パンクラス7.5有明大会 日本vs.ブラジル4×4…大将戦は上田将勝vs.ルイス・ベタオ・ノゲイラ、伊藤崇文vs.砂辺光久

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PANCRASE 268
日時:2015年7月5日(日)
開場:13:00 開始:14:00
会場:東京・ディファ有明
観衆:1876人(満員)

本戦2部

▼第1試合 女子スーパーフライ級 3分3R
○ライカ(フリー)
3R終了 判定2-1
●ズラブカ・ビタリー(BULLDOG CLAN MMA)

▼第2試合 フェザー級 3分3R
中村晃司(パンクラス大阪 稲垣組)
3R終了 ノーコンテスト(判定は3-0により中村に軍配が上がるも、中村が計量900gオーバーのため)
宮路智之(パラエストラ松戸)

▼第3試合 バンタム級 3分3R
○合島大樹(GUTMAN)
1R 2分38秒 腕ひしぎ十字固め
●小野“名人”浩(DUROジム)

▼第4試合 バンタム級 3分3R
●藤井伸樹(ALLIANCE)
3R終了 判定0-3
○福島秀和(MMA修斗ジムBLOWS)

▼第5試合 スーパーフライ級 5分3R
○安永有希(東京イエローマンズ)
3R終了 判定2-1
●山本あつし(フリー)

▼第6試合 無差別級 3分3R
●伊藤崇文(パンクラスism)
3R 0分27秒 チョークスリーパー
○砂辺光久(reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE)

▼第7試合 日本VSブラジル 4×4 先鋒戦 ライトフライ級 5分3R
○北方大地(パンクラス大阪 稲垣組)
1R 0分49秒 反則勝ち(ブルーノのローブローにより)
●ハイミソン・ブルーノ(CM SYSTEM)

▼第8試合 日本VSブラジル 4×4 次鋒戦 ミドル級 5分3R
●一慶(フリー)
1R 2分49秒 TKO(グラウンドのパンチでレフェリーストップ)
○ジバゴ・フランシス(Evolucao Thai)

▼第9試合 日本VSブラジル4×4 副将戦 スーパーフライ級 5分3R
●獅庵(パラエストラ大阪)
3R 2分43秒 チョークスリーパー
○リルデシ・リマ・ディアス(NALDAO TEAM)

▼第10試合 日本VSブラジル4×4 大将戦 バンタム級 5分3R
○上田将勝(パラエストラ東京)
3R終了 判定3-0
●ルイス・ベタオ・ノゲイラ(RENOVACAO FIGHT TEAM)

本戦1部

▼第11試合 スーパーフライ級 3分3R
●宮城友一(フィット&キックボクシングDrop!!)
3R終了 判定0-3
○中村龍之(LOTUS世田谷)

▼第12試合 バンタム級 3分3R
●統好(CRAZY ARMAMENT)
1R 1分20秒 TKO(グラウンドのパンチでレフェリーストップ)
○瀧澤謙太(リバーサルジム東京スタンドアウト)

▼第13試合 バンタム級 3分3R
○小宮稔大(パラエストラ八王子)
3R 0分12秒 TKO(グラウンドのパンチでレフェリーストップ)
●高野敦大(湘南格闘クラブ)

▼第14試合 フェザー級 3分3R
●ベン・ブッカン(総合格闘技 津田沼道場)
1R 1分39秒 三角絞め
○河村泰博(和術慧舟會AKZA)

▼第15試合 ライト級 3分3R
○TAG(ERUPT)
1R 0分39秒 TKO(石原が肘を負傷したため)
●石原裕基(チーム フォルザ)

第6試合

2015-7-5パンクラス有明_第6試合①若手の登竜門ネオブラッド・トーナメントの記念すべき第1回優勝者で「天才」と呼ばれた伊藤崇文も、今年でデビュー20周年を迎える。引退が相続いているパンクラスismにおいて、伊藤は近藤有己と並び、まさに現役レジェンドといっていい。そんな伊藤に、パンクラス軽量級のパイオニア・フライ級王者の砂辺光久が、お互いのパンクラス愛を懸け挑戦状を叩きつけた。常日頃からパンクラス愛を公言している両者。果たしてこの勝負に決着はつくのか。
計量時から、両者が話したり挨拶したりする姿は見られず、試合前の写真撮影も拒否。いかに2人にとってこの試合の意義が大きいかがヒシヒシと伝わってくる。試合当日も、2人は近くにいても一切、口を利いていなかった。
ケージインすると、両者は向かい合ってにらみ合う。握手も拒否。ヒリヒリした緊張感が漂う。砂辺側には勝村周一朗と松根良太が、伊藤側にはミノワマンと川村亮がセコンドにつく。

1R、伊藤がタックルからバックを取り、パウンドを落とす。伊藤はボディブロー。砂辺が立つと、伊藤は足を取って金網へ押し込に、バックを取って殴る。砂辺は回るが、伊藤がバックを取ったまま終了。

2R、砂辺が右ミドルを蹴ると伊藤はその足を取り、金網へ押し込んで殴る。砂辺は立つが、伊藤はバックを取っている。伊藤が金網へ押し込み、砂辺は尻餅状態。しかし、そこから立つが、伊藤がバックを取ってコントロールしたまま終了。無差別級のため本来は減量の必要がないが、砂辺は「苦労して減量してきている他の選手に申し訳ない」という理由からフライ級のリミットに近い55.2kgまで落としてきた。伊藤は72.4kgなので、約17kgの体重差がある。砂辺はこれを乗り越えられるのか。
インターバル中、コーナーに戻らず何ごとか話している両者。途切れ途切れに「パンクラス」という言葉が聞こえてくる。

そして、ついに最終ラウンド。砂辺、なんとドロップキック! これは空振りとなったが、前に出た伊藤にカウンターのパンチが入り、伊藤がダウン! そこへ砂辺の膝が刺さる。そしてバックに回った砂辺がチョークスリーパー! 伊藤がタップアウトした。
もともとパンクラスは無差別級で試合がおこなわれていた。時が流れ、ルールが変わり、パンクラスも階級制となったが、無差別級を恐れない心がパンクラスの魂の根幹にはあるはずだ。初期のパンクラスを知っているファンは少なくなったかも知れないが、オールドファンが見て胸を熱くしていた「パンクラス」はこれなのだ。そして、これがあったからこそ、パンクラスは20年以上も存在してきたのである。だから、この試合は、たとえ現代のMMA的に意味がなくても、パンクラス的には大きな意味をもっているのだ。たとえどんなにルールが変わろうとも、総合格闘技界が様変わりしようとも、何年たっても、パンクラスが「パンクラス」であるために忘れてはならないものだと思う。伊藤と砂辺は、身体を張ってそれを示してくれたのだ。

2015-7-5パンクラス有明_第6試合②試合を終えた砂辺は、涙を浮かべながら「酒井社長! これもパンクラスなんですよ。世界標準もいいし、お金がたくさんもらえるのもいいけど、このパンクラスには昔からずっとロマンがあった。俺はロマンを追い続ける、俺はこのバッテンマークの上で一番になってやる!」と叫んだ。

<試合後コメント>
砂辺光久
「僕がずっと憧れていた“伊藤崇文”を体感できた。無差別なんだから当たり前だけど、1ラウンド、2ラウンドは体重差があって押さえつけられる場面が多かった。2ラウンド後のインターバルのときは、俺にパンクラスを教えてくれと伊藤さんに伝えた。伊藤さんは、解っているという気持ちで来てくれたので、3ラウンドにつながった。3ラウンドで斬り合いをしたからこそ、あの結果になった。伊藤さんが、塩漬けにして面白くない試合をしても勝つことを選ばなかったから。伊藤さんは僕の気持ちを解ってくれて、僕を斬りに来てくれた。伊藤さんのハイブリッド・レスリングが体感できた。
試合前は僕もナーバスになっていた。だって、伊藤さんがデビューした頃から見ているから。優勝したネオブラッドも見ているし、キャップをかぶって入場していた伊藤さんだって見ている。伊藤さんを目の前にして、『わっ、伊藤崇文だ』と、すごく複雑な感じだった。まるで夢を見ているような…。伊藤崇文は僕の中で生きているレジェンドだから。
昨日の計量から、お互いに目も合わせないし写真も撮らない。今日も一切あいさつしていない。敵として向かい合うために。伊藤さんは色気がありましたね。強いのは当たり前だけど、かっこよかった。今日の試合は、他のヤツにはできない、伊藤さんとじゃないとできない作品。これもパンクラスなんです。
試合後、伊藤さんは『いやー効いた!』ずっと言っていた。今日はそれだけだったけど、ダメージが抜ければまた話せると思う。伊藤さんとは今まで何度もプロとは何か、パンクラスとは何かを何度も話している。そのことを含めて、自分はパンクラスを伝承している人間だと自負している。
今は、勝って喜んでいるというより、何か変な感覚。でも、感動、感謝以外の何ものでもない。
敢えて無差別でやったことは、ザマアミロです。マイクでも言ったことだけど、右向け右で、お金のため、海外へ行くためじゃなくて、僕はパンクラスにロマンを求めている。もし負けていたとしても、同じことを言ったと思う。煽りのVTRを見て泣いちゃいました。『ハイブリッド・コンシャス』が流れて、2人の歩みは紹介されて…あれができるのは、伊藤さんと僕だからです。僕はオールドファンがわかってくれればいいと思っている。そういう人たちを1人でも会場に呼びたい。パンクラスは面白くなくなったなんて言わせない。この試合も、MMA的に意味がないと言われても、僕にとってはパンクラスとして大きな意味がある試合だったと思う。ただ無差別をやりたかったんじゃなくて、伊藤崇文とパンクラスをやりたかった。いまのMMAも素晴らしいけど、でも、僕の好きなパンクラスはそうじゃない。あのバッテンマークにはロマンが詰まっているんです。
伊藤崇文は『いまを生きているレジェンド』だと思う。その存在を超えたとは思っていない。勝った負けたを超越して、あの人と一緒に作品を作り、残せたことが、僕の人生の糧になる。“伊藤崇文”は憧れ以外の何ものでもないから。
今後は、来月、ライトフライ級の初代王者を争う相手が決まる(※阿部博之vs.宇都木正和の勝者)。ライトフライでも初代王者になって3階級制覇する」

第7試合

2015-7-5パンクラス有明_第7試合北方は最年少での戴冠を目指しスーパーフライ級で闘っていたが、24歳となって狙いを新設のライトフライ級に変更。初代王者トーナメントでは阿部博之に敗れたものの、大阪大会では2大会連続メインイベントを務めるなど、稲垣組の中心選手として活躍している。そんな北方にとって、初めての国際戦となるこの試合は大きな飛躍のチャンスだ。

1R、ブルーノは左ミドル、北方は右パンチ。お互い、慎重に距離を取りながら様子を見る。北方がパンチを出すとほぼ同時にブルーノが放ったローキックがローブローに。試合が中断されるも北方はなかなか回復せず、ドクターの判断により担架で無念の退場となった。

第8試合

2015-7-5パンクラス有明_第8試合38歳の一慶と、23歳のジバゴの対戦。
1R、パンチでプレッシャーをかけるジバゴ。一慶もパンチを出していく。組んだジバゴが金網へ押し込むと、一慶は入れ替えてローキック、左右のパンチ。ジバゴはアッパー。金網へ一慶を押し込み、左ミドル。パンチを打つ一慶だが、ジバゴの右パンチがヒットし、後方へダウン。一慶は立とうとするが、ジバゴは顔面にヒザ。ジバゴがパンチで押すと、一慶は押し倒され、後頭部を打ったか? ジバゴがパウンドを打つ前にレフェリーが止めた。

第9試合

2015-7-5パンクラス有明_第9試合獅庵は2013年からパンクラスに参戦、4連勝している。今年3月のパンクラス265で荻窪祐輔にパンクラス初黒星を喫したものの、まれに見るアグレッシブな試合で強いインパクトを残した。今回も激しいファイトが期待される。
相手のディアスは6試合連続でKO、1本で連勝中。スーパーフライ級ながら182cmという長身だ。

1R、長い手足を利用して、距離を取りながら蹴りを出すディアス。獅庵は様子を見ながら一気に寄ってパンチを入れる。ディアスが長い脚で回し蹴りを放つと、会場がどよめく。獅庵は急に寄ったりしてプレッシャーをかけるが、なかなかチャンスを見いだせない。獅庵、突っ込んでパンチ! しかしディアスのパンチもヒット。獅庵はディアスの蹴り足を取り突っ込んでいくが、ディアスは蹴り、かかと落とし、右ハイキックで攻める。獅庵は中に入れずに終了。

2R。1Rとは変わり、獅庵がパンチで追う。激しいラッシュに、ディアスが初めて後退。獅庵はタックルからテイクダウン! しかし、ディアスは獅庵の脳天にヒジを連打。ゴツッ、ボコッと鈍い音が響く。獅庵が出血しながら逆襲とばかりにパンチを連打。しかし、ディアスもからみつくようなガードポジションからヒジを打つ。獅庵、頭を抜いて立った! しかしディアスは猪木アリ状態から下半身だけ浮かせて獅庵を蹴り上げる。ディアスが立ち、打ち合って終了。インターバル時、2Rで獅庵が噛み付き攻撃をしたため口頭注意を与えるとアナウンス。

3R。かなり疲労の色が濃い獅庵だが、気持ちは負けていない。相手をにらみつける瞳がギラギラしている。あちこちからディアスの手足が伸びて来るも、タックルからテイクダウンに成功。ハーフマウント。ディアスは下からヒジ打ち。獅庵は立ち、パンチを効かせる。疲れながらも力を振り絞ってパンチ連打。更にタックルをしかけると、ディアスは之を切り、バックマウントからチョークスリーパー。獅庵がタップした。

第10試合

2015-7-5パンクラス有明_第10試合第5代修斗世界フェザー級王者・上田将勝がパンクラス初参戦でメインの大役を務める。ここ2戦は連敗しているが、新天地で勝利を挙げたいところ。
対するノゲイラはベラトールに参戦したあと、ブラジルのローカル大会で闘っており、現在4連勝中。上田は、ベラトールでノゲイラにKO負けした中村“アイアン”浩士から「上田なら勝てる」とお墨付きをもらっているという。

1R。上田がパンチから組みにいき、倒してサイドを取る。パンチを落としながらハーフマウント、さらにマウントへと移行。しかしノゲイラは脱出してタックルに入り、立つ。金網へ押す。上田はヒジを連打。ノゲイラはバックを取ってヒザを入れると、リフトして落とす! さらにバックを取るが、上田は一気に抜けて立つ。潰して上になるも、ノゲイラは立って金網へ押し込む。上田が尻餅状態でヒジを出したところでゴング。

2R。蹴りやパンチで前に出る上田。ノゲイラは金網へ押すが、スタミナが切れ始めている。上田はタックル、ボディブローをいいタイミングでしかける。上田が再びタックルから金網へ押し込むと、ノゲイラは入れ替えて倒す。しかし上田は立ち、金網へ。残り1分でバックを取る。カカトを入れて終了。

3R。上田のローキックが効き、思わずフラつくノゲイラ。上田は片足タックルから金網へ。お互い入れ替えるが、上田が投げて上を奪取。上四方→サイドとポジションを変えながらヒジやパンチを落として削っていく。立ったノゲイラだが、上田はまた片足タックルから金網へ押し込む。ノゲイラは倒れこそしなかったものの、完全に上田がペースを握って終了。ノゲイラは判定を聞くことなくケージをあとにした。

<試合後コメント>
上田将勝
「絶対にアイアンのかたきを取りたかった。打撃がうまくいって良かった。テイクダウンも、植松(直哉)さんにずっと教わってやってきて、練習してきたことが出せたと思う。
作戦というか、まあ大丈夫かなと思った。相手は何もしてこないので疲れていると思った。この他の外敵とも闘いたい。
パンクラスは、すごく広くて闘いやすくて、盛り上がりもすごくて最高の場だった。今後どうするかは、これから考えながらやっていきたい。
パンクラスのケージに上げていただいて良かった。これからも応援よろしくお願いします」

【写真・文/佐佐木 澪】

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