【試合結果】3・12 PANCRASEディファ有明大会 田村一聖vsナザレノ・マレガリエ 神酒龍一vsマモル ハルク大城vs滝田J太郎

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『PANCRASE 285』
日程:2017年3月12日(日)
会場:東京・ディファ有明
開始:15:00
観衆:1817人(満員)

【本戦二部】
▼第1試合 フェザー級 3分3R
●稲葉 聡(秋本道場jungle junction)
判定0−3
○杉山和史(TURNING POINT MMA/Hybrid Fighter)

▼第2試合 バンタム級 3分3R
○ハルク大城(VOS GYM)
判定3−0
●滝田J太郎(和術慧舟會 東京本部)

▼第3試合 ストロー級 3分3R
●早坂優瑠(CORE QUEST KUSHIRO/7位)
判定0−3
○井島裕彰(GUTSMAN)

▼第4試合 バンタム級 3分3R
○TSUNE(リバーサルジム新宿Me,We/9位)
判定3−0
●合島大樹(GUTSMAN)

▼第5試合 フライ級 3分3R
○若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A/9位)
1R 2分49秒 TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●上嶋佑紀(BRAVE)

▼第6試合 ウエルター級 3分3R
●近藤有己(パンクラスイズム横浜/8位)
判定0−3
○奈良貴明(八景ジム)

▼第7試合 ストロー級 5分3R
○三浦彩佳(TRIBE TOKYO M.M.A)
判定3−0
●マグダレナ・ソルモバ(PENTA GYM PRAGUE)

▼第8試合 フライ級 5分3R
○仙三(FREEDOM@OZ/2位)
判定3−0
●タテキ・マツダ(Team Sityodtong Boston/10位)

▼第9試合 バンタム級 3分3R
○上田将勝(パラエストラ東京/2位)
判定3−0
●ビクター・ヘンリー(UWF-USA/Hybrid Fighter/3位)

▼第10試合 セミファイナル フライ級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分5R
●神酒龍一(CAVE/第4代王者)
判定0−3
○マモル(シューティングジム横浜/1位)
※マモルが第4代王者に

▼第11試合 メインイベント フェザー級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分5R
●田村一聖(KRAZY BEE/第6代王者)
1R 2分50秒 チョークスリーパー
○ナザレノ・マレガリエ(Team Tavares/4位)
※ マレガリエが第7代王者に

【本戦一部】
▼第12試合 フライ級 3分3R
○三澤陽平(ALLIANCE)
判定3−0
●赤崎清志朗(香取道場)

▼第13試合 フライ級 3分3R
●杉山廣平(SPLASH)
1R 0分08秒 TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○鈴木千裕(P’sLAB吉祥寺)

▼第14試合 フライ級 3分3R
○中村龍之(Lotus世田谷)
判定3−0
●平田丈二(総合格闘技闇愚羅)

▼第15試合 フェザー級 3分3R
○齋藤拓矢(ALLIANCE)
3R 1分20秒 TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●飯田正一(リバーサルジム東京スタンドアウト)

▼第16試合 ライト級 3分3R
○深谷 誠(和術慧舟會HEARTS)
判定3−0
●小島祥雄(MASTER JAPAN)

【OASISプレゼンツ 第23回ネオブラッド・トーナメント】
8人制トーナメント1回戦《バンタム級》
▼第17試合 バンタム級 3分3R
○山本哲也(SUBMIT MMA)
判定2−1
●林 大陽(CAVE)

▼第18試合 バンタム級 3分3R
○萩原一貴(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)
1R 1分06秒 チョークスリーパー
●井上晧平(ボゴナクラブジム)
※2回戦は山本哲也VS萩原一貴に決定。

▼ 第19試合 バンタム級 3分3R
●三村 亘(パンクラス大阪 稲垣組)
判定0−3
○高城光弘(reversal Gym 横浜グランドスラム)

▼ 第20試合 バンタム級 3分3R
●平岡将英(KRAZY BEE)
1R 2分49秒 TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○坂野周平(マルワジム横浜)
※2回戦は高城光弘VS坂野周平に決定。

“アルゼンチンの虎”マレガリエがフェザー級新王座を戴冠!修斗の元王者同士の対決はマモルが制しフライ級新王者に!

第1試合


 ガンガン攻めるスタイルの稲葉だが、現在2連敗中。ここで勝ち、再びランキング入りを目指したいところ。杉山は逆に2連勝中。しかも、ともにTKO勝ちだ。勢いに乗り、今回もフィニッシュを見せるか。
 1R、いきなり杉山がパンチでフラッシュダウンを奪う。稲葉は立ってケージへ押し込む。杉山は投げるが、すぐに立つ稲葉。押されてはいるが、退かない気概が見える。
 2R。稲葉がローキックから一気に入って連打。杉山はミドル、アッパー、そしてテイクダウン。殴るが、稲葉は上半身を起こして背中をつけない。立っては慣れる。パンチで前に出る稲葉。杉山は右前蹴り。稲葉は一瞬ヒザをつくが、すぐ立ったところで終了。
 3R。杉山がパンチから組むと、稲葉はケージを押し、殴る。杉山はヒザ連打から足を掛けて倒すが、稲葉はすぐに立ち、バックに回る。引っこ抜きたいが、踏ん張る杉山がヒジ。再び杉山が倒すが、稲葉はバックを取ったまま離さず殴る。最後は稲葉が離れてパンチを出し終了したが、杉山が3−0で勝利した。

第2試合


 大城は昨年、フェザー級からバンタムに階級変更。変更初戦はKO負けを喫しており、ここで勝っておきたい。対する滝田は2005年からパンクラスに参戦する古株だ。デビュー当時は宇野薫に才能を認められ、また派手な入場パフォーマンスでも話題を呼んだ。また、2008年にはマルロン・サンドロと第2代フェザー級王座を懸けて闘った経験も。ここ3戦は2敗1分けと振るわず、リングを遠ざかっていたが、今回約2年ぶりの参戦となった。
 1R、ローを出す大城に対し、タックルを仕掛ける滝田。大城は蹴りとパンチで攻め、滝田が組んでも付き合わない。滝田はバックハンドブロー、ハイキック。組みにいくが、大城はパンチで突き放す。さらに組みにいった滝田だが、終了。
 2R。ローを出す大城に、滝田がバックブロー。大城の蹴り足を取ろうとするがパンチをもらってしまう。大城は滝田のタックルを切り、グラウンドに持ち込まない。滝田はバックブローを連発するが、活路を見いだせず終了。
 最終ラウンド。大城のパンチを受け止め、滝田がついに組む。しかし、大城はケージへ押し込む。入れ替えた滝田は片足を取りテイクダウン! しかし、すぐに立つ大城。滝田はバックを取るが、大城は向き直り、ケージいぇ押し込む。両者ヒザを打ち合い、離れたところで終了。
判定3−0で大城が勝利を挙げた。

 負けはしたが、44歳の滝田が現役でいることを喜んだオールドファンも多いのではないだろうか。この大会では、滝田のほか、近藤有己、マモルら40代現役選手が多く出場している。15年ほど前までは40代の現役選手など考えられなかったが、時代は変わった。
 若い頃に比べ、調整など難しくはなるが、ベテラン選手がケージに上がり続けることに勇気を受け取る同世代ファンも多い。ぜひ、身体を大切にして、出来る限り続けてほしい。

第3試合


 1R、パンチで前に出る井島。早坂が組むとバックを取り、引き倒す。すぐに立つ早坂。バックを取ったままの井島と足の取り合いになるが、早坂が上に。井島は引っこ抜いて上になり、殴る。なおも足関を狙う早坂。しかし、井島は取らせず、上から殴って終了。
 2R。早坂はパンチで前に出るが、井島が上を取る。早坂ガードポジション。殴る井島を返して早坂が上になると、今度は井島が足関狙い。しかし、早坂も返してチョークを狙う。
井島はこれを外し、殴って立たせない。そしてマウント! 早坂がハーフに戻して終了。
 3R。早坂は蹴りから下になり足関を狙う。足の取り合いになるが、井島が立つ。早坂は足関を狙い続ける。井島はボディを連打し外すが、早坂は諦めない。バックに回ると、井島が上を取り、サイドポジションへ。早坂、三角絞めを狙う。かぶさった井島が殴り続けて終了。
判定3−0で井島が勝利。

第4試合


 1R、TSUNEがパンチからケージへ押し込む。合島は入れ替えてヒザ。TSUNEは回りながら腕を狙うが、合島は外して上に。TSUNEが返してボディを殴ると、合島が腕を狙ったところで終了。
 2R、身体を振る合島。TSUNEはパンチからタックルを仕掛けるが、合島はすぐに立つ。片足を取ったTSUNEはケージへ押して首を狙う! 合島はこれを外し、上に。さらにTSUNEが上を取り返して終了。
 3R。TSUNEのタックルを切った合島。TSUNEは何度もタックルを仔試みるが、合島は潰し、付き合わない。残り30秒、TSUNEがケージへ押して倒す! 合島はハーフ。TSUNEが殴って終了。判定は3−0でTSUNEが勝利。

第5試合


 若松は、どんどん前に出て攻めるスタイルから、師匠・長南亮にならい「リトル・ピラニア」のニックネームを持つ。昨年のネオブラッド・トーナメントを全てTKO勝ちで優勝、MVPも獲得している。 パンクラスでは5連勝しているが、前回の荻窪祐輔戦(昨年12月)では初の判定となり、「リトル・ピラニア」から「鮒」に格下げされてしまった。この試合で挽回し、再び「リトル・ピラニア」を目指す。
 上嶋は2010年からパンクラスに参戦、16戦を闘っている。2連敗中であり、勝っておきたい。若手の新星とベテランが潰し合う一戦。
 1R。最初からパンチで飛ばす若松。カウンターのパンチでダウンした上嶋。若松はサイドを取りヒジ、パウンド。上嶋は足関を狙うが、若松はさらにパウンドを打つ。残り20秒、若松がラッシュ! レフェリーが止めた。

第6試合


 「死ぬまで格闘技をやりたい」と話し、昨年の大阪大会ではプロ100戦を迎えた近藤。今回よりリングネームも「有己空」から「近藤有己」に戻し、心機一転の101戦目だ。相手の奈良は24歳。41歳の近藤とは、なんと17歳差。公開計量では「下手したら、自分の子供くらいに当たりますね」と笑っていた。セコンドには、全幅の信頼を寄せる北岡悟、ロッキー川村がつく。
 奈良は昨年、パンクラス・ネオブラッド・トーナメントでプロデビュー。初戦を1R12秒でKO勝ちしており、プロ2戦目で大ベテランの相手に抜擢された。183cmの長身と、ギラギラした目が印象的な24歳の新鋭だ。
 1R、奈良が右ハイキックからミドル。近藤はローキックで様子をみる。
奈良が跳びヒザを放つと、近藤はバランスを崩し、奈良が上に。奈良はガードポジションの近藤にパウンドを落とす。奈良がパスして終了。
 2R。近藤はヒザ、ロー、ミドルと足を使う。奈良は右フックなどパンチで出る。近藤は「オイ、オイ」と口でリズムを取りながら蹴るが、なかなかパンチが出ない。奈良はパンチから組んで首相撲、ボディにヒザを連打する。近藤は突き放すが、残り30秒で奈良が組み、ケージへ押し込む。近藤が入れ替えて終了。
 3R。近藤のパンチをかわし、奈良が組んでバックを取る。近藤はすぐに立つが、外せない。奈良は投げるが、ケージ際で立つ近藤。パンチの打ち合いに。しかし、近藤は、何となくうまくリズムを取れず、打撃のタイミングが摑めないように見える。残り30秒あまり。奈良が組み、テイクダウン! バックから首を狙うが、終了。

 「これからも、ずっと現役を続けていくつもり。近い将来、孫みたいな年齢の選手と闘うかも知れない」と話していた近藤。パンクラスでは、ミドル級、ライトヘビー級、無差別級の三階級を制覇、4度ベルトを巻き、41歳にしてランカーという「生けるレジェンド」だ。
 これで3連敗となってしまったが、「めげてる暇はない!」と言い切る。近藤有己のような選手こそ、まさに格闘技をするために生まれてきた人間なのだろう。戴冠記録のみならず、前人未踏の現役人生を刻み続けていく。メキシコの国民的英雄プロレスラー、エル・サントは40年以上も現役であり続けた。近藤よ、MMA界のエル・サントとなれ。いや、エル・サントを超えろ!

第7試合


 DEEP JEWELSで活躍中の“ゾンビ”三浦がパンクラスに登場。MMA戦績は3勝1敗。パンクラスでは朱里との対戦を望んでいる。対するソルモバはチェコの現役警察官。プラハのジムの所属し、MMA戦績は4戦4勝だ。
 1R。ソルモバが組んでボディブロー。三浦は鉄槌からサイドポジション。袈裟で押さえ込む。立てないソルモバ。足を絡めようとするも、展開を作るに至らない。三浦が押さえ込み、ヒジを落として終了。ジャッジは三者10-9で三浦。
 2R。ソルモバは蹴り。しかし、三浦はケージ際で投げ、サイドを取る。1Rと同じく袈裟固め。ソルモバはケージを蹴って立ち、ヒザを入れる。しかし、三浦は再び投げ、ソルモバは袈裟で固められてしまう。終了直前、ソルモバの蹴りから三浦が立って猪木アリ状態に。お互い蹴って終了。ジャッジは三者10-9で三浦。
 3R。ソルモバは三浦をかなり警戒し、腰が引けている。しかし、三浦は構わず前に出て組む。ソルモバがケージに押し込んで膝を入れるが、テイクダウンを怖れて、いったん離れる。
三浦はパンチから投げてサイドを取る。2Rのようにケージを蹴ってたたせないように、慎重に回して位置を変えて行く。三浦は肩固めを狙うが、これは極まらず。終了間際に三浦が立ち、蹴り合って終了。判定はフルマークで三浦がパンクラス初勝利を収めた。

三浦「DEEP JEWELS代表としてパンクラスに呼んでいただき、ありがとうございました。しょっぱい試合をして、最後も取れなくてすみません。いろんな動きをしようと思っていたのですが、動けませんでした。また呼んでいただけたら、次はいい動きができると思います。ぜひまた呼んでください。パンクラスには今、女子ストロー級のベルトがないみたいですけど、ぜひ作っていただき、朱里選手とタイトルマッチをやらせてください」

第8試合


 1R、仙三がパンチ、右ミドル。マツダはロー、前蹴りから組むが、仙三はイザを入れて突き放す。松田がパンチを振るうが、もらわない仙三。松田はパンチからケージへ押すが、仙三は付き合わない。ジャッジは二者が仙三、1人がマツダを支持。
 2R。ロー、バックブローと打撃で前に出る仙三。マツダはタックルからケージへ押し込むが、仙三はすぐに立つ。マツダはヒザを入れ離れる。仙三はタックルに入れず、マツダの打撃でマウスピースが外れてしまう。最後は仙三がパンチを大きく振って終了。ジャッジは二者がマツダ、1人が仙三。
 3R。イーブンになり、このラウンドで勝負が決まる。お互いロー、パンチを出し合うが、決定打となるような打撃は出ない。仙三はマツダのタックルを潰し、立ってヒザを入れる。残り1分、タックルに入れないマツダ、消耗している。仙三はスタンド勝負。右パンチでマツダに膝をつかせる。仙三が最後までプレッシャーをかけ続けて終了。判定は3−0で仙三が勝利。
 同大会ではフライ級タイトルマッチが行なわれるが、2位であり、元UFCファイターに勝利した仙三が次の挑戦者となることが濃厚だ。

石渡伸太郎あいさつ


 バンタム級キング・オブ・パンクラスの石渡伸太郎が、「PANCRASE 287」(5月28日、ディファ有明)で、ハファエル・シウバを挑戦者に、5度目の防衛戦を行なうことが決定した。

「ハファエルは、今までで間違いなく一番強い挑戦者だと思います。その相手に対して、どうやって僕が勝つか観に来てください。必ず勝ちます」

第9試合


 2位と3位の対戦。この2人は、2015年2月、GRANDSLAM 2で初対戦。3R3分22秒、膝十字固めでビクターが1本勝ちしている。ビクターは上田に勝ったその場でパンクラス参戦を望み、実際に参戦したという経緯がある。一度勝っているビクターはもちろん、リベンジも燃える上田も絶対に負けられない一戦。果たしてどちらが勝利をつかむのか。
 1R、上田が鋭いパンチを放つ。そして、上田がタックルからテイクダウン! ビクターはガードポジション。ヒジを入れ、三角絞めを狙う。一気に上体を引き付けようとするビクター。ヒジを入れながら極めにいくが、上田は頭を抜いた! 立って離れ、上田は再びタックルを仕掛けるが、ビクターが潰して終了。ジャッジは三者10-9でビクターを支持。
 2R。ビクターが蹴りから組むと、上田はケージ際でテイクダウン、バックにつく。ビクターが立つと、上田は片足タックル。ビクターはバックを取るが、上田は腕狙い。逆にビクターも腕を狙う。
上になった上田はケージへ押していく。ビクターはガード。上田が両足パスからバックを取り、チョークを狙う! これは外されたが、ジャッジは三者10-9で上田を支持。
 運命の3R。上田がパンチからタックル、バックを取る。ビクターは亀になるが立ち、向き直る。上田の再びのタックルを切るビクターだが、上田は執念でタックル。展開につながらなくても諦めずタックルを繰り返す上田に、ビクターは疲労の色を濃くしていく。終了間際、上田がテイクダウンに成功! サイドを取ったところで終了。
 判定は3−0で上田が勝利! 2年越しのリベンジを果たした。

 何と言っても、上田の勝利への執念が光った。もちろん、ビクターにとっても負けられない試合だ。しかし、ビクターを上回る上田の気持ちが勝利をガッチリつかんだ。上田は試合中にギックリ腰になってしまったが、試合のどの辺でやったのか分からないと言う。ギックリ腰と言えば、非常な痛みを伴うものだが、それにさえ気がつかないほど集中していたのだ。技術もさることながら、人の心を動かすのは、やはり人の「思い」だということを、改めて感じた一戦だった。

<試合後コメント>
上田将勝
「前回は鼻を折られたので警戒していました。1Rを取られてヤバイと思いましたが、2Rを取り返せたので良かったです。ここで負けたら、一生後悔すると思い、3Rは絶対取るぞという気持ちで闘いました。作戦としては、打ち合わずにいこうと思っていたのですが、最初から打ち合ってしまったので、もう感じるままにやりました。打撃はOTOKOGIの新井さんに教わったものが出て、心強い武器になりました。
 前回は負けてしまって、石渡選手にリベンジさせて迷惑をかけてしまったので(2015年12月、石渡が判定勝ち)、もう迷惑はかけられない、今回は絶対に自分でリベンジを果たしたいと思っていました。次の目標ですか? 今は、もう辞めてもいいくらいの心境です。まずは腰を治してから考えます」

ミノワマンあいさつ


 ミノワマンが、パンクラスに電撃復帰!
 1997年、パンクラス生え抜き選手としてデビュー、数々の激闘を繰り広げ、2003年2月のヒカルド・アルイメイダ戦を最後に、パンクラスを離れていたミノワマンが、14年ぶりに帰ってくる!相手や参戦大会は未定だが、この夏に美濃輪の姿が見られることが決定した。
 スーツ姿でケージインしたミノワマンは、少し緊張した様子であいさつ。オールドファン、そして現在のファンに「会場に来てください」とアピールした。

「大変ご無沙汰しております。ミノワマンです。約14年ぶりに、パンクラスに参戦します。昔のファンの人も、今のファンの人も、見に来てください!」

第10試合


 元修斗の王者同士であり、古くからの練習仲間でもある2人が、不思議な縁でパンクラスに上がり、ベルトを懸けて闘う。
 挑戦者・マモルは2015年よりパンクラスに参戦。4戦して、安永有希戦(2015年12月)以外は判定勝ちしている。
 王者・神酒も2015年よりパンクラスに参戦。前王者・清水清隆の王座査定試合(2015年12月)に勝ち、昨年7月、安永有希とタイトルを懸けて闘い、ベルトを巻いている。しかし、昨年12月、ノーランカーの古間木崇宏にまさかの判定負け。それだけに、このタイトルマッチは、王者としての力量を見せなくてはならない試合であり、大先輩を倒して真の王者となるべき試合だ。
 1R、お互いに打撃を出し合う。マモルがプレッシャーをかけていく。マモルはハイキック、ミドルキック。神酒が片足を取り、ケージへ雄。マモルが立ち、お互い打撃を少しずつ出し合って終了。ジャッジは二者10-9でマモル、1人が神酒を支持。
 2R、マモルはタックルに入れない。マモルはプレッシャーをかけていくが、神酒は意に介さずジャブを当てていく。マモルのタックルに付き合わず終了。余裕を感じさせる闘いぶりで、ジャッジは三者神酒。
 3R。マモル、プレッシャーをかけながらロー、ミドルキックを出して行く。神酒は右ストレート。マモルのタックルには付き合わない。マモルは蹴り中心、神酒はパンチ中心の攻め。マモルはパンチから組み付くが、神酒はすぐ離れる。組みの展開にはならずに終了。ジャッジは三者10-9でマモル。ミドルの手数で優ったか。
 4R。神酒がタックルからケージへ。しかし、すぐに離れる。神酒はマモルの蹴り足を取り、ケージへ押し込む。しかし、すぐ離れて展開はなし。マモルはコツコツとミドルを蹴っていく。マモルコールが大きく響く中ブザー。ジャッジは三者10-9でマモル。神酒は最終Rで倒しにいかなければ勝ちはない。
 最終R。マモルはプレッシャーをかけていく。一瞬組むが、マモルがヒジで突き放す。神酒、跳びヒザ! しかし、マモルがタックル。神酒はこれをケージへ押し込むが離れる。神酒、手数が足りないが、最後は殴り合って終了。
 判定は二者が48-47マモル、1人が48-47で神酒。マモルが初代修斗世界フェザー級(2000年)、初代修斗世界バンタム級(2003年)、初代KOTC世界ジュニアフライ級(2010年)に続き、4本目のベルトを巻いた。

マモル「パンクラスに参戦したときから目標にしていたベルトがやっと獲れました。少し回り道をしましたけど、こうやって形になってすごく嬉しいです。僕は5月で40歳になります。何とかやってるって感じかも知れないけど、まだまだやれると思います。防衛戦は、年齢も厳しくなってきますけど、何とか頑張って、しっかり稼いでいきます」

<試合後コメント>
マモル
「オッス! オラ、マモル! 試合はオープンスコアだったので、その時の採点を知ることができて良かった。Rの間は手探りでしたけど、勝ててよかったです。
防衛戦の相手は、今日勝った仙三選手との再戦とかになるのかな。でも、僕はプロなので、誰とでも組まれた相手と闘います。パンクラスが、ふさわしい相手を選んでくれると思いますし。僕は必死でやるだけです」

第11試合


 田村は修斗でデビューし、UFC、ROAD FCを経て2015年よりパンクラスに参戦。2戦目の2015年12月、元王者のタクミに勝利し、昨年4月、牛久絢太郎との暫定王者決定戦でKO勝ちを収め、暫定王者に。アンディ・メインの王座剥奪により、正王者に昇格した。「闘って得た王座じゃない。この試合は、防衛戦というより、ベルトを獲りにいく気持ち」と語った。
 挑戦者のマレガリエは「アルゼンチンの虎」という異名を持つ猛者。昨年6月にパンクラス初参戦。高谷裕之、ガイ・デルモといった強豪たちを倒し、わずか3戦目でタイトルマッチへの切符を手にした。格闘技を始めた10年前からパンクラスに憧れ、シルバーのベルトを巻くことが目標と語っていた虎。親子でこのベルトを目指し、トレーニングに励んで来た。果たして、ベルトを巻くことはできるか。
 1R。ローキックで様子を見る田村。しかし、かなり強いロー。マレガリエは追っていき、ケージへ押し込む。しかし、パンチで離れる。田村はパンチ、ローを出すが、マレガリエがテイクダウン! 首を狙う。田村は防ぐも、マレガリエはパンチを入れ、再びチョーク。速い! 耐えていた田村だが、ガッチリ極まってタップ。マレガリエが王座を奪取した。

マレガリエ「この会場で、今ここで、フィニッシュしてベルトを獲れてとても興奮している。この瞬間を観てくれた皆さん、ありがとう! また戻ってきて、またフィニッシュして防衛したいです」

<試合後コメント>
マレガリエ
「このベルトが自分の腰に巻かれているなんて、信じられない。本当に嬉しくて、夢みたいです。10年間憧れ続けたこのベルトのために、長い時間、練習してきました。だから、獲れてほんとうに嬉しいです。
 足を引きずっていたのは、田村選手の最初のローキックが効いたからです。1発目がすごくきつくて、2発目もすごかった。普通はヒザの下あたりに当たるんですが、もっと下に来ました。なので、もし3つ目をもらったらヤバイので、グラウンドに持ち込みました。ローキックがくると想像していませんでした。
 今回は、KOか極めることを目指していましたし、フルR闘うことも想定していました。前の2試合が判定勝ちだったので、いい勝ち方を見せたいと常々思っていました。
 体重は、計量のときに比べて10kg戻っています。今は76kgくらい。計量で10kg落として、すぐ10kg戻す。私は毎回そんな感じです。計量のときと別人に見えている人もいるかも知れませんね(笑)。
 田村選手は本当に強かったです。今でも強い選手だと思いますし、尊敬しています。でも、私が勝ったのは、全ての面で優れていたからだと思います。10回やったら10回勝ちます。防衛戦の相手は誰でもいいです。私はプロなので、指名された相手なら誰とでも闘います。今回巻けたこのベルトに恥じない、無敵の王者になっていきます。全てフィニッシュして勝ちます」

(写真・文/佐佐木 澪)

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