火吹き男ポーゴのビッグファイヤーを浴びたのは邪道ではなく岡田剛史!山陰初棺桶葬は“社会人プロレスラー”オールマイティ井上
4月23日(日)島根県松江市くにびきメッセで、世界一過激なプロレス団体を冠に掲げるFBWファイヤーブラストプロレスリング(略称:ファイヤープロレス)が開催され、メインイベントの山陰地方初棺桶爆破デスマッチにおいて、地元松江市の社会人プロレスラー、オールマイティ井上が押し込められた棺桶が爆発大炎上した。
観客騒然の中白煙がもうもうと立ちのぼる棺桶の中から救助された井上は水を浴びせられなんとか生還を果たせたものの全身が炎と煙で燻されたかどず黒く変色、よろよろ立ってリングを降りふらつきながらも自力でリングを降りた。
この日のメインイベントは、“邪道”大仁田厚、雷神矢口&岡田剛史対大仁田と遺恨深まる三代目ミスター・ポーゴことシャドウWX、デビルマジシャンと、地元松江市の社会人プロレス団体『松江だんだんプロレス』で活動する社会人プロレスラー・オールマイティ井上による時間無制限山陰地方初棺桶爆破デスマッチ。因縁遺恨が積もりに積もった大仁田とポーゴが半年ぶりとなるデスマッチということもあって、開催寸前に大仁田の強い要望で電流爆破バットが追加されると、ポーゴは大仁田に「お前を燃やして潰してやるから覚悟しとけ!」とメディアを通じて大仁田抹殺宣言を行った。
試合はリングコールもそこそこにゴングを待たず観客巻き込む場外乱闘からスタート。入場時に雷神矢口が持参したコーンを大仁田がポーゴに投げつける。その雷神にリング上でデビルマジシャンがカウンターの火球攻撃で援護射撃すれば、大仁田がデビルマジシャンをダブルアームスープレックスで脳天から落とす。場外では岡田が井上のレバーへ膝を突き刺しパイプ椅子攻撃。リング上ではいつしか大仁田が捕まってローンバトルを強いられパイプ椅子にセットされると、まずは一発目の爆破バットを井上がフルスイング。
ポーゴがコーナーポストに待機。溜めに溜めビッグファイヤー噴射。受け止めたのはしかし予告の大仁田ではなく岡田剛史。とっさにパイプ椅子でガードを試みるがむしろ炎の熱が伝道し、のたうちながら場外へと転がり落ちる。岡田を人柱に難を逃れた大仁田がポーゴをコーナーへ押し込みパイプ椅子串刺しも、ポーゴ負けじと応戦。岡田、雷神をラリアットでなぎ倒すが、大仁田ポーゴを捕まえDDOでマットに突き刺す。
大仁田がお返しとばかりに2発目の爆破バットを井上の腹へ炸裂させ毒霧噴射。顔面グリーンに染まってシュレックの如き井上に大仁田、雷神が交互にラリアット連打も井上ふらつきながら倒れず。雷神がとどめの雷神ボンバーを炸裂、三人がかりで井上をフォールし3カウント。
勝負は棺桶が爆発しないと試合終了にならない決まりにより、井上が巨体を棺桶にぎゅうぎゅうに押し込められ蓋をされ、上から爆破バットが打ち下ろされるとドンッという轟音と火柱があがりもうもうと白煙が充満。煙が切れるや仲間たちが棺桶の蓋をこじあけ、安否が確認されると水を掛けられ助け出された。
ファイヤープロレスの松江大会は昨年にひき続いて開催されたが、今回は晴れて声出し応援紙テープ投げ入れが解禁となり、会場を埋め尽くした満員の観衆も選手のファイトに声援を投げかけ、色とりどりの紙テープがリング上を彩った。
火吹きは元祖ミスター・ポーゴから三代目ポーゴに継承され今日に至る。昨今では消防法との兼ね合いもあり炎を扱うこと自体が禁じられる会場も増えてきたが、この日のポーゴのビッグファイヤー、非日常空間における限界ギリギリのリアルなイリュージョンを見た観衆の盛り上がりを元祖ポーゴも天上から眺めて喜んでいるのではなかろうか。
今年は元祖ミスター・ポーゴの7回忌にあたり、6月18日伊勢崎市第2市民体育館においてゆかりの選手たちによる7回忌追悼大会が開催されることが決まった。
もちろんのこと、大仁田厚と三代目ミスター・ポーゴことシャドウWXの参戦も決定している。
『FBWファイヤープロレス』
日程:2023年4月23日(日)
開始:13:30
会場:くにびきメッセ(島根県立産業交流会館)多目的ホール
観衆:350人(主催者発表)
▼メインイベント 棺桶爆破+電流爆破バット6人タッグデスマッチ 時間無制限1本勝負
○大仁田厚/雷神矢口/岡田剛史
12分48秒 ALLマイティ井上が棺桶爆破葬
シャドウWX/●ALLマイティ井上/デビルマジシャン