竹下幸之介が高木三四郎を破り“オヤジ超え”果たすも、条件付き再戦を熱望! 佐々木大輔が7・23両国で新日本エル・デスペラードと一騎打ち
DDTプロレスが3月21日、東京・後楽園ホールで旗揚げ26周年記念興行『Judgement2023〜後楽園史上最長5時間スペシャル〜』を開催。竹下幸之介が高木三四郎との初シングル戦で勝利し、“オヤジ超え”を果たしたが、条件付きで再戦を熱望した。
試合前、ビジョンで高木のインタビューが流され、DDT25周年は東京ドーム大会を行い、25周年を区切りに現役を退く覚悟を決めていて、引退試合は竹下と対戦したい思いがあったことを吐露した。
鬼気迫る表情の高木はゴングと同時にラリアットを放ち猛攻。竹下とのエルボーのラリーでも一歩も引かず。高木はSTF、裏STF、スタナーと攻め立てるも、竹下は雪崩式ブレーンバスターで反撃。高木も雪崩式ブレーンバスターで返す。竹下はエプロンからブレーンバスターで、高木が設置していた場外のテーブルにたたきつけた。竹下はダイビング・ボディプレス、ブルーサンダー、サポーターを外してエルボーを叩き込む。それでも高木はスタナー8連発。9発目をかわした竹下は持ち上げてジャーマンもカウントは2。さらにザーヒー連発。ここでさまざまな思いが交錯したのか竹下の目には涙が…。それでも3発目のザーヒーを見舞った。すぐに起き上がった高木はスタナーで返すも、ダメージが大きく両者ダウン。竹下は立ち上がったが、高木は立ち上がれずKO負け。
竹下は「高木さん、奇跡でも起こりえない限り、絶対にあり得ないことを言います。僕はなんとしても、AEWでシングルのチャンピオンになります。その代わり、引退する前にもう1度だけ、KO-D無差別級王者になる高木三四郎を僕たちに見せてください。お互いにその約束を果たせたとき、このリングでもう1度戦いましょう。僕たちの約束です」とマイク。
握手を交わしてバックステージに戻った高木は「本気でリング上でやめようと思ったのに、介錯されると思ったけど、終わった瞬間悔しい気持ちが生まれちゃった。それで竹下にあんなこと言われたら…。辞めないまでも、第一線、第二線、第三線、第四線に退いて、だらっとやればいいかなと思ったけど、どこまで俺を働かせるんだ。悔しいからアイツに勝ちたいじゃん。もう1回、KO-D狙いにいくよ。いつになるか分からないけど。オマエも米国でチャンピオンになれよ。テッペン獲れよ。約束しろ」とコメント。
竹下は「高木さんは今日で引退というのも考えてたみたいですけど、引退させませんよ。勝ったのは僕ですけど、恩を返し切ったとは思ってないので。僕がDDTに所属を残したまま、AEWのシングルのベルトを巻くという。そこまでして、本当に恩返しできるって思ったので。僕がDDTに入ろうと思ったときのチャンピオンは高木三四郎だった。いろんな選択肢があったけど、何でDDTを選んだのか。そこに高木三四郎がいたからなんです。だからもう1回だけ、高木三四郎がKO-D無差別級王者に、あのベルトを巻く高木三四郎が見れたら本望です」と思いの丈を明かした。
また、左目の故障から復帰した佐々木大輔はMJポー、KANONと組み、クリス・ブルックス、ドリュー・パーカー、新納刃組と対戦。佐々木はミスティカ式クロス・フェースロックで新納からギブアップを奪った。試合後、佐々木は「失踪して、ただ休んでただけじゃねぇ。休んでる間に一発決めてきてやった」として、因縁深きエル・デスペラード(新日本プロレス)と7月23日、東京・両国国技館で一騎打ちに臨むことを発表。「デスペラード、このDDTのリングでテメエをぶちのめしてやる」とマイク。
なお、カワウソの妖精で秋葉原観光推進協会の公式キャラクターのちぃたん☆が5月3日の横浜武道館でプロレスデビューすることが決定。あいさつのため、リングに上がるとなぜかクリス・ブルックスが襲撃し、ちぃたん☆も応戦して遺恨ができた。