【試合詳細】3・18 アイスリボン道場マッチ 星いぶき&咲蘭 vs 柳川澄樺&神姫楽ミサ 朝陽 vs 石川奈青 弓李&松下楓歩 vs トトロさつき&YuuRI 谷もも vs 鈴木ユラ vs 海乃月
『アイスリボン1266』
日程:2023年3月18日(土)
開始:14:00
会場:埼玉県・アイスリボン道場
観衆:48人
▼トライアングルリボン15分1本勝負
○谷もも(PURE-J)
9分32秒 二人まとめてオクラホマロール
●鈴木ユラ(AlmaLibre)/●海乃月
▼タッグマッチ15分1本勝負
弓李/●松下楓歩
8分44秒 ラリアット→片エビ固め
○トトロさつき/YuuRI(ガンバレ☆プロレス)
▼シングルマッチ10分1本勝負
△朝陽
時間切れ引き分け
△石川奈青
▼タッグマッチ20分1本勝負
星いぶき/●咲蘭
15分49秒 ミサロック
柳川澄樺(JTO)/○神姫楽ミサ(JTO)
勝利のコスチュームを賭けた咲蘭のタッグマッチは、神姫楽にミサロックで3カウントを奪われ敗北!3月いっぱいでアイスリボンを離れる朝陽と石川は涙で試合開始も引き分けに
前説
試合前、前説の時間が設けられ、16日に会見を開いた朝陽と石川が揃ってリングに上がった。「4月1日からアクトレスガールズさんに仮移籍という形でお世話になることになりました。その期間は3ヵ月から6ヵ月となっております。その中で自分がアイスリボンに戻るかどうか、アクトレスさんにそのまま移籍するかを考える期間でもあるので、密度高くやっていきたいと思っています。
その期間の間はアイスリボン含め他団体への参戦はありません。アクトレスが主戦場となります。」(朝陽)「私は3月いっぱいを持ってアイスリボンを退団させていただくことになりました。今後は本当に未定で決まってはいないんですけど、今日、明日の後楽園ホール、来週の道場マッチと残り3回ですけど、一つ一つ大切にハッピーに頑張りたいと思います。」(石川)と語り、第3試合でのシングル戦に関しては「今日は勝ち負けではないと思っています。やりたいことをやり切ろう!」(朝陽)「お互いアイスリボンでデビューして、アイスリボンで教わったことを試合で出し合ってハッピーにできたらいいなと思っています。」と語った。
第1試合
シングルマッチがドローに終わった海乃とユラが遺恨の発端となったトライアングル戦で再び対戦した。3人での力比べからバックの取り合いとなり、最後にバックに回ったユラが2人を担ぎ上げようとするが、これは2人がこらえ、逆にユラを2人でコーナーに振ると、海乃、谷が続けて串刺しニーを叩き込む。さらにコーナーにユラを振るが、今度はユラがカウンターのタックルで2人を吹っ飛ばすと、谷の上に海乃をボディスラムで叩きつける。海乃をエプロン際に引きずっていったユラは谷にももざんまいをリクエスト。谷がももざんまいを決めようとするが、谷のバックに回ったユラが谷を丸め込む。カウント2で返した谷は海乃と2人でユラを交互に首投げで叩きつける。
さらにユラを谷がレッグロックに決め、海乃がキャメルクラッチで合体攻撃。ロックを外した谷がロープに飛んでの蹴りをユラに叩き込み、さらに2人でユラをロープ際に引き込みサンドイッチで顔面を踏みつける。さらに海乃がはりつけドロップキック、谷がはりつけニーを決めるが、谷が距離を取ったところに海乃がクロスボディを仕掛けカバー。カウント2でユラがカットし、今度は谷とユラが共闘。海乃に串刺しニーを連続で決め、2人で海乃にももざんまい。海乃を場外に落とし、谷vsユラに。ユラがボディスラムからサッカーボールキックを決め、PKを狙うがロープに飛んだところで、海乃が場外からユラの足を引っ張り倒す。リングに戻った海乃は谷にドロップキックを連発しカバーもカウントは2。谷をロープ際に引き込んだ海乃はベルトで谷をロープにくくりつけてのはりつけドロップキックをヒット。さらにベルトでのチョーク攻撃を仕掛ける。
谷にフィッシャーマンズ・スープレックスを仕掛けようとする海乃だが、これをこらえた谷が海乃をフィッシャーマンズ・スープレックスで決めてカバーもユラがカット。海乃を場外に落としたユラは谷に串刺しエルボー、串刺しニーを決め、サッカーボールキックからのPKでカバーもカウント2。すぐに脇固めに入ったユラ。さらに谷の腕をロープにからめての低空ドロップキック。エプロンに逃れた谷はエプロン越しにスリーパーを決め、そのままリングに戻ってのおんぶスリーパー。これをしのいだユラはブレーンバスターを決めるが、そこに海乃が入り、倒れた谷をカバー。ユラが海乃を蹴散らし、再度、谷をブレーンバスターで投げるが、またも海乃が谷をカバー。怒ったユラが海乃に張り手。海乃とユラがエルボー合戦。ユラのブレーンバスターをこらえた海乃が首固めで丸め込むもカウント2。続けてスモールパッケージもカウント2。海乃がユラのバックに回って反転する形での丸め込みを決めるもカウント2。続けて海乃がカサドーラを狙うがユラがこらえる。バックに回った海乃だが、そこに谷が入り、2人まとめてオクラホマロールで丸め込み、カウント3を奪った。
第2試合
弓李が楓歩との2度目のタッグを結成し、1月14日『1254』大会以来の道場マッチ参戦。一方、翌日に後楽園ホール大会でのICE×∞戦を控えたトトロは気合十分。YuuRIとの『トトキューレ』で試合に臨み、自ら先発に出た。弓李が先発に出るとトトロは笑顔で「弓李さん、おかえりなさい!」と両手を広げる。思わずトトロに飛びついた弓李だが、トトロはそのままバックブリーカーで絞め上げる。
楓歩がカットに入り、トトロを2人でロープに振るがトトロは弓李にもう一度抱き着こうとする。サイドから楓歩がドロップキックを決め、さらに弓李がドロップキックを決め楓歩に交代。楓歩もドロップキックをヒット。代わったYuuRIが楓歩をコーナーに振っての串刺しエルボーからネックブリーカードロップ。カバーに入るもカウントは2。ブレーンバスターをこらえた楓歩だが、YuuRIのサッカーボールキック連打を浴び、さらにPK。YuuRIがカバーもカウント2。ロープに飛んだYuuRIをスライドキックで倒した楓歩はフェイスロック。ロープに逃れたYuuRIにドロップキックを決めてのカバーもカウント2。
代わった弓李が側転プレスでカバーもカウント2。続けてアームロックからの口塞ぎ、前屈固めとつなぎ、楓歩がYuuRIの背中を押しながら、さらに前屈させる。弓李のフィッシャーマンズ・スープレックスをこらえたYuuRIは延髄ハイキックから低空ドロップキックでカバーもカウント2。さらに浴びせ倒しからカバーもカウント2。代わったトトロが串刺しボディアタックも、これを弓李がかわし、楓歩が串刺しエルボー、弓李がコーナー2段目に乗っての腹ウォッシュ。さらにヘアーからカバーもカウント2。代わった楓歩がドロップキック、串刺しエルボー、コーナー2段目からのミサイルキックを決めカバーもカウント2。トトロがボディスラムを決めYuuRIをおんぶしてのプレスからエルボー。抱え上げようとするが楓歩がこらえて丸め込むがカウント2。ロープに飛んだ楓歩にかぶさる形でトトロがラリアット。さらにYuuRIが619を決め、トトロがボディプレスでカバーもカウント2。YuuRIがミサイルキック、トトロがカミカゼでカバーもカウント2。トトロが楓歩の腰にボディプレス。抱え上げるも楓歩が後方回転のエビ固めでカバーもカウント2。弓李がコードブレイカー。楓歩が丸め込みもカウント2でキックアウトしたトトロが飛び込みラリアット2連発を決め、楓歩からカウント3を奪った。
第3試合
3月いっぱいでアイスリボンを離れる朝陽と石川による2年半ぶり5度目のシングル戦。入場からに涙ぐんでいた石川は朝陽と握手をかわすとしばらく顔を上げることができず、コーナーに戻っても涙が止まらず、試合に臨むことに。
リストの取り合いからバックの取り合い、ヘッドロックの決め合いから朝陽がドロップキックの先制打。石川も同じドロップキックを決め返しカバーもカウント2。石川がボディスラムを決めれば、朝陽もボディスラムで返し、エルボー合戦。バックに回った石川だが、こらえた朝陽がフェイスクラッシャー。石川のコーナーへの飛び込みをかわした朝陽だが、石川は朝陽の動きを読んで倒すと側転プレスでカバーもカウント2。
コーナーに振られた朝陽がエプロンに逃れ、さらに石川の飛び込みをかわしてリングインも、再び朝陽の動きを読んだ石川が朝陽を倒してのカバーもブリッジで逃れた朝陽がダイビングヒップドロップを狙うもキャッチした石川はパワーボムの形で叩きつける。再びエルボー合戦。石川がカウンターのクロスボディでカバーもカウント2。朝陽がカウンターのダイビングヒップアタックもカウント2。朝陽がアームブリーカーへ。ロープに逃れた石川に619を決めカバーもカウント2。コーナーに上がった朝陽を石川が追いつきデッドリードライブ。
今度は石川がコーナーにあがるも朝陽が追いつきデッドリードライブからキャトルミューティレーション、低空ドロップキック。乙女の逆襲を狙った石川だが、これをかわした朝陽が丸め込むもカウント2。石川がタチアガールを狙うも切り返した朝陽がちゃんまるボーイもカウント2。石川が切り返しからのタチアガールもカウント2。石川がバックに回るもこらえた朝陽が前方回転のエビ固めもカウント2。朝陽がハンマーからのダブルリストアームサルトを狙うもこらえた石川がバックドロップ。さらにリバースタイガードライバーもカウント2。石川が肩口に抱え上げて変形ブロックバスターも、すぐに起き上がった朝陽がダブルリストアームサルト。ホールドできず2人がダウン。起き上がった石川がファイヤーマンズキャリーもこらえた朝陽がエビ固めもカウント2。朝陽がネックブリーカードロップ、ミサイルキックからカバーもカウント2。石川が乙女の逆襲でカバーに入ったところで10分時間切れに。
試合後はリング中央で朝陽が笑顔で石川に語り掛け、2人で抱き合うと、揃って手を挙げ、2人で花道を引き揚げていった。
第4試合
先週の道場マッチではいぶきとのタッグで自らフォール勝ちを飾ったものの、自分の力で勝ち取ったフォールではないとする咲蘭は、いぶきからのコスチュームのプレゼントを辞し、改めて自分の力でフォール勝ちしたときに受け取りたいとした。その咲蘭の前に立ちはだかったのは柳川と神姫楽のJTOタッグ『1111』。リボンタッグを狙う『1111』はゴングと同時に咲蘭を場外に落とすと、いぶきを2人でロープに振ってのクローズライン、さらにダブルのハイアングルキックで吹っ飛ばし、いぶきを踏み詰めてベルトポーズを決める。
試合はいぶきvs神姫楽となり、神姫楽がいぶきをロープに振るも、いぶきはカウンターのタックルで神姫楽を吹っ飛ばし、咲蘭に交代。神姫楽がボディスラム、さらにストンピング、コーナーに詰めての踏みつけから再度のボディスラムからサーフボード。柳川が入り、鎌固めを狙うが前転した柳川のかかとが神姫楽の顔面に直撃するハプニング。ダメージを受けた神姫楽が平謝りの柳川に交代。
柳川が咲蘭の腰にダブルニー。さらにはりつけジャンピングニーからカバーもカウント2。代わった神姫楽が一本背負いを連発し、ボディシザースへ。後方に神姫楽を潰して咲蘭がカバーもカウント2。咲蘭がドロップキックも神姫楽がかわし自爆させるとボディスラム3連発からカバーもカウント2。柳川に交代。柳川が首投げからグラウンドで攻め込む。なかなか反撃に出られない咲蘭に「お前、コスチュームほしいんだろ!」と挑発する柳川。必死に起き上がった咲蘭はエルボーに出る。さらに柳川の足を踏みつけての低空ドロップキックでカバーに入るもカウントは2。
代わったいぶきがタックル。神姫楽が入り、いぶきにトーキック。さらに柳川とクローズラインを狙うが、かわしたいぶきは2人を同士討ちにし、2人まとめてネックブリーカードロップで倒す。さらに2人に同時ドロップキックをヒットさせる。柳川も片足ドロップキックで反撃し、エルボーを打ち込む。いぶきも逆水平チョップで応戦。痛みにこらえながらエルボーで反撃する柳川。打ち合いから柳川がバッククラッカー。さらにいぶきをコーナーに振って神姫楽が串刺しラリアット、柳川が串刺しジャンピングニー。続けて柳川がいぶきを抑え、神姫楽がタックルで吹っ飛ばす。柳川がネックブリーカーでカバーもカウント2。柳川がサーフボード、変形前屈固め。
柳川がロープに飛ぶも、咲蘭が入り、柳川にカウンターのニー。いぶきがライトニングスパイラルでカバーもカウント2。いぶきのダブルチョップをかわした柳川が蹴りを狙うが、かわしたいぶきがコードブレイカーでカバーもカウント2。反転した柳川がカバーもカウント2。柳川がコンテンポラリーキック、いぶきがトラースキック。代わった咲蘭が代わった神姫楽にドロップキック3連発。ボディスラムを神姫楽がこらえると、咲蘭が足を踏みつけてのドロップキックでカバーもカウント2。咲蘭が馬乗りエルボー連打からダイビングフットスタンプでカバーもカウント2。
咲蘭が神姫楽のラリアットをかわしてのおんぶスリーパー。逃れた神姫楽が咲蘭をコーナーに振るも、咲蘭は高角度エビ固めで切り返しカバーもカウント2。咲蘭のクロスボディは神姫楽がキャッチするも、咲蘭が丸め込みで切り返しカバーもカウント2。コーナーに上がった咲蘭だが、柳川が抑え、神姫楽がデッドリードライブ。さらに柳川とのダブルブレーンバスター。柳川がダブルニー、神姫楽がセントーンでカバーもカウント2。ここでいぶきがダブル攻撃でリングインも「邪魔するな!」と咲蘭がいぶきを場外に落とす。気迫むき出しで神姫楽にエルボー連打を仕掛けるが、これを受けて立った神姫楽がエルボーで反撃し、エルボー合戦。神姫楽がラリアット。咲蘭が切り返しの丸め込みもカウント2。神姫楽がミサロールもカウント2。神姫楽がラリアットでカバーもカウント2。神姫楽がラリアットから逆エビ固めへ。さらにミサロックにつなぎ必死の粘りをみせた咲蘭からギブアップを奪った。
〈試合後のリング上〉
神姫楽「咲蘭!おめえ、悔しくねえのかよ!なんで毎回、泣いてんだよ!強い気持ちがあっての涙だったらいいよ。どういう涙なんだよ!」
咲蘭「悔しい気持ちの涙だよ!」
いぶき「悔しい?自分の方が悔しいよ。今日、咲蘭に期待してたのに。前回、咲蘭が自分で勝つって言ったのに、すごいそれが悔しいよ。自分だって咲蘭の歳のとき、悔しい思いをたくさんして、泣いて勝てなくて、すごい悔しい思いをした。だから咲蘭の気持ちは誰よりもわかっていると思っている。強くなりたい?アイスリボンでトップに立ちたいと思ってる?どうなの、咲蘭?」
咲蘭「トップに立ちたいと思っています。」
いぶき「そんな小さい声でなれると思う?やる気みせないとだめでしょ、そこは。泣いちゃだめ。泣いても許してくれないよ、この世界。泣いてハッピーじゃないよ、咲蘭。どうしたらハッピーになれるの?言ってよ。(答えることができずに泣きじゃくる咲蘭を見て)強くなりたいの?」
咲蘭「なりたいです。」
いぶき「本当に?」
咲蘭「はい。」
いぶき「うーん…わかった、OK、そうしよう。じゃあ、強くなりたいんだったら5番勝負しよう!どうですか、お客さん!(客席からの拍手を聞いて)お客さんが拍手してくれているってことは咲蘭に期待してくれているってことだと思うよ、咲蘭。」
咲蘭「はい。」
いぶき「どう?引き受ける、5番勝負?」
咲蘭「はい。やります!」
いぶき「OK!じゃあ、5番勝負やりましょう!変わるといいですね、咲蘭が。お客さん、応援よろしくお願いします!」
咲蘭の5番勝負が決まり、最後は勝利した『1111』が「プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で大会を締めた。