12の地方ローカル団体が集まり東京で仕掛けた興行が大苦戦!経営者が一堂に会するも「発信力の弱さが共通の課題」

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 4日、後楽園ホールで『全国プロレス選手権大会 グローカル・タッグトーナメント2022』が開催された。

 九州プロレスが発起人となり始まった『グローカル・タッグトーナメント』が、今年は九州プロレスの筑前りょう太を中心に、琉球ドラゴンプロレスリングのグルクンマスク、みちのくプロレスの新崎人生、大阪プロレスのゼウス、2AWの十枝利樹会長の5団体による実行委員会形式で主催されることに。
 全国の地方プロレス12団体+グローバル枠1枠の計16チームによるタッグトーナメントが東京都・大阪府・福岡県の3都市で開催され、日本のプロレス史上でも全国規模のタッグトーナメント戦が実現することとなった。

 本大会には上記5団体の他にDRAGON GATE(神戸)、チームでら(名古屋)、新潟プロレス、プロレスリングHEAT-UP(川崎)、いたばしプロレスリング、愛媛プロレス、栃木プロレスが参加し全8試合で1回戦を開催。2回戦は11月12日に大阪で、決勝は12月3日にアクロス福岡にて開催される予定だ。
 さらに今回は大会開始日の午前中に各団体の代表が集まり『全国プロレス経営会議』を行った。これにより各団体の情報が交換されることで、プロレス界全体の知識や売上の底上げを狙ったものではあったが、初回ということもあり基本的にはお金と人の問題点を共通認識とした各団体の報告会となって終了した様子だ。

 その『全国プロレス経営会議』で出た共通課題として『発信力の弱さ』が議題にあげられた。メインイベントで勝利した九州プロレスのめんたい☆キッドが「グローカルのプロレスラーの力はこんなもんじゃないんです。この後楽園ホールが全然埋まらないこと、僕は正直、本当に悔しいと思います。だから、来年!もう一回!この後楽園ホールでリベンジさせてください!」と叫ぶほどには会場には空席が目立ったが、それもレスラーたちの試合のレベルではなく発信力の弱さが大きな要因をしめていると考えられる。


 そもそもこの興行で何が行われるのか情報がまとまったページがなく、最終的な対戦順を含めた情報が発表されたのは開催日の3日前。調べても簡単には欲しい情報にたどり着けず、当然各選手や団体の情報は自分で調べに行かねばならないため、すべての情報を得るには12団体のホームページを全て見るしか方法がない。
 そのような状態であるため参加選手の誰が現在ベルトを持っていて強く、またどのような因縁が対戦相手とあるのかもわからないまま現地に向かうしかない状況に。さらに主催側もすべての選手を把握しているわけではないため、「実力が未知数」や「まったく展開が読めない」という魅力を語ることにもなってしまった。
 情報発信のベースをおろそかにした結果、『何が起きるかわからない』ワクワク感ではなく、『なんだかよくわからない』不安感にお金を出して見に来て欲しいと煽る形になってしまったのは痛手という他ないだろう。

 選手たちの試合は素晴らしく、特にローカルの魅力を活かしたいたばしプロレスのいたばし印刷マン&いたばし不動ッピーは、初めて自分たちを見るファンに向けてコンセプトと魅力を理解させる素晴らしい試合で心をつかんでいた。試合のクオリティや魅力の底上げは選手個々人でできることだが、大会自体のコンセプトや魅力の向上は経営者が行うもの。課題も多く見えた開幕戦を終え、今回集まった経営者達が『グローカル・タッグトーナメント』をどのように発信していくのか、今後の手腕が問われる。

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