初代ヘビー級王者は23歳の新星プラチバット!王者武居と豪腕大和は圧巻の1RKO!

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 11月23日、さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催された「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN」。新生K-1になって初のヘビー級王座決定トーナメントは、リザーブファイトを含めた全8試合中、実に7試合が1RKOでの決着。重量級によるド迫力の倒し合いで会場は大いに盛り上がった。
 激闘のトーナメントを制したのは23歳のプラチバット。プロキャリアわずか11戦ながら、ローキックを1発蹴るとその速さに会場がどよめいた。196cm、98・4㎏の大きな体を感じさせないバランスの良さとスピードを持ち、さらに跳び膝蹴りやハイキック、顔面とボディに打ち分けるパンチとテクニックも多彩。2連続1RKOで勝ち上がり、決勝戦は大本命のボウニ。プロ55戦でキャリアでは遥かにボウニが上だが、プラチバットは「根性」で食い下がる。序盤はボウニがハードパンチを打ち込んで優位に立つが、プラチバットはガードを固め、アゴを引き、耐えてしのぐと2R終盤から反撃開始。ボウニに連打を浴びせ、3R終盤はボウニが何とかクリンチでダウンを逃れるまでに追い込んだ。
 判定は3-0でプラチバット。新生K-1で初のヘビー級王座に輝いた。プラチバットは「まだ夢の中にいるみたい。K-1の故郷、日本で試合が出来て、まさか優勝できるなんて。こう見えて私はまだ23歳で、経験も浅いです。こうしてベルトを巻いてモチベーションも高まりましたから、テクニックをさらに磨いてもっともっといい試合を見せたい」。今回、プラチバットの出場は、旧K-1GPの初代王者、ブランコ・シカティック氏の推薦によるもの。プラチバット優勝の陰にも、シカティック氏のアドバイスがあった。
「シカティックさんの経験とアドバイスがなければハッピーエンドにはならなかったと思う。1日3試合は初めてで、でもいつストレッチして、いつウォーミングアップして、いつ集中したらいいか、シカティックさんのアドバイスをいただきました」とプラチバット。またシカティックさんは「私に続く人が出てきて嬉しい」と喜びを表した。

 なお、試合後にKOICHIが引退を表明、上原誠は引退を示唆。1回戦敗退のKOICHIは「勝っても負けても今日が最後と決めていた」といい、準決勝敗退の上原は「ヘビー級トーナメント開催を目標にやってきて、決勝まで行けば続けるつもりだった。でも1回戦をノーダメージで上がって通用しないと、今後レベルアップしていく中で続けても厳しいと思う」。日本人エースとしてヘビー級を引っ張り、今回の世界トーナメント開催まで漕ぎつけたKOICHIと上原の功績は大きい。だがKOICHIは37歳、上原は33歳。20代の日本人ヘビー級ファイターの台頭が待たれるところだ。


 また、この日はK’FESTA.1(ケーズ・フェスタ・ワン。来年3月21日、さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ)出場に向けて、力強くアピールする選手が続出した。55㎏王者武居由樹は、4月に武尊と壮絶な打ち合いを演じた難敵ビクトー・サラビアのボディに後ろ廻し蹴りを叩き込んで1RKO。リング上では武尊の決めセリフにならい「やっぱりK-1最高!」と叫び、バックステージでは「3月は、海外の選手でも日本の選手でも、納得いく相手と防衛戦をやりたいです!」と持ち前の高めの声で可愛らしくアピールした。


 また、合氣道とキックを融合させた「合氣ック」で独自の道を歩む大和哲也は、角度を付けた左フックでこちらも豪快に1RKO。そして「3月、王者野杁選手とやらせてください!」とタイトルマッチを直訴した。

 この他、卜部功也は世界トーナメント3位のクリスチャン・スペトゥクから左ストレートでダウンを奪い、判定3-0で完勝。「3月、王者ウェイ・ルイ戦」をアピール。また、木村フィリップミノルは階級を下げた城戸康裕から2度のダウンを奪ってこちらも完勝。リング上で「3月に王者久保優太との対戦」をアピールしたが、久保は「宮田プロデューサーにやれと言われれば。出来るだけ避ける方向で」と即答を避けた。
 今大会はさいたまスーパーアリーナ進出第3弾。初めて武尊を欠いてのさいたま大会となったが、エース不在を感じさせない盛り上がりとなった。ヘビー級トーナメントや武居、大和、木村以外にも、かつて敗れた佐々木大蔵にリベンジした平本蓮、難敵スタウロスに勝利した小宮山工介も見応えのある攻防だった。
 K-1の次回大会は12月27日のK-1サバイバルウォーズ(東京・後楽園ホール)。3月のさいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ出場に向けての熱い闘いは続く。

(スポーツライター茂田浩司)

『K-1 WORLD GP 2017 JAPAN~初代ヘビー級王座決定トーナメント~』
日程:2017年11月23日(木)
会場:さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ
観衆:8,000人(超満員)
開始:15:00

▼プレリミナリーファイト第1試合/K-1ライト級/3分3R
●前田勇人
判定0-3
○原翔大

▼プレリミナリーファイト第2試合/K-1スーパー・フェザー級/3分3R
●覇家斗
判定0-3
○山本直樹

▼K-1甲子園2017 ~高校生日本一決定トーナメント~ -55kg決勝戦/2分3R・延長1R
○椿原龍矢
判定3-0
●小堀厳基

▼K-1甲子園2017 ~高校生日本一決定トーナメント~ -60kg決勝戦/2分3R・延長1R
○兼田将暉
判定3-0
●横山朋哉

▼K-1甲子園2017 ~高校生日本一決定トーナメント~ -65kg決勝戦/2分3R・延長1R
●小嶋瑠久
3R 16秒 KO
○近藤 魁成

▼第1試合/K-1 WORLD GP初代ヘビー級王座決定トーナメント・リザーブファイト/3分3R・延長1R
○愛鷹亮
1R 2分14秒 KO
●古田太一

▼第2試合/K-1 WORLD GP初代ヘビー級王座決定トーナメント・一回戦(1)/3分3R・延長1R
○上原誠
1R 2分40秒 KO
●パコム・アッシ

▼第3試合/K-1 WORLD GP初代ヘビー級王座決定トーナメント・一回戦(2)/3分3R・延長1R
●K-Jee Keiji
1R 1分40秒 KO
○アントニオ・プラチバット

▼第4試合/K-1 WORLD GP初代ヘビー級王座決定トーナメント・一回戦(3)/3分3R・延長1R
●岩下雅大
1R 2分47秒 KO
○ロエル・マナート

▼第5試合/K-1 WORLD GP初代ヘビー級王座決定トーナメント・一回戦(4)/3分3R・延長1R
●KOICHI
1R 20秒 KO
○イブラヒム・エル・ボウニ

▼第6試合/スーパーファイト/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R
○大和哲也
1R 2分24秒 KO
●中澤純

▼第7試合/スーパーファイト/K-1スーパー・フェザー級/3分3R・延長1R
○小宮山工介
判定2-0
●スタウロス・エグザコスティディス

▼第8試合/スーパーファイト/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R
○平本蓮
判定3-0
●佐々木大蔵

▼第9試合/K-1 WORLD GP初代ヘビー級王座決定トーナメント・準決勝(1)/3分3R・延長1R
●上原誠
1R 2分9秒 KO
○アントニオ・プラチバット

▼第10試合/K-1 WORLD GP初代ヘビー級王座決定トーナメント・準決勝(2)/3分3R・延長1R
●ロエル・マナート Roel Mannaart
1R 3分0秒
○イブラヒム・エル・ボウニ

▼第11試合/スーパーファイト/K-1ライト級/3分3R・延長1R
○卜部功也
判定3-0
●クリスチャン・スペトゥク

▼第12試合/スーパーファイト/K-1ウェルター級/3分3R・延長1R
●城戸康裕
判定0-3
○木村“フィリップ”ミノル

▼第13試合/スーパーファイト/K-1スーパー・バンタム級/3分3R・延長1R
○武居由樹
1R 1分38秒 KO
●ビクトー・サラビア

▼第14試合/K-1 WORLD GP初代ヘビー級王座決定トーナメント・決勝戦/3分3R・延長1R
○アントニオ・プラチバット
判定3-0
●イブラヒム・エル・ボウニ

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