【試合詳細】4・22 アイスリボン道場マッチ 【星いぶき20才記念試合】 星いぶきvs山下りな 弓李&大空ちえvsキク&海乃月 星ハム子vsルー・ルルル
『アイスリボン1273~星いぶき生誕プロデュース興行~』
日程:2023年4月22日(土)
開始:14:00
会場:アイスリボン道場
観衆:55人
▼同期対決シングルマッチ10分1本勝負
●咲蘭
6分50秒 オクラホマロール
○松下楓歩
▼北海道からの刺客!!シングルマッチ10分1本勝負
○星ハム子
8分26秒 ハルカゼ
●ルー・ルルル
▼星いぶきコスチューム着用/技限定タッグマッチ15分1本勝負
弓李/○大空ちえ(PURE-J)
12分14秒 グッドいぶニング
キク/●海乃月
※星いぶきのコスチュームを着用し、星いぶきの持ち技でのみ勝利できる特別ルール
▼星いぶき20才記念試合 シングルマッチ20分1本勝負
●星いぶき
13分8秒 スプラッシュマウンテン→エビ固め
○山下りな(フリー)
いぶきが20才生誕プロデュース興行を開催!試合後に学業への抱負と「アイスリボンのてっぺんに立てるように頑張ります」とプロレスへの意気込みを語った!
前説
大会前の前説には今大会の主役である星いぶきが登場し、試合カードと見所を語った。「山下さんとは3度目のシングルマッチです。これまではとあるキャラクターをもじって試合をしていたんですけど、今回は正々堂々とぶつかっていきたいと思います。」と山下戦への抱負を語り、大会のスタートを宣言した。
第1試合
21年7月4日、SKIPシティ大会でデビューした咲蘭と、同年11月13日の大田区大会でデビューした楓歩の同期シングルマッチがオープニングで組まれた。22年8月1日プリスパ第7戦での初シングル以来、今回が2度目の対戦となる2人。「咲蘭に頑張ってほしい」と語ったいぶきは咲蘭のセコンドについた。入場のダンスの最後のポーズを決めるタイミングで、目の前に楓歩が入り、同じポーズを決められてしまった咲蘭。おいしいところを取られた咲蘭は試合前の握手の手を引き込むと、ゴングとほぼ同時にスクールボーイを決める。カウント2で返した楓歩を再び丸め込んだ咲蘭。再びカウント2で返した楓歩は続けて逆さ抑え込みを狙う咲蘭の仕掛けを切り返して逆さ抑え込みを決めるもカウントは2。咲蘭をロープに振った楓歩。咲蘭がカウンターのドロップキックをヒットさせ、楓歩の手の甲へのフットスタンプを狙うが、これをかわした楓歩が咲蘭の手の甲へのフットスタンプを狙う。これをかわした咲蘭は今度は楓歩の手の甲を踏みつけまくり、ロープ際に逃れた楓歩に低空ドロップキックを決めると、楓歩の両手をエプロンに引っ張り出し、いぶきの誕生日を祝って20回踏みつけたあと、ヒップドロップを決める。リングに戻ってカバーに入ったが、カウントは2。ロープに振られた楓歩がカウンターのドロップキックを狙うも、これを払い落とした咲蘭は楓歩の腰にMIOレフェリーも巻き込んでのおてんばダッシュ。カバーもカウント2。楓歩が咲蘭をコーナーに投げての踏みつけから串刺しエルボー、PKでカバーもカウント2。咲蘭をロープにはりつけた楓歩だが、走り込んだところをカニばさみでロープ際に倒され、逆に咲蘭の低空ドロップキックを浴びてしまう。カバーに入った咲蘭だが、カウントは2。咲蘭がスリーパーでグランドに持ち込み絞め上げるも、楓歩がなんとかロープに足を伸ばしブレイク。スタンド・ポジションに戻ると、セコンドのいぶきを意識してか、逆水平チョップを打ち込んでいった楓歩。咲蘭もチョップを返し、チョップ合戦になるも、咲蘭がエルボーに切り替えて、楓歩をロープ際に追い込む。さらにエルボー連打からロープに飛んでの低空ドロップキック2連発を決めた咲蘭が馬乗りエルボーへ。楓歩が切り返すも、再び咲蘭が切り返してエルボー連打からコーナーに上がってのダイビングフットスタンプも、楓歩がかわしてタックルからカバーもカウント2。コーナーに咲蘭を投げた楓歩。その飛び込みをかわした咲蘭が高角度の回転エビ固めもカウント2。楓歩がブレーンバスターを狙うが、抱えられながらもボディシザースを決めた咲蘭が首固めで丸め込むもカウント2。咲蘭がオクラホマロールを狙うが、これを切り返した楓歩がオクラホマロールを決め、カウント3を奪取した。
第2試合
いぶきが母親のハム子の対戦相手にブッキングした“北海道からの刺客”Xは…北都プロレスの“マスクド・キタキツネ”ルー・ルルル。開始早々にタックルから、ジャンピング・アームホイップを決めたルーだが、ハム子のセクシーポーズ連発に動きが固まり、コーナーに持たれて、えずく。なんとか気を持ち直したルーはストンピングで反撃。ハム子をコーナーに振り、ジャンピングのボディアタックを狙うも、これをかわしたハム子は、コーナーに上がると、ルーの顔面に腹ウォッシュを仕掛ける。ダメージ大のルーはそのまま場外に転落。なかなか起き上がることができず、よろよろと花道から引き揚げてしまう。試合放棄かと思われたが、ここでMIOレフェリーが『北の国から』でおなじみのキタキツネを呼ぶフレーズ「ルールルル」でルーを呼び込む。その言葉に反応して、ゆっくりとリングサイドに戻ってきたルーは、リングに戻ると、ハム子にナックルを打ち込んでいく。ハム子をダウンさせると、ザ・ロックの得意技ピープルズエルボーを叩き込む。さらにハム子をコーナーに振ろうとするが、逆にルーをコーナーに振ったハム子はお・し・り・だーッ!からのブルドッキングヘッドロックでセクシーカバーもカウント2。さらにハム子がどすこい逆エビ固め、ロープに逃れたルーはエルボー合戦からカウンターのフライングクロスチョップ3連発を決め、ブレーンバスターを狙うが、これをこらえたハム子は腹アタックからのシャイニング腹ザード。カバーもカウント2。ハム子がダイビングボディプレスを狙うが、これをルーがかわし、シャイニングウィザード、コーナーからのダイビングショルダーでカバーもカウント2。ルーがレインメイカーを狙うが、かわしたハム子が自らロープに飛んでのカウンターラリアットを決めカバーもカウント2。ルーが高角度のエビ固めもカウント2。丸め込みの仕掛け合いからハム子がハムロールを狙うが、ルーがかわす。ルーがラ・マヒストラルを狙うもハム子が潰す。カウント2でキックアウトしたルーにハム子がハルカゼを決めカウント3を奪った。
試合後、ハム子と向かい合い、握手を交わすとみせたルーだが、油断したハム子にストンピングを連打し、花道から逃亡。遺恨が深まる結果に。
第3試合
生誕興行恒例のコスチュームチェンジマッチは全員がいぶきのコスチュームを着用し、フィニッシュ技もいぶきの持ち技限定のタッグ戦。コスチュームだけでなく、リングネームも星きゅうり(=弓李)、星空ちえ(=大空ちえ)、星キク(=キク)、海乃いぶき(=海乃月)と、この日限定のリングネームでコールされ、それぞれがいぶきの入場ポーズを決める。レフェリーのMIOもいぶきコスに着替え、いぶき一色となったリング上。試合はきゅうり、星空の奇襲でスタートもキク、海乃がきゅうりを場外に蹴散らす。しかし、星空が串刺し攻撃をキク、海乃2人に交互に決めると、海乃をボディスラム。星空は金髪のカツラを外してカバーもカウント2。続けて星空がタックル2連打でカバーもカウント2。さらに海乃をロープ際に追い込んでのエルボー連打から袈裟斬りチョップ連打。これをしのいだ海乃がボディスラムで反撃しカバーもカウント2。ベルトを外した海乃はベルトを打ちまくるとロープ際に星空を追い込み、さらに海乃が自身のコスチュームのベルトで星空をロープにくくりつけ、ロープに飛んでのボディアタック。続けてキク、さらに味方であるはずのきゅうり、さらにMIOレフェリーがボディアタックを連続で決めると、エプロンに出た海乃が片足ドロップキックを顔面にヒット。代わったキクとのタックル合戦で打ち勝った星空がカバーもカウント2。キクがローキック連打。星空がサイドキックで反撃もキクがローキックで星空に尻もちをつかせてのPK。ロープに星空を振ろうとするも、逆にキクをロープに振った星空が飛び込みニーからカバーもカウント2。星空がきゅうりに交代。きゅうりが串刺しボディアタックも、きゅうりにもダメージが。きゅうりが低空ドロップキックでカバーもカウント2。きゅうりがファイヤーマンズキャリーを狙うが、こらえたキクがローキックから丸め込みもカウント2。キクが河津落としから首決め式のアームブリーカーへ。しのいだきゅうりにキクがキクロックを決める。思わずきゅうりがタップするも、いぶきの持ち技ではないのでフィニッシュにはならず。代わった海乃がネックブリーカーでカバーもカウント2。逆水平チョップ合戦から海乃がトラースキック。カバーに入るもカウントは2。海乃がフィッシャーマンズ・スープレックスでホールドもいぶきの技でないため、ノーカウント。MIOレフェリーに抗議する海乃をきゅうりがスクールボーイもカウント2。きゅうりがコードブレイカーでカバーもカウント2。代わった星空がドロップキックでカバーもカウント2。海乃が星空をコーナーに詰めてチョップを連打。しのいだ星空がカウンターのショルダーアタックから逆エビ固め。ロープに逃れた海乃がカウンターのダブルチョップを決め、キクとのダブルハイキック、ダブルエルボー。続けて片足ドロップキックでカバーもノーカウント。海乃がいぶニングスターもきゅうりがカットに入り、カウント2。海乃がライトニングスパイラルでカバーもカウント2。海乃がダイビングボディプレスも星空がかわす。起き上がった海乃にきゅうりがトラースキック。星空がグッドいぶニングを決めカウント3を奪った。
第4試合
4月24日で20歳の誕生日を迎えるいぶきのハタチ記念試合の相手は山下。いぶき自身のオファーにより実現した一戦はロックアップでスタート。ヘッドロックの取り合いから山下がヘッドロックでグランドに持ち込み絞め上げる。さらにそのまま起き上がり絞め上げるが、いぶきがロープに逃れる。ブレイクのタイミングでいぶきが逆水平チョップを狙うが、山下がかわす。2発目もかわした山下は「今日はお前のチョップは1発も受けない!」と宣言。3発目、4発目をブロックでかわし、逆にいぶきにエルボーを打ち込む。コーナーにいぶきを振ろうとするが、こらえたいぶきが山下をコーナーに投げ、コーナーに尻もちをついた山下に上からチョップを狙う。これをよけまくる山下。コーナーから逃れるもいぶきがかぶさり、上からチョップを狙うが、その腕を掴んだ山下がいぶきを吊り天井の形で持ち上げる。そのまま後方に投げ飛ばし、倒れているいぶきに強烈なチョップを打ち落とす。思わず場外にエスケープするいぶき。リングに戻ったところを山下が串刺しラリアットを決めカバーもカウント2。ロープにいぶきをはりつけにした山下はロープに乗って、いぶきの髪を掴むと、いぶきに「学校は楽しいか!」と質問。いぶきが「勉強は嫌いだけど、楽しいです」と答えると「彼氏はできたか!」と質問。いぶきが「できてません!」と答えると、山下も「私もいない!」と自らカミングアウトし「何、言わせるんだ!」と逆切れ。リングに戻ったいぶきは再びチョップを狙うも山下がカット。山下がいぶきをロープに振るもいぶきがカウンターのドロップキックをヒットし串刺しボディアタックを狙うも、かわした山下が串刺しエルボーを決め、「みんな上がって来い!」とセコンドにアピール。アイストレインの串刺し攻撃がいぶきを襲う。途中、伊藤こーへーリングアナが選手に連れてこられて串刺しチョップ、最後はハム子が飛び込むも、これはいぶきがビックブーツでカット。続けて山下とのダブルブレーンバスターでハム子を投げる。山下にハイタッチにいくいぶきだが、山下が蹴りを決め、ラリアットを狙うも、かわしたいぶきが遂に逆水平チョップを山下の胸板に叩き込む。倒れ込んだ山下に馬乗りになってのチョップ連打に、山下も下から張り手で応戦。打ち勝ったいぶきがボディスラム、ライトニングスパイラルでカバーもカウント2。いぶきがチョップ。山下がサイドキックもいぶきもブレーンバスターで応戦。共にダメージから起き上がれずにダウンカウントが入る。起き上がったところに山下がエルボー。いぶきがチョップで返し、エルボーとチョップの打ち合いへ。途中、山下が両手を後ろで組み、いぶきのチョップを連続して受けて立つと、一瞬、距離を取ってのジャンピングハイキックをヒットさせ、ラリアットからカバーもカウント2。山下がコーナーからダイビングボディプレスも、いぶきがかわす。山下のエルボーをカットしたいぶきが山下を前屈させての顔面蹴り上げ2連発からトラースキック。カバーに入るもカウントは2。山下がカウンターのラリアットでカバーもカウント2。いぶきがダブルチョップでカバーもカウント2。いぶきがグッドいぶニングを狙うも、山下が上から潰してカバーもカウント2。起き上がった山下がいぶきを担ぎ上げインプラント。ダメージ大のいぶきにダメ押しのスプラッシュマウンテンを決め、山下がカウント3を奪った。
〈試合後のリング上〉
山下「星いぶき、まずは成人おめでとう!強くなったね。ちょっとだけ思い出話をさせていただくんですけど、いぶきは覚えているかわかんないんだけど、アイスリボンの北海道の遠征に行ったときに、キミが急遽、デビュー戦でタイトルマッチをしているのを、こっそりセコンドについていたんですよ。私、キャリアも今年で10年になるんですけど、デビュー戦を見て、本当に心から頑張れって思って涙が出たのは、あれだけでしたね。そんな選手がこんなになって…すごいよ、もう!改めて、これからも自分の選んだ道を走って頑張ってください。また試合しましょう!ありがとうございました!(といぶきと握手)くれぐれも私よりも目立つようなこと、するんじゃねえぞ!私よりも出世するなよ!」
いぶき「記念試合に山下りなを選んで正解でした!山下さんとシングルしたのは何年か振りで、アイスリボンのメンバーが減って、自分が引っ張っていかなきゃいけないっていうときに、強い人と試合をして今の実力が知りたかった。山下さんは自分からしたら、すごい強い人で、海外でも活躍していて、本当に山下さんと…自分、しゃべるのが本当にへたくそで、マイク持たせるなって話なんですけど、本当に、山下さん、試合してくれてありがとうございました。」
山下「マイクの下手さなら私、負けないからな、マジで。本当に業界一だから。」
いぶき「29日に自分、大阪でタイトルマッチが決まっているんですよ。もし29日、獲ったら選手権試合してくれませんか?ていうか、しろ!」
山下「もちろん!」
いぶき「ありがとうございます!じゃあ、ベルト獲ってくるんで、山下さん、4月29日以降のスケジュール空けておいてください。」
最後はいぶきが「プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で締めるも、MIOレフェリーがバースデーケーキを持って花道から登場。選手全員でいぶきを祝福した。ケーキを渡されたいぶきは「20」のろうそくを吹き消し、20歳の抱負として「勉強ではちゃんと大学3年生になれるように頑張るのと、プロレスではアイスリボンのてっぺんに立てるように頑張りますので、よろしくお願いします!」と語り、改めて大会を締めた。
〈試合後の星いぶき〉
――初めてのプロデュース興行はいかがでしたか?
「カード(を決めるの)が難しくて、どーしようってなって、でもやっとカードが決まって、成功したと思うので、次は道場じゃなくて違う会場で自主興行をやれたらなって思います。」
――いぶき選手自身はメインで山下選手としてシングルマッチでしたが、やってみてどうでしたか?
「やっぱりすごいなって思って、自分の足りないところを教えてくれたって感じがして、今日の試合で。タイトルマッチ前に山下りなとシングルマッチができて、自分の弱点や強みが知れたので、良かったんじゃないかなって思います。」
――その辺が山下選手と今回、試合をしたかった理由でもある?
「そうですね。山下さんは正々堂々とぶつかっていける選手の中の1人だったので、タイトルマッチ前に山下りなと当たりたいなっていう気持ちもあって選びました。」
――今日のチョップの手ごたえはどうでしたか?
「良かったんじゃないですかね。近くで山下さんを見たときにここ(=胸板)が切れていたので、手ごたえはすごいあったなって思います。」
――改めて20歳の抱負を聞かせてください。
「勉強面では大学3年生に上がれるように、頑張るのと、試合面ではアイスリボンを引っ張っていかなきゃいけないなって思うので、ベルトがないとしてもてっぺんに立って、いろんな子を引っ張って行って、アイスリボンを他の団体にも知っていただけたらなって思います。」
――来週はトトロ選手とのICE×∞戦があります。
「すごい体の大きい選手なので、自分の技が通じるかわからないですけど、同期のトトロさつきにあのベルトを先に巻かれて悔しいので、ベルトを獲ることを目標にして、獲れなかったら、今後(の再挑戦)はないんじゃないかなって思っているので、気を引き締めて頑張りたいなって思っています。」