【試合結果】6・4 新日本プロレス後楽園ホール大会 【BOSJ決勝】高橋ヒロムvs石森太二 オカダ・カズチカ&ウィル・オスプレイvs飯伏幸太&チェーズ・オーエンズ
『ファイヤープロレスリング ワールドPresents BEST OF THE SUPER Jr.25』
日程:2018年6月4日(月)
開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1,740人(札止め)
▼タッグマッチ 20分1本勝負
タイガーマスク/●海野翔太
6分32秒 フォーフリッピースプラッシュ→片エビ固め
クリス・セイビン(ROH)/○フリップ・ゴードン(ROH)
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
[CHAOS]石井智宏/○矢野通/YOSHI-HASHI
10分1秒 横入り式エビ固め
[鈴木軍]鈴木みのる(パンクラスMISSION)/飯塚高史/●TAKAみちのく(K-DOJO)
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
[CHAOS]後藤洋央紀/SHO/○YOH
11分44秒 ファイブスタークラッチ
[鈴木軍]タイチ/エル・デスペラード/●金丸義信(フリー)
▼タッグマッチ 20分1本勝負
棚橋弘至/●トーア・ヘナーレ
13分17秒 ピンプジュース→片エビ固め
[BULLET CLUB]マーティー・スカル/○高橋裕二郎
▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
[タグチジャパン]田口隆祐/KUSHIDA/ドラゴン・リー(CMLL)/●ACH(フリー)
8分9秒 Skull End
[L.I.J]内藤哲也/○SANADA/“キング・オブ・ダークネス”EVIL/BUSHI
▼タッグマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]○オカダ・カズチカ/ウィル・オスプレイ
13分2秒 レインメーカー→片エビ固め
飯伏幸太(飯伏プロレス研究所)/●チェーズ・オーエンズ
▼「BEST OF THE SUPER Jr.25」優勝決定戦 時間無制限1本勝負
【Aブロック1位/BULLET CLUB】●石森太二
34分9秒 TIME BOMB→体固め
【Bブロック1位/L.I.J】○高橋ヒロム
※高橋ヒロムがBOSJ初優勝
高橋ヒロムが石森太二を倒しBOSJ初優勝!ヒロムはオスプレイの持つIWGPJrに挑戦表明!内藤がBOSJトロフィーを破壊!?
第1試合
先発はゴードンとタイガー。リストの取り合いからゴードンはハンドスプリングで挑発するが、タイガーがホイップしてロープに振り足のすくいあい。両者タッチ。
ロックアップからリストの取り合い。ヘッドロックから海野がショルダータックル。さらにエルボー連打から走り込むが、ソバットで迎撃したセイビンが側頭部にドロップキック。
ゴードンはコーナーに振って串刺しドロップキック。首投げで倒してその場飛びシューティングスターを投下すると、セイビンがサッカーボールキックからのボディプレス。フォールも2。
セイビンは首投げからフェイスロック。海野はエルボーで逃れ、セイビンが走り込むも海野はドロップキック。海野はタイガーにタッチ。タイガーはクロスボディから2人まとめてホイップ。セイビンが走り込むもタイガーはバックブリーカーで迎撃。
タイガーはコーナーに振って走り込むが、セイビンが足を伸ばしてカットしミサイルキック。
さらにフィッシャーマンバスターからフォールも2。
エルボー合戦からセイビンが延髄斬り。さらにラリアットもタイガーは避けてタイガードライバー。両者転がりタッチ。
ゴードンが飛び込むも海野がバックエルボーで迎撃し、ラリアットを避けてランニングエルボー。
ゴードンはその場飛びの膝蹴りからバックフリップで叩きつけその場飛びシューティングスター。さらにムーンサルトを投下しフォールもタイガーがカット。
ゴードンはコーナーに座らせトップロープでのトラースキックを叩き込み、スワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュを投下し3カウント。
<試合後コメント>
フリップ・ゴードン&クリス・セイビン
セイビン「楽しかったなぁ。ゴードンの運動神経すごくない?あれどうやってんの?」
ゴードン「お前だってすごかったじゃん」
セイビン「そんなことないよ、お前のやってることの逆をやってただけだよ」
ゴードン「でも、元IWGPジュニアタッグのチャンピオンとタッグを組めたのはすごく楽しかった」
セイビン「最高の三週間だった!とても楽しかったよ!アリガト~!」
ゴードン「センキュージャパン!アリガト~!」
第2試合
鈴木軍が急襲し試合開始。リングでは飯塚がYOSHI-HASHIを痛めつけ、ロープに振るがYOSHI-HASHIはヘッドハンターで迎撃。さらに串刺しチョップからロープにかけて走り込むが、鈴木がエプロンから蹴りつけぶら下がり腕ひしぎ。そのまま場外へ引きずり落とし乱闘へ。
カウント16でリングに入ったYOSHI-HASHIの肩に飯塚が噛みつき、鈴木の足に叩き込んで鈴木にタッチ。
鈴木はナックルから強烈なチョップ。テーピングを外し、コーナーに振って串刺しビッグブーツからPK。フォールも2。
鈴木はスリーパーで捕らえ、ゴッチ式の体勢も耐えたYOSHI-HASHIに膝蹴り。鈴木はTAKAにタッチ。
TAKAはストンピング連打から二段蹴り。飯塚が場外から足に噛みつき、TAKAが頭に膝をこすりつける。
飯塚はストンピングからコーナーに叩きつけてガットショット連発。さらにコーナに振って串刺し攻撃も、避けたYOSHI-HASHIがタッチしようとするがTAKAがカット。
YOSHI-HASHIはTAKAをブレーンバスターで叩きつけるが、飯塚がストンピングもYOSHI-HASHIはバックキックの延髄斬りで石井にタッチ。
石井が走り込むも飯塚はラリアットをガードし噛み付く。コーナーに押し込んで走り込むと、足を伸ばした石井のつま先に噛み付く。飯塚がテーピングを持ち出し走り込むが、石井は避けて頭頂部に噛みつき、飯塚のラリアットを巻き込んでブレーンバスター。
石井はロープに飛ぶが、鈴木がエプロンから蹴りつけると石井は鈴木にエルボー、鈴木がリングに入りエルボー合戦から鈴木がエルボー連打。ロープに振るも石井はビッグブーツを避けてショルダータックルで蹴散らす。
石井はチョップとエルボーを交互に打ち込み、飯塚がコーナーに振ると石井が走り込むが飯塚はマンハッタンドロップから走りこむ。石井はカウンターのパワースラムで叩きつけて矢野にタッチ。飯塚もTAKAにタッチ。
矢野はコーナーを外そうとするがTAKAがカット。矢野はコーナーに振ってなんとかコーナーマットを外すと、走り込んできたTAKAを金具がむき出しのコーナーに自爆させて「ヤノ・トー」とコールするが、飯塚が矢野の手に噛みつき、鈴木が脇固めでカット。
コーナーに振った鈴木軍がトレイン攻撃から鈴木が首投げ。そこへTAKAがランニングニーを叩き込んでフォールもYOSHI-HASHIがカット。
飯塚がアイアンフィンガーフロムヘルも、矢野がTAKAを突き飛ばしてカット。矢野はラリアットもTAKAはサミングで迎撃しラリアットも、矢野は避けてTAKAをレフェリーに当てようとし、踏みとどまったTAKAに急所攻撃からスクールボーイで3カウント。
<試合後コメント>
TAKAみちのく
「ア゛ァ゛~ッ!!玉潰れたァ~ッ!!」
鈴木みのる
「テメェら今の今までなにしてやがった?あぐらかいて高みの見物してたのか?オイ、オイ俺の次の遊び相手まだ決まってねぇなぁ?まだ決まってねぇよなぁ?矢野!石井!……俺の前に出てこい!」
第3試合
先発はタイチと後藤も、タイチはリングを回り何もせずにデスペにタッチ。後藤は不満げにSHOにタッチ。
ロックアップからSHOがロープに押し込みクリーンブレイクし矢をを放つ。デスペはガットショットも、SHOはロープに振り、YOHがカニバサミからSHOがスライディングキック。さらにダブルドロップキックで金丸を場外に落とすと、タイチにダブルのバックエルボー。後藤がそこをロープワークで往復し、3Kが後藤をサポートつきのサンセットフリップで叩きつけてすしざんまいポーズ。
SHOは走り込んで来たデスペをショルダースルーでエプロンに落とし、水面蹴りで足を刈るとスライディングキックで場外に吹っ飛ばす。
SHOはトペ・スイシーダを投下するが、鈴木軍が避けて岡に誤爆。鈴木軍はそのまま場外乱闘へ。
カウント19でリングに戻ったSHOへデスペがストンピングからボディスラム。デスペは金丸にタッチ。
金丸はストンピングからロープに振って低空ドロップキック。金丸はタイチにタッチ。
タイチがチョークからデスペと金丸が顔面を踏みつけ、背中にストンピング連打。
SHOが立ち上がると弱々しいチョップを打ち込んでいくが、タイチはミドルキックで倒しアックスボンバー。避けたSHOがスピアーで迎撃し後藤にタッチ。
後藤はラリアットでタイチをなぎ倒し、デスペをタイチにブレーンバスターで叩きつける。さらにタイチに村正からバックドロップで叩きつけてフォールも2。
後藤は担ぐも着地したタイチがサミングからバックドロップを狙うが、耐えた後藤が串刺しエルボー。避けたタイチが延髄斬りからバズソーキック。フォールも2。
鈴木軍がトレイン攻撃からタイチがアックスボンバーで倒しフォールも2。
タイチはパンタロンを脱ぎ捨て天翔十字鳳も避けた後藤が牛殺し。両者タッチ。
YOHがランニングエルボー連発からエプロンに落りてボディにエルボーからダブルニーアタック。さらに三角跳びでエプロンに降りるが、デスペが場外から足を引っ張り場外に落とす。YOHがリングに戻りエプロンのデスペをドロップキックで吹っ飛ばす、金丸に延髄斬りからコーナに登りウルトラタイガードロップ。
YOHは投げようとするが、着地した金丸にエルボースマッシュ。ロープに飛ぶがデスペがエプロンから蹴りつけ、金丸がビッグブーツからデスペが担いで金丸が顔面にドロップキック。そのままデスペがサイドバスターで落としフォールもSHOがカット。
SHOに串刺し攻撃を狙うが、SHOはデスペを避けて金丸にジャンピングニー。デスペとエルボー合戦からエルボー連打。デスペがサミングから走り込むも、SHOはドロップキックで蹴散らし金丸に3Kを狙うが、金丸はYOHにウィスキーを噴射しSHOを場外に投げ捨て、YOHに延髄斬りからディープインパクト。避けたYOHがファイブスタークラッチで3カウント。
<試合後コメント>
エル・デスペラード&金丸義信&タイチ
「ガキどもォ!シングルが続いてその気になったか?なんか勘違いしてねーか?テメェら俺らが持ってるのはタッグのチャンピオンだぞ。お前ら一人ひとりで上手く言ったと思ってんのか?バッカじゃねぇの?俺達はチャンピオン様だぞ。なんでお前らの都合に合わせなきゃいけない。知ったことかよ」
金丸「たまたまシングルで勝ったからって調子乗るんじゃねーぞ。二人揃って半人前がよ。潰してやるよ」
タイチ「トコトン潰してやるよ。あとでっけぇのがいるよなあ。(すしざんまいポーズを真似ながら)なんだこれ?なんだこれはよ?面白えと思ってんのか?アホだぞ?そういうとこだぞお前。そういうとこだよ。万年NEVERチャンピオン。そういうとこだよ。もう一回言うぞ、そういうとこだよお前は。お前が持ってたってなんも面白くねぇよ。無差別なんだろ?俺が貰うから。一人スーパージュニア開幕だよ。つえーやつ相手にすっから落とすんだよ。小せーよえージュニア相手に片っ端から相手してやるからな。去年のスーパージュニアでカタ付いてないやつもいる。一人スーパージュニア開幕だ。それ持って、あれやこれやそれや……まあ、後藤。今日は抱いて寝とけ。あとは俺が抱いてやる。あのベルト、たいしたタマじゃねぇけど俺がいいように使ってやるよ。ハハハハハ!!」
第4試合
先発は棚橋とスカル。リストの取り合いから棚橋がロープに押し込むもクリーンブレイク。
再度リストの取り合いから棚橋が足をとってグラウンドへ。ヘッドロックの応酬から両者距離を取り怪鳥ポーズとエアギターで挑発。
スカルが握手を要求し、棚橋が握ろうとしたところでスカルは裕二郎にタッチ。棚橋もヘナーレにタッチ。
裕二郎のビッグブーツを受けきったヘナーレは、3発目も受けきりショルダータックルで迎撃。ロープに飛ぶが、スカルがエプロンから蹴りつけ、裕二郎が場外に突き飛ばすとスカルがエプロンを走り込んでのトラースキック。そのまま場外乱闘へ。
リングに戻り、裕二郎がナックルからボディスラム。フォールも2。
裕二郎がスリーパーからランニングギロチンドロップ。フォールも2。裕二郎はスカルにタッチ。
スカルは肘へのストンピングからロメロスペシャルを狙うが棚橋がカット。スカルは膝へのストンピングからロープに振ってコブラツイスト。スカルの手を裕二郎が握って引っ張るが、レフェリーがカットするとヘナーレはアームホイップで投げ捨てタッチ。
棚橋が次々バックエルボーから、スカルにエルボー連打。スカルがコーナーに振って走り込むが、棚橋はエルボーで迎撃しブーメランアタック。
棚橋は左右のエルボーからエルボースマッシュ。走り込むもスカルはガットショットも、キャッチした棚橋がドラゴンスクリュー。
棚橋はテキサスクローバーホールドで捕らえるがスカルはロープへ。
棚橋はフルネルソンも、カットしたスカルがチキンウィングの体勢。切り替えした棚橋がラリアットを避けてスリングブレイドを狙うが、指を掴んだスカルが指折りを狙うが、棚橋は逆の手で顔面を張り逃れる。両者タッチ。
エルボー合戦からヘナーレがエルボー連打。さらに走り込むとビッグブーツを避けてフライングショルダータックル。ヘナーレはボディスラムからランニングエルボードロップ。フォールも2。
ヘナーレはブレーンバスターからフォールも2。
裕二郎はヘナーレの手に噛みつき、スカルが指折り。棚橋にダブルのガットショットから、裕二郎が噛みつきスカルが指折りを狙う。棚橋がガットショットで逃れると、スカルにスリングブレイドから裕二郎にツイスト・アンド・シャウト。ヘナーレが裕二郎にダイビングショルダータックルを投下しフォールも2。
ヘナーレは担ぐが、裕二郎はエルボーで逃れてラリアットを避けるとソバットからトラースキック。さらにフィッシャーマンバスターからフォールも2。
裕二郎はピンプジュースで突き刺し3カウント。
試合後もスカルはチキンウィングで棚橋を締め上げるが、ライガーが解説席からリングに走り込んで救出。
ライガー「おい、このベスト・オブ・スーパージュニア、試合がなくてイライラしてんだよ!連れてきてやろうじゃん。なんなら、棚橋選手、俺、ミステリオ、3人でオマエらとやってやるよ」
<試合後コメント>
棚橋弘至
「どうやら新しい戦いのうねりに身を任せることになるか。イギリス遠征を経て久しぶりの新日本のリングに戻ってきたけど、まだ何も見せられてないから。大阪だね、見てろよ」
第5試合
先発はリーとBUSHI。リーの攻撃を華麗にかわしたBUSHIがコルバタも、リーは着地し蹴りつけてコーナーでエルボー連打。
内藤がカットするが、リーはコーナーで足を刈って倒し振り子式串刺しドロップキック。
リーはドロップキックでBUSHIを場外に落としロープに飛ぶが、EVILが足を刈って場外に引きずり落とし、BUSHIが逆にトペスイシーダ、
リングに戻り、BUSHIがTシャツを使ったチョーク攻撃。BUSHIはそのまま内藤にタッチ。
内藤とSANADAがダブルのアームホイップで叩きつけ、内藤がキャメルクラッチからSANADAが顔面にドロップキック。内藤がフォールも2。
内藤はマスクを掴んで引き起こしエルボー。さらにマスクの尻尾を捻りながらEVILにタッチ。
EVILは首投げからフェイスロック。これを離すとロープに振って、内藤と共にダブル攻撃を狙うが、リーは着地しEVILに二段蹴り。さらに内藤にフラムフライを叩き込み田口にタッチ。
田口はヒップアタック連発でLIJを蹴散らし、EVILに串刺しヒップアタックから走り込んできたEVILにビッグブーツからヒップアタックのフェイントを行いEVILのポーズで挑発。さらに延髄斬りを叩き込みKUSHIDAにタッチ。
KUSHIDAと田口はガットショットからダブルの伊良部パンチ。フォールも2。
KUSHIDAはショルダーアームブリーカーからパントキックも、避けたEVILとガットショットの打ち合い。KUSHIDAのガットショットをキャッチしたEVILがレフェリーに持たせて急所攻撃から、BUSHIと共にダブルの串刺し攻撃を狙う。だがKUSHIDAはEVILにヘッドシザースホイップを叩き込み、BUSHIにアームホイップからドロップキック。KUSHIDAはACHにタッチ。
ACHはBUSHIに強烈なチョップを連発するが、BUSHIはサミングから走りこむも、ACHは足を刈ってフットスタンプから顔面にスライディングキック。さらにぶっこ抜きジャーマンスープレックスホールドも2。
ACHはコーナーに登り飛び込むが、BUSHIは避けてDDT。BUSHIはSANADAにタッチ。
EVILが串刺しラリアットから内藤、BUSHI、SANADAがサンドイッチドロップキック。フォールもタグチジャパンがカット。
SANADAはSkullEndの体勢も、田口がカットしようとするがこれを避ける。再度SkullEndを狙うがACHが丸め込むが2。
ACHはチョップから投げようとするが、SANADAはSkullEndで切り返しACHはギブアップ。
暗転し、クリス・ジェリコからのメッセージがモニターに流される。
ジェリコ「ナイトーさん、オマエのインタビューを見た。素晴らしい出来だった。とても格好良かったぞ。まるで昔の大物俳優みたいだ。髪も完璧で筋肉も大きく見えた。バッチリ決まってたな。オマエが言った通り、確かに俺は1997年の武道館ではメインイベンターではなかった。だが今年の東京ドームでは、ケニー・オメガ相手にメインを張ったぞ。オマエは4年前の東京ドームでメインから外された。だから悔しくてたまらないんだな。ドームでメインを張るのがオマエの夢だったんだろ?しかしオマエの試合はメインイベントとは呼べなかった。アルファvsオメガこそ本当のメインだ。世界中がその話題で持ちきりだった。俺はあくまでも事実を言っているだけ。それも礼儀正しくな。東京ドームの舞台で外国人の俺にメインを奪われる気持ちはどうだ?俺のことを知らないとも言っていたな。別に構わないが、ドミニオンでたっぷり教えてやるよ。後楽園と福岡でもオマエにヒントを与えた。『なんでジェリコは俺を狙ってるんだ?』オマエは繰り返し聞いていたな。それはオマエが新日本の主役だからだ。だからこそあそこでオカダに負けるべきではなかった。IWGPヘビー級王者になるべきだった。しかしオマエは失敗した。そこでオレの出番だ。新日本の主役といて、世界で有名になりたいんだろ?俺が助けてやると言っているんだ。このクソ馬鹿が。これで分かったか?クリス・ジェリコがオマエをスターにしてやる。俺と闘えば誰もが有名人になれる。たとえ結果がどうなろうと、オマエの名は確実に世界に知れ渡る。オマエが負けるのは確実だがな。6月9日ドミニオンで、リングにひれ伏せているオマエの前で、インターコンチのベルトを巻いてやる。そしてバカな日本人どもは俺に拍手する。それでオマエは気付くんだ『これがクリス・ジェリコの力か』とな。1997年には名前も聞いたこともなかった、2018年までは意識したこともなかった。『でもベルトを奪われた今、やっとジェリコの凄さが分かった』とな。だからトランキーロでなナイトー。スター気取りのナイトーよ。6月10日の朝、オマエは目を覚ましてこう思う。『一体どうなった?俺はどこで間違えた?』ナイトーよ、俺を怒らせてしまったからだ。まぁとにかくそれは置いといて、今は飲もう。俺からナイトーに。カンパイ!ナイトーサン!じゃあ6月9日ドミニオンで、FXXXFACE」
内藤「クリス・ジェリコさ、長いよ。もっと、短く、簡単にまとめてくれよ。クリス・ジェリコ、世界的なスーパースターなんでしょ?つまり、忙しいんでしょ?なのに、こんな、自撮りの、ビデオメッセージを2回も送ってくるなんて!もしかしてホントは彼、暇人なんじゃないの?新日本プロレスワールドを通じて、日本中のお客様、世界中のお客様そして!今日後楽園ホールにお集まりいただいただ皆様、6月9日大阪城ホールで、うるさいクリス・ジェリコを黙らせてやるぜカブロン」
<試合後コメント>
EVIL
「ヤングバックスよ、地獄へのロードは始まった。そして世界でまたこの俺を呼んでいる声がする……。ダークネスの世界に染まり上がっているんだ。このまま世界にうねりを作りまくってやる。そしてお前らの、お前らの、お前らの脳の中に存在する既成概念を俺がぶっ壊してやる。そして新しい暗黒時代を築いてやる。よぉく覚えとけ。This is EVIL!! Everything is EVIL……全ては、EVILだ!!」
内藤哲也
「一言で表すなら……長いよ。後楽園ホールにご来場くださったお客様もみんな思ったんじゃない?『クリス・ジェリコなげーよ』って。世界的なスーパースターなんでしょ?だったらもっと空気を読んだほうがいいよ。もうちょっとコンパクトに伝えたいことをまとめたほうがいいよ。これは俺からのアドバイスだ。まあ彼はメッセージで言ってたね。『俺と絡めば誰でも有名人になれる。内藤の名は世界に知れ渡った』と。じゃあもう俺もうそれでいいかな。だって、クリス・ジェリコってもうピークを過ぎた選手でしょ?ハッキリ言ってレスラーとしてなんの魅力も感じないよ。魅力を感じるとしたら彼の知名度くらいかな。でも、彼と対戦が決まったことでもうそれをクリアしてしまったならね、もう対戦する必要ないじゃん。でもさ、リング上で聞いててちょっと気持は変わったかな。あの自信満々な表情……一体大阪城ホールの試合後どうなっているのか。苦痛にゆがむ顔なのか、それとも内藤哲也に敗れてくやしがる顔なのか。一体彼がどんな表情を見せてくれるのか……いやぁ、楽しみだね。それをモチベーションに俺は大阪城ホールのリングに立ちますよ。彼の目の前に立ちますよ。彼は試合後思うでしょう。『いやぁ、日本に来てよかった。内藤と絡めてよかった。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンと絡んで正解だったな』と。そしてもう一つ……『内藤と絡むべきではなかった』と後悔しながら最終的に自分の地元に帰ることになるんじゃないの?この俺が言ってることが大げさなことなのか現実で起こることなのか、皆様の目で6月9日大阪城ホールで確認してください。ではでは、次の土曜日、大阪城ホールでお愛しましょう。アディオス!」
第6試合
先発はオスプレイとチェーズ。リストの取り合いからオスプレイがヘッドロック。チェーズはロープに押し込みガットショットからヘッドロック。さらにショルダータックルから走り込むが、オスプレイはリープフロッグからシーソーホイップ。
走り込んで来たオスプレイを担いだチェーズだったが、オスプレイはフランケンで投げ捨てオスカッターを狙うもチェーズは逆さ押さえ込みで切り返しパッケージドライバーの体勢。オスプレイはなんとか切り返し睨み合う。両者タッチ。
リストの取り合いからオカダがロープに押し込むもクリーンブレイク。飯伏が走り込むもオカダはガットショットからヘッドロックで捕らえショルダータックル。さらに走り込むが飯伏はリープフロッグからドロップキックで迎撃し、ストンピングから首投げで倒しサッカーボールキック。飯伏はチェーズにタッチ。
チェーズはナックルから首投げで倒し背中に膝蹴り。チェーズはレインメーカーポーズからタックルでコーナーに押し込み飯伏にタッチ。
飯伏とチェーズはダブルのエルボーから、飯伏のその場飛びムーンサルトとチェーズのその場飛びニードロップを投下しフォールも2。
飯伏はエルボー連打からオカダもエルボー連打。コーナーに振って走り込むが、飯伏は足を伸ばしてカットし走り込むもオカダはフラップジャックで迎撃。両者タッチ。
走り込んだチェーズにオスプレイはチンクラッシャーからミドルキック。さらに串刺しバックエルボーから串刺しドロップキック。チェーズは避けて走り込むも、オスプレイは延髄斬りからトップロープでの619。続けてスワンダイブフォアアームからフォールも2。
オスプレイはダブルアームでとらえるが、耐えたチェーズを下から蹴り上げロープに飛ぼうとするが、チェーズは首にエルボーから投げようとする。着地したオスプレイの顔面をトラースキックで蹴り上げ、肩に担ぐもオスプレイは着地。オスプレイはコンビネーションキックからエルボースマッシュ。さらに走り込むも、チェーズはロープの反動を付けて肩に担ぐとデスバレーボム。フォールも2。
チェーズはエルボーからコーナーに座らせるが、オスプレイは抜けてチーキー・ナンドス・キック。オスプレイはオカダにタッチ。
オカダは串刺しバックエルボーからDDT。フォールも2。
オカダはリバースネックブリーカードロップからダイビング・エルボードロップ。レインメーカーポーズからレインメーカーも、チェーズが避けて飯伏がミサイルキック。
コーナーに振ってチェーズが走り込むも、オカダは避けて飯伏にビッグブーツ。チェーズがコンビネーションエルボーも、オスプレイがカット。オスプレイがチェーズに、飯伏がオカダにオーバーヘッドキック。飯伏とオスプレイが睨み合うと、エルボー合戦から飯伏がコンビネーションキックからハイキック。避けたオスプレイがトラースキックから走り込むも飯伏はハイキックで迎撃し、オスプレイは走り込んできた飯伏にマウスから延髄斬りも、飯伏はドロップキックで迎撃しバミューダトライアングル。
チェーズはオカダにガットショットからドロップキックを避けてランニングニー。さらにパッケージドライバーを狙うが、耐えたオカダにエルボーから走り込むもオカダはドロップキック。
オカダはVトリガーからレインメーカーを叩き込み3カウント。
オカダ「おいケニー!いないのは知ってるよ。おめーがいないから、俺は、あえてベルトを置いてきたんだ。ここじゃないなまだ。大阪城だな。時間無制限3本勝負、そこで勝って、ベルトをまたしっかり巻いて帰ってきます」
<試合後コメント>
飯伏幸太&チェーズ・オーエンズ
チェーズ「オカダ、お前がチャンピオンでいられるのもあと一週間だ。6月9日、大阪ドミニオンで時間無制限3本勝負。そこでケニー・オメガが新しいIWGPヘビー級チャンピオンになる」
飯伏「このシリーズの最後だけだったんですけど、今のBOSJの状況が少しわかったかな。自分はウエイトで言えばジュニアヘビーなので、いつでもジュニアでもヘビーでもやりたいなと……タイトルマッチをやりたいなと思っています」
――大阪城でケニー選手のセコンドに付くことは考えていますか
飯伏「そこは……どうでしょうね。見てもらえれば、試合を。着くかも知れない。わからないです」
第7試合
ロックアップから石森がロープに押し込みチョップ。避けたヒロムがエルボーからロープにかけてロープを蹴り上げネックブリーカー。さらにジョン・ウーで場外に叩き出すが、石森はすぐにリングに上がりラリアットを避けてコルバタで投げ捨てる。
石森はコーナーに振るがヒロムは場外に滑りおりて、追ってきた石森がエプロンに登るとサンセットフリップパワーボムを狙う。だが石森はバク転して場外に着地するとエルボー合戦。そのまま場外乱闘へ。
南客席でヒロムがパワーボムを狙うが、石森はフランケンで投げ捨てヒロムが階段落ち。カウント19でなんとかヒロムはリングへ。
石森はフロントネックから膝蹴り連発。パントキックから首投げで倒しネックツイスト。そのまま再度場外乱闘へ。
リングに戻り、コーナーでチョップから串刺し攻撃。足を伸ばしてカットしたヒロムの足をロープにかけ、延髄斬りからスライディングして場外に抜けながらのジャーマンで叩きつけてフォールも2。
石森は首投げからスリーパー。ヒロムはエルボーで逃れると走り込むが、石森はスリーパーからフェイスロック。ヒロムはロープに足を伸ばしブレイク。
石森はチョップから、走り込んで来たヒロムを追ってスワンダイブを狙うがヒロムはエルボーで場外に叩き落とす。
ヒロムが走り込んでサンセットフリップパワーボム。カウント19で石森はリングへ。
ヒロムは串刺しラリアットから首投げで倒し顔面にスライディングキック。フォールも2。
ヒロムはチョップも、石森がコーナーに振って走り込むが、ヒロムが足を伸ばしてカットしぶら下がり首4の字。
ヒロムは場外へのフェイスバスターからエプロンを走り込んでのジョン・ウー。
石森はスタンディングのダイビングセントーンから、担ぐも着地した石森がハンドスプリングもヒロムは背中にラリアットで迎撃。
ヒロムは担ぐも石森が丸め込むが2。返されるとYesLock。ヒロムはロープへ足を伸ばしブレイク。
膝立ちでエルボーを打ち込むヒロムとエルボーの打ち合い。ヒロムがエルボー連打から走り込むも、石森がラ・ミスティカ式Yes Lock。ヒロムが足をロープに伸ばしなんとかブレイク。
石森が走り込むも、ヒロムが避けてぶっこ抜きジャーマン。着地した石森が走り込むもヒロムはコーナへのフロントスープレックスで叩きつける。
ヒロムはラリアットからダイナマイトブランジャーからフォールも2。
ヒロムは串刺しラリアットから雪崩式カサドーラで叩きつけフォールも2。
ヒロムはコーナーへのデスバレーボムからTIMEBOMBを狙うが、着地した石森とトラースキックの打ち合い。ヒロムが走り込むもエルボーで迎撃した石森がリバースフランケンシュタイナー。すぐに立ち上がったヒロムもリバースフランケンシュタイナー。両者ダウン。
膝立ちでエルボーの打ち合い。打ち勝った石森だったが、ヒロムは立ち上がり左右のエルボー。石森はジャンピングニーで迎撃し、走り込んできたヒロムを石森がラリアットで迎撃。フォールも1。
石森はジョン・ウーから串刺しダブルニー。さらにサイファーウタキからフォールも2。
石森はブラディークロスを狙うがアームホイップで切り替えしたヒロムがドロップキックも石森はキャッチしそのままパワーボム。フォールもヒロムはDで絞り上げて切り返す。
石森は強引に担ぎ上げてコーナーに叩きつけて逃れると、石森は串刺しラリアットからリングに叩きつけてファイヤーバードスプラッシュ。ヒロムは剣山で迎撃。
ヒロムがラリアットを巻き込んでリバースフランケンからD。石森は担ぎ上げるも、ヒロムは切り替えしてDの悪夢。
ヒロムはDで締め上げるが石森はロープへ足を伸ばす。
ヒロムが担ぐとコーナーにデスバレーボム。さらにTIMEBONBで叩きつけて3カウント。
ヒロム「あんまり、あんまり、好きじゃないけど、あんまり好きじゃないけど、スーパージュニアの後に言うのは、あんまり好きじゃない。先に、言っておく。ごめん。オスプレイ!!!この野郎!この俺の挑戦を受けろ!IWGPジュニア、俺に挑戦させろ!!!」
オスプレイ「よくやったな!おめでとうヒロム!みんながお前のことを誇りに思っているよ!BOSJ優勝、よくやったね!しかし、だからといってお前が最強ではない。ジュニアヘビー級で世界最強なのはこの俺だ。お前のことは二回既に倒している。でも、ここでもう一回大阪ドミニオンで試合をしよう。もうこのオスプレイがベルトを持たずにリングを降りることはない。次の試合でも俺が最強であることを証明するだけだ」」
ヒロム「オスプレイ、センキューミャーォ。おい、見たか!みんな、見たか!テレビの前のみんなも見たか?ヘビー級の、みんなも見たか?そして、ライガーさん、あんたも見ただろう。これが、俺達の、スーパージュニアだ!!!5年前の今日、ここで語ったこと、今でも覚えてるよ。そして、今も、同じだ。俺の夢は、IWGPジュニアを巻き、ジュニアとしてヘビーのベルトを巻き、そして、ゴールデンタイムで試合をすることだ!俺は、何も変わってない!俺は、あのときのままだ!俺は何一つ変わってない!ただ、もっと!もっともっともっともっともっともっともっともみんなでー!楽しもうぜー!」
<試合後コメント>
ウィル・オスプレイ
「石森が優勝していたら未知の相手だからどうなるか分からなかったかもしれないが、次の相手もヒロムだし、これは自分にとっては楽かもね。本来ならばレイ・ミステリオとやりたかった。……ドミニオンの前に新日本のファンに謝っておこう。ヒロムはジュニアヘビー級を背負って立つ選手にはなれないと思う。なぜならば、それは俺が“王様”だからだ」
高橋ヒロム
「内藤!内藤!帰ったのか?!(折れてしまったトロフィーのかけらをくっつけようと四苦八苦しながら)おいおいおい、おいおいおいおい……聞いてよ……あの内藤哲也って男、俺のトロフィーを奪い、壊れたことに気付き、俺の耳元で『ゴメン、ちょっと壊れた』と俺に渡してきた。俺はパニックになった。どうしたらいいんだと。だったらちょっと、笑いに走るしかないだろ……ごめんよ、ごめんよ、全然悪気はなかったんだ。俺が責任持って直すから、ごめんよ(トロフィーを撫でながら)。
それにしても……嬉しい。嬉しかった。俺は不器用だよ。なにをやっても不器用なダメ男だ。分かってるよ。分かってるよ。でも、そんなやつでも心の底からプロレス楽しめるんだよ。リングの上でありえない力を発揮するんだよ。そう、夢のためにな!俺は怖いもの知らず。それが唯一の取り柄。そんな俺はこのBOSJの栄光を掴んだんだ。嬉しいよ。リング上でも言ったけど、俺はこのBOSJを挑戦者決定戦にしたくない。そんなことは分かってる。ずっと言ってたことだ。だから、ゴメン。今年何回もオスプレイに挑んでる。でも、もう一度挑ませてくれ、ウィル・オスプレイ。お前は世界最強のジュニアだ。でも俺もたった今、世界最強のジュニアになった。世界最強同士、どっちが本当に世界最強なのか決着つけようぜ。なぁ、オスプレイ?」
――ヘビーの選手に見せつけるような試合でした。歴史に残る決勝戦を終えた手応えは
「手応え?ガムシャラだよ。ガムシャラ。相手がさ、誰だろう……ガムシャラにやったよ。とりあえず、このスーパージュニア、公式戦一戦一戦がタイトルマッチみたいだった。全部20分超えたんじゃないの?死闘だった」
――今年のBOSJは獣神サンダー・ライガー選手がエントリーしませんでした。新時代の幕開けを感じるものだったと思います
「だからこそ獲りたかったよね。あの人がいない今。元!新日本ジュニアの象徴の獣神サンダー・ライガーが居ない今、象徴になるのはこの俺だ。新日本プロレスのジュニア……いや、新日本プロレスの象徴はこの俺、高橋ヒロム。間違いない」
――腕に巻いたテープには“夢”と書かれていますが、その夢に近づくための大阪の戦いが控えています
「これ俺が書いたんじゃないけどね。朝起きたら勝手に出てくるんだ。これに関してはさ、俺のここ、ここだと思うよ(胸を叩きながら)。ここが出ちゃうんだ。大阪のことはまだ考えらんないよ。さっき言ったとおり、世界最強のジュニアはどっちか大阪城で決めようよ。それだけ」
――中々トロフィーが直りませんが、大丈夫でしょうか
「これは俺がなんとかするよ。肌身離さず、来年のスーパージュニアまで俺、この事一緒に入場するから。誰も、誰一人として今年のスーパージュニアを忘れさせないように、俺が来年のスーパージュニアまで一緒にこの子と入場して仲良しになるよ。今ちょっと険悪なムードだからさ。なんとかするよ、おうち帰って。……オォイ!聞こえるか!2019年の高橋ヒロム!お前も知ってると思うけど、2018年のBOSJはメチャクチャ、史上最強に盛り上がったぞ!なぁ?2019年の高橋ヒロム!必ず超えてみろよ!……あぁ後楽園ホールさんいつもありがとね。いつもありがと(後楽園ホールの壁に頬ずりしながら)。……あぁ、分かってる。分かってるよ。ありがとね(後楽園ホールと対話しながら)。最後にひとつだけ!……知ってるぞ。この会場で貴方が見てたことを知ってるぞ。イニシャル……“K”!!」