頸髄完全損傷で闘病する高山善廣の支援イベントにプロレス界の大物が大集合!「高山が帰ってくるリングを守り続ける」

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 31日、東京都・後楽園ホールにて『TAKAYAMANIA ENPIRE』が行われた。

 『TAKAYAMANIA ENPIRE』とは、昨年5月に試合中のアクシデントにより頸髄完全損傷と診断され、現在も怪我と戦っている高山善廣のために各プロレス団体や有志が協力し、クラウドファンディングで行われた支援イベント。
 この大会には、新日本プロレス、全日本プロレス、NOAH、DDT、大日本プロレス、ZERO1、FREEDOMS、WRESTLE-1、琉球ドラゴンプロレスリング、みちのくプロレス、KAIENTAI DOJO、BASARA、センダイガールズプロレスリング等の多くの団体の他、各地で活躍するフリーの選手らも含め総勢37名が参戦。さらに特別ゲスト解説として、前田日明、佐々木健介、小橋建太、山崎一夫が参加するなど、錚々たるメンバーが後楽園ホールに集結した。

 さらに、スタン・ハンセン、天龍源一郎、武藤敬司、安生洋二、宮戸優光、垣原賢人、山本喧一、ヒデオ・イタミ、高田延彦からのビデオメッセージが届けられた。
 そしてリングに上った前田日明は「高山!プロレスラーの身体はな、神経で動いてるんじゃないんだよ!魂で動くんだよ!お前の魂で身体を動かしてこのリングに戻ってこい!」と熱い想いを叫んだ。


 メインイベントでは、高山が全日本プロレス参戦時代に楽しかった思い出があるというメンバーが集い、鈴木みのる&NOSAWA論外&MAZADAvs太陽ケア&TAKAみちのく&近藤修司の6人タッグマッチが行われた。
 試合は、みのると論外がレフリーの和田京平を「ノーヘアー!」と煽ったり、場外乱闘の際にゲスト解説席までなだれ込んだ際に佐々木健介&小橋建太がみのるにチョップを打ち込んだりと楽しいムードで進行するが、終盤はみのると鈴木軍で行動をともにするTAKAが一歩も引かずにみのるとバチバチのエルボー合戦を展開するなど大盛り上がりを見せ、最後はみのるがTAKAをゴッチ式パイルドライバーで沈めた。

 試合後、スクリーンには高山からのビデオメッセージが映し出され、ファンへの感謝の言葉を述べるとともに「足で蹴る感覚がちょっと出てきたのが分かりましたので、悪さばかりしている鈴木みのるの顔面をビッグブーツ出来るのを僕自身も楽しみにしています。それまで鈴木みのる、待ってろよ!今日後楽園ホールにいるみんな!ありがとう!また会おう!」と熱い気持ちを語った。

 このメッセージを受けマイクを取ったみのるは、「コイツ寝てばっかのクセに俺に喧嘩売っただろ。いつまで寝てるんだ高山!俺はお前がここに上がってくるまで、プロレス界の王の座でお前のことを待っててやる。そんなとこでくたばるんじゃねーぞ!テメェのトドメは俺が刺してやる!」と高山への思いを叫び、第2回 『TAKAYAMANIA ENPIRE』の開催を宣言して大会は大団円の内に終わった。

 バックステージに戻ったみのるは、改めて高山へ「いつまで寝てんだコノヤロー!死んでる暇も寝てる暇もねーぞ」とメッセージを送りつつ、高山の足の感覚が戻ってきたという朗報については「足攻めだな!俺の顔までお前のその短い足が届くのか?……俺の方がみじけーけど」とジョークを交えながら笑顔で喜んだ。
 そして、「ただのオールスター戦とは、(選手を)集めた前提が違う。出てる選手全員が全力でやることを高山とお客に届けようというのが伝わった大会だったんじゃないかな。今日、アイツが帰ってくるリングが生まれたんで、これを残していかないと。たとえ客が1人であっても2人であっても。そこで俺がぶっ飛ばすから、アイツを。まだまだ辞めてらんねーな。その代わりアイツが10年後、20年後帰ってきたときに、俺はまだトップにいるから。でなかったら意味がない」と大会を総括するとともに、高山が復帰するまでの抱負を語った。


『TAKAYAMANIA ENPIRE』
日時:2018年8月31日(金)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1500人(超満員札止め)

▼バトルロイヤル 時間無制限勝負
<一人目>
○みんな
5分56秒 体固め
●井上雅央(フリー)[2]

<二人目>
大谷晋二郎(ZERO1)[8]
8分28秒 オーバー・ザ・トップロープ
●高木三四郎(DDT)[1]

<3人目>
○中澤マイケル(DDT)[4]
9分42秒 オーバー・ザ・トップロープ
●グルクンマスク(琉球ドラゴン)[6]

<4人目>
○中澤マイケル(DDT)
9分49秒 オーバー・ザ・トップロープ
●坂口征夫(DDT)[7]

<5人目、6人目>
○佐々木貴(FREEDOMS)[3]/○ロッキー川村(パンクラスism)[9]
10分51秒 オーバー・ザ・トップロープ
●KAZUMA SAKAMOTO(フリー)[5]/●中澤マイケル(DDT)

<7人目>
○ロッキー川村(パンクラスism)
12分27秒 オーバー・ザ・トップロープ
●佐々木貴(FREEDOMS)

<8人目>
○大谷晋二郎(ZERO1)
13分35秒 オーバー・ザ・トップロープ
●ロッキー川村(パンクラスism)
※大谷が優勝。

▼タッグマッチ 30分1本勝負
○杉浦貴(NOAH)/里村明衣子(仙女)
9分56秒 オリンピック予選スラム→片エビ固め
●佐藤光留(パンクラスMISSION)/橋本千紘(仙女)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
大森隆男(全日本)/●男色ディーノ(DDT)
10分58秒 エクスプロイダー→体固め
○秋山準(全日本)/ディック東郷(みちのく)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
○丸藤正道(NOAH)/木高イサミ(BASARA)
9分42秒 イサミとの絶・虎王→片エビ固め
佐野巧真(フリー)/●冨宅飛駈(パンクラスMISSION)

▼新日本プロレス提供試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○永田裕志(新日本)/成田蓮(新日本)
10分57秒 バックドロップ・ホールド
天山広吉(新日本)/●海野翔太(新日本)

▼いつも心にノーフィアー!加藤朋央プレゼンツ6人タッグマッチ 30分1本勝負
諏訪魔(全日本)/浜亮太(大日本)/●樋口和貞(DDT)
18分2秒 蒼魔刀→片エビ固め
石川修司(フリー)/火野裕士(フリー)/○HARASHIMA(DDT)

▼ヒーリングと占い 金魚堂プレゼンツ6人タッグマッチ 30分1本勝負
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)/NOSAWA論外(東京愚連隊)/MAZADA(東京愚連隊)
20分51秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め
太陽ケア(フリー)/●TAKAみちのく(K-DOJO)/近藤修司(WRESTLE-1)

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