【試合詳細】2・26 スターダム神戸国際展示場大会 ちゃんよたvs飯田沙耶 ジュリア&舞華&ひめかvs世羅りさ&鈴季すず&柊くるみ
『STARDOM in SHOWCASE vol.4』
日程:2023年2月26日(日)
開始:17:00
会場:兵庫県・神戸国際展示場2号館
観衆:702人
▼筋肉三番勝負 女子プロレス日本筋肉No.1決定戦 時間無制限3本勝負
<1本目 アームレスリング>
[STRAS]●飯田沙耶
1-2
○ちゃんよた(PPP)
<2本目 プロレス>
[STARS]○飯田沙耶
5分13秒 飯田橋
●ちゃんよた(PPP)
<3本目 ポージング>
[STARS]●飯田沙耶
判定
○ちゃんよた(PPP)
※ちゃんよたが2対1で勝利
▼関西式エニウェアフォールマッチ 時間無制限1本勝負
[Queens Quest]○AZM
16分32秒 ダイビング・ダブルフットスタンプ→エビ固め
[STARS]•羽南
※あと二人は夏すみれ(フリー)、花園桃花(フリー)
▼どうなるコズエン!?キャプテンフォールマッチ 時間無制限
○【C】中野たむ/なつぽい/SAKI(フリー)
13分14秒 バイオレット・スクリュー・ドライバー→片エビ固め
•【C】月山和香/白川未奈/マライア・メイ
▼マシン軍団vs 死神軍団 6人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
[死神軍団]○死神A/死神B/死神C
11分56秒 リバーススプラッシュ→片エビ固め
[マシン軍団]スーパー・ストロング・スターダム・マシン/スーパー・ストロング・ジャイアント・マシン/•スーパー・ストロング・ビッグマシン
▼ひめかラストin SHOWCASE~ハードコアマッチ~ 時間無制限1本勝負
[DDM]ジュリア/舞華/ひめか
12分32秒 ノーコンテスト
[PROMINENCE]世羅りさ(フリー)/鈴季すず(フリー)/柊くるみ(フリー)
▼UWFルールマッチ 時間無制限
[God's Eye]○朱里【1D0E】
9分23秒 ハイキックでダウン→5ロストポイント
[大江戸隊]●鹿島沙希【2D3E】
▼スターダム12周年記念 高級神戸牛争奪 3WAYイリミネーションマッチ 時間無制限
[STARS]岩谷麻優/○葉月/コグマ
13分56秒 フランケンシュタイナー
[Queens Quest]林下詩美/•上谷沙弥/天咲光由
※もう1チームは[大江戸隊]刀羅ナツコ/スターライト・キッド/渡辺桃
鹿島が朱里にUWFルールで挑むも衝撃の失神決着!引退を控えるひめかがプロミネンスと最後のハードコアマッチ!ちゃんよたが飯田に勝利し女子プロレス日本筋肉No.1へ!
オープニング
STARDOM in SHOWCASE恒例となったDJ Pretty Dragon×DJ MOMOMIがSTARDOM REMIXで会場を盛り上げた。
第1試合
今年1月のベルサール高田馬場大会のバックステージで、スターダム内のマッスルコンテストで優勝した飯田沙耶にちゃんよたが「女子プロ界最強の筋肉はこの私です。マッスルゲート(ゴールドジム主催のコンテスト)優勝しました」と筋肉アピールを行い、飯田も「あっしの筋肉が一番です」と応じた事からNo.1の筋肉を決めるために組まれたこの試合。
決着戦は腕相撲、プロレスそしてポージングで争われ先に2本取ったほうが勝利するルール。まずリング中央に国際規格の台が組み立てられ腕相撲が開始となった。ちゃんよたが2-1で一本。
次に時間無制限1本勝負で行われたプロレスの試合は、力のこもった打ち合い合戦となりちゃんよたがラリアットで飯田を打ち据えボディースラムの態勢をとったが、堪えた飯田が逆に投げる。飯田の逆水平にちゃんよたラリアット。飯田のラリアットをちゃんよたがボディースラムで強制終了、勢いをつけて飯田をコーナーに押し込み串刺しスピアー、さらに担ぎ上げアルゼンチンの態勢からバックフリップ。返した飯田がちゃんよたを担ぎ上げて叩きつける。
丁々発止の激しい肉弾戦、飯田の嵐のようなラリアットをしのいでちゃんよたもラリアットの応酬。壮絶な形相で睨みあう両雄。ちゃんよたのゴツリという鈍い頭突き音が響き渡る。ちゃんよたのコーナートップからのダイブをよく見てかわした飯田がちゃんよたをがっちりと捉え、飯田橋で固めて3カウント。
イーブンで迎えた最終のポージングはまず双方順番に10秒ずつポージングを披露したあと今度は並んで20秒。観客の拍手で決定するかに思われたが最終ジャッジはロッシー小川にゆだねられ、ちゃんよたに軍配。結果2-1で筋肉女子No.1の栄冠はちゃんよたに輝いた。
本気で悔しがり涙を流す飯田。ちゃんよたも涙目で「正直飯田さん身体めちゃくちゃ仕上げてきたので勝てないだろうなって思ったんですけど、今まで筋トレしてきて一番嬉しいかもしれない。プロレスで初めてのベルト、めちゃくちゃ嬉しいです。誰かに取られないように筋トレ頑張ろうと思います。こうやって筋トレを愛する仲間とともに戦えたことが本当に嬉しいです。これからも自分の筋肉を成長させて頑張っていきたいと思います。今までいろいろな方とYoutubeコラボして筋トレを教えてくれたりだとか、応援をもらったりしていたので、少しでも恩返しできたかなと思います」とコメント。
ちゃんよたはBREAKINGDOWN参戦で話題の安保瑠輝也とも対戦経験がある元新日本プロレスの故・北村克哉さんが最期にトレーニングコラボ動画をアップした相手でもあり、筋肉プロレスラーとして負けるわけにはいかない。
だが飯田もこのままおとなしく2番手に甘んじるとは思えず、ロッシーを間に挟んで筋肉女子の因縁の対決はまだまだ尾を引きそうな気配だ。
第2試合
関西勢が実況席のロッシーに襲いかかる。桃花がシャボン玉機銃掃射、羽南がハリセン攻撃、夏が鞭を振りかざす。たまらずステージへ逃げだすロッシーを追撃しながら夏がシャウト「女子プロはなあ、スターダムだけじゃねえんだよ!」ロッシーを牛の腹(エアー遊具)へと押し込もうとする。半身はいって両足をばたつかせるロッシーをAZMが救出。
カオスな場外乱闘へ突入。ようやくリング上で闘いが始まると夏が捕まり串刺し攻撃。逆襲の夏がクロスボディーで3人まとめてぶっ倒す。AZMがドロップキックからエルボー連打も、夏の説教を受け泣き崩れると場内ブーイングの嵐に。詫びをいれようとしゃがみこんだ夏にAZMが張り手食らわせ桃花と合体ドロップキック。AZMが夏をキャメルクラッチで固め、夏の顔面めがけて桃花がシャボン玉を掃射、カットにはいってきた羽南も力を合わせてブレーンバスターでぶん投げる。
夏が乱心、ムチで大暴れ。3人をコーナーに押し込んでブロンコバスターで圧殺、カバーするがAZMと花園がカット。AZMが逃げる花園を追撃。全員会場の外へ出て行ってしまう。てんでに大阪名物の被り物姿で戻ってきて試合再開。桃花のハリセンがレフェリーに誤爆。
AZMが桃花にダイビングフットスタンプを放つが羽南がカット。闘いの場は再び場外へ。AZM、羽南に非情のブレーンバスター。ステージの高い所で夏とAZMが激しく打ちあう。割って入ってきた桃花のクラッカー発射を夏がまともに食らって観衆の視界から消える夏を尻目にAZMがステージ上から豪快なダイビングフットスタンプで羽南に落下、羽南から3カウント奪って勝利した。
第3試合
先制攻撃を仕掛けた月山のエルボーの猛攻を中野が一蹴、場外プランチャからボディースラムの態勢を取って笑みを浮かべて余裕を見せる。その隙を突いた月山が中野を叩きつける。リングに戻っても試合はキャプテン同士の意地のぶつけ合い。感情のままぶつかってくる月山に中野がドロップキックを突き刺す。SAKIが変型ジャイアントスイング、なつぽいが串刺しドロップキック、背後からもドロップキック、ボディスラムと畳みかける。月山がカウンターのクロスボディーで反撃。続く白川がネックブリーカー、マライアがミサイルキック。白川が延髄斬りからなつぽいをコーナートップに乗せマライアが雪崩式フランケンシュタイナー、白川容赦なしリバースDDTと畳みかけるがなつぽいがローリングソバットから白川にネックブリーカードロップで中野と交代。
中野が白川と激しく打ちあう。再びキャプテン同士の対決へ。月山が中野にDDTも中野ひるまずエルボー、バックドロップ。コーナーに上がった中野をマライアが妨害、月山が下からエルボー、コーナーに上がって中野にパロ・スペシャル、白川に促されての場外初ブランチャ、中野に極楽ドンを決めるがカウントは2。
チームが分断され月山がローンバトルを強いられる格好となりトリプルのトラースキックを浴びせられるが、中野のバイオレットスクリュードライバーの態勢を読んで切り返しオースイスープレックス。返した中野がバイオレットシューティングからリング中央で滞空式バイオレットスクリュードライバーで月山をマットに突き刺し3カウント。
試合終わり、月山を見据えながらマイクを手にした中野が情念をほとばしらせる
中野「月山、アンタはさあ、なんのために闘ってるの? なんで勝ちたいの?」
月山「(涙声)私は、コズミックエンジェルズで勝ちたいから闘ってます!」
中野「コズエンで勝って、コズエンに残ってそのあとは、なんのために闘うの?」
月山「最初は、自分のために勝ちたかった。自分が頑張ってきたことがムダじゃなかったって思いたくて闘ってきた。でも、こうやって会場のみんなが応援してくれるようになって、コズエンのみんなが休みの日にセコンドに来てくれて一生懸命応援してくれて、私はみんなの笑顔が見たくて闘ってきた。でも、ホントはコズエンのこと悪口言ってきたしょうもないヤツは見返したくて! 人の悪口言うってことがどういうことだかわからせてやりたくて、こんな痛い思いしてもずっと這い上がってきたんだよ!」
中野「ありがとう。アナタに足りなかったの、それだよ。アナタが自分の中の汚い感情、欲望、嫉妬、闘う理由、すべてをさらけ出す覚悟があるのか。コズエン脱退の約束の3・25、たむはアナタのパートナーとして高橋奈七永から絶対に勝たせる! 高橋奈七永! おい、見てるかよ! だから、アンタも最高のパートナー連れてこいよ。わかったな!」
第4試合
正体はおろかどれが死神ABCなのかも判別がつかない闇鍋状態の試合。死神がビッグマシンのマスクに手を懸けると数珠繋ぎに。死神がスターダムマシンを踏みつけカバーもカウント2。スターダムマシンが青コーナーでしばし捕まるが決死のショルダータックルで死神を吹っ飛ばし、ジャイアントと交代するが直後勢い余って場外に転落。死神のセントーンをジャイアントが返してG馬場さながらに逆水平の乱れ打ち。ジャイアントとビッグがダブルのブレーンバスターを狙うが敵も加勢にはいってきて膠着状態に。死神とビッグマシンがぶつかり合う。ビッグマシンが死神にセントーンを発動。マシン軍エルボー攻撃、3方向に散ってコーナーに。死神が妨害、トリオ・ザ・アルゼンチンバックブリーカー。死神がビッグマシンにパイルドライバーの態勢を取るとジャイアントがカットにはいるが場外へ追いやられてしまう。挟み撃ち攻撃をかわしたビッグマシンが死神を捕まえ、ジャイアントと合体、スターダムマシンもはいってブレーンバスターでぶん投げる。スターダムマシンがダイビングヘッドバット。ビッグマシンに照準定めた死神がキャノンボール。ジャイアントがカットにはいるが分断され最後は死神が豪快にビッグマシンをリバーススプラッシュで沈めて3カウント奪取。
第5試合
引退を控えたひめかの願いにより実現した豪華DDM総出演で行われたハードコアマッチ。
言い出しっぺのひめかが先陣切って4年前の初ハードコアマッチの相手であった世羅と対峙、激しいパイプ椅子合戦を展開した。
パイプ椅子を吹っ飛ばすと今度は凶器を竹刀に持ち替え再び打ち合う。世羅はイスを重ねてひめかを抱えブレーンバスターで叩きつける。のたうつひめかを鈴季がイスの硬い所で打ち据える。鈴季はリング中央に椅子をセット、ひめかを横たえる。くるみが鈴季をひめかの上にボディースラムで投下。痛がりながらもひめかが鈴季に渾身のバックフリップ。
ここでDDMがそれぞれ箱いっぱいのクリスタルストーンをたずさえ頭から被る。両軍入り乱れブレーンバスターの態勢に。投げ勝ったのはDDM。ひめかが鈴季をコーナーへ押し込み串刺しボディーアタック、ショルダータックル。ジュリアが鈴季へ椅子を渡してドロップキック。ジュリアが鈴季にファルコンアロー。イスを用意するが逆に鈴季が用意した特製のフォークが刺さった椅子にジュリアの尻を串刺し。尻をおさえつつジュリアが鈴季へドロップキック。鈴季のジャーマンにジュリアもジャーマンで返す。ヘッドバット合戦も譲らず両雄ダウン。
舞華とくるみの肉弾戦。舞華がくるみに巨大ハリセン攻撃。ブレーンバスターも舞華が投げ勝つがくるみがサイドスラムから金網を舞華に被せてコーナートップへ上がる。起き上がった舞華がくるみを雪崩式ブレーンバスターで飛ばすが世羅が竹刀で脳天唐竹割りで流れを断ち切り鈴季、くるみが串刺しトレイン攻撃で追従。
くるみがダイビングフットスタンプも舞華受け切って返す。くるみが舞華にひとでなしドライバー。ひめかがカット。ここでセコンドの桜井がジュリアと手を取り合ってコーナートップからダイビングエルボー。世羅が竹刀でカットにはいるとテクラも介入、鈴季にダイビングボディーアタック。両チーム世羅の竹刀を掴みあって綱引き状態からもはやカオスな収拾つかない乱闘に発展しノーコンテスト、痛み分けに終わった。
試合後ひめかがマイクを取り世羅に語りかけた。
ひめか「引退発表した時に、やりたいことのひとつでプロミネンスとハードコア・・・受けてくれてありがとう。DDM総出のハードコアどうだった?楽しかったよな!どう?あの頃より成長してたよなあ」
世羅「あの頃も、椅子から始まったのすっげえ覚えてるよ。まさか負けると思ってなかったんで成長したんじゃないの?」
ひめか「その言葉が聞きたくて。安心して引退出来そうだよ。まあもうお前らとは会うことはないけどな。バイバイ!」
未完の大器ひめかの引退試合は4月23日横浜アリーナで、また5月14日の東京・後楽園ホール大会で引退セレモニーが行われることが決まった。
第6試合
「お願いします!」と手を差し出す鹿島に朱里もひと呼吸置いて「お願いします」と野太い声で応えて試合開始。
先制は鹿島。蹴りをかわして蹴りにきた朱里の腕を取って極めるもこれを切ってスタンディング。鹿島は仰向けの態勢で寝技に誘う。朱里は回転しながら腕を取りにいくが鹿島が切ってエスケープ。いったんスタンドの態勢に戻るが今度は朱里が寝技に引き込みマウント。鹿島がガードすると背面に回ってスリーパーの態勢から横四方固めに移ろうかというところで鹿島逃れる。
鹿島のロー蹴りに朱里がインローを返すと鹿島が笑みを浮かべながらミドルで応酬。朱里を投げて座らせ背面にサッカーボールキック。鹿島も座って蹴りを誘うが、鹿島すかさず朱里の足を捉えてアンクルホールド。辛くも切った朱里がフロントネックチャンスリー、サッカーボールキック、さらに鹿島を担いでストマックブロックで鹿島のレバーを痛めつけると鹿島たまらずダウン。
カウント9で立った鹿島に朱里がロープを背負わせ膝を入れサッカーボールキック再び。鹿島がミドルで決死の猛攻、朱里をコーナーへ追い込むが朱里が張り手から雪崩式で投げ飛ばしストレッチマフラーの状態からスイング。
膝2発からスリーパーの態勢。辛くも逃れた鹿島がグラウンドで変型のコブラツイスト。立った朱里の足を掴んでドラゴンスクリュー。朱里のドロップキックを受け切った鹿島がダブルアームスープレックスで朱里を投げテンプルにハイを刺して朱里がダウン。
立ち上がった朱里と鹿島が打ち合い。朱里がフロントネックチャンスリーからアンドレ。逃れた鹿島を朱里がジャーマンで投げ一閃ブラジリアンハイキックが鹿島のテンプルにグサリと突き刺さり、鹿島が崩れ落ち動かなくなった。
レフェリーが試合を止めリングドクターが鹿島に駆け寄る。朱里も心配そうに鹿島を抱き起したが鹿島は意識が飛んだ状態で立ちあがれず、自力でリングを降りること叶わず。
朱里が一撃必殺格闘家の凄みを見せつけた。
鹿島のダメージが心配だったが大会終了後に本人のSNSで生存確認が取れた。曰く「私は今後、朱里から一生逃げます。ご理解ご協力のほどよろしくお願い致します」
第7試合
STARS屈指の遊び人コグマが先鋒買って出て「きょうの私は牛」と茶目っ気見せるも高級牛のことしか頭にないかの面々には通用せずロープワークから全軍入り乱れ敵も味方もないかの攻防へと発展。場外戦になだれ込みキッドがプランチャ。リングにいち早く戻った大江戸隊がQQをコーナーに押し込んで串刺し。ナツコのキャノンボール炸裂。
天咲がDDTをキッドと桃に見舞う。上谷二段蹴り。コグマが丸めてSTARSが加勢し3カウント、ナツコ退場。
勢いに乗ったSTARSがQQに息の合った顔面ウォッシュ攻撃を浴びせかけ葉月が天咲にセントーン、コグマ、岩谷が追従し天咲をカバー。詩美が助け天咲が岩谷への逆襲のスイングDDT。コグマが天咲にフェースクラッシャー。岩谷がムーンサルトで仕留めにかかるがここでなんとコグマが横入り。ダイビングボディープレスでフォールして天咲が失格。
するとリング下から大江戸隊が詩美と上谷の足を引っぱる。桃とキッドで蒼魔刀。桃のハイキックをコグマが迎撃。桃のチキンウイングフェースロックをコグマ切り返し丸めこもうとするがキッドがカットにはいる。桃がいずこともなくバットを持ち込み葉月に打ちかかるとコグマがドロップキック。ナツコが鉄パイプ持ち出す。コグマが腿のひとでなしドライバーであえなく失格。
岩谷と桃がロープ際で攻防。岩谷ヘッドシザーズ。キッドのカット。詩美がキッドを抱え上げアルゼンチン。決まりかけるがキッドがかわすとサイドバスターで投げる。詩美、キッドがエプロンでわたわたするところへ桃と岩谷が入り乱れ葉月と上谷が蹴りを放ってエプロンの岩谷、詩美、キッド、桃が同時に落下して失格。
宿敵ふたりが残ってワンダー王座戦の前哨戦が開幕。
コーナートップに上がった葉月を上谷が追撃、雪崩式フランケンシュタイナーで投げ。スタークラッシャーでフィニッシュを狙うが、葉月がかわしてエルボー打ち込む。上谷の丸め込みからのバックドロップホールドを葉月が切り返してフランケンシュタイナー、3カウント入って葉月が上谷からフォールを奪い高級神戸牛を獲得した。
ワンダー戦を目前に王者に土をつけた葉月はマイクを手にし大いに吼えた。「上谷、今日は私がおまえからフランケンで3カウント、がっちり獲っちゃいましたぁー!3・4おまえが持ってるその白いベルト、私がしっかりとこの腰に巻いて、新しいチャンピオンロードを進みたいと思います。上谷のチャンピオンロードはもう飽きましたよねえ!」
呆れて立ち去る上谷を尻目に興奮さめやらぬ葉月は観衆に向かって呼びかけた。「3・4白いベルトを獲るのは誰ですかぁ!」葉月コールに気を良くし「この葉月が白いベルトを巻いて新しいワンダーオブスターダムロードを歩んで行きたいと思いまーす!」と高らかに宣言した。
マイクの最中に副賞のハンバーグはほぼ仲間の胃袋に収まり「こういうところから仲間割れって始まるからね!」とおかんむりの葉月だが、大一番を前に肉を掴んだのはパワーチャージにはまたとない。この肉が果たして功を奏すか。
しかして昔から言う。食い物の恨みは怖いと。