【試合詳細】1・8 GLEATエディオンアリーナ大阪大会 【G-REXチャンピオンシップ】石田凱士vsエル・リンダマン Yutani&グリンゴ・ロコ&ハートリー・ジャクソン vs田村ハヤト&チェック島谷&クワイエット・ストーム 井土徹也&本間朋晃vs田中稔&鬼塚一聖

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『GLEAT Ver.5』
日程:2023年1月8日(日)
開始:12:00
会場:エディオンアリーナ大阪・第2競技場
観衆:502人(札止め)

▼G RUMBLE 時間無制限
○石田凱人(フリー)
20分40秒 横入り式エビ固め
●田村ハヤト
※石田がG-REXチャンピオンシップ挑戦権獲得

<退場順>
鬼塚一聖→ハートリー・ジャクソン→グリンゴ・ロコ→渡辺壮馬→井土徹也&田中稔→セプティモ・ドラゴン→Yutani&佐藤恵一→CIMA→ジャック・カートウィール→チェック島谷→クワイエット・ストーム&入江茂弘→T-Hawk&KAZMA SAKAMOTO

▼LIDET UWFダブルバウト 20分1本勝負
伊藤貴則/○飯塚優
7分7秒 腕ひしぎ十字固め
武蔵龍也(JTO)/●宮入将義(JTO)

▼LUDET UWFシングルバウト 15分1本勝負
○鈴木ユラ(AlmaLibre)
4分20秒 腕ひしぎ十字固め
●福田茉耶

▼LIDET UWFダブルバウト 20分1本勝負
○池本誠知(STYLE)/椎葉おうじ(フリー)
12分19秒 ブラジリアンハイキック→KO
関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)/●井上凌(全日本)

▼G PROWRESTLING 20分1本勝負
CIMA/T-Hawk/○ジャック・カートウィール/シゲコ・デラックス (入江茂弘)
7分23秒 ジャックアロー→片エビ固め
渡辺壮馬/●佐藤恵一/セプティモ・ドラゴン/宮城鞭子

▼G PROWRESTLING AMAZING SINGLE MATCH 20分1本勝負
○カズ・ハヤシ
5分24秒 ファイナルカット→片エビ固め
●ルイージ・プリモ(フリー)

▼G PROWRESTLINGスペシャルシングルマッチ 20分1本勝負
○BUSHI(新日本)
10分58秒 MX→エビ固め
●頓所隼

▼G PROWRESTLING スペシャルタッグマッチ 20分1本勝負
○井土徹也/本間朋晃(新日本)
9分52秒 スピンブレイク→エビ固め
田中稔/●鬼塚一聖

▼G PROWRESTLING 20分1本勝負
[BLACK GENERATION INTERNATIONAL]○Yutani/グリンゴ・ロコ/ハートリー・ジャクソン
10分0秒 デスバレーボム→片エビ固め
[BULK ORCHESTRA]田村ハヤト/●チェック島谷/クワイエット・ストーム

▼G-REXチャンピオンシップ 60分1本勝負
【王者/#STRONGHEARTS】●エル・リンダマン
18分33秒 グラウンド式アンクルホールド
【挑戦者/BLACK GENERATION INTERNATIONAL】○石田凱士(フリー)
※リンダマンが8度目の防衛に失敗、石田が第2代王者となる

石田凱士がリンダマンに最速リベンジでG-REX王座奪取!石田が“BLACK GENERATION INTERNATIONAL”を本格始動し鼓太郎が加入!UWFルールで激突のシュレックと池本がシングル戦を誓う!

オープニング


初開催なおかつ初声出し解禁のエディオンアリーナ大阪大会も、恒例DJヤマムラタケヒロのDJプレイが試合開始前の会場の空気を温めた。

第1試合


59秒ごとに新たな選手が加わっていくバトルロイヤルは団体初の試みとのこと。勝者がメインイベントでのG-REX王座への挑戦権を獲得する。

最初のひとり井土に続き出てきたのは石田。リング上でバチバチやっていると田村が出て来て串刺し、ダブルラリアットと大暴れ。4人目鬼塚、5人目壮馬。壮馬が鬼塚と田村にコルバタ。6人目はグリンコ・ロコ。飛び込んでスタナー、7人目せプティモ、8人目ハートリー・ジャクソン。ジャクソンは鬼塚を場外へ投げ飛ばし、鬼塚失格。9人目のストームとジャクソンがゴリゴリの肉弾戦を展開するなか入江登場。11人目島谷。12人目のジャック・カートウィルがシザーズでロコを場外へ落としてロコ失格。

13人目佐藤恵一はジャクソンにゼロ戦キック。14人目CIMA。壮馬にドロップキック。さらにストームらが続き落下して壮馬失格。

15人目YUTANI、16人目T-Hawk。17人目の田中はみんなに抑え込まれ巻き込まれた井土とともに失格。18人目、欠場中のKAZMA SAKAMOTOが入場。場内歓声が起こる。そのKAZMAがセプティモ、YUTANI、佐藤恵一と片っ端からなぎ倒していく。石田と共闘、ジャック、島谷を次々落とす。ストーム、入江も失格となり残るはT-Hawk、KAZMA、石田と田村の4名に。田村のラリアットでKAZMA、T-Hawkが落下、失格。田村と石田の一騎打ちとなるが、石田が田村を首固めでフォール、3カウント入って、石田が勝ち逃げ。わずか8日でリベンジマッチに駆け上がった石田はマイクを取って怪気炎。

石田「リンダマン、俺は俺自身で早急にこのリベンジの権利を掴んだぞ」

リンダマン「なか10日も待たずに挑戦者になるとは思わなかったぞ。おまえは良い波に乗ってこの挑戦まで漕ぎつけたみたいだな。だが波に乗る男と、自分自身で波を作って大きくなる男の差を、今日のメインで見せつけてやるから。初進出のエディオンアリーナ、そしてGLEAT初の歓声ありの大阪大会、メインは、エル・リンダマンでグレイトしようぜ!」

第2試合


 JTOの武蔵と宮入がGLEAT LIDET UWF初参戦。リングインするやいなや至近距離で睨みあう伊藤と武蔵。

 先発は飯塚と宮入から。飯塚がハイペースで宮入にプレッシャーを掛ける。飯塚が宮入のバックに回りこみ後頭部にパウンド。宮入も負けじと飯塚の上に。腕を取るが飯塚が切り返しマウントポジション。スタンドの態勢から宮入をコーナーへ押し込むと、伊藤が交代、伊藤と蹴り合うが、宮入がレガースを着用していないことからキック禁止とレフェリーから口頭注意が入る。

 伊藤が宮入を3度ダウンさせ武蔵を強引にリングへ呼び込む。武蔵は伊藤の重いロー蹴りで足が流れるが立て直して伊藤をボディスラムでマットに叩きつけると、STF。伊藤がロープに逃れて激しい掌底の打ち合いから延髄、ジャーマン畳みかけ武蔵はフラフラ。

 宮入と飯塚。圧し負ける宮入に飯塚の激が飛ぶ。宮入は昨年11月にプロデビューしたばかり。飯塚をジャーマンでぶん投げるが反撃はここまで。飯塚がソバット、グルジア投げ2発のあと腕ひしぎ十字固めを決めギブアップを取って勝利。

<試合後コメント>
伊藤「不完全燃焼や。武蔵、喧嘩しに来るならあんな新人連れて来るな」
飯塚「ここ結果は力の差うんぬんじゃなくて、俺達がUWFをやってきた証拠だと思います。宮入選手、何回でも受けて立ちます。ただまたUでやるならレガースを忘れないように。」
武蔵「完敗。UWF難しかった。喧嘩しに来たつもりが喧嘩でも負け。でもここで終わるわけにはいかんから伊藤ちゃん、次はプロレスルールでやんねえか?」
宮入「飯塚さん、自分とシングルで。プロレスでもUWFでもいいんで、自分と闘ってください。」
武蔵「GLEAT、RでなくてLだった。この痛みでもう忘れねえよ。以上。」

第3試合

 
 鈴木と福田は12月30日TDC大会でタッグマッチで対戦した。その時は福田が鈴木からKO勝利した。

 スタンドで打ち合い。ユラがテイクダウン、福田がバックを取るがユラが上になりマウントポジション。福田に掌底を打ち下ろす。福田逃れて再びスタンドの態勢からユラにローキック、掌底、トラースキックでユラがダウン。福田のキックの破壊力が凄まじく、ユラにダメージが蓄積している様子が感じられた。福田がユラのレバーをえぐる膝を入れ、左側頭部へのハイキックでユラが再びダウン。

だが次の瞬間ユラが逆転の三角締めから腕ひしぎ逆十字固めで形勢をひっくり返し福田からタップ奪って星を掴んだ。

第4試合


 全日本プロレスの気鋭の若手井上凌が参戦。
 池本はRIZINでも活躍目覚ましい関根を前に、DEEP時代のMMA魂に灯が点いたかいつになく臨戦態勢あらわに前に出ていき関根を指名。ほぼしばきあいの打撃戦から関根がタックル、テイクダウンから一瞬の隙も命取りの寝技の攻防へと発展。池本が巧みに回転しながら足で肩を抑えつつ腕を取り関根の上になると関根が切って上に。すると今度は池本は両足を交差、三角締めを狙う。

 洗濯バサミからのアームロックにいつでも移れる危ない態勢を嫌った関根が池本の足を逆に絞りにかかるが池本なんとか解いて今度は関根の足を取ろうとすると、取られまいとする関根がまわりこんで互いに足を狙い合う攻防に。立ち上がりスタンドでの打ち合いに。池本の掌底、カーフからのブラジリアンハイが関根の側頭部をかすめる。関根が池本の懐に飛び込んでベアハッグ。池本は関根の胴に足を絡めて腕を掴もうとするが関根逃れる。再びグラウンドの態勢。関根が池本の腕をホールドの態勢に入るが池本が強固に拒否。すると関根は池本の上になり掌底を打つ態勢。池本はガード。体を翻して池本が上になるが再度態勢入れ替え関根がマウント、上からパウンドを落とそうとするのを池本がガード。

 離れてそれぞれ井上と椎葉に交代。スタンドで打ち合い井上がタックルを試みる。その腕を逆に取ってグラウンドに持ち込む椎葉。だがGLEAT MMAに参戦した同団体の田村男児同様、井上もレスリングスキルが高くマウントを取り椎葉に掌底。スタンドに戻って打ち合い。椎葉が井上の首を固める。逃れた井上が椎葉の腕を掴むが椎葉逃れて井上に膝。井上がキャッチしてそこから再びグラウンドの攻防。椎葉が池本に交代。

 池本にタックルしかける井上。バックを取って回転しながら態勢入れ替井上の腕に標準絞って腕座十字。辛くも逃れた井上が池本を担いで反り投げる。椎葉と関根。椎葉が小柄な体格を活かして素早い身のこなしで関根をかく乱しながら、関根のボディや顔面に掌底を打ち込む。巧みに交わしながらミドル、背面へドロップキック打ち込み腕十字と果敢に攻めるが遂に捕まり投げ飛ばされてあえなくダウン。池本に代わると関根も井上と交代。井上はタックルからの逆片エビ固めで池本を攻めるが池本ロープエスケープ。

 しかしここから池本の火を吹くキックラッシュに井上いつしかコーナーへ追い詰められ関根と闘いたい苛立ちをぶつけるかの池本の強烈なブラジリアンハイが井上のテンプルを直撃。井上ダウンで立ち上がれず池本がKO勝ちを収めた。

 試合が終わっても池本は関根に歩み寄り再戦を強くアピール。関根も呼応して握手がわりに拳を合わせた。
 バックステージでも、関根は叶うものならと再戦に乗り気の構えで、今後もGLEATのリングに機会があれば是非上がりたいとラブコール。池本も、関根とシングルマッチで闘いたいと訴えた。

<試合後コメント>
椎葉「UWFルール、初めての参戦でしたけど池本選手と関根選手のアノ雰囲気に呑まれちゃったかなってのもあったんでまたやりたいです。」
池本「シュレック選手と闘いたいってことはずっと前から言っていて。DEEPの頃の殺るか殺られるかの緊張感、UWFの闘いを見せられる相手だなってめちゃくちゃ感じました。シングルじゃないと出来ないこともあるんで。3月にやることが決まったLIDET UWF興行はまだ選手もカードも決まっていないと思うんで、きょうのアピールが通ったら是非シングルマッチやりたいと。このふたりがやったら絶対面白くなると思ってくれることが大事だし、僕はやる気満々なんで。ぜひやりたいと思います。」
(椎葉選手について)「また一緒に組みたいし、闘ってもみたいです。」
井上「すいません。最後僕が取られる形になって。」
関根「池本選手強かったから。取ってみろって思ったんだけど。終わったあともだいぶ意識してたみたいで。おまえとやりたいってことで、ね。次、彼とシングルで決着をつけたいなと思う。きょうもやってて彼の掌底、蹴り、やっぱりずっとDEEPの一線で張ってただけあって早いし威力もあったよね。寝技も対処が巧くて、自分も決められそうになったり。あいつとはやらなけりゃいけないなって。GLEATさんが組んでくれるのであれば、シングルでびしっと勝ちたい。」

第5試合


 宮城が鞭を持つのはあまり珍しいことではない気がするがシゲコ・デラックスに関しては筆舌に尽くしがたい衝撃。

 リングサイドのシゲコに目を奪われつつ先発は壮馬対CIMA。壮馬がミサイルキックで先制、なおも飛んでくる壮馬を張り手で撃ち落としたCIMAがドロップキックからの「ウ~ッ」

 せプティモとジャック。目まぐるしいハイスピード合戦。お互いに場外ダイブを交わしつつ場外で向き合い睨みあう。シゲコがロープの反動を利用して鞭子にスプラッシュ、そのままほおづえをつきポーズ。

 T-HawkとCIMAは鞭子にダブルの低空ドロップキック。ジャックがムーンサルトで続きフォールも佐藤がカットに入る。鞭子がシゲコに金的攻撃。さらに鞭打ち。CIMA、ジャック、T-Hawkと鞭の雨を降らせたまらず場外に逃れた一行に向けて壮馬がトぺ・コンヒーロ。続いてせプティモがセコンドロープからきりもみ式ボディアタック。壮馬がフライングエルボーパッド、T-Hawkがニーアッパーで迎撃。ジャックは佐藤にバズソーキック、サスケスペシャル。シゲコがスカートをパラシュートのように広げながらキャノンボール。最後はジャックがジャックアローで空中戦を締め佐藤から3カウント奪って勝利。

第6試合


 12月30日GLEAT2022年最終戦の東京ドームに彗星のように現れCIMAを翻弄、最後はメテオラの餌食となり散ったものの終始ピザを回し続けた渾身の職人芸が観客のハートをわし掴みしたピザ職人ルイジ・プリモの戦績を知る数少ないデータが見つかった。

 ルイージ・プリモ、本名クリス・モニカ。

 大手スポーツ誌のスポーツ・イラストレイテッド(Sports Illustrated)による。実際にピザ業界で調理人兼配達員として10年近く働いた経験があるとのこと。

 前回同様エプロン姿でピザをクルクル回し続けるルイージは入場の時点から大阪の観客のハートをわしづかみ。その空気を読んだかイラつき気味のカズが試合開始早々「付き合わねえ!」叫んでルイージに突進。ピザを手にしていないほうの腕を取ってハンマーロック。だがルイージも大概マイペース。そうでなければこのスタイルでプロレスラーはやれていない。痛がりながらもピザを回す手を止めない。レッグロックの態勢を取られてもピザを回し続け、カズにいったんピザを投げ渡すとドロップキックを見舞って再びピザを取り返し、ピザをクルクル回転させながらエルボードロップ、エビぞりながらピザを回してフォール。カウントは2。

 思い出すのは海老一染之助・染太郎の皿回し、傘回しの伝統芸「いつもより多めに回しております」。

 腹立ちまぎれにカズがルイージからピザを奪うと、観客大ブーイング。だがこれがカズの苛立ちにますます油を注ぐ格好になったか、カズがピザでルイージの背面を打擲、さらにルイージをスリーパーホールドで締めあげるが、目をシロクロさせながらも取り返したピザを回すルイージにカズがビックリまなこに。

 ピザ掴みラリアット、フライングピザパッドからの飛びつきピザネックブリーカードロップで猛アタックをかけられフォールもカウント2で返すカズ。しまいにダイビングクロスボディーにピザも一緒に飛んでくる。カズはハンドスプリング式ハイキックで迷宮からの脱出を試みるがカウントは2。ならばとピザもろともにファイナルカットを叩きこんで3カウント。

 会場はしかし敗者ルイージへの「ピザ」コールのるつぼと化し、カズもルイージの片手を上げピザ職人の健闘を讃えた。

第7試合


 新日本プロレスのBUSHIがGLEAT2度目の参戦。

 頓所の奇襲攻撃から試合開始。ドロップキックを叩きこむまでは良かったが場外でコーナーポストに叩きつけられたちまちペースを奪われる。リング中央で逆エビ固めをかけられ頓所の表情が歪む。BUSHIは「応援してやれよ!」と観客を煽る。辛くもロープに逃れた頓所がBUSHIと相対してエルボーを叩きこむ。BUSHIは余裕で、ここに打ち込めと言わんばかりのジェスチャーで片手で自らの胸元をポンと叩く。頓所の背面にBUSHIが強烈なサッカーボールキックを見舞う。さらにコーナーへ押し込められ張り手攻撃を浴びせられ足蹴に。頓所もドロップキック、延髄斬りで場外へ落として三角飛び式ムーンサルトアタックを決めるが見せ場を作れたのはここまで。リング上に再び戻ると、BUSHIが低空ドロップキック、ミサイルキック、再度リング中央で腰をどっしりと落ちつけた逆エビ固めで頓所の背中が悲鳴。セコンドの佐藤が頓所に激を飛ばし、なんとかロープに逃れる。立ち上がりエルボーの打ち合いからトルべジーノでBUSHIの首を狙うがカウントは2。BUSHIは遊びはここまでというような余裕のていで頓所にドロップキックを叩きこみ、ネックスクリューでフォールするが頓所がカウント2で肩を上げると、青コーナー最上段からMXを決め3カウント。

 BUSHIは試合終了後に頓所に握手を求めるが頓所が拒否をするやいなやストンピングの嵐を叩きこんで場外へ落とした。

<試合後コメント>
BUSHI「疲れたな。ヤングライオン程度の奴かと思って気を抜いちゃったら危なかった。まああいつの名前なんて読むのかわからないけど若さっていう伸びしろだけだよ。この前の年末のタッグマッチ、おれの知ってるカズ・ハヤシはなかった。またもう一度呼んでくれよ。近々タイトルマッチやるんだろ?それを手にしたとき、昔のカズ・ハヤシがもう一度現れるかもしれない。そしてT-Hawk、お前みたいにイヤなチョップを打つ奴がうちのリングにもいるんだよ。そしてリンダマン、お前にシングルで勝ったことを忘れるんじゃねえぞ。GLEATにあがれることを楽しみにしてるぞ。エンセリオ、マヂで!」

頓所「はあ・・・新日本プロレス、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハボンのBUSHI、俺は小さい頃から試合観て売店にも並んでめちゃくちゃファンだった。その相手と試合して、光栄だけどこの結果にはまったく納得してない。キャリアとかそんなもん関係ねえぞ。俺は勝つまでBUSHI、必ずこの壁を乗り越えて見せる。」

第8試合


新日本プロレスから「みんなのこけし」本間朋晃が参戦。華やかなガウンで入場してくると観客が俄然わく。

 田中を抑えて先発を申し入れた鬼塚と井土から。リープフロッグから戻ってきた井土に鬼塚がチョップ。チョップで圧しまくる鬼塚をコーナーに押し込んで蹴り上げる井土。代わった本間にも鬼塚意気盛んに打ちあう。井土に逆片エビ固めを決められ鬼塚悶絶。辛くもロープに逃れる。本間が鬼塚に顔面ウオッシュ。観衆のリクエストのお応えしておかわり。鬼塚、スタンドの状態で向き合い本間に吠える。

 本間も返すがしゃがれ声。鬼塚、気合でブレーンバスターで本間を投げる。代わった田中が本間を「クソこけし」呼ばわりでミサイルキック。本間は小こけしを仕掛けるがかわされあえなく自爆、しかも田中に小こけしを発動され屈辱を晴らさんとこけしロケットでやり返す。田中、井土のレバーに膝を入れ低空ドロップキック。鬼塚が井土にドロップキック、串刺し、井土のミドルを肘でガードしてスパインバスターで落としてフォールもカウント2。加勢に入った田中もろとも井土と本間がアベックこけし攻撃。鬼塚にフィッシャーマンズバスターでフォールもカウント2。井土がトラースキックの連打からフォールもカウントは2。立膝で起き上がった鬼塚のボンのくぼにスピンブレイクを打ち込んで3カウント。

試合終了後田中のほうから本間に歩み寄り、がっちりと握手を交わし互いの健闘を称え合った。

第9試合


 バルクオーケストラが旗を振りかざし賑やかにリングイン。現在欠場中の河村に代わって田村がマイクパフォーマンス「OSAKA!本日声援解禁!これだけは、これだけは、これだけはあー!言わせてくれ!俺たちは今世紀最高のガチムチバディ軍団、バルクオーケストラ、だ!ウ~ッ、ボキッ、だ!」立ち上がりこそ威勢が良かったがYUTANI、グリンゴ、ロコが奇襲かけ田村とストームは場外へ。

 リング上ではロコと島谷がのっけから全力疾走。YUTANI捕まえたバルクがガチムチトレイン。島谷が捕まり、YUTANIのその場式ムーンサルト、ジャクソンのボディスラム、エルボードロップ、ロコからはコーナーに押し込められ串刺しストンピングとフルコース浴びるが、タフな島谷すべて受け切ってスイングDDTでロコから逃れて田村に交代すると、田村が猛攻。ジャクソンを豪快にボディスラムで投げ、大暴れ串刺しラリアットからロコをショルダータックルで吹っ飛ばしフォール。カウントは2。

 しかしロコも田村をコーナー最上段からの雪崩式で落としてフォールもカウント2。ジャクソンとストームの肉弾戦。制したのはストーム。自慢の50センチウデラリアットを叩きつけジャクソンを倒す。ロコがヒンデンブルグ号のような浮力で田村に延髄斬りも、田村もラリアットでお返し。島谷再び捕まる。トレイン攻撃からYUTANIサッカーボールキック。島谷反撃ののろし、ドロップキックからフィッシャーマンズバスターで流れを掴んでバルクを招集かけガチムチバーガーを狙ったが誤爆。ジャクソンが飛び込んできて田村とストームにダブルラリアット。場外へ落としロコが巨体を場外へ躍らせる。リング上孤立の島谷をジャクソンがパイルドライバーで突き刺し、YUTANIが担いでとどめのデスバレーボムで3カウント。いずこともなく鼓太郎が乱入。バルクの面々をローリングエルボーで倒してYUTTANI、ロコ、ジャクソンとハイタッチ交わし意気揚々と引き上げていった。

第10試合


 第1試合のGランブルを制した石田凱土が、エル・リンダマンに最短リベンジを仕掛ける。

 ゴングと同時に走り込み先制ラッシュを仕掛けたのはリンダマン。

 石田をコーナーに押し込み串刺し、更には対角線上の青コーナーポストへ石田をフィッシャーマンでぶん投げ背面を叩きつけ、雪崩式ブレーンバスターを畳みかけフォールするがカウントは2。たまらず場外へ逃れた石田へ何度かのフェイントののちトぺ・コンヒーロ。石田がリングに戻ると見るや踏みつけ、足蹴、打ちあおうとスタンドの態勢を取った石田の背面へ強烈なドロップキック。ダイビングボディプレスを受け切った石田がブレーンバスターで反撃開始。リンダマンの足に低空ドロップキック。リンダマンの脇固めに苦戦しつつ切り返した石田に熊殺しを仕掛けるも、石田が巧みにリンダマンの右足掴んでドラゴンスクリューからスタンド式アンクルホールドの態勢を取ろうとするが、リンダマン必死に逃れて投げっぱなしジャーマンで両者ダブルダウン。

先に起き上がったリンダマンが石田の後ろへ忍び寄る。石田が切ってランニングローキックをリンダマンの胸にヒットさせると、リンダマンが「カモン!」石田連打、とどめのサッカーボールキックにたまらずダウンのリンダマン、カウント2で起き上がりスタンドの態勢で男の意地がぶつかる激しい打ちあいに。リンダマンのエルボーで崩れ落ちる石田。立ち上がり再度の打ち合い、石田のハイにリンダマンがローリングエルボーも、石田が返す刀で切っ先鋭い延髄斬り。だがリンダマンも、ジャーマン、串刺しドロップキックと倍返しするが、ここで再びダブルダウン。観客から両者に声援が飛ぶ。起き上がったリンダマンは石田をコーナートップに座らせ担いでパワーボムで叩きつけ、熊殺しで仕留めにかかるがカウントは2。石田も決死の丸め込みでフォールもリンダマンすんでのところでこれを解いて飛びつき腕座十字で石田の動きを止める。回転してクラッチを解いた石田が必殺のバズソーキックで流れを逆転「俺が勝つぞ!」咆哮、フィニッシュホールドの態勢を取るがリンダマンが背面を取ってぶっこ抜くがカウント2。間髪入れずジャーマンスープレックスホールドもカウント2。リンダマンが力技で石田をねじ伏せようと筋肉隆々アルゼンチンで担ぎ上げるが石田が切って返して前方回転エビ固めでフォール。リンダマンカウント2で返す。そのリンダマンの胸ぐらへドロップキックを突き刺す石田。吹っ飛ばしたリンダマンにハーフネルソンスープレックス、リンダマンの左側頭部をカチ割らんばかりの勢いで右足振り抜きバズソーキック、とどめのハーフタイガースープレックスホールドと畳みかけるがリンダマンカウント2で返す。リンダマン、切り抜けながら死力尽くして腕十字で勝負繋ぐが回転し切り抜けた石田がリンダマンの足を取って非情のアンクルホールドへ。決死の脱出試みたリンダマンの足を取り直し更なる高角度に絞り上げる。ロープに逃れようともがくリンダマンをそうはさせじとリング中央に引き戻す石田は鬼神の面で態勢をグラウンドに切り替えどっしりと腰を落とし不動の構え。リンダマンたまりかねタップ。

リンダマン王座陥落。石田は騒然とした空気の中リング上から「G-REXタイトルマッチ、勝ったのはこの俺石田凱土じゃ!勝った勢いで12月30日TDCで言ったな。ここ大阪で俺らのチーム名発表するって。もったいぶらずに発表するぞ。俺らのユニット名はブラックジェネレーションインターナショナルだ。YUTANI、フラミータ、ハートリー、グリンゴ、そして初登場の鈴木鼓太郎じゃ。これからは俺達がこのリングをさらに引っ掻き回したるから楽しみにしとけよ。」

ユニット名とメンバー紹介のあとリンダマンを労い握手を求めたがこれが三味線。リンダマンを足蹴に「アホか!それがお前が俺に負けた理由ちゃうか?」言いたい放題で、ブラックジェネレーションの仲間引き連れリングをあとにした。

<試合後コメント>
石田「メインイベント、石田凱土がエル・リンダマンからG-REXのベルト獲ったぞ。俺がG-REX獲ったからにはこのベルト石田色にしえやるからな。そして新ユニット名は、ブラックジェネレーションインターナショナルや。メンバーは、石田凱土、YUTANI、フラミータ、グリンゴ、ハートリーに新メンバー鈴木鼓太郎や。」

鼓太郎「俺が来たからにはYUTANIお前にベルト巻かせてやるよ。さらにベルト2本増えるからな。」

石田「そういうことや、俺らチームは日本、アメリカ、メキシコ、オーストラリア、文字通りインターナショナルや。引っ掻き回してやるからお前ら楽しみにしとけ。」

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