川松真一朗都議が8・20大田区での西村修文京区議とのプロレスデビュー戦に向け「対戦相手の3名に一人で挑んでいくようなイメージで臨みたい」

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 8月20日、東京・大田区総合体育館で開催されるDDTプロレスのビッグマッチ「WRESTLE PETER PAN 2022」でプロレスデビュー戦に臨む東京都議会議員・川松真一朗氏が同9日、東京・新宿区の東京都議会議事堂第2会議室で出陣式を行い、対戦する東京都文京区議の西村修に闘志を燃やした。

 元テレビ朝日アナウンサーの川松氏は、2013年の東京都議選に自民党から公認を受け、墨田区選挙区から出馬しトップ当選し、現在は3期目に当たる。今年3月27日のDDT・後楽園ホール大会にベルト贈呈のため来場した際、アイアンマンヘビーメタル級王座を戴冠。6月に同王座から陥落したが、高木三四郎社長のススメもあり、プロレスデビューを決断。大田区大会では高木、高尾蒼馬と組み、西村、彰人、大石真翔組と6人タッグマッチで激突する。

 出陣式ではまず、だるまの左目に墨で目を入れ、同席したパートナーの高尾は「私は大田区で34年間、生まれ育ちました。大田区を愛しておりまして、いずれは大田区区議会議員を目指しております。川松先生と組んで、西村先生と試合させていただくことで勉強させていただきたいと思います」と抱負を述べた。

 川松氏は「高木さんのススメがあって、公務に支障がないよう練習したり、DDTの皆さんにいろんなサポートをしていただいております。中身の濃い練習をさせていただいて、高木さんとも夜遅い練習をしたりしています。私はプロレスが好きで、小さいときから見ていて、いまだにいろんな団体を見ておりますが、あこがれだったプロレスラーになれるということが分かりました。こういう暗い世の中ですけど、夢や希望を持てば前に進むんだということで、明るい話題を届けていきたいと思います」と決意表明。

 対戦する彰人は「小さいころからプロレス少年で、西村選手の試合も見てきました。僕はグラウンド中心の試合スタイルをしてまして、僕にとっても刺激を受けるファイトスタイルで研究させてもらってます。そんな西村選手と組んで試合できるのは光栄です。この試合で少しでも無我のスタイルを学べたら。川松先生、議員からプロレスラーになるというのは初めてじゃないかと思います。コーチからも練習にまめに来てくれて、ラグビーをやっていたとあって、フィジカルが強く、技術も向上してると聞いてます。プロレスにチャレンジする議員との試合をこなすということではなく、一プロレスラーのデビュー戦として見てますし、リスペクトをもって迎え撃ちたい」と話した。

 西村は「文京に生まれ、文京に育ち、はや50年文京とともに歩んできました。私のおばあさんの兄も区議会議員でして、副議長までいかれました。文京区は22万人住んでおられまして、議員の数が34名…」と延々と文京区政の話に及ぶと、さすがに今林久弥GMが止めて、「プロレスの試合の話をお願いできますでしょうか?」と促した。

 続けて、西村は「私は海外生活が長く、ドリー・ファンク・ジュニア、ジャック・ブリスコ、カール・ゴッチさん、トニー・セント・クレアーがいらっしゃって。現代プロレスはどんどん進化しています。師匠のヒロ・マツダさんを含め、NWAのコテコテの戦法、伝統を誰かが継承していかなければならない。どんな時代になっても無我のスタイルは忘れてはならない…」と、またまた長~い持論を展開していると、今林GMが再びストップをかけ、「この試合に対する意気込みを…」とお願い。

 ようやく、西村が「選挙で勝つというのは認めますけど、プロレスは奥が深い。ものすごく難しい部分がある。コンディション、技を整えなきゃいけない。その前に受け身があり、痛みに耐える精神があります。私も試行錯誤しながら30数年の歴史が経ってしまいましたけど、この先も8月20日に試合があり、9月にも試合があります…」と話していると、川松氏が問いかけた。

 川松氏は「初めてのプロレスの記者会見でどんな感じになるのかと。試合の前に私のことを認めていただいてないかもしれませんが…。東京23区は全国でも東京にしかない特別な制度なんです。23区だけは23区で一つになって、水道を応援したり、消防をもったりしてるんです。皆さまにお納めいただいてる税金は1回都に入って、必要な分を区に分配する制度なので、都政と区政は密接に動いていると同時に、既得権益の取り合いでふだんは実は戦ってます」と話した。すると、川松氏は1枚のTシャツを取り出して、「プロレスファンとして西村さんをずっと見てきました。全日本時代の無我のTシャツなんです。サインももらってます。15年くらい前。あこがれの西村さんと戦うのですから、しっかり研究してきた無我の世界を含めて西村さんの胸を借りたい」と意気込んだ。

 この発言を受けて、西村は「無我は簡単なような、難しい部分なんですけど、本気で敬意をもってくださるなら、こっちも無我とはなんぞやというのをDDTのリングでお見せしましょう。私も心から楽しみにしております。一から百までお教えしたい。一から百までお受けさせていただきます」と語った。

 試合に向けての仕上がり具合について、川松氏は「30年以上プロレスを見てきて、僕が目指すあこがれのプロレスラー像からすれば、全く足りないです。それなりに動けてるんだろうと思いますが、高木さんに声をかけられるまでは柔術と打撃を、総合のアマチュアの試合に出ようと思ってトレーニングしてきました。そこをベースに、受け身とかプロレス技に挑戦しています。やる以上は西村さん、彰人さんも含め、プロレスラーの皆さんに失礼があってはいけない。政治もプロレスも一生懸命やるんだということを見せないといけないと、使命をもってトレーニングしていますので、しっかりとした形はできていると思います」と述べた。

「西村を狙っていくか?」との問いに、川松氏は「あこがれの西村さんですから、私が考える無我の世界観を含め、西村さんには全力でぶつかっていきたい。DDTを背負ってる彰人さん、大石さんを含め、対戦相手の3名には一人で挑んでいくような、1VS3で挑んでいくようなイメージで。そこに高木さん、高尾さんにサポートしてもらうという気持ちで臨みたい」と強い意志を示した。

 西村は「リングに入ったオーラというか、風貌だけで勝負しなきゃいけない部分はある。実際始まってロックアップしたら、その人のすべてが見えちゃう。バランスのよさとか、フィジカル面だけじゃなく、考え方とか。先ほど、百受けます、百教えると言いましたように、共鳴する部分が51パーセント以上あるとするならば、もしかしたら戦った後には無我への勧誘も考えられるでしょう。だからと言って、私が自民党に入ることはない」と発言。

 最後に川松氏は「全力でファンの皆さま、西村さんに認めていただけるように頑張りたいと思います」と締めくくった。

 DDTのリングで実現する史上初の都議VS区議のバトルは、果たしてどちらが制するか?

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