風戸&近藤組がタッグトーナメント優勝も、王者組の新井健一郎は決勝戦に苦言

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 10日、神奈川県・川崎市多摩スポーツセンターにて、HEAT-UP『パワフルタッグトーナメント2018 決勝戦』が行われた。
 同会場でプロレスが行われるのは初めてであり、この大会が“プロレスこけら落とし”となった。

 メインイベントでは、今年1月から行われていた『パワフルタッグトーナメント2018』の決勝戦が行われた。
 このトーナメントでは、HEAT-UPの現タッグ王者である新井健一郎&ヒデ久保田組が準決勝で敗退する波乱が起きており、優勝チームが改めて王者組への挑戦権を得られることとなっていた。
 決勝に駒を進めたのは、2016年の優勝チームである田村和宏と藤田峰雄の“ちん武連夢”と、風戸大地&近藤“ド根性”洋史の“ハイテンションド根性兄弟”の二組。ちん武連夢は現王者組を、ド根性兄弟は渡辺宏志&リッキー・フジのレジェンドタッグを撃破してトーナメントを勝ち上がっており、両組とも勢いに乗った状態での決勝戦となっていた。

 試合は、川崎市多摩区出身の田村和宏が地元での大一番に奮起し、巧みなグラウンドテクニックを駆使して若い風戸&近藤組をじわじわと追い込んでいく。しかし、ド根性で立ち上がった二人は次第に勢いを取り戻し二人で田村に連携攻撃を仕掛ける。ここに峰雄が介入し、二人を場外に落とすとトペ・コンヒーロで追撃。両組とも連携は互角のまま試合は中盤へ。
 中盤からは、峰雄の独壇場。急所へのドロップキック、急所へのアイアンクロー、急所への顔面ウォッシュなど、多種多様な急所攻撃でド根性兄弟を苦しめていく。圧倒的に有利な状況の中、ちん武連夢は今トーナメント中に一度も当たったことがない合体攻撃(峰雄が田村の急所を掴んだ状態でデッドリードライブで田村を投げ捨て相手にぶつける)で必殺を狙うが、この試合でもかわされてしまう。
 これに勝機を見出したド根性兄弟は、急所にダメージを負った田村にピョン吉スプラッシュwithアンナカッターの合体攻撃をお見舞いし、近藤が垂直落下式ブレーンバスターからのピョン吉スプラッシュで師匠の田村から初フォールを奪い、トーナメント優勝を決めた。

 ド根性兄弟はリング上で喜びを爆発させ、現王者組の新井健一郎&ヒデ久保田に挑戦表明。
 新井健一郎は、ド根性兄弟が試合中に「ド根性ーッ!」と叫ぶことや、峰雄の急所攻撃などで会場に笑いが起きていた決勝戦に苦言を呈し、挑戦を了承しつつも「HEAT-UPさんのホームページでそのうち発表されるから。発表されたら俺たちもその更新見て、やりましょうや。しょーもないこんなトーナメント!」と呆れた様子で会場を後にした。

 試合後、バックステージに戻っても興奮が収まらないド根性兄弟は二人で抱き合って喜び、近藤は「ド根性で耐えて、耐えて、ド根性で蹴散らしてやったぞ!」と荒ぶり、風戸は「まさかこれは、第三次ド根性ブームでは?!第一次と第二次はいつあったんだよ?!ド根性だよこの野郎!」とテンションに任せて絶叫しながら近藤と固く握手を交わした。

 HEAT-UP現タッグ王者の新井健一郎&ヒデ久保田組と、パワフルタッグトーナメント2018優勝チームの風戸大地&近藤“ド根性”洋史の王座戦は、5月5日の静岡県・御殿場大会で行われる。

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