樋口和貞、「KING OF DDT」初制覇&KO-D無差別級王座初戴冠で「気が引き締まった」 7・7新宿では決勝で戦った吉村直巳とタッグ結成!
DDT最強決定トーナメント「KING OF DDT」を制して、KO-D無差別級王座を戴冠した樋口和貞が7月4日、東京・渋谷区のAbemaTowersで記者会見を開き、決戦から一夜明けた胸中を語った。
冒頭、樋口は「こうやって優勝できて、ベルトを獲れたことは本当に自分一人の力じゃないと思ってるので。支えてくれた方々に本当にありがとうと言いたいと思っております」と感謝の言葉を述べた。そして、「準決勝、秋山(準)さんとの戦い、これは秋山準というレスラーの奥深さを改めて感じた。やっぱりすごいレスラーだなと感じました。でも、それを超えられたのは自分のなかで誇っていいんじゃないかなと思っています。1年前、ベルトを巻く、巻かないということがありましたが、そういうつっかえみたいなものが、今回の一戦でケリがついたなと感じています。また、秋山準が目の前に立ったときはもちろん全力でいきたいと思います。あんな元気な52歳、いないと思うので。自分がベルトを持ってる間でも、挑戦者として来てもらってもいいですし、別のところで当たっても、また全力で倒しにいきたいと思いました」と吐露。
決勝の吉村直巳戦については、「DNA時代から知らない仲ではないので。恐ろしいレスラーになったと感じました。本当に強かった。ただ、あちらも背負ってるものがあったと思いますが、自分も背負ってるものがあったので。ここは負けられないなと。本当にしのぎを削って、競り合いましたけど、なんとか自分の覚悟の差で競り勝ったのかなと思います」と振り返った。
8月20日、東京・大田区総合体育館で行われる初防衛戦の相手に、遠藤哲哉を指名したが、「ずっと言ってるんですけど。サイバーファイトフェスのリング上にいた一人として、今回のトーナメント優勝して、ベルトを獲って、遠藤哲哉を待ちたいと。復帰戦もしてない状況ではありますが、チャンピオンとして遠藤哲哉を挑戦者に迎えたい、待ちたいなと思っております。そこらへんは遠藤哲哉と会社がよく話し合って、その返答を待ちたい」と変わらぬ気持ちを示した。
団体としては、7月24日、後楽園ホールでの遠藤の復帰戦を終えたうえで、本人の意思を確認して判断する見込みだ。
また、樋口は同3日、後楽園での試合後、「吉村とタッグを組んでも面白い」と発言していたが、その意向を汲み、早速同7日の東京・新宿FACEでコンビを結成し、上野勇希、小嶋斗偉組との一戦が組まれた。
それを受けて、樋口は「吉村と組みたいと言ったのは、決勝で全力を尽くして戦った。そのなかで何か新しいものが生まれるんじゃないかと、組んでみても面白いんじゃないかと思って。相手にはベスト4に残った上野、自分らDNA世代より下の小嶋。また何か新しいものが見せられるのかなと思います」と語った。
吉村とのタッグを継続していくのかについては、「今は特にそういうことは考えてなくて、勢いで言って、会社が意図を汲んでくれたということなので。お互いディザスター・ボックス、イラプションというのもありますが…。昨日決勝を戦って感じたのは、お互いにDDTを引っ張っていきたい、背負いたい気持ちを感じたと思うんです。そのうえで、昨日は全力でしのぎを削りましたけど、横に立ってやっても面白いんじゃないかと…」と先のことは現状では考えていないと回答。
「KING OF DDT」では例年、あと一歩のところで敗退していたが、「背負うという気持ち、やっぱり覚悟が違った。強さの象徴になるというのは、今まで自分の言葉では出てこなかったと思うんです。それを自分にプレッシャーをかけて覚悟を決めた。覚悟の差で、こういう結果につながったのかなと思ってます」と話した。
トーナメントと、ベルトと同時に2つの栄冠を得たことに関して、「気が引き締まりました。昨日勝った瞬間はデビューして8年、そこからの気持ちが抑えきれなかったんですが…。一夜明けて目の前にあるベルトを見ると、トーナメント優勝して、ベルトを獲ったと。強さの象徴、DDTを引っ張っていくという気持ちが今、強くあります。また気を引き締めて、DDTをどんどん面白い団体にしていこうと思います」とコメントした。