新日本8.11後楽園大会 G1 CLIMAX 25/Aブロック公式戦 棚橋vs.真壁、AJvs.ファレ、飯伏vs.矢野、天山vs.柴田、内藤vs.ギャローズ

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バディファイト Presents G1 CLIMAX 25
日時:2015年8月11日(火)
開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1,742人(超満員札止め)

▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
マスカラ・ドラダ/●ジェイ・ホワイト
8分43秒 マイアミ・シャイン→エビ固め
○高橋裕二郎/コーディ・ホール

▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
KUSHIDA/●キャプテン・ニュージャパン
6分07秒 ガンスタン→体固め
○“ザ・マシンガン”カール・アンダーソン/タマ・トンガ

▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
後藤洋央紀/●小松洋平
8分23秒 エルガンボム
○マイケル・エルガン/デビッド・フィンレー

▼第4試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負
小島聡/永田裕志/本間朋晃/●田口隆祐
12分12秒 ボマイェ→体固め
○中邑真輔/オカダ・カズチカ/石井智宏/YOSHI-HASHI

▼第5試合 G1 CLIMAX 25 Aブロック公式戦 30分1本勝負
●内藤哲也【5勝3敗=10点】
8分22秒 雪崩式ハングマンスヌース→片エビ固め
○ドク・ギャローズ【2勝6敗=4点】

▼第6試合 G1 CLIMAX 25 Aブロック公式戦 30分1本勝負
○天山広吉【2勝6敗=4点】
9分49秒 アナコンダマックス
●柴田勝頼【4勝4敗=8点】

▼第7試合 G1 CLIMAX 25 Aブロック公式戦 30分1本勝負
●飯伏幸太【3勝5敗=6点】
0分50秒 裏霞
○矢野通【3勝5敗=6点】

▼第8試合 G1 CLIMAX 25 Aブロック公式戦 30分1本勝負
○AJスタイルズ【6勝2敗=12点】
9分53秒 エビ固め
●バッドラック・ファレ【5勝3敗=10点】

▼第9試合 G1 CLIMAX 25 Aブロック公式戦 30分1本勝負
○棚橋弘至【6勝2敗=12点】
16分15秒 ハイフライフロー→片エビ固め
●真壁刀義【4勝4敗=8点】

内藤がギャローズに、柴田が天山に敗れ、ファレに勝ったAJと真壁に勝った棚橋が首位
最初から最後までCLIMAX!疲れているような棚橋だが「ちょっくら優勝してきます」

第1試合

2015-8-11新日本プロレス後楽園_第1試合ホールがコーナーに登って睨み付ける中、ドラダとジェイが入場。ホールを睨み付けたジェイはやる気十分。バックの取り合いからリフトしたホールはマットに叩き付ける。ジェイもエルボースマッシュを返すと、エルボーを連打。だが、アピールしているジェイにホールはショートレンジラリアット。
さらにアバランシュホールドで叩き付けたホールは、裕二郎にタッチ。ジェイの頭部を踏みつけた裕二郎は串刺しフロントキック。続いてホールが首筋にエルボーを叩き込むと、反撃しようとするジェイにニーリフト。

だが、カウンターのドロップキックを返したジェイはドラダにタッチ。スワンダイブ式ミサイルキックからハンドスプリング。かわしたホールは着地したドラダにショルダータックルから串刺し攻撃を狙ったが、かわしたドラダが串刺しラリアット。
さらにコーナーからダイブするが、ホールがかわすと着地。後転して両足で挟もうとするが、キャッチして持ち上げたホール。ドラダはDDTで切り返すが、ホールはバックドロップを返して裕二郎にタッチ。ドラダをエプロンに追いやった裕二郎だが、ジャンピングキックからスワンダイブ式ミサイルキックを発射したドラダはジェイにタッチ。

リープフロッグからジャンピングバックエルボーを叩き込んだジェイは、串刺しエルボーからミサイルキック。ホールがカットに入るが、ドラダがビッグブーツをかわすと、ホールはトップロープに足を引っ掛ける。そこに背後からミサイルキックを発射して場外に蹴落としたドラダはトップロープに上からトペコンヒーロ。
リング上ではジェイがエルボースマッシュを連打するが、裕二郎はカウンターのラリアットからフィッシャーマンバスター。カウント2で返したジェイは肩口に担ごうとする裕二郎を回転エビ固めで丸め込む。しかし、カウント2で返した裕二郎はフラップジャックでトップロープに叩き付けると、マイアミ・シャイン(=肩口に抱え上げた相手を捻りを加えながら落とす変型デスバレーボム)で3カウント。

<試合後コメント>
高橋裕二郎&コーディー・ホール
裕二郎「なんでここ(インタビュースペースの床)が濡れてるんだ? 俺の女とヤっちゃった? 誰だよヤっちゃったの、コーディーか? まだまだ若いよな、あいつ俺が連れてきたダンサー、全部に気揉んでんだ。全部好きになるんだあいつ」
ホール「俺たちは最高のタッグチームだ。俺たちは素晴らしい」
裕二郎「俺たちはブラザーだ。なんだあのマスク被った奴と変な髪型の奴は」
ホール「どうせだったら若造の方もマスク被ってこい」
裕二郎「あんな頭剃ってやろう。ところでココ濡れてるんだがお前がやったのか? 俺のダンサーとヤったのか?」
ホール「いや知らないな。俺だったらもっとすごいことになってるぜ」

第2試合

2015-8-11新日本プロレス後楽園_第2試合アンダーソンは阪神タイガースの黄色いキャップを被って入場。BULLET CLUBが奇襲攻撃を仕掛けて試合開始。KUSHIDAを場外に追いやると、キャプテンが一人で二人を相手にナックルを見舞って行くが、ジャンピングショルダーをあっさりかわして自爆させると、アンダーソンはマスクに手を掛けていく。
キャプテンも怒ったロープに飛ぶが、ゼロ戦キックで迎撃したアンダーソンはトンガにタッチ。ジャンピング・ヘッドバットからハイハイしながら威嚇していたトンガは、控えのKUSHIDAにドロップキック。

しかしキャプテンもジャンピングショルダーを返すとKUSHIDAにタッチ。トンガとアンドなーソンにエルボーを叩き込んだKUSHIDAは、トンガのエルボーをかわしてアンダーソンに誤爆させると、エプロンに出てトンガにジャンピングキックからのスワンダイブ式ミサイルキック。さらにアンダーソンをハンドスプリングエルボーで場外に追いやるとトペコンヒーロを発射。
トンガをリングに戻したKUSHIDAはトンガにパントキック(=下から顔面を蹴り上げる)を見舞うと、ホバーボードロック(=アームロックの体勢から後転して改めてアームロック)=を狙ったが、トンガ肩口までKUSHIDAを抱え上げてサモアンドロップ。

だが、オーバーヘッドキックを返したKUSHIDAはキャプテンにタッチ。「やめたまえ!」からの地獄突きを見舞ったキャプテンだが、串刺し攻撃をかわしたアンドなーソンは串刺し式ジャンピング・フロントキック。さらにトンガのバックドロップとジャンピング・フロントキックの合体攻撃からガン・スタンを決める。
カウント2で返したキャプテンは、ガン・スタンを狙うアンダーソンをヒラボトムで叩き付ける。最大のチャンスにKUSHIDAを鉄柵に叩き付けたトンガがエプロンまであがってくると、キャプテンは地獄突きをお見舞い! 油断なしと思われたキャプテンが振り返った瞬間、アンダーソンがガン・スタンを決めて3カウント。

<試合後コメント>
KUSHIDA
「やっぱり、やっぱり俺のパートナは、アレックス・シェリーしかいないんだろうな…」

第3試合

2015-8-11新日本プロレス後楽園_第3試合小松を下げて後藤が先発を買って出ると、エルガンが先発で出て来る。ヘッドロックに捉えた後藤をロープに振ったエルガンは、後藤のタックルを弾き飛ばすと筋肉ポーズで威嚇。後藤がエルボーを打っていくと、エルガンもエルボーで応戦。
しかし後藤はエルガンのラリアットをかわしてショルダータックルでなぎ倒す。ならばとエルガンも串刺し攻撃をエルボーで迎撃すると、対角線ダッシュのショルダータックルで吹っ飛ばしてフィンレーにタッチ。

小松はリープフロッグからアームドラッグ。フィンレーもアームドラッグを返して睨み合うとエルボー合戦に。カウンターエルボーを叩き込んだフィンレーはエルガンにタッチ。ボディブローを叩き込んだエルガンは逆水平チョップから串刺し攻撃を狙う。蹴りで迎撃した小松はダイビング・クロスボディー。
しかしキャッチしたエルガンはブレーンバスターの体勢に。後藤が入ってきてカットしたが、合体攻撃を狙った後藤と小松を一旦分断したエルガンは後藤を肩口に担ぎ上げると、そのまま小松も肩口に担いで2人まとめてバックフリップで投げ飛ばす。

すかさずフィンレーが小松を攻撃していくが、小松はカウンターのドロップキックを返して後藤にタッチ。ショルダータックルでフィンレーを吹っ飛ばした後藤は、駆使し式村正(=ニールキック)からバックドロップ。さらにエルボーで吹っ飛ばした後藤だが、その場跳びドロップキックを返したフィンレーはエルガンにタッチ。
串刺しジャンピングエルボーからカウンターのバイシクルキックを叩き込んだエルガンはロープへ。しかし時間差で追走していた後藤はラリアットを叩き込んで小松にタッチ。ウルトラタイガードロップからジャンピングエルボーを叩き込んだ小松は串刺し攻撃を狙う。

蹴りで迎撃しようとしたエルガンだが、小松は蹴り脚をキャッチ。しかし延髄斬りを叩き込んだエルガンはターンバックルジャーマンから大暴走。さらにエルガンボム(=スパイラルボム)を狙うが、小松はナックルを落として脱出するとウラカン・ラナを狙う。しかし回転を止めたエルガンはターンバックル・パワーボムで投げつけると、そこからエルガンボムで叩き付けて3カウント。
試合後、後藤とエルガンが睨み合い。「来い、来い」と指で挑発するエルガンに対し、後藤は一旦リングに入りかけたが、思いとどまって引き上げていった。

<試合後コメント>
マイケル・エルガン
「俺が何をしにここに来たのかわかっているのか? ゴトウ、今日はお前の全てをサンプルとして全てお見通しになった。お前が持つインターコンチネンタルのベルト、それを俺が奪い取ってやる。それが俺からのメッセージだ。しっかりと受け止めろ」

第4試合

2015-8-11新日本プロレス後楽園_第4試合田口がギタりながら入場すると、本間は大歓声で迎え入れられる。そして石井とYOSHI-HASHIが入場してくると、本間と石井は睨み合い。そして小島に続いて入場した中邑は田口の目の前で滾ってみせると、ギタりながらTシャツを脱ぐ田口を蹴り飛ばす。それでもブリッジしてギタる田口……。さらに永田に続き外道を従えたオカダが入場。

すると永田が手招きしてオカダを挑発。だが、オカダはコーナーに下がり、YOSHI-HASHIが先発で出て行く。スカされた永田ははミドルキックを放っていくが、キャッチしてヒジを落としたYOSHI-HASHIは逆水平チョップ。だが、永田はカウンターのフロントキックから控えのオカダにもフロントキック。
ここでオカダはタッチを要求。YOSHI-HASHIがタッチすると、今度は永田が田口にタッチしてオーマイ&ガーファンクルポーズを二人でやってオカダを挑発。オカダは控えの永田に攻撃しようとするが、読んでいた永田は場外に出てスカす。

ニヤリと笑ったオカダは田口のヒップアタックをかわすと、スリングショット式アトミコを投下してから控えの永田を攻撃。田口がヒップアタックを見舞っていくと永田にタッチ。激しいエルボー合戦からミドルキックでオカダを蹴り倒した永田はショルダーアームブリーカー。さらにジャンプするフェイントから張り手を見舞った永田。
オカダがジャンピングバックエルボーを返すと、CHAOSは一斉に本隊側に襲いかかって場外乱闘。その間にトップロープに逆さ吊りにされた永田にYOSHI-HASHIがドロップキック。さらに中邑がシットダウンコブラツイストに捕らえながら小島を挑発。石井が入ってきて小島を攻撃すると、中邑とオカダが石井を抱え上げてヒップドロップを永田に落とす。

さらに石井は逆水平チョップを見舞ってから「来いよ、オラ」と挑発。永田もどうにかカウンターのキチンシンクを返すが、オカダが入ってきてタッチを阻止。しかし永田はベリートゥベリーでオカダを投げて本間にタッチ。石井をボディスラムで叩き付けた本間は逆水平チョップから串刺しジャンピングエルボー、フェースクラッシャー。
しかし小こけしをかわした石井は逆水平チョップ合戦へ。優勢だった本間だが、石井はそこをバックドロップで投げていく。ラリアットが相打ちになりダブルダウン状態からお互いに小島と中邑にタッチ。小島をコーナーに追いやった中邑は踏みつけると串刺しランニングニー。

これをかわした小島はマシンガンチョップから「よーし」。行っちゃうぞエルボーを投下した小島だがカウントは2。ブレーンバスターをヒザを落として阻止した中邑は小島をコーナーに上寝かせてニーリフトを突き刺すが、小島もコジコジカッターを返すと右腕のサポーターを外して突進。腕への蹴りで迎撃した中邑だが、小島はショートレンジラリアットで吹っ飛ばして田口にタッチ。
ヒップアタックを見舞った田口は本間と2人でダブルのアームホイップから体をクネさせてからの小こけし、その名も電動こけしを投下。ギタりながら突進した田口をYOSHI-HASHIがラリアットで迎撃すると、次々と選手が飛び込んで来るが、間隙を縫って中邑が田口にボマイェを狙う。

しかし、これをかわした田口は中邑の腕を掴むとレインメーカー式ヒップアタック。しかしYOSHI-HASHIが飛び込んできて田口にヘッドハンター(=前方回転ネックブリーカー)を決めると、続けて石井がスライディングラリアット。永田が救出に入って来るが、オカダがドロップキックで蹴散らすと、中邑が本家“滾り”を見せてからボマイェを田口に叩き込んで3カウント。
試合後、オカダと永田、本間と石井が睨み合いに。本間と石井はお互い突き飛ばしていくと、そのまま場外に出ていく。石井は本間を鉄柵に叩き付けていき大乱闘に。本間は憮然とした表情で引き上げていった。

<試合後コメント>
中邑真輔
「明日が…明日が公式戦。小島聡、イっちゃった、バカ野郎、オイ。まあ、誰が来ても一緒。この身体はな、明日はもちろん100%…期待して……100%+α、それ以上も期待しろ。しっかり用意しろよ、久しぶりだなオイ」

オカダ・カズチカ with 外道
オカダ「ということで公式戦、中邑戦を残すのみとなりました。『おかしいだろ、オカダ。もう1試合あるでしょ』と言われるけど、あんなん(=永田裕志との公式戦)ないに等しいよ。今日でわかったよ、今ならやめれるぞ。怪我してるだろどっか、脇腹? やめてもいいぞ。恥かくぐらいならな」
外道「リンボーダンスでよ、レインメーカー対策してるらしいけどな、レインメーカー出すまでもないかもな」
オカダ「そうですね」
外道「残念だったなオイ! レインメーカーいらねーよ、お前には!」

第5試合

2015-8-11新日本プロレス後楽園_第5試合この日はAブロック公式戦。まずは5勝2敗の10点で1位タイの内藤が1勝6敗で2点のギャローズと対戦。シルバーの骸骨仮面に黒いスーツ姿で現れた内藤はゆっくり、ゆっくりとリング上へ。エプロンからゆっくるとリングインした内藤に対し、ギャローズが「脱げ!」と要求。
ゆっくりと仮面を脱いだ内藤はゆっくりゆっくりスーツを脱ぐ。怒ったギャローズが襲いかかっていくが、内藤は足を踏んづける。ギャローズはバックドロップを狙うが、どうにか逃れた内藤は場外へ。

ギャローズが追いかけていくが、内藤はギャローズの腰を鉄柵に叩き付けるとリングに戻す。チンロックに捉えた内藤だが、ヘッドバットを返していったギャローズはボディブロー、地獄突きをお見舞い。内奥は足を踏んづけると、トップロープを下げていきり立つギャローズを場外に追いやってから飛ぶと見せかけてリング上で名転んでみせる。
ギャローズがリングに戻ってきたところに低空ドロップキックを見舞った内藤は、さらに脳天に低空ドロップキックを見舞ってからクルックヘッドシザース。ロープエスケープを指摘したレフェリーを場外に投げ落とした内藤。

しかしギャローズはボディブローの連打から地獄突きを見舞って串刺し攻撃を狙う。これをヒザへの低空ドロップキックで迎撃した内藤は、振り子式串刺し低空ドロップキック。さらにミサイルキックからコンプリート・ショットで叩き付けると、プルマ・ブランカ(=飛び付き式変型三角絞め)。
ロープに逃れたギャローズは地獄突きからコーナースプラッシュ。さらにカナディアンバックブリーカーの体勢からフェースバスターで叩き付けたギャローズはジャックハマーでカウント2まで追い込むと、ハングマンスヌース(=ネックハンギングボム)を狙う。内藤は辛くも逃れたが、ギャローズはトラースキックからもう一度ハングマンスヌースを狙う。

カサドーラで切り返した内藤は続けてスクールボーイ。カウント2で返したギャローズにジャンピングエルボーアタックを狙った内藤だが、キャッチしたギャローズはハングマンスヌースを狙う。これもDDTで切り返した内藤は串刺し攻撃を狙うが、蹴りで迎撃したギャローズはコーナーに登っていく。
しかし下から攻撃していった内藤を追いかけるとサミングからの雪崩式フランケンを狙う。しかしネックハンキングで切り返したギャローズは、そのまま雪崩式ハングマンスヌースで叩き付けて3カウント。どうにかIWGPタッグ王者の意地として、1位の選手を撃破して2勝目をあげてみせた。

<試合後コメント>
内藤哲也
「はい? はい?」
――かなり厳しい3敗目になってしまいましたが。
「厳しくなった? だからなんだよ! だからなんて言って欲しいんだよ? なんて言って欲しいんだよ? トランキーロだぜ。まだ終わってねぇだろ。トランキーロだぜ」

第6試合

2015-8-11新日本プロレス後楽園_第6試合4勝3敗の8点で首位グループを追いかける柴田は1勝6敗の2点で苦しんでいる天山と対戦。ゴングと同時に両者ダッシュすると、柴田がフロントキック。そこからエルボーを連打した柴田だが、受け止めた天山はモンゴリアンチョップ。鬼の形相の天山は柴田をエプロンに蹴り出すと、ダブルハンドチョップで場外に叩き落とす。
場外で鉄柵に叩き付けた天山は「どうした、オイ!」と挑発すると柴田を鉄柱に叩き付ける。柴田をリングに戻した天山はヘッドバットを打ち降ろすが、柴田もその頭を下から突き上げて天山を睨み付け、そこからエルボースマッシュ。

さらに足4の字固めに捉えると、天山がロープを掴もうとしたところでリング中央に引きずり戻す。それでも天山はどうにかロープに脱出。すると柴田はショートエルボーの連打と顔面ウォッシュで天山をコーナー下に座らせると、串刺し低空ドロップキック。しかしハーフハッチを狙った柴田を後方にブン投げた天山は、コーナー下で座り込む柴田の顔面に低空ドロップキック。
しかしブレーンバスターを狙った天山を逆に投げた柴田。天山はすぐに立ち上がってヘッドバットを叩き込むと、コーナーに登っていく。そこに柴田はジャンピング・フロントキックを叩き込むと、雪崩式ブレーンバスターを狙うが、天山はヘッドバットで叩き落とす。それでも下からジャンピング・フロントキックで突き上げた柴田はデッドリードライブ。

走り込んできた柴田のボディにヘッドバットを見舞って迎撃した天山はニールキックからアナコンダバイス。だが、上体を起こした柴田は強引に武者返し(=スタンディング式肩固めからの大外刈り)で叩き付けて脱出。逆にスリーパーに捉えた柴田は、そこから延髄斬り。さらに後頭部ラリアットから再び延髄斬り。
しかし柴田のミドルキックをキャッチした天山はノーモーションヘッドバットで突き上げると、ヘッドバットからモンゴリアンチョップ。しかしかわした柴田はもう一度スリーパー。だが、前方に投げて逃れた天山はコブラクラッチに捉えると、その状態のままヘッドバットを連打。さらにアナコンダバスターで叩き付けてからのアナコンダマックス(=アナコンダバイスの体勢でコブラクラッチ)に捉える。ここでレフェリーは試合終了のゴングを要請!

大「天山」コールの中、2勝目をあげた天山はその勝利を噛みしめるようにリングを降りると、誇らしげにNWA世界ヘビー級王座のベルトを掲げた。

<試合後コメント>
天山広吉
「OK。キツイな、キツかった、キツイぞ。俺の身体、アレ以上来たらもう、あの最後のアナコンダ、アレ決まらなかったらもうどうしようもなかった。それぐらい焦ったね。最後の最後、あれ絶対離さん、離してたまるかって、意地でも、俺はこのG1、まだ1勝しかしてない。6敗? 知ったこっちゃねーよ。今日勝てばええんや。今日勝てば、なんかあるやろって。あんだけお客さんが、後押ししてくれたし、俺としてはほんま、この1勝大きいですよ。G1リーグ、もう終わりかもしれんけど、まだまだ、最後の最後、今日終わりちゃうし、まだまだ残ってる。そこに辿り着くために! 俺はこのG1やってきた、そう言っても過言ではないよほんまに。最後の最後、クソガキ野郎、テメーの吐いた、俺にたいしての、覚えてんのやろなって。冗談ちゃうぞ、オラ。人が言って良いこと悪いこと、ふざけやがって、ホンマに。ぶちのめさな気がすまんよ、クソガキ野郎って。あんな野郎、グッチャグチャにしてやっからな。G1、最後の公式戦、俺、知らんぞどうなっても。ぶちのめすしか、それしか考えてへんから。殺るか殺られるか、殺ってやろうやんけ。終わらしてやるよお前のこと! ふざけやがって」

第7試合

2015-8-11新日本プロレス後楽園_第7試合3勝4敗の6点とまだ可能性が残っている飯伏は、このタイミングで2勝5敗の4点“曲者”矢野と対戦。気合いの入った表情で入場した飯伏にまるで冷や水を浴びせるようにペットボトルの水をぶっかけた矢野。
ゴングと同時にコーナーカバーを外しにかかった矢野の背後からドロップキックを見舞った飯伏は、自コーナーカバーを外すと突進してきた矢野をかわして剥き出しになった金具に激突させる。

さらにその場飛びツイスタープレスを投下した飯伏だが、ハイキックをかわした矢野はバックを取った飯伏に急所蹴り。さらに飯伏を突き飛ばしてレフェリーに叩き付けようとするが、辛くも踏み止まった飯伏。だが、矢野は振り返った飯伏に急所蹴りを見舞うと裏霞(=がぶりの体勢から丸め込む変形首固め)で押さえ込んで3カウント。

してやったりの表情で「ヤノ・トウ・ルー!」と決めた矢野に対し、飯伏は悔しさを滲ませながら引き上げていった。

<試合後コメント>
飯伏幸太
「ん〜…いやー、何分ですか?」
――50秒。
「50秒? いやー、いや……まあ、これ何点ですか?」
――6点。
「6点、もう無理ですか?」
――はい。
「いや、無理じゃないです。まだ諦めてないです。優勝、優勝します。まだ諦めてないです」

第8試合

2015-8-11新日本プロレス後楽園_第8試合セミファイナルは5勝2敗の10点で1位タイのAJとファレが激突。奇しくもBULLET CLUB対決となったが、先ほど10点だった内藤が敗れているため、勝ったほうがとりあえずAブロック単独首位となる。
BULLET CLUBのテーマに乗って同じ青コーナーから、ほかのメンバーと共に登場したAJとファレ。そしてToo Sweetポーズを合わせてからクリーンに試合を始めるかと思いきや、ファレが自ら寝転んでAJのカバーを受け入れる。

しかしカウント2が入ったところで思わず返してしまったファレ。当然叱咤するAJはファレを突き飛ばす。するとファレもAJを突き飛ばして一気に険悪なムードに。「落ち着け」というジェスチャーから再びToo Sweetポーズを合わせようとしたAJだが、何とファレめ目潰し。
怒ったファレは両手でAJを掴むと合掌捻りのようなカタチで場外に投げ落とす。AJもファレの背後に回って場外に突き落とすと、場外ダイブを狙ったがアンダーソンがエプロンに登って「ストップ!」とAJを止める。

だが、ファレがAJの足を掴んで場外に引きずり出す。AJはファレを鉄柵に叩きつけようとするが、逆にファレが鉄柵に叩き付ける。さらに記者席のテーブルに叩き付けてステージの上に寝かせるとイスを振り上げる。だが、トンガが背後からイスを奪い取って凶器攻撃を阻止。すかさずAJがステージ上からジャンピングエルボーでダイブしていき、イスを振り上げるが、今度は裕二郎がイスを取り上げて阻止。
そのまま今度は南側の客席の通路まで雪崩れ込むと、ファレがバッドラックフォール(=投げ捨てアウトサイダーズエッジ)の体勢に。ギャローズがどうにか阻止すると、ようやくリングに戻った両者。AJはスワンダイブ式エルボーアタックを見舞うと、スタイルズクラッシュの体勢に。

だが、リバースで切り返したファレはのど輪でAJを捕まえる。そこをカーフキラー(=変型回転足4の字固め)で切り返したAJだが、ファレは顔面へのパンチで脱出。チョークラリアット(=チョークスラムの体勢で持ち上げてからのショートレンジラリアット)を決めたファレだが、AJはカウント2で返す。ならばとバッドラックフォールを狙ったファレ。
ウラカンで切り返そうとしたAJだが、ファレは回転を止めると何と掟破りのスタイルズクラッシュの体勢に。だが、AJは必死に堪える。ならばともう一度バッドラックフォールを狙ったファレだが、背後に逃れたAJは足をすくってファレを倒すと、ロープに足をかけたエビ固めで押さえ込んで3カウント。

試合後、BULLET CLUBのメンバーが間に入ると、AJとファレもToo Sweetポーズを合わせて和解。試合後は全メンバーでノーサイドとなり、これでAJが6勝2敗12点で単独首位となった。

<試合後コメント>
AJスタイルズ、バッドラック・ファレ
AJ「ファレ、申し訳ない。自分の感情をコントロールできなかった」
ファレ「いや、大丈夫だ」
AJ「これで良かったかもしれない、BULLET CLUBとしては。BULLET CLUBの誇りとして、試合をしてみせて決着をしたのは良かった。BULLET CLUBが次の段階に行く時なのかもしれない」

第9試合

2015-8-11新日本プロレス後楽園_第9試合メインは5勝2敗で10点の棚橋と4勝3敗で8点の真壁による公式戦。棚橋が勝ってAJと並ぶか? それとも真壁が勝って棚橋、内藤と並ぶか?
両者への声援が激しく交差する中、まずはロックアップ。ジリジリとロープに押し込んだ真壁はクリーンブレイク。棚橋は腕を取っていくが、真壁もリストロックで切り返すとハンマーロック。カニ挟みで倒した棚橋だが、真壁は取った腕を離さない。

バックに回った棚橋をヘッドロックでグラウンドに持ち込んだ真壁だが、棚橋はヘッドシザースで脱出。手四つの力比べになると、真壁がパワーでねじ伏せようとするが、棚橋は後転して下から捻り上げていく。ロープに逃れた真壁だが、棚橋は離れ際にチョップ。
しかし真壁はショルダータックルからボディスラムを返すと、棚橋の頭部をコーナーに叩き付けていく。棚橋はエルボーを返していくが、真壁は串刺し攻撃を狙う痰はしを蹴りで迎撃。しかし2発目の串刺し攻撃を狙うと見せかけてスライディングで場外に出た棚橋は、真壁の足をすくって倒すと鉄柱に叩き付けていく。

リングに戻った棚橋は真壁の左ヒザにボディプレスを落とすと、踏みつけながらエアギター。さらにレッグロックからデスロックに捉えた棚橋だが、真壁はロープに逃れる。「来いよ、コラ」と挑発する真壁にストンピングを見舞っていく棚橋だが、立ち上がった真壁は敢えて棚橋のエルボーも受け止めてから、走り込んできた棚橋にカウンターのラリアット。
さらにナックルパートから串刺しラリアットを連打した真壁はコーナーで馬乗りナックル。ダブルリストアームサルトで投げていった真壁はバックを取るが、振り払った棚橋はロープへ。だが、真壁はまたもカウンターのラリアット。棚橋は太陽ブローとエルボースマッシュを返すとロープに飛ぶが、真壁は追走してラリアット。

これで棚橋を場外に叩き落とした真壁は棚橋を鉄柵に投げつけると、反撃しようと走ってきた棚橋をパワースラムで叩き付ける。棚橋をリングに戻した真壁だが、棚橋はエプロンに戻ってきた真壁にロープ越しのドラゴンスクリューから低空ドロップキック、さらにドラゴンスクリュー。テキサス・クローバー・ホールドを狙ったところで素早くロープに逃れた真壁は、下から蹴り飛ばすと。
だが、棚橋も真壁の蹴り脚をキャッチすると、軸足の左ヒザに低空ドロップキックをお見舞いしてからテキサス・クローバー・ホールド。どうにかロープに逃れた真壁だが、棚橋はtwelve six(=抱え込み式ファルコンアロー)からコーナーへ。

だが、真壁は下からラリアットで突き上げるとデスバレーボムを狙う。うまく背後に逃れた棚橋は張り手をお見舞いするが、動じない真壁は全体重を乗せたショートレンジラリアット。そこから両者マットに両ヒザをついた状態でエルボーを打ち合うと、立ち上がった真壁がエルボーを連打。しかし棚橋もヒザへの低空ドロップキックからスリングブレイドを狙う。
かわした真壁はショートレンジラリアットでなぎ倒すとジャーマンを狙ったが、棚橋はツイスト・アンド・シャウト(=ネックスクリューからのシャウト)で切り返すとハイフライフロー。かわして自爆させた真壁はジャーマンで投げるがカウントは2。

15分が経過し、真壁は両ヒザをつくパワーボムで叩き付けてカウント2まで追い込むと、キングコング・ニードロップを投下。しかし立ち上がって足をキャッチした棚橋はドラゴンスクリューからスリングブレイド。そのままコーナーに飛び乗ると、真壁は立ち上がって両腕を広げて威嚇。
そこにクロスボディー式のハイフライフローをお見舞いした棚橋は、もう一度コーナーに駆け上げると盤石のハイフライフローを投下して3カウント! これで6勝2敗の12点でAJと並んで首位タイとなり、8.14両国での直接対決に勝ったほうがAブロック代表となる。

2015-8-11新日本プロレス後楽園_棚橋弘至試合後も大の字に倒れ込むほど満身創痍の棚橋だが、場内からは「棚橋」コール。棚橋はエプロンまで出たが、それでもリングに戻ると「昨日もだけどG1が後楽園に帰ってきたぜー! 引き続き全力で盛り上げていきます。今日はこれくらいで」と絞めようとしたが、場内はブーイングと「えー」の声。
すると棚橋は小松に指示してリング下からエアギターをリング内に投げ入れさせると「コウラクエーン! コウラクエーン! コウラクエーン!」と叫んでからエアギターを披露。すかさず「アンコール」が起こると、棚橋はコーナーに登ってアンコールに応える。

そしてギターを叩き付けて破壊するが、「もう1回」コール。観客から新しいエアギターを受け取った棚橋は「じゃあラスト、新曲いきます」と行って3回目のエアギターを披露し、ギターを投げ捨てると「棚橋最高」コールを受けてから「今日はありがとうございあした。じゃあちょっくらG1優勝してきます。じゃあ最後に後楽園の皆さ〜ん、愛してま〜す!」で締めくくると、四方のコーナーに登って人差し指を突き上げた。

<試合後コメント>
棚橋弘至
「12点目、公式戦あとひとつ。ようやく……ダメだな、こんなこと言っちゃダメだな、1戦1戦だな。いま危なかった。最初から最後までCLIMAXだから。山とか谷とか関係ないよね。ずっと山だから。それに、この間の8月8日もそうだけど、試合に過去の記憶を引っ張りこんで、それをやる気に変えるというのはすごくひとつ大事なことで。1999年10月10日、俺はこの後楽園のリングで、真壁選手と、デビュー戦をやって、プロレスラーになって、それ以来何度も闘ってきたけど、当時は第1試合。16年経ってメインイベント、そしてデビュー戦は負けたけど、今日は勝てた。リーグ戦のひとつだけど、俺にとっては大事な試合でした。以上です」
――両国大会もこれでメインですね。
「そうですかね?」
――(今年のG1期間中)7回目のメインですが。
「期待には期待で応えます。……期待以上で応えます!」

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