフットスタンプに繋いでフォール勝ち。

<試合後コメント>

里歩&紺乃美鶴
里歩「田村さん15周年おめでとうございま~す!」
美鶴「おめでとうございま~す!」
里歩「いつも我闘雲舞ではレスラーじゃなくてレフリーをやって頂いているんですけど、HEAT-UPに来ると、田村さんすごく、当たり前なんですけど、緊張されている顔を見るじゃないですか。それがすごく新鮮で(笑)不思議な感じなんですけども、いつもとどろきとか後楽園とか連れてってくれる田村さんがホント大好きなので、これからもよろしくお願いします!」
美鶴「」よろしくお願いします!ホント、ガトムではレフリーの田村さんがリングではすごくカッコイイので、これからもカッコイイ田村さんを16周年、20周年と見ていきたいと想いますので、これからもガトムのことをよろしくお願いします!ありがとうございました!」

水森由菜&駿河メイ
水森「トロピカル☆おつかれさまでした~」
メイ「おつかれさまでした……」
水森「今回実ははじめてのメイちゃんとの後輩タッグを組ませていただきまして、普段できない先輩の二人に私達、あとから入ってきた後輩たちが勝てる!勝つというチャンスをせっかく与えられたにもかかわらず、メイちゃん、ごめんね。私の力が及ばず」
メイ「私もフレッシュファイトを新百合ヶ丘で出させてもらえるのが初めてだったので、フレッシュフレッシュで先輩をぶっ潰してやろうと思ったんですけど……」
水森「運動量では負けてなかった!」
メイ「負けてないです!先輩二人こんなに汗かいてないですからね!汗の量では負けてないです!」
水森「田村さんには私達いつもリング借りてたくさん練習させていただいているんですけど、私も実ははじめての外での戦いにHEAT-UPさんで出させてもらって、いろんな恩があります。だから、今日はホントに田村さんにホントに恩返しがしたかったんですけど……トロピカル☆すみませんでした!」
メイ「フレッシュすみませんでした!」
水森「ということで、ここで田村さんに向けて一言言わせて下さい!田村さん!」
メイ「10!」(人文字で1を作る)
水森「5周年!」(人文字で5を作る)
二人「おめでとうございました~!」
(突如田村が乱入して)
田村「ありがとうございま~~す!」
二人「うわ~~~~っ!(笑)」

第3試合


 会場から徒歩圏内在住の大和ヒロシが歌いながら入場、いちゃもんをつけるスモーキー勢。石島が出てくるとアラケン自軍コーナーに連行し三人で攻めるスモーキー勢。アキラがナックル、効いた素振りを見せない石島はヘッドバット。石島&大和のWタックルからチョップ合戦へ、アキラサミングを放ちヒデにタッチ。村杉レフェリーのブラインドを突く常套手段に出るスモーキー勢、大和を捕らえにかかる。アラケンのヘッドロックを押し込み自軍コーナーへ戻る大和、渡辺から石島とボディスラム共演。再び大和、アラケンにフライング・クロスチョップ。勢いでアキラにタッチするアラケン、今度はそのアキラが捕まる。攻勢に出る青コーナーサイド、しかしアキラは大和の膝、側頭部への低空ドロップキックを放ち反撃。ヒデとアラケンは足殺し、アキラはブレーンバスター。ヒデの足四の字、アラケンはスリーパーで繋ぎコーナーに登る。大和気づいてアラケンを落とそうとする。アラケンも抵抗するが大和はスパイダー・フロントスープレックスで投げ飛ばし反撃。重戦車石島はスモーキー勢をなぎ倒し、連携から肩を痛めたアラケンに珍しいショルダーバスターからチキンウイング・フェースロックを狙う渡辺。しかしアラケンはリング内を駆けずり回って振りほどき渡辺を場外に放り出す。アキラにタッチ、フォローに入る石島&大和をふりほどき渡辺の急所を鉄柱に思い切り叩きつける。「定!決めろ!」アラケンが叫ぶ中アキラのスパインバスター。一発で渡辺がフォール負け。9月1日の兼平に続き渡辺宏志に勝利したアキラ、勢いが止まらない。

アラケン「あー、あー、あー、あー、あー、あー(マイクテスト)。おい、おい、俺たちは忘れてねえぞ渡辺宏志お前!おい、前回の新木場でなあ、俺たちいやいや、インディープロレス界期待の若手、定アキラがよお、タッグのタイトルに挑戦したってのに最後、どういうわけだかわけわかんないうちにあいつ(=渡辺)がレフェリーで出てきてなあ。え?あのねお客さん聞いてくださいよ。こんな完全にHEAT-UPに所属してる、完全にHEAT-UP寄りのレフェリーで俺たちが勝てるわけないじゃないホントに。おい、だいたいお前なんかもうよ、HEAT-UPぐらいしか需要がないんだからよ、あんまり出しゃばんない方がいいぞ。え?」
渡辺「(リング下から地声で)うるせえこの野郎!」
アラケン「(ヒデが寝そべって挑発)でまあ定ちゃん、定ちゃん、定ちゃん。あんな需要なしの、うん、あんなオッサンはさあ、俺がナンボでも相手してやるから。お前この間よお、高島平で、まあ特殊なルールとはいえ兼平に勝ったよなあ(館内の一部から歓声)。ホラもうお客さんついてきとるわおい。なあ。お前はあんなオイボレ相手にしてる程な、そんな余裕ねえんだよ。お前は兼平狙ってけよ。というわけで、お前(=渡辺)に多少スポットライト浴びさしてやるわ。おい、定はまあ許してるがな、俺はお前のあのええかっこしいのレフェリング、絶対忘れねえからなこの野郎。いつでもやってやるぞ。ああ。いつでも勝負してやるぞ。
おい、それから控室で聞いてんだろ近藤“ド根性”洋史。おい、10月31日に引退試合のタッグマッチで俺とヒデちゃん指名されたけども、はっきり言っておこう。俺とヒデちゃん、もう、あんな近藤“ド根性”洋史なんて、あんな若手なんの思い入れもありませんわな、ああ。いやいやいや、アイツ等がどんなことを考えようとも、なあ、俺らのキャリアで。ここに宣言させてもらうよ。引退試合で花を持たせるようなことは絶対しねえよ。こんな結果がわかりきった引退試合、うん、初めてだろうけどな、それでもアンタ等観に来いよ。ああ、完膚なきまでに潰して、俺たちの極上のプロレス魅せてやる(館内拍手)。お前ら絶対観に来いよ、前代未聞の引退試合してやる。」

 石島がリングに入るとサッと逃げるスモーキー勢。場外でヒデは中指を立て挑発。これから石島とスモーキー勢は開戦するのか?10月31日近藤の引退試合はどうなるのか?

<試合後コメント>

SMOKEY CRIMINAL&ガッツ石島&渡辺宏志&大和ヒロシ
アラケン「リング上で言ったとおり、あんな試合前に歌いながら入ってくるような歌手なのか、プロレスラーなのか分からないアイツと、あんな寄せ集めのチームに負けるわけないし、今日リング上で言ったとおり、この間新木場であんなインチキレフリー渡辺宏志のあんなしょうもないレフリングで負けにさせられたな?こっちの鬱憤は晴れたかな?」
定「全ッ然晴れてねぇな。なんだあのハゲのおっさん」
アラケン「でも君にはリング上で言ったとおりな、あんなおっさん相手にしている時間はない。君にとって無駄なキャリアでしかない。あとは俺らにまかせて。見てもらったら分かるよホント。負けないよ」
ヒデ「ガッツはなんなんだアイツ」
アラケン「ガッツってアレでしょ?そのへんの流行ってないとんこつラーメン屋の大将だろ?汗水たらしてラーメン作ってテメェの汗ボタボタ入ったラーメン客に提供しているようなよ、ラーメン屋……」
(ここでコメント会場にガッツら3人が乱入し、6人で言い合いに)
ガッツ「オイオイオイ!とんこつラーメンじゃねぇぞ!」
ヒデ「お前白豚じゃねぇか」
ガッツ「なにがこの野郎お前!とんがりコーンみたいな頭しやがって!」
定「いつでもやってやるぞこの野郎」
ガッツ「うっせぇとんがりコーンお前!」
アラケン「お前そんなによ、歌を自慢してぇんだったらよ、日曜日昼間にやってる老人会あるだろお前。アレ出てよ、鐘3つくらい鳴らしてこいよ」
大和「鳴らしてやるよお前!」
ガッツ「鳴らすぞお前!」
ヒデ「鳴らしたら土下座してやるよ!」
大和「おう鳴らしてやるよそしたら!」
(SMOKEY CRIMINAL勢が去って)
ガッツ「……とんがりコーンこの野郎」
渡辺「赤唐辛子みたいな頭しやがって。いやぁ、しかし、この間のレフリングに文句があるようだけど、天地神明にかけて公平かつ公正なレフリングをしたつもりだし、それは見てくれたお客さんが一番分かってると思う。それはさておき、俺みてぇな老いぼれはいつでも相手するだって?新井健一郎?相手シておらおうじゃねぇか。まあ、向こうが『もう勘弁してください』って泣き出して逃げ出すくらいまでずっと新井健一郎とやってやりますよ。まあ、元々ね、レスリングのテクニックだけで勝負できる連中じゃないですか。だけど、立場だとかそのキャラクター故にああいうことをしなければならないとしたら、かわいそうな連中ですよ。前に新井健一郎と純粋なレスリングだけで勝負した試合があったけども、新井健一郎、良かったらあの頃の……あの頃のような試合でもうひと勝負、いや、なんべんでも勝負しようか。もちろん俺もアンタもあの頃のまんまじゃねぇや。あの頃よりも、あの頃出来なかったことが今だったら出来るだろうしな。お互いにあそこで歩みを止めちゃいけねぇはずだ。だから新井健一郎、しっかりレスリングで勝負しようじゃねぇか。でもホントお二人には迷惑をかけたというか、足を引っ張ってしまって申し訳ない」
ガッツ「俺もね、アイツらには二連敗してるから、俺もこのままじゃ終われないから。GOING-UP率いてSMOKEYなんちゃらとやってやっから。覚悟しとけ、とんがりコーン!」
大和「私はね、今日はホントお二人のサポートで上がるつもりでいましたけど、今日は最後、新井健一郎選手の言葉で目が覚めましたよ。もう一回このリングに、いや、また新井健一郎選手の目の前に立つときに、なにかしらかの歌の実績を残して!眼の前に立ちはだかりたいと思います。もう彼が何も言えないように、プロレスでも!歌でも!何も言えないように!全てを用意して次は上がってやりますよ!だから必ずもう一回仕返ししましょう!」
渡辺「奴らを討伐するのは俺達だ!なにも田村和宏や兼平大介だけがHEAT-UPじゃねぇ!俺達がSMOKEY CRIMINALを討伐してやる!見てろこの野郎!」

第4試合


 竹田&柴田&那須のトリオは昨年の後楽園ホール大会以来。竹田を尊敬する譲二しっかりと握手を交わす。那須と優作のコンタクトから柴田と譲二に。体格の差を存分に見せつけると竹田が場外で譲二をいたぶりフォロー。那須の重いキックを受けいよいよ竹田とリング内で対戦する譲二だが、その竹田の攻めに苦戦。ロープに固定され後頭部にニーを食らい、重いエルボーにボディへの膝。ロッキンポをガードしたまではよかったがローリングエルボーをキャッチされボディに膝、しかしブレーンバスターを逆に投げ返した譲二が阿部にタッチ。竹田にドロップキック、那須にドラゴンスクリュー、柴田には膝、頭部への低空ドロップキックと三人にそれぞれ攻撃をヒットさせる阿部。
 5分経過、膝を空振りさせ阿部は伊良部パンチ、これを飛びつき腕十字で捕獲する竹田。上から丸め込む阿部だが、竹田は走り込んでロッキンポ、柴田にタッチ。ゆっくり近づく柴田の巨体の前には阿部の打撃が効かず子供扱いされる。キックをキャッチした柴田はフィッシャーマンズ・バスター。串刺しベイダーアタックをかわした阿部、ぐるぐるソバットをボディにヒットさせ突破口を開く。タッチを受けた譲二が串刺しバックエルボーからミサイルキック、優作のPKから三人がかりでフォール、それを跳ね返す柴田。譲二と優作が柴田をWブレーンバスターで投げ、譲二がスライディングDを炸裂させるがカウント2。エルボー連打で柴田の動きを止めダッシュする譲二、柴田カウンターでボディシザースドロップ、圧殺する。那須に交代、ミドルから稲妻レッグラリアット、追撃の右ミドル連打。キャッチした譲二はフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドで一矢報い優作にタッチ。
 10分経過、優作串刺しニーからダッシュ、那須トラースキックでストップさせダッシュ、優作ケンカキックでお返し。ブレーンバスターから気合を入れてスリーパーへ、那須立ち上がり一本背負いで投げバズソーキック。今度は竹田&柴田&那須が連携攻撃、柴田の串刺しベイダーアタックから竹田&那須のW串刺しエルボー、サンドイッチ低空ドロップキックを側頭部へ。更に柴田のランニング・ボディプレス、こちらも三人がかりで押さえ込むが譲二と阿部がカット。場外で他の四人がやり合っている中、孤立した優作を那須が強烈なPKからバックドロップで沈めた。実はこの日でデビュー6年記念日となる那須が嬉しい勝利を上げた。

那須「HEAT-UPファンの皆さん、お久しぶりです!(館内拍手)HEAT-UPの前の団体STYLE-Eに所属していた那須晃太郎です。僕ら去年の後楽園ホール以来のトリオでした。でも、その前も5年くらい一緒に活動していたので、まあ会ってないんですけど、連携バッチリでしたよね?(館内拍手)たまにしか呼ばれないので、田村さんもっと呼んでください!!」
竹田「ちょっと。大谷!お前俺と同じ地元だよな、町田だよな。今日初めてな、お前とこうやって当たってみて、楽しかったよ。今度、町田でもいいけど、シングルやろうぜ!(館内拍手)」
那須「柴田さん何かありますか?(拒否する柴田、那須の音頭で場内から「柴田」コール)柴田さん、このお客さんの声が聞こえないんですか?」
柴田「(やむなくマイクを手に取り)お前なんだよ…(館内笑い)俺はマイクが…苦手なんだよ…(場内爆笑)まあでも、こうやってみんな三人で来たのも、すごく楽しかったです。それがお客さんに伝われば俺は満足です。今日はありがとうございました!」

<試合後コメント>

大谷譲二&阿部史典&伊東優作
大谷「いやぁ……」
阿部「強い。強い……」
大谷「竹田さん疲れてるんじゃなかったのかぁ?そんな予備データがあったんですけどね」
阿部「疲れてなかったね。スゴイね。10月、タイトル挑戦するから(大谷に水を向ける)」
大谷「……言葉無い!言葉無いから!(笑)」
阿部「僕たちでやってもらいましょう、タイトル(倒れたままの優作の肩を叩いて)。ザ・グレート・サスケと大谷譲二組とさ」
優作「俺らが!」
阿部「俺らでやってもらおうよ」
大谷「やりましょう!(笑)」
優作「ぜひやらしてください」
阿部「とどろきアリーナ、近づいてるから。あと何大会?」
大谷「GOING-UPと、あと……そんな無いんじゃないかな。うわー!ヤバイヤバイ。うわーマジ完敗すぎる!」
阿部「勢い付けてね。譲二にも優作さんにも負けないように、もっとあの人達に近づけるよう頑張りたいと思います」
大谷「(顔をしかめたままの優作へ)男梅みたい」
阿部「帰ろう、男梅」
優作「キツいわ……。名古屋から来たのに……」

竹田誠志&柴田正人&那須晃太郎&田村和宏
柴田「今日はね那須が8周年ってことでね、もう那須のための試合!どうだった?8周年?」
那須「いやぁ、最高のお祝いになりましたね」
柴田「ホントかよ。そんな思ってないクセに(笑)」
那須「大好きな先輩たちに囲まれて、ハイ」
竹田「ホントに好きなの?」
那須「はい!大好きで……」
柴田「じゃ、俺達の好きなとこ言ってみろよ」
那須「…………なんですかね(笑)」
柴田「(那須の胸をひっぱたいて)ちょっと今のは」
竹田「リアクションがね」
柴田「俺は?俺は?」
那須「…………いっぱいありますよ」
(柴田が那須の胸をひっぱたく)
那須「痛ァい!」
(ここで田村がSTYLE-Eのロゴ入りバスタオルを広げながらコメント会場に現れる)
柴田「おっ!なんか来ましたよ」
田村「久しぶりだね~!」
柴田「全然仕事くんねぇから」
竹田「いや、でもチンコなんとかで会ってる気がする」
田村「(柴田へ)なんかすごく忙しくなっちゃって」
柴田「忙しくないよ全然」
那須「暇なんで呼んで下さい」
柴田「遠い親戚の応援が忙しい。遠い親戚、遠い親戚の」
田村「まだ使ってますよこれ!(STYLE-Eのバスタオルを広げて)」
竹田「まだ存在してんすねこれ」
柴田「バスタオル使ってんの?(タオルの匂いを嗅いで)なんかタムタム臭い。タムタムのちんこ臭い」
竹田「チンコはダメでしょ!(笑)」
(全員でSTYLE-Eのタオルとともに記念撮影を行い、那須だけその場に残る)
那須「今度自主興行やるんで!佐藤光留とのシングルやるんで!10周年まで頑張ります!」

第5試合


 とどろきアリーナ大会メインの前哨戦。井土に花束の贈呈、第1試合の室田に渡されたものよりも多いと村杉レフェリーのツッコミが入るがそこは言わぬが花。先発は兼平と井土、エルボーの打ち合いから井土がタックルで倒すと兼平の方から額をくっつけて挑発。逆水平で打ち勝った兼平がタックルで倒して両軍交代。手四つで組むアッキと飯塚、突如飯塚は正面飛びドロップキック。タックルで倒すアッキ、スクリューハイキックをかわされた飯塚だが突っ込んでくるアッキに飛びつき腕十字。井土に交代、アッキはリストの取り合いから腕をマットに叩きつけ兼平にタッチ。初タッグとなる兼平とアッキだったが、Wエルボーからブレーンバスターの要領でアッキを持ち上げニーを落とすなど連携もそつなくこなし井土を攻め込む。逆水平に顔をしかめる井土、キチンシンク、サッカーボールキック、ボディプレス、ボディへの虎王とたたみかける兼平。
 5分経過、アッキがニードロップからX固めの要領で両腕をクラッチ、首筋にエルボーを落とす拷問技を披露。そこから回転十字固めで丸め込むのだから更に厄介。兼平のエルボーにチョップで呼応する井土、兼平の顔を往復ビンタで張っていく。兼平の一発をカウンターで切り返す井土、ローリング式は兼平の虎王で迎撃される。バックドロップをネックホイップで投げ返しそのままヘッドロック固め、カウント2。ステップ延髄はかわされるがドロップキックを打ち込みローンバトルから脱出した井土。飯塚はエルボーでコーナーに押し込み、胸板に左ミドル、コーナースローから串刺しジャンピング・エルボー。PKからスタンディング・アームロック、コブラクラッチへ。自ら解いてジャンピング・ハイ、膝立ちの兼平に左ミドル、右ミドルをキャッチした兼平が膝にエルボー、ハイキックからもう一発ミドルを打つ飯塚、キャッチした兼平ドラゴンスクリュー。アッキにタッチ、スワンダイブを狙うが墜落、しかし潜り込んでヌカドーラで叩きつけスワンダイブミサイルキック。前かがみにさせ延髄斬り、串刺しエルボーからサイドバスター、阻止した飯塚ドロップキック。井土はランニング式エルボーを連発、ジョンウーから串刺しエルボー、ハーフハッチ。
 10分経過、走り込む井土にアッキカウンターで右ハイ、兼平がバックドロップでフォロー、フォールは飯塚カット。両手を広げてフィニッシュを狙うアッキ、しかし串刺しWニーは井土にかわされ自爆。ここで飯塚が膝への低空ドロップキックの好フォローを見せ井土がDDT、飯塚のPKから井土押さえ込むが兼平カット。飯塚が兼平を抑える間にジャーマンを狙う井土、投げるがアッキバク宙でクリア、バックを取ると兼平が虎王でフォロー、ツープラトンを狙う兼平とアッキ、かわした井土アッキにステップ延髄、兼平に投げ捨てジャーマン。勝負どころで井土フィッシャーマンズ・バスター、カウント2でクリアするアッキ。再度ジャーマンを狙う井土、粘るアッキは横流れ式のブレーンバスターからCrescent Moonを狙う。しかし着地した井土が一気にジャーマンを豪快に決めて勝利。タイトルマッチに弾みをつけた。
 「一本獲ったぞ」と指を立てる井土、額をつけて「そうこなくちゃ」とでも言いたそうにやや笑みを浮かべる兼平。両者のタイトルマッチまで、あと1ヶ月と少し。

<試合後コメント>

井土徹也&飯塚優
井土「試合は、飯塚さんとのタッグで勝てて、バリヤン・アッキという前挑戦者から3獲ったのはすごいチャンピオン挑戦への近道というか、示しにもなったと思うし。だけど、お客さんがまだついてきてない。今日前哨戦でなんとか勝つのはもちろんだけど、お客さんをなんとか大盛況にしようと思ったけど、前哨戦、まだまだお客さんが付いてきてない。だけどこれで落ち込んでももう決まってることだし、自分から挑戦表明したことだし、気持ちが折れたわけでもないし別に折れるアレでもないし、だから、とどろきでしっかりとベルトを獲ってお客さんをアッと言わせてやるよ」
飯塚「すごい大金星を目の前で見れて。井土は自分の場面場面をしっかり自分のものにして、すごく勢いがあると思うんで、自分も負けないようにがんばります」

兼平大介&バリヤン・アッキ
兼平「今日、井土が挑戦表明してから初めて手を合わせたんですけど、まあ少しだけはアイツの気持ちを感じましたよ。前回挑戦したアッキ選手から3カウント。足りない気がするけど、3獲ったことは認めましょう。ただ、とどろきのメインで挑戦するにはまだまだ覚悟が足りないよ。アッキさん、どうでした?」
アッキ「(日本語で)いやぁ、最初、ボクは2だと思ったけど、レフリーさんが3ったら、負けは負けでね。3、負けてしまったけど、じゃボクが、クリーンフィニッシュが出来なかった人が、チャンピオンシップが獲ることが出来ますか?」
兼平「……ん?」
アッキ「ボクはクリーンでフィニッシュが出来ませんでしたね。2か、3か。じゃ、この人は、ボクはクリーンに、ボクにクリーンに勝ったチャンピオンでクリーンに出来ますか?この人は?そうね、でもね。今日は出来なかったけど、とどろきでチャンピオンになったで、井土さん、今日は3を入れたんですよ。ボクも一個、チャンスがぜひ、もらって、あげてください。でも、ボクの他には私達のチャンピオン、ボクで勝った兼平さんにあるから、兼平さん、とどろきの後でもう一個!」
兼平「もう一回やりましょう。そしてまたタッグ組みましょう」
アッキ「今日楽しかったです。ありがとうございます」

第6試合


 煽りVTRが流れ近藤、田村の順で入場。両者のコール時には大量の紙テープが投げ込まれる。田村の15周年を祝う花束贈呈のセレモニー、同い年の先輩佐野直、今井絵理子さん長男礼夢君、年間後援株式会社GNOホームプランニング様、ファン代表からはヒマワリの花が。そして田村のご両親から贈呈。レフェリーは田村と共に歩んで14年のてっしー、ボディチェックの前に握手。愛弟子近藤とも握手を交わし午後8時27分試合開始。先制のタックルで倒す近藤、チョップの打ち合いからドロップキックの打ち合い、田村を場外に出した近藤は奇襲のトペ・コンヒーロを初公開。場外カウントが進む中、

田村「お前俺の15周年だぞ!」
近藤「俺も5年やってきたんだよ!」
田村「15年のほうが上だ!」
近藤「5年でも必死にやってきたんだ!」
リング内に戻っても、
近藤「ド根性ーっ!」
田村「何がド根性だ!」
近藤「俺はそれしかないんだ!」
田村「俺がつけた名前だろ!」
近藤「最初は嫌でしたーっ!(館内笑い)」
田村「嫌々やってるんじゃないよ!」
近藤「今では喜んでやってます!ド根性ーっ!」

 そんなことを言い合いながら試合のほとんどが互いの意地を見せ合うチョップとエルボーの打ち合い。
 5分経過、回転が遅くなると田村はサッカーボールキックを連発。立ち上がる近藤の左腕にミドルキック、「効かねえよ!」と強がる近藤に追い打ち、キャッチし張り手を見舞う近藤の腕をキャッチ、飛びつき腕十字へ。極めさせない近藤、グラウンドについていくが田村腕十字で捕獲、近藤ロープに足を伸ばす。膝立ちの近藤に田村ストンピング、ロープに走った田村に膝への低空ドロップキック、スライディングヒップアタックを打ち込む近藤。串刺しバックエルボーから場外ホームラン、再度スライディングヒップ、ド根性デスロックを狙うが跳ね返される。アックスボンバーをかわしコーナーに登ってダイビング・ショルダー。対角線スピアを狙うが田村フロントネックロックで捕獲、コーナーに押し込んだ近藤串刺し狙い、かわした田村串刺しミドルから雪崩式フランケン、立ち上がる近藤にジャンピング・ハイからアックスボンバー、倒れない近藤、ロープに走ってフライングショルダー、田村ドロップキックで迎撃。走り込む田村をヌカドーラで叩きつけた近藤、両者ダウン。
 10分経過、膝立ちで打撃を打ち合う両者、田村が打ち勝ちコーナースロー、振り返されるがウルトラタイガー。ミノルスペシャルを防いだ近藤がフルネルソンバスターからピョン吉スプラッシュ、二発目を膝で防いだ田村はラ・ミスティカからアンドレ、近藤立ち上がりアルゼンチン・バックブリーカー・バスター。続けてスピアからジャックナイフ固め、カウント2。もう一発を狙うが受け止めた田村、後転し側頭部にバズソーキック。
 15分経過、ブレーンバスターで投げきった田村、立ち上がる近藤にアックスボンバー、走り込んでPK、バズソーキック、これでもカウント2。ならばと田村はシュミット式バックブリーカー、そして月面水爆を投下し激戦に終止符を打った。

エンディング


田村「近藤、前も言ったけどもう一回言うよ。お前本当に強くなったな(館内拍手)。この会場で最初お前はピンスポットで俺を照らしてくれていた。そして自分を変えたいと俺のところに来た。はっきり言うよ、お前変わったよ。人として確実に、プロレス業界に入ってお前はでかくなった。それは俺が認めてやるから、次の世界でも自信持って、そのド根性でやっていけよ(館内拍手)。お前いなかったらよ、俺の15年なかったよ。うん。HEAT-UP潰れかけた時に無理やりお前デビューさせて、佐野(巧真)選手のフットスタンプ苦しいのに何度も返して、なあお前よく生きてたよ(館内笑い)。よかった生きてて。こんなにたくさんのお客さん来てくれたから…新百合ヶ丘最後だろ(四方に向かって礼をする近藤)。最後お前ひとこと、何か言えよ。」
近藤「どこかで言ってると思いますけど僕、佐野選手との試合で辞めようと思いました(館内笑い)。もうホント、練習するのと試合、当たり前ですけど本当にきつくて、時々『なんで俺プロレスやってるんだろう』って思ったんですけど、自分変えたくて、田村さんカッコよくて、あの頃僕は本当に空っぽでしたけど、死にものぐるいでついてきて、ここまで来れました。ありがとうございます(一礼、館内拍手)。言いたいことはたくさんあるけど、兼平君にも言われた通り僕はプロレスが好きになりました。大好きです。HEAT-UPも大好きで…自分で決めた道なので後は振り返らないですけど、まだ借りを返さなきゃならない連中も10月31日にいますし、恩返しだなんて大それたこと言えないですけど、でもいつか他の道に行って、自分が成長して、どんな形であれHEAT-UPに恩を返します。本当に今日はありがとうございました(館内拍手)。」
田村「ありがとうございました。僕今日で16年目になるんですけど、近藤がこうやって一歩前に踏み出したので、僕も一歩前に踏み出そうかと思います。“田村和宏”は今日で終わります。私、改名します(館内「ええっ!?」の声)。」

 場内が暗転し、VTRが流れる。縦長の半紙に書かれた文字は…アルファベットで“TAMURA”。
TAMURA「(場内笑い、巻物を広げて)…ちゃんと理由があるんだ。今度のとどろきアリーナで全世界に生配信します。そこで漢字だと外国の人、俺の名前わからないだろ。だから俺は“TAMURA”にします。12月にはポルトガル行ってきます。そして2020年には東京オリンピックがあります!世界へ向けて!私は一歩踏み出したいと思います!なので!改名します!!(館内拍手と『TAMURA』コール)ありがとう!どうせね、和宏なんて呼ぶのウチの親父しかいないんだからね(館内笑い)。これでいいんだよ!はい、バッチリ決まったところで新百合大会終わりたいと思います!」
15周年祝いの新しいガウンが贈呈され、15年間の“田村和宏”が終わり、16年目からの“TAMURA”が生まれた。今後の表記は“TAMURA”になるのでお忘れなきよう。

<試合後コメント>

田村和宏
「なんとか、皆様のおかげてこんなちっちゃいレスラーがやってこれて、16年目。やっぱ一つ話題を提供しないとプロレス界で生きていけないと思うので。さっきリング上で言ったけど、とどろきアリーナは世界に生ライブ配信があるし、12月にはポルトガル行くし、2020年には東京オリンピックもあるんで、自分の名前を覚えてもらえるように“TAMURA”にしました。世界にはばたけ、TAMURA!世界に羽ばたこう、HEAT-UP!ということでね、皆さん僕の名前を覚えて下さい!よろしくお願いします!」

――改名を発表したときの観客の反応を受けていかがですか
「まあね、そういうキャラなんでいいかなと思います(笑)でも僕の中では一大決心で、15年“田村和宏”という名前でやってきて、覚えてもらった人もいると思うんでね、これからエゴサーチが大変になってくると思うんで、これから世界で“TAMURA”って名前がサーチされるようにやっていきたいと思います」

――アルファベットで“TAMURA”というのは、とどろきアリーナにも参戦する世界的スターを意識している?
「もちろんです!もちろん。世界へ発信のためにです!」

――近藤“ド根性”洋史選手とのラストマッチについては
「近藤はここでデビューしたんですけど、最初のときは『ホントにプロレスか?』ってくらいどうしようもなくてしょうもなかったんですけど、自分がド根性という名前をつけてからアイツはすごく成長して変わったので、僕のプロレスの目的としては、誰かにいい影響を与えたいというのがあるんで、いなくなるのは寂しいですけど、近藤洋史という人間の人生に影響を与えられたかなと思っています」

――16年目の目標や抱負は
「目標!さっき言ったとおり、世界へはばたけTAMURA!世界に羽ばたこうHEAT-UP!でやっていきたいと思いますので、よろしくお願いします!」

近藤“ド根性”洋史
「終わっちゃいましたね、試合。今色々感情がヤバいですけど。HEAT-UP、田村さんとやって、ホントなにもない自分を変えたくてすごい頑張って、今日の試合のタイトルが『恩返し』となっていたんですけど、恩返しをやれる人間なら別に僕は恩を返せないと思ってるんで。ただ僕はレスラーらしく、ホントに僕はこんなに弱いけど、ここまで強くなりました。それを全部田村さんにぶつけて、レスラーとして一番いい時期に僕も田村さんと試合ができて、負けてしまいましたけど、ホントに受け身も獲れなかった僕が田村さんを信じてついてきて、ある程度自分の中で答えが出てよかったなと思います。リング上でも言いましたけど、僕はホントにプロレスが好きで、HEAT-UPが好きで、引退はしますけど、HEAT-UPの生え抜き1号として、何らかの形で成長して帰ってきて恩返ししたいと思います。今日は強敵・田村和宏を倒せなかったですけど、すごい楽しく熱くHEAT-UPらしいね。腕も痛いし顎も痛いし、だけど、田村さんにそうやって教わってきて、これからもとにかく人生をド根性で駆け抜けたいと思います。ありがとうございました!」

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