日本初の“ボランティアレスラー”大仁田厚が米国CZWへ参戦!「海外では治外法権だから“プロレスラー”として報酬もいただきます」
プロレスリングA-TEAMの10月28日、神奈川・鶴見青果市場大会で、日本初の“ボランティアレスラー”として、7度目の復帰を果たした大仁田厚が、海外を主戦場にする可能性が急浮上した。
国内では、12月2日に東京・新木場1stRINGで開催される「スターダム★アイドルズ旗揚げ戦」で、復帰2戦目を行うが、あくまでも交通費名目の現金1000円のみで、ファイトマネーは受け取らないスタンスとしている。
ただ、それが海外となると話は別。すでに、来年1月の英国遠征、同4月の米国遠征が決まっているが、大仁田は「国内ではボランティアレスラーとして活動するけど、ボクは海外では引退していない。治外法権だから、海外では“プロレスラー”として報酬もいただきます」と明言。
そんな折、大仁田の復帰の報を聞きつけた米国のライバルから熱烈オファーが届いたのだ。その主は昨年8月5日(現地時間)、米ニュージャージー州で、大仁田と全米初の電流爆破デスマッチで相まみえた、CZWのマット・トレモントからだった。
トレモントは昨年10月、大仁田に招へいされ、初来日。同月9日の大仁田興行、東京・お台場特設会場大会で、大仁田と電流爆破で2度目の対戦をした経緯がある。
大仁田の元に、トレモントから「ミスター・オオニタが復帰したと聞いた。昨年、米国まで来てくれて、オレを日本にも呼んでくれて、感謝してる。戦いを通して、リスペクトする気持ちが強くなった。また米国に来て、今度はタッグを組んでほしい」とのラブコールが届いたのだ。
急なオファーに戸惑った大仁田だが、米国のライバルの願いを聞き入れることを決断。これにより、12月9日(同)に米ペンシルベニア州フィラデルフィアの2300アリーナ大会に電撃参戦することが17日に決まった。
今回は大仁田とトレモントが“友情タッグ”を結成。対戦相手は未定ながら、試合形式はストリートファイトバンクハウスデスマッチになるもよう。
実は昨年8月の米国遠征の際、大仁田には苦い思い出があるのだ。CZWから送られてきた航空券は、エアーチャイナの中国経由便。往路も復路も、遅延のため、空港で何時間も待たされる事態となった。しかし、今回は米国のデルタ航空便だという。
大仁田は「エアーチャイナには、散々な思いをさせられたけど(笑)。デルタ航空だというから安心。CZWの気配りには感謝するよ。今度はトレモントと組んで、ハードコアというものを伝授したい。それにしても、復帰したと思ったら、次から次に海外からオファーが来るとは思わなかった。こうなったら海外を主戦場にしようかな(笑)」と、相次ぐ海外からのオファーにまんざらでもない様子だった。