「プロレス人生で今日が一番幸せな瞬間でした」2度の手術失敗から長期休業に入るジャングル叫女の前に元WWEのKAIRIがサプライズ登場!

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 14日、新宿FACEで『NOMADS’vol.3』が開催。手術失敗による後遺症を治すために長期休業に入るジャングル叫女が、休業前ラストマッチを行った。

 叫女は2015年にスターダムでプロレスデビュー。2020年に左膝前十字靭帯と右膝外側側副靭帯の断裂及び右肩・肩鎖関節完全脱臼の手術のため長期欠場となり、その後2度の左膝半月板手術に失敗。だが2022年8月にリングに現れた叫女が復帰を示唆すると、9月にアメリカで強行復帰。今年1月のNOAH横浜アリーナ大会で日本復帰戦を行ったが、2度の手術失敗の後遺症で現在2割以上の筋力が付けられない状態になり、力を入れると激痛が走るため日常生活にも支障をきたす状況になっている。
 叫女はプロレスラーとして本格的に復帰を目指すために、クラウドファンディングで支援を募り3度めの手術とリハビリに集中することに。この日が長期休業前のラストマッチとなった。

 対戦カードは叫女が希望したジャングル叫女&松本浩代&優宇vs山下りな&高橋奈七永&水波綾となったが、試合前にスターダム時代の先輩である元WWEのKAIRI(宝城カイリ)がサプライズ登場し花束贈呈。これを見ていた叫女以外の選手もリング上で泣いてしまい、試合前から涙に包まれた状態に。
 打ち消すように水波と奈七永は叫女にエルボーやビンタを叩き込んでいくが、松本と優宇がサポートに入り叫女が逆襲のポーズを決めるとKAIRIもリングに上がり撮影タイムに。しかしKAIRIは叫女の胸に気合を入れるチョップを打ち込む場面も。
 叫女は膝の痛みがないかのように対角線を走り込んでの串刺しラリアットやジャングルバスター(=キン肉バスター)で攻めていくが、最後は水波のHOT LIMIT、奈七永のナナラッカ、山下が「今日からライバルだ!」と叫んでのスプラッシュマウンテンと怒涛の連撃で叫女から3カウントを奪った。


 試合を終えた叫女は自らの足で立ち上がると「私の憧れの人たちはほんとに、強かったです。なんかほんと、まず復帰ができると思ってなかったし、こうやって自分を迎え入れてくれるリングがあると思ってなかったから、ほんとにプロレス人生で今日が一番幸せな瞬間でした。必ず、膝と、心をちゃんと治して、またリングに戻ってきます。ずっと、帰る場所がないと思ってました。ここが私のマイホームです」と泣きながら応援してくれたファンへメッセージを送る。

 そして「こっからすごい長い戦いが私自身も待ってると思うんで、今日の試合は泣きそうな時、もう逃げ出さないっていう覚悟を、その勇気をもらえる試合でした。皆に囲まれた時に、こんなに幸せなレスラーっているかなと思って。私ほんと、世界で一番幸せなレスラーだなって思います。やっぱり色んな辛いこととか、乗り越えられるかなって不安になる時もあるんですけど、今日のこの高揚感を忘れずに、これからの人生しっかり歩んでいきたいと思います。プロレスの力を信じて、必ず戻ってくる日があると思ってます。それまで、待っていてくれたらなと思います」と、手術とリハビリに向かう覚悟を語った。

 今後叫女は東京を離れ、新たな病院での通院とリハビリを行うこととなる。親友・木村花さんの死を乗り越えレスラーとして復帰した叫女が、3度めの手術に成功し再度リングに戻って来る日が待ち望まれる。

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