【試合詳細】9・12 アイスリボン道場マッチ 鈴季すず&トトロさつきvs藤本つかさ&つくし 宮城もちvsYappy 世羅りさ&松屋うのvs雪妃真矢&尾崎妹加 星いぶきvs真白優希
『アイスリボン1068』
日程:2020年9月12日(土)
開始:14:00
会場:埼玉県・アイスリボン道場
観衆:44人
▼シングルマッチ 10分1本勝負
○星いぶき
5分16秒 ダブルチョップ→片エビ固め
●真白優希
▼タッグマッチ 15分1本勝負
[獅子舞ポテト]世羅りさ/●松屋うの
11分59秒 アルゼンチンスイングバスター→エビ固め
[Rebel&Enemy]雪妃真矢/○尾﨑妹加(フリー)
▼シングルマッチ 10分1本勝負
○宮城もち
6分56秒 リバーススプラッシュ→片エビ固め
●Yappy
▼タッグマッチ 20分1本勝負
鈴季すず/●トトロさつき
13分48秒 タイガー・スープレックス・ホールド
[ドロップキッカーズ]藤本つかさ/○つくし
王者・すずとの前哨戦を制したつくしが23歳を迎え一同祝福!エネミー軍が獅子舞ポテトに完勝!アイスリボン勢が故・サムソン宮本さんを追悼
サムソン宮本さん追悼
新根室プロレスの代表だったサムソン宮本さんが、9月11日、平滑筋肉腫により逝去された。享年55歳だった。アイスリボンでは宮本さんへの追悼の意を込めて、試合前、所属選手がリングを囲む形で黙とうが行われた。宮本さんは昨年3月、後楽園ホールで行われた藤本vsティンティン(=アンドレザ・ジャイアントパンダの妻)の試合後に、アンドレザと共にリングに上がり、「無理しない、ケガしない、明日も仕事~っ!」で試合を締めている。
第1試合
9月5日ラジアント大会では藤本相手に予想以上の粘りをみせた真白が、いぶきとの初シングルマッチに挑んだ。いぶきの強烈な逆水平チョップに対して、胸元を真っ赤にしながらもひるむことなく、エルボーで返していった真白。さらにいぶきのチョップに同じチョップで返していくなど、激しい打ち合いが展開された。最後はいぶきのカウンターのダブルチョップにフォール負けを喫した真白だが、ドロップキックの3連発、逆さしがみつき攻撃、コーナーからのボディアタックも仕掛けるなど、いぶき相手に真っ向勝負で好ファイトをみせた。
試合後、真白は「チョップが強くて、いや~、凄いですね。私もエルボーマスターになりたいと思います。イェイ!エルボーマスターです!(つくしが「じゃあ私とシングルする?」とエルボーのポーズをみせると)あ、(シングル)し、したいです。(つくしが「やってやるよ!」と返すと)よろしくお願いします。あ、明日はYappyさんですね。お尻がデカいんで、自分もお尻攻撃しようと思ってます。」と語り、いぶきは「初めて優希とシングルしました。凄い面白い選手だなと思いました。自分は今チョップを使っているので、チョップマスターだと思っています。自分よりチョップ凄くなって、また皮膚を裂きに来て下さい。良いライバルを見つけたんじゃないかなって自分の中で思います。明日は『SpringMeteor』、前回負けてしまったので今回は絶対に勝ちたいと思います。」と語った。
第2試合
世羅&うのの『獅子舞ポテト』がエネミー軍として初タッグ結成の雪妃&妹加と対戦。エア獅子舞で入場してきた『獅子舞ポテト』は、「ゴングと同時に獅子舞ポーズでエネミー軍に襲い掛かるが、あっという間に反撃されてしまう。途中、うのが雪妃を、世羅が妹加を捉えて同時ロープ渡りを決めようとするが、これもコーナーでアピールしたところを共にデッドリードライブで投げられてしまう。連係が今一つだった『獅子舞ポテト』は個々で反撃し、エネミー軍に対するが、最後は妹加がうのにラリアットを叩き込み、アルゼンチンバックブリーカーから、アルゼンチンスイングバスターに決めカウント3を奪取した。
試合後、世羅は「エア獅子舞を初めてやったんだけど、どうだったでしょうか?(観客の反応をみて)微妙?微妙?すげー微妙じゃん。拍手まばらすぎねぇ?本当に獅子舞があった方がいいと思う人。(観客から拍手が起こると)いっぱいいる。(うのに向かって)じゃあちょっと調達しようか?my獅子舞。あと今日は獅子舞の共演みたいなのがたくさんできたね。ただ獅子舞なのはうのだけなので勘違いしないでくださいね。私はポテトヘッドと言われてるので。これからも獅子舞の共演をたくさん開発していきたいと思いますので、試合のどこに獅子舞が隠れているか是非探してみて下さい。」と『獅子舞ポテト』継続を明言。
雪妃は「『REBEL&ENEMY』に妹加が正式に入ってくれたので4人に増えて、組んでいくことが増えていくのかなと思ったので、ちゃんとタッグとしてレベルを上げていきたいなと思う気満々です。そして今日間違えて(入場して)赤コーナーに行っちゃいました。なんせ赤コーナ-に慣れてたもんで。自然にそっちに行っちゃったんですけど…なので、やっぱり赤コーナーに行く必要があるなと思っています。『REBEL&ENEMY』として結果を残さないといけないなと最近心に誓ったので、妹加とかもしれない、ラム会長かもしれない、山下さんかもしれない、個人かもしれないけど、『REBEL&ENEMY』として高めていきたいと思っています。」と語り、妹加は「明日は山下さんと組んで今日戦ったうのとまた対角なんですけども、前回もこっちが勝って今回もこっちが勝つので、今日と同じにしてやるよ。」とうのを挑発。うのが「今日は世羅さんと獅子舞ポテトを組んだので、嬉しい気持ちの方が勝っちゃったので、ちょっと浮かれてた部分もあったのかなって思うんですけども、明日は本間ちゃんと組むので、関節地獄にしてやるよ。」と返すも、妹加は「楽しみにしてるよ。」と余裕の表情を見せた。
第3試合
翌日の9月13日SKIP大会でリボンタッグ王座に挑戦を予定していた朝陽が家庭の事情により、当面の間は欠場となったため、急遽、組まれたもちとYappyのシングル戦。開始早々、もちがYappyを「ババア」呼ばわりしたことで、Yappyの怒りが爆発。タックル、ヒッププッシュ、さらにギロチンドロップの3連発と怒涛の攻めをみせた。しかし、もちはこのすべての技を受け切った上で切り返しのDDTからコーナーでのリバースフットスタンプ2連発からリバーススプラッシュを決め、きっちりとカウント3を奪った。
試合後、Yappyは「今日もちさんは何回ババアと言ったんでしょう。いつかもちさんも40歳になりますよ~。その可愛い顔で40歳までいれますか?だから顔、気を付けてくださいね。Yappyみたいに、40代でも40代に見られない顔になれるように頑張ってください。明日は優希ちゃ~ん。楽しみで~す。体重何キロ?(真白が「47キロぐらいです」と言うと)Yappyの半分~!OK!たぶんヒップもYappyの半分ぐらい。明日はよろしくお願いしま~す。」と語り、もちは「リング上にいる選手ならこの気持ち分かると思うんですけど、タイトル戦に挑むっていうのは、相当な思いと相当な覚悟を用意して挑むと思います。なので、状況がどうあれ自分で勝ち取ったチャンスをこんな形で流してしまうっていうのはとても残念です。やり場のない憤りを感じます。それと同時に会社が当たり前のように用意してくれたカードを当たり前のようにいつもやってますけど、それもありがたいことなんだなと今日は思いました。なので、Yappy、対角に立ってくれてありがとう。人は怒るとボコボコになるんだね。ちょっと怖かったです。明日の私たちのカードはまだ確定じゃない?ということです。明日、どうなるか分かんないですけど、対角に来た人に私のイライラを全部ぶつけようと思います。」と語った。
第4試合
9月20日後楽園大会でICE王座を賭けて対戦するすずvsつくしの前哨戦第2ラウンドがこの日のメイン。試合はトトロvs藤本でスタートするが、『ドロップキッカーズ』が早いタッチワークを展開するのに対して、トトロがすずにタッチに行こうとすると、これを全力で阻止。開始から5分過ぎまですずは終始、コーナー、あるいは叩き落されたリング下で地団太を踏み続けることになった。しかもつくしのボディスラムをトトロが押しつぶし、すずにつなぐも、すずはリングインすると同時に『ドロップキッカーズ』2人にドロップキックを決めたものの、『ドロップキッカーズ』の息の合った試合運びにペースを掴めないまま、苦戦を強いられ、藤本にドルフィンバスターを決め、一夜報いると、ここでトトロにチェンジ。試合の流れを取り返すかと思われたが、この後、試合終了まで、すずがリングインすることはなかった。試合を完全にコントロールしていた『ドロップキッカーズ』だが、終盤にハプニングが発生。つくしのダイビングフットスタンプをかわしたトトロがカミカゼからダイビングセントーンを決めるも、これがつくしのみぞおちにまともに入り、つくしがリング下へエスケープ。しばらくリングに入ることができなかったが、この間、つくしはリング下のバケツに顔を突っ込んでリバース…。その間、藤本がトトロとすずにダメージを与える。出すものを出したつくしはリングに戻ると藤本との連係でトトロに反撃。途中、もう一度、リング下に行くシーンも見られたが、最後はすずに「見とけーっ!」と叫び、なんとトトロをきっちりとタイガースープレックスで投げ切り、ブリッジを崩すことなくホールドしてのカウント3を奪取し、すずとの前哨戦を1勝1敗とした。
試合後、敗れたトトロは「正直、最後何で負けたかまだ分かってないんですけど、今までの自分やったらこういう時もっとデカくなろうとか言ってたと思うんですけど、今、デカさだけじゃない自分だけの強さをずっと探してます。それを得たらまたつくしさんと試合したいです。(つくしに)お願いします。明日はデビュー前にトライアングルのチャンピオンになったバニー及川、そして、今のトライアングルのチャンピオン、ラム会長、そして、無冠の私。この3人でのトライアングルです。ここで勝たないと狙ってるもの獲りに行けないと思うので、明日、しっかり勝ちます。」と語った。
一方、藤本は「今日は朝からバタバタしてしまいまして、自分自身どうしようどうしようって感じだったんですけど、今日、沙弥の味噌バターちゃんこがめちゃくちゃ美味しかったんです。あのちゃんこを食べた瞬間に幸せを感じて、沙弥さんとは同い年ですけど、沙弥さんありがとうって思いました。本当にあのちゃんこで今日は救われた気がします。私がバタバタしている中、つくし自身がたぶん一人で考えたと思うんですけど、今日の作戦はチャンピオンをなるべくリングに出さないと…(つくしに)今日はそれがどんぴしゃにハマりましたね。そういうことを考えてくれるタッグパートナーがいて、頼もしいなと思います。そしてもち。私が入場する前に決まったのよ。事情を話しまして、明日の参戦を快く引き受けてくださった、今、旬な方が一人おられました。藤田あかねと言えば…藤田ミノル選手です。W藤田とフランクのタッグマッチ。そちら決定でよろしくお願いします。」と語り、つくしは「すいません、みなさん。お騒がせ、ご心配おかけました。トトロさんのセントーンが溝に入ってしまいまして、ブツを出してしまったんですけど、すいません、ブツが見えました。落ちる瞬間。ところで…チャンピオンのすずちゃん、アレ?今日試合してましたっけ?(藤本に)いましたっけ?存在感ゼロ、マジで。あれれ?明日も20日も一切出さないので、よろしくお願いします。」とすずを挑発。
対するすずは「いや~、ドロップキッカーズの、そして、挑戦者の作戦にまんまとハマってしまいました。チャンピオンです~。あ~、信じられない。こんな巨体を投げるなんて。このムキムキマッチョが。」と語ったあと、「ただ、ただですよ、みなさん。今、明日も20日もチャンピオンを出さないように、今日みたいな感じでと仰ってましたけども、あなたって、本当にバカなんですね。だって、9月20日後楽園ホール大会、シングルマッチですよ。シングルマッチでリングの上にはつくしさんとすずしかいないわけですよ。なのにすずを出さないっていうことはできないわけですよ。バカですよね。(つくし、頭を抱えガックリ「すいませんでした」と詫びる)明るい未来が見えてきました。9月20日完全に防衛します!明日も…(つくしを一睨みして)よろしくお願いします。」と敗者とは思えない勝ち誇った表情をみせた。
座談会終了後、9月6日に23歳の誕生日を迎えたつくしにバースデーケーキが贈られ、先に控室へ帰っていった雪妃、妹加以外の全選手で、つくしを祝った。23歳の抱負を聞かれたつくしは「中身も見た目も大人になっていきたいと思いますし、シングルのベルト、自分は必ずこの腰に巻いてアイスリボンを引っ張っていきたいという夢があるので、叶えていきたいと思います。これからもよろしくお願いします。」と語り、9月20日後楽園大会でのICE×∞王座獲りに一層の気合を入れた。