「俺がインディープロレスを統一する!」苦節19年でシングル王者となったツトム・オースギが大嫌いな阿部史典を破って初防衛!

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 25日、東京都・新木場1stRINGにて、TTTプロレスリング『CREATION 2』が開催され、ツトム・オースギが阿部史典を破ってTTT認定インディー統一無差別級王座の初防衛に成功した。

 TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、故・ターザン後藤さんに薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が2020年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体であり、PWC、FMW、IWA JAPANなどの流れを汲むベテラン選手たちが数多く参戦中。90年代インディープロレスの“おもちゃ箱をひっくり返したようなプロレス”の魂を令和の世に伝え続けている団体だ。

 旗揚げ直後にコロナ禍を迎え、オマージュ元のFFFのごとく早々に“無かったこと”になることを危惧されていたTTTだが、同じくコロナ禍に苦しむ都内の商店会とタッグを組み、町興しのための『商店会プロレス』を各地で実施。街ゆく人々にプロレスの魅力を伝えていく草の根運動で堅実に足元を固めていったことで順調に客足を伸ばしていき、2023年1月に無事3周年を迎えた。

 昨年末にはTTTの絶対的エースとして君臨していたTORUが電撃退団したことで団体の至宝・TTT認定インディー統一無差別級王座が空位となり、今年1月には新王者決定トーナメントを制したTTTのホープ・瀧澤晃頼が王座を戴冠。
 瀧澤は自ら憧れの選手であったツトム・オースギを初防衛戦の相手に指名するが、今年2月にはオースギが瀧澤を制して王座を奪取。
 その直後にはフリーとなってさらに活躍の場を広げる阿部史典がリングに現れ、「(キャリアの近い瀧澤と防衛戦をやる約束をしてたのに)なんでアンタが勝ってんの?空気読めないわぁ~」と因縁をつけて挑戦を表明。インディー統一王座戦線は混迷のさなかにある。

 オースギは、闘龍門の同期であるバナナ千賀とのタッグ“Speed of Sounds(SOS)”でインディー界のタッグ戦線を荒らし回ってきたタッグの名手だが、シングル王座戴冠は意外にもこれが初めて。新木場界隈に巣食うクセの強い強豪たちを相手にどのような防衛ロードを歩んでいくのかに注目が集まっていた。

 試合は互いの基礎力を確かめ合うかのようなじっくりとしたグラウンドレスリングに始まり、足関節の取り合いの中でオースギがミラニートコレクションa.t.時代から使っていたパラダイスロックを決める。阿部もお返しとばかりに場外で掟破りのパラダイスロックを決めてリングアウト勝ちを確信して大喜びも、王座規定ではリングアウト裁定の場合は王者の防衛であることを聞かされて慌ててリングに戻すというコミカルな一面もあった。


 しかし、これ以降の阿部は普段の明るいプロレスではなく、本来持つバトラーツ譲りのバチバチスタイルのプロレスを展開し、鋭いキックや巧みな関節技でオースギを追い込んでいく。オースギもプランチャや雪崩式フランケンシュタイナーといった闘龍門仕込みの軽業で翻弄していくが、阿部はハードヒットや全日本プロレスで親交が深かった故・青木篤志さんの技であるアサルト・ポイント、オブジェクトまで繰り出すなど本気で勝ちを狙いに行く姿勢を見せる。

 阿部は怒涛の張り手連打でKOを狙っていくが、オースギがカウンターの掌底を顔面にクリーンヒットさせてランニングニーで追撃。粘りに粘る阿部のお卍固めを振り払ってツキノイシ(※高角度DDT)で突き刺して3カウントを奪った。

 初防衛に成功したオースギは、「よく会場一緒になるんですけど、ホントに阿部のこと嫌いだったんで。なんで俺がアイツのこと嫌いかって言うと、すぐ試合の中でふざけるから。でも今日はすごい真っ直ぐ向かってくる姿勢がメチャクチャぶっ刺さって、メチャクチャ強かった」と阿部のコミカルとシリアスが入り混じったスタイルに複雑な思いを述べつつも再評価。
 そして、「無事このベルトを守れたので、これからもTTTだけじゃなくインディーを統一するために色んな色を持ってる奴と闘っていきたいと思います。何度でも言ってやる。俺、ツトム・オースギがインディーを統一するぞ!」と野望を叫んだ。

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