PANCRASE302の前日計量が実施!各階級で王座獲得圏内の上位陣が激突!初代バンタム級KOP井上学が7年ぶりの参戦!
12月8日正午、都内新宿区で「PANCRASE 302」(9日、スタジオコースト)の前日計量が行われた。
プレリミナリーファイトは全選手がパスしたが、本戦では鈴木千裕(P’sLAB吉祥寺)が計量失敗。59.95kgで計量を終え、57.15kg契約に対して2.8㎏超過のため、ルールに則り試合が中止された。
そのほかの選手は全て初回でパスした。
2018年最後の大会は、ウェルター級元王者・村山暁洋(4位)と2位・手塚裕之の対戦、フライ級では上田将竜(3位)と小川徹(4位)の対戦。またフェザー級では中原由貴と中村晃司の対戦、バンタム級でも福島秀和(4位)と林大陽(5位)の対戦など、それぞれの階級の今後を占うカードが続く。
また、今年のネオブラッド・トーナメントで激闘を繰り広げた野田遼介、杉山廣平、DARANI DATEらの新しいスタート、さらに、初代バンタム級キング・オブ・パンクラシスト、井上学が7年ぶりにパンクラスに帰ってくるなど、楽しみなカードが満載だ。
▼第1試合 REBELSルール 60kg契約 3分3R
鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺/59.75kg)
VS
宇野高弘(パラエストラ栃木/58.95kg)
鈴木宙樹
「MMAファンにキックの面白さを伝えます」
宇野高弘
「大きなチャンスを頂いたので、全力を尽くします」
▼第2試合 ストロー級 3分3R
リトル(GUTSMAN/52.3kg)
VS
オ・ヒョプチャン(KOREAN TOP TEAM/52.35kg)
リトル
「今までやってきたことをしっかり出すだけです」
ヒョプチャン
「たくさん準備した分、最善を尽くして必ず勝ちます」
▼第3試合 フェザー級 3分3R
杉山和史(TURNING POINT MMA/Hybrid Fighter/65.85kg)
VS
冨田翔市(パラエストラ東大阪/65.95kg)
杉山和史
「もう負けている時間はない、絶対に勝つ」
冨田翔市
「格上の相手ですが、しっかり極めて勝ちます」
▼第4試合 フェザー級 3分3R
川那子 祐輔(秋本道場 Jungle Junction/65.95kg)
VS
DARANI DATE(Team DATE/65.65kg)
川那子 祐輔
「圧倒的な実力差で、圧倒的に勝ちます」
DARANI DATE
「前回は情けない試合をしてしまったので、今回はしっかりインド王族武術を披露して勝利します」
▼第5試合 ストロー級 3分3R
前山哲兵(フリー/52.45kg)
VS
宮澤雄大(K-PLACE/52.6kg)
前山晢平
「フリーになったのは、自分で自分の力を試したかったからです。自分で考えた動きをしたり、自分流でやって勝てたら、自分が正しかったということ。同じMMAをやっていくなら、自分のやり方でやりたいし、正しさを証明できたらと思って、チームを離れました。
練習は、いろんなところへ行ってやらせてもらっていて、とても勉強になっています。パンクラスに上がっている安永(有希)さんのところに行ったりとか、具志堅さんのジムでボクシングをやったりもしています。
フリーになったのは、今年の3月か4月くらいなんですけど、自由にやらせてもらっています。勝っても負けても自分の責任というのは、ハッキリしていていいです。
今回の相手は、打撃で闘いたい選手なんだろうなと思います。僕も打撃でフィニッシュしたいですね。3分3ラウンドなので、フィニッシュを狙っていきます。
今のところは勝ったり負けたりですけど、これから勝って行って、ベルトを目指せる位置まで行きたいです。明日はKOか1本で必ず仕留めます」
宮澤雄大
「全力でぶつかっていきます」
▼第6試合 フライ級 3分3R
井上 学(C.A.C.C.スネークピットジャパン/56.85kg)
VS
杉山廣平(SPLASH/56.6kg)
井上 学
「相手は関係なく、自分のMMAをやるだけです」
杉山廣平
「ぶっ倒して世代交代し、ここから駆け上がります」
▼第7試合 ストロー級 5分3R
高島俊哉(リバーサルジム新宿 Me,We/52.5kg)
VS
野田遼介(ALLIANCE/52.4kg)
高島俊哉
「勝利の女神が応援にきてくれるので、勝つのは俺です」
野田遼介
「お互い組み技が得意なので、流れるようなグラップリングにご期待ください」
▼第8試合 フライ級 5分3R
中村龍之(Lotus世田谷/56.95kg)
VS
鈴木千裕(P’sLAB吉祥寺/59.95kg)
※鈴木の計量失敗のため、試合中止。
▼第9試合 バンタム級 5分3R
福島秀和(BLOWS/61.1kg)
VS
林 大陽(CAVE/61.5kg)
福島秀和
「そやねん」
林 大陽
「体調バッチリです。
相手は、全部ソツなくできるイメージですね。穴がないという感じですけど、かと言って、特にこれが怖いというところもない、そこそこという感じですね。
自分も同じことをやろうとしたら、同じような闘いになってしまいます。そこを突破するような闘いを見せたいです。テーマは崖登りなので、もう一段登らせてもらいます。
今年はこれで締めになりますけど、来年は、この階級で、パンクラスで、一番の存在になることが目標です。一番尊敬する先輩に近づきたいですし、後ろ姿を追っています。その人に認めてもらえるような試合をしたいです。
明日、今年最後の崖、登り切ります!」
▼第10試合 フライ級 5分3R
ライカ(RIGHT THING ACADEMY/56.9kg)
VS
エジナ・トラキナス(ROCHA TOP TEAM/56.1kg)
ライカ
「相手は、いい体してますね。ナイスバディです。パワーがありそうなおしりでした。
映像は1つ見ました。なんでもできると聞いていますが、映像は1ラウンドしかなかったです。打撃だけで寝技は見ていないのでわからないですけど、蹴りのうまい選手だと思います。
試合では色々やりたいです。パンチだけじゃなくて。今回の試合で、自分がMMAの選手としてどこまでできるか試して行きたいです。相手は柔術をしているので強いですけど、自分もボクサーとしてじゃなくて、MMA選手として闘います。今回、ボクサーと思わせたくないくらいです。
ボクシングの打撃で行くと、簡単にテイクダウンされてしまうし、連打も難しい。ボクシングの距離で行くと反応が遅くなるので、そういうところを変えてきました。とにかく距離も違うし、タックルに対する反応を常に意識しないとテイクダウンを取られてしまう。全体を見ないといけないですね。
タックルは足にも入ってくるので、いつでも切れる距離、そしてパンチの間合いとの兼ね合いを常に考えてやらないといけなくなりましたね。
その違いが、最近少し見えつつある感じなんです。ようやく感じがつかめてきた。それも含めて、明日、試したいです。
今までパンチで倒すんだと勢いでやっていましたけど、パンチだけだと、入られて倒されてしまうって感じ。こちらからも仕掛けてられたらいいなと思っています。
逆に、ボクシングの時のパンチは下手になりましたよ(笑)。コンビネーションとか打てなくなっています。今はMMAに完全にシフトしていますね。
これから、MMA選手として完成させたいです。そのために、自分のMMAスタイルを作って行っている最中です。難しいですけど、楽しみです。明日はフルパワーで相手をぶっ飛ばしにいきます!」
エジナ・トラキナス
「KOで勝つことに不安はないです」
▼第11試合 フェザー級 5分3R
中原由貴(マッハ道場/66.2kg)
VS
中村晃司(パンクラス大阪 稲垣組/66.0kg)
中原由貴
「久しぶりの試合なので、自分を出し切る、これに尽きるかなと思っています」
中村晃司
「Road FCの試合が終わってすぐですけど、怪我もなくていいチャンスをもらったら、そりゃあやるでしょ、です。体調もバッチリです。
Road FCでは、結果には納得はいっていませんが、韓国は日本より格闘技熱が高くて、たくさんの人が会場で声をかけてくれて。格闘技に対するリスペクトが高い国だと思います。
相手は、もともとやってみたいなと思う相手で、「いい選手だな」と思って見ていたので、どんな試合になるか楽しみです。
相手はなんでもできるし、ガッツがあるので、前に前に出てくると思いますけど、自分も負けません。しっかりフィニッシュしたいです。
もう1試合、2試合勝ったら、ベルトも見えてくると思います。ここでしっかり勝って、ベルトを目指していきたいです。
僕もだいぶキャリアが長くなりましたが、選手として試合をしたり、試合に出られるレベルの練習をできているのは、好きでやっていることだから。自分で時間を捻出してやるしかないです。それができるのも、嫁のおかげです。感謝しています。
来年に向けていい試合を見せます。初っ端からバチバチ飛ばしていきまっせ! 期待していてください!」
▼第12試合 フライ級 5分3R
鈴木 万季弥(志村道場/56.75kg)
VS
シッジ・ホッシャ(ROCHA TOP TEAM/56.8kg)
鈴木 万季弥
「すごく大きいチャンスを頂いて、周りと相談して決めました。MMAとキック、両方やっていくつもりです。自分はちょっと怖い人にビビってしまうところがあるので、ビビらないよう、自分らしい試合をしたいです。
当初と相手が変わったんですけど、前の人よりちょっと怖いですね。身長も大きいですし、見下ろされている感じがありました。でも、前回も大きい人でしたし、身長が高い人とばかりやっているので大丈夫です。
初めてなのでどうなるかわかりませんが、打撃の選手かと思ったら寝技が得意なんですね。私は寝技って、ちょっとかじったくらいで少ししかやったことがないので……やはり打撃勝負でいきます。倒せるかわかりませんけど、気持ちでいきます。
寝技は今後やっていく感じですね。パンクラスでは、行けるところまで以下たら、と思っています。明日は、勝って美味しい味噌カツを食べます」
シッジ・ホッシャ
「私が勝つと信じています」
▼第13試合 セミファイナル フライ級 5分3R
上田将竜(緒方道場/56.95kg)
VS
小川 徹(TRIBE TOKYO M.MA/57.0kg)
上田将竜
「やって来たことを全て出し、覚悟を決めたポイズンかまします」
小川 徹
「勝つ為の練習をしてきたので、明日はそれを発揮します」
▼第14試合 ウェルター級 5分3R
手塚裕之(山田道場/TGFC/77.35kg)
VS
村山暁洋(GUTSMAN/77.5kg)
手塚裕之
「UFCは、ムキムキのフィジカル、ランデルマンとかに憧れました。だって、かっこいいから。“見るからに格闘家”というのに憧れて、やってみるか、となりました。日本の戦績はパンクラスだけです。アマチュアではMMAの戦績はありません。
自分のキャラは、やっぱりビーストキャラですかね(笑)。最初、小学生の頃は、プロレスラーに憧れていて、いろんな面で見せて行きたいですね。
毎回、相手を想定した練習じゃなくて、自分の武器であるパンチを磨いています。寝技も自信があるので、だから思い切って打撃も出せます。
相手は大外刈りとか四つからの投げとか、柔道の投げが強いというイメージです。あと、思い切りがいい。いい選手だと思います。自分としては、胸と胸が合わないように、しっかりフットワークを使いながら、入ってきたら出て、こちらからプレッシャーをかけて行きたいです。そうすれば、こちらのペースになると思います。
変わった練習ですか? トラックを押すとか。軽トラなので500kgないぐらいですけど、押し合いに負けなくなりますよ。足から手につながるので、地面を蹴って手に伝えるという効果があります。格闘技で必要なプッシュ、全体につながりますね。
あとは、田んぼの中をダッシュするとか、川に入って流れを逆に歩くとか。コンクリートより不整地の方がトレーニングになります。生物基準で強くなりたいです。技術云々じゃなくて、最後は生物値しての強さが勝負を決めると思うので。
アメリカで、年に1回、6月に1ヶ月ほど、グレイシーバッハのポートランド支部で練習をやっています。もちろん、フルスパーリングのMMAをやっていますよ。とにかく向こうはレスリングがヤバイですね、押さえ込まれたらどうしようもない。
でも、あっちでも、同じ階級ならフィジカルで負けたことはないです。やっぱり『バキ』に憧れますし。生物レベルで。
今後、どんどんメディアに出られるよう、今回しっかりKOします。不沈艦を沈めるぜ!」
村山暁洋
「KOか1本で今年を締めます」