オカダ・カズチカ、タマ・トンガ、内藤哲也、ウィル・オスプレイがG1 CLIMAXファイナルトーナメント準決勝進出!「G1 CLIMAXってさ、こんなもんじゃないでしょ?」
16日、東京都・日本武道館にて『新日本プロレスSTRONG SPIRITS Presents G1 CLIMAX 32』が開催され、ファイナルトーナメント準決勝進出の4選手が決定された。
『G1 CLIMAX』は新日本プロレスのヘビー級選手によるシングルリーグ戦であり、優勝者が1月の東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王座などの王座に挑戦することが慣例となっているため、下半期のヘビー級戦線の行方を占う最大のイベントとして知られている。
例年は真夏に行われるシリーズであったが、世界中がコロナ禍に見舞われてから大幅な大会スケジュールの変更を余儀なくされていた中、今年は3年ぶりに“真夏のG1”が復活。22年ぶりの4ブロック制での開催となり、総勢28選手が参戦している。
今年のG1 CLIMAXは、日本武道館3連戦で覇者を決定。
“世界一過酷なリーグ戦”とも呼ばれるこのG1 CLIMAXを勝ち抜き、Aブロックからはオカダ・カズチカ、Bブロックからはタマ・トンガ、Cブロックからは内藤哲也、Dブロックからはウィル・オスプレイがファイナルトーナメント準決勝進出を決めた。
Dブロック公式戦で行われたウィル・オスプレイとジュース・ロビンソンの試合は、IWGP USヘビー級王座を巡っての因縁の行方にも注目が集まる試合。
入場中のジュースをオスプレイが花道で襲撃して始まる荒れた立ち上がり。ジュースはラフ殺法で終始優位を握り、レフェリーが気絶したリング上でオスプレイに急所蹴りを見舞いIWGP USヘビー級のベルトで殴打。場外パイルドライバーからパルプフリクションを決めるもオスプレイはなんとか返し、ザ・ロックスライドを着地してのヒドゥンブレイドを叩き込んでカウント3。取り戻したUSヘビー級のベルトを掲げた。
内藤はゆっくりと入場コスチュームを脱いでザックに投げつけるなど挑発を重ねていき、ブチ切れたザックがビッグブートを叩き込み試合開始。
ザックは怒りに任せて内藤の顔面をガンガン踏みつけて行くが、内藤はのらりくらりとかわして丸め込みを連発。ザックも多彩な丸め込みで応戦してザックドライバーを狙うが、内藤が首固めで切り返してカウント3。1分58秒の早業で試合を決めた。
ジェイがタマをBULLET CLUBから追放したことで深まっている両者の因縁。初めて対角線に立った2人の試合は、怒りの感情をむき出しにしたタマの猛攻がのらりくらりとかわそうとするジェイを上回る。
しかし、タマの攻め口を知り尽くしているジェイはガン・スタンへの多彩な返し技を見せ、終盤にはジェイが圧倒的優位を掴む展開に。ジェイも執拗にブレードランナーを狙うが、これを脱出したタマが振り向きざまのガン・スタンをクリーンヒットさせて勝利。
これまでの5戦を無傷で勝ち進んできたジェイから直接勝利を奪ったタマがファイナルトーナメントに駒を進めた。
ともに勝利すればファイナルトーナメント進出が決まるオカダ・カズチカとランス・アーチャーの一戦は、ランスが入場コスチュームを脱がぬままリング中央で立ち尽くす中でゴングが鳴り、オカダが詰め寄るとランスがいきなりチョークスラムで叩きつける衝撃の立ち上がり。オカダも序盤からレインメーカーを繰り出すも、ランスが掟破りのレインメーカーからブラックアウト。
ランスがラリアットを連打していくとオカダはドロップキックでカウンターし、開脚式ツームストンパイルドライバーからレインメーカーを叩き込んで勝利を飾った。
メイン語にマイクを取ったオカダは「皆さん!今日も熱い熱い、熱い声援本当にありがとうございました!G1 CLIMAX32も、残す所後2日です。まだ熱くなってないでしょ、皆さん。G1 CLIMAXってさ、こんなもんじゃないでしょ?もう熱くて無理ですなんて方は、プロレスファン失格でしょ!まだまだ熱くなりますよ、G1 CLIMAX!皆さんの熱い声援×僕たちの熱い戦い=最高のG1 CLIMAXになると思いますので、あと2日間!2日間しか無いですけど、まだまだ応援よろしくお願いします!今日はホントに熱い熱い熱い声援、ありがとうございました!」と熱血マイクで大会を締めた。
なお、17日のファイナルトーナメント準決勝では、オカダ・カズチカvsタマ・トンガ、内藤哲也vsウィル・オスプレイの試合が行われる。