8.9初参戦のパンクラスで北郷祐介と対戦するマモル「シューターとして負けないところを見せないといけない」

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7月23日午後、神奈川県横浜市のシューティングジム横浜で『PANCRASE 269』(8月9日、ディファ有明)に出場するマモルが公開練習をおこなった。マモルはパンクラス初参戦で、北郷祐介(和術慧舟會 横浜道場)と対戦する。

マモルは1999年7月、修斗でプロデビュー。2000年12月、修斗初代世界フェザー級チャンピオンとなる。2002年、バンタム級に転向し、2003年12月、修斗初代世界バンタム級王座を獲得、二階級制覇を成し遂げた。修斗を中心として活躍しながら、2010年にはKing of the Cage世界ジュニアフライ級王座にも就いた。パンクラスとの関わりは、2009年、修斗で行なわれた修斗vs.パンクラスの対抗戦で清水清隆に判定勝ちしている。
公開練習前は、にこやかにジャンボ鶴田さんの話などしていたマモルだったが、いざスパーリングに入ると別人のように速く軽やかで、少し驚くほどだった。得意のヒジ攻撃も見せ、好調をアピールした。

——現在の心境はいかがですか。
マモル 修斗の肩書きをもって新しいことに挑戦するので、日に日に気を引き締めています。周りが楽しみにしてくれているのが嬉しいですね。このところ勝ち星に恵まれていませんが、この参戦をきっかけに、今までの黒星を取り返すくらいの試合をしたいです。複数契約をしていただいているので、連続参戦してキングに近づけるようやっていきたいです。
——新しいチャレンジに、パンクラスという舞台を選んだ理由は?
マモル いま、世界の格闘技の主流はケージだと思うんです。パンクラスさんは、ケージとユニファイドルールをいち早く取り入れて、切り替えている。VTJもケージでユニファイドルールですけど、修斗の場合はヒジありでも試合場はリングですし、DEEPはサッカーボールキックがあったりして、少し違うんですよね。そんなときに、パンクラスさんからお話をいただいたので受けました。もう、自分に合ったルールを選んでいいポジションだと思うので。
もちろん、やるからには上を目指しますし、それを期待されて呼ばれていると思っています。よそから来た奴が引っ掻き回すというのがいい。まだ自分はできると思うし、若い子たちに負けたくないという意地もあります。
——パンクラスに参戦と聞いて、まわりの人は驚いているのでは?
マモル 少なからずありました。修斗で16年やってきて、キャリアも50戦近くなりますからね。でも、パンクラスさんからお話をいただいて、自分を使いたいと言ってくださるというのは選手冥利に尽きますよ。
——さて、今回の対戦相手、北郷選手の印象はいかがですか。
マモル リーチが長くて打撃が巧いですね。そのリーチの差をどう攻略するかだと思います。
——マモル選手は格闘技界のベテランであり、修斗二階級制覇の強豪です。若い北郷選手にとっては「おいしい」試合となります。
マモル 自分も負けない気持ちで意地を見せます。もちろん、意地だけでは勝てないですし、技術もフィジカルも全てを出したいです。
——どんな勝ち方が理想ですか。
マモル できればヒジで勝ちたいです。日本でもケージとヒジありが主流になってきていますが、まだ上手な選手は少ないと思います。お客さんにはヒジの攻防はわかりにくいかも知れませんけど、こういう闘いがあるということを広める意味でもヒジの威力を見せつけたいですね。
——マモル選手といえば、日本の軽量級一のヒジの使い手ですからね。
マモル ずっと好きで使ってきた技です。磨いてきたところを存分に出したいですね。カットすれば一瞬で戦局が変わりますし、場合によっては試合がストップになることもあります。ムエタイにもヒジがありますけど、そういうところがポイントになってくることをみんなが意識して、得意な選手が出していけば、日本の格闘技の技術も上がっていくと思います。
——パンクラスという団体に対しては、どのようなイメージをお持ちですか。
マモル 正直言って、あまり意識していませんでした。数年前までは参戦するとも思わなかったです。以前、対抗戦をパンクラスの選手(※清水清隆)とやりましたけど、修斗のリングでしたし、まさか自分がパンクラスに出るとは思っていませんでした。でも、VTJに出た頃からよそに出ることも考え始めていました。
掌底をやっていた時代から時が流れて、階級も増えて、修斗と同じになってきた。同時に、パンクラスを選ぶ選手も増えてきましたよね。そういう意味ではライバル視というか意識はしていました。でも、自分は負けません。シューターとして負けないところを見せないといけないと思っています。
——シューターとしてのプライドがある。
マモル やはり、シューターの誇りは根底にありますし、自分の根っこの部分ですから。シューティングジムにも所属していますし。今は若手に押され気味ですけど、誇りをもって闘いたいと思います。あとは自分が納得いくような闘いをしたいです。自分の試合は大爆発するタイプじゃなくて、わかる人にはわかる、というようなシュールな芸ですけど、そういう積み重ねが生むものもあるんじゃないかなと思っています。そういう決意をもって参戦します。スリリングな展開を期待してください!

【写真・文/佐佐木 澪】

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