『KING OG DDT』初制覇のMAOが7・21両国でのKO-D無差別級王座挑戦に意気込み!「無差別とUNIVERSAL獲ることがあったら、まったく違う色の防衛戦をやっていきたい」

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 DDTプロレスが5月27日、東京・渋谷区のAbemaTowersで記者会見を行い、前日の後楽園ホール大会で『KING OF DDT~20th Anniversary~』を制したDDT UNIVERSAL王者のMAOが登壇した。

 準決勝では樋口和貞を下したが「自分でもいまだに信じられないのですけど、ここにトロフィーがあります。いろんな戦いをくぐり抜けて手元に残ったのはこのベルトだったけど、ついにトロフィーまで来るようになって。まだ実感がないんですけど、ここにトロフィーがあるんで。準決勝で樋口さんに勝てた、あそこさえ乗り切れればってずっと思ってやってきて。大変な戦いだったんですけど、真っ向からいくしかないと思ってて、想像以上に真っ向からいってる自分がいて。何度も押し切られそうになったんですけど、あえて言うなら樋口さんの土俵のなかで戦ってたのかなと。あまり自分らしい試合ではなかったんですけど、そんななかで樋口さんを倒せたのはすごく意味のある、決勝につながる準決勝でした」と振り返った。

 決勝では佐々木大輔を破ったが「佐々木大輔も準決勝で(クリス・ブルックスと)ノーDQマッチやって、後で映像見たり、モニターもちらちら見たりしてたんだけど、まさかこんなにひどい目に遭ってから決勝に来たとは思わなかった。お互いにズタボロでの決勝だったんですけど、向こうには向こうの積み重ねてきた意地があるだろうし、簡単にMAOなんか上にいかせられないよって感じだったと思うんですけど。なんとか私も意地と根性と最後気合だけです。気合だけでなんとか佐々木大輔を振り切って、テッペンを取ることができました。積み重ねてきたトーナメントの1回戦、2回戦、そして準決勝、決勝、僕にとって意味のない戦いは1個もなかった。すごくいい形でKING OF DDT20周年の節目を取れたことをうれしく思います」と語った。

 この優勝により、MAOは7月21日、両国国技館のメインイベントでKO-D無差別級王座に挑戦することが決定。対戦相手は6月5日、新宿FACEでの王者・上野勇希vs挑戦者・髙木三四郎による同王座戦の勝者になる。それについて「ついに両国のメインイベンターになる日が来ました。キャリア9年にして両国のメインに立つわけです。2015年8月の両国でデビューして、9年後、両国のメインイベンターになってる。自分の成長を1個感じられるし、いつかはやんなきゃと思ってたんで、しかるべきタイミングで両国のメインに立てるのかなと思うと、ワクワクするし、みんなが僕についてきてくれれば、それなりのものを見せられる自信があるし。今まではあまり自信はなかったんですよ。両国のメインだって言われてもやっていく自信がなかったけど、このUNIVERSALのベルトを獲って、近くでKO-D無差別級のベルトを持って引っ張り続けてる上野勇希という存在が、僕のマインドを変えてくれた部分がある。KING OF DDT獲って、いざという感じで両国に臨むことができます。まだどっちが来るか分からないんですけど、上野勇希か髙木三四郎が来るか分からないんですけど、MAOの初両国メインの相手として、どっちも大切な影響を受けてる選手なので、どっちが来てもうれしい。髙木さんが来たらウェポンランブル、これだけは言い切っておきましょう」と発言。

 保持するUNIVERSAL王座に関しては「1ヵ月くらいはトーナメントに専念しようと思ってたので、防衛戦の相手を自分から探すこともなく、名乗り挙げられたら受けなくもないかなと思ってたけど、トーナメントのなかだからそういうこともなく。優勝という形でフィニッシュしたので、次の防衛戦のことも考えていきたいと思います。両国でKO-D無差別あるんですけど、そんなことは関係なしに、UNIVERSAL、またガンガンやっていきたいと思います。日本国内でも幅の広い戦いを、UNIVERSAL道をしていきたいと思うんで。来月(6月16日)、初めて使う会場(TOKYO FMホール)があるじゃないですか。そこでやりましょう。DDT初進出で、(1・21)品川(プリンスホテル内クラブeX)でブライアン・キースとやったんですけど、そういう所でUNIVERSAL、ガンガンやっていきたい。FMホールでUNIVERSAL選手権やる。相手は今から探す。募集はしない。俺が見つけ出す。やりたいと思った相手と防衛戦やりたいと思います」と希望し、6・16TOKYO FMホール戦でのV9戦が決まった。

 トーナメント期間、「UNIVERSALのベルトを持っていることを意識したか?」と問われると、「どんな試合のときも入場でベルトを持って行くと決めてるんです。トーナメントでも毎回ベルトともに入場して、UNIVERSALチャンプとしての誇りがあるんです。2回戴冠したけど、今回のUNIVERSAL、積み上げているものが(前回と)違うなというか。ほかの誰にもできないことをしてるんだという自信の表れにもなるし。トーナメント戦っていくなかでも、このベルトがどんだけ励みになったか分からないです。ポイズン澤田JULIEと戦って、MAOという存在が飲まれなかったのも、UNIVERSALチャンプとしてのMAOだからだと思うし。準決勝、決勝と辛い戦いがあっても、俺はUNIVERSALチャンピオンなんだという、このベルトともに成長してきた過程と自信があるので、ベルトのおかげで勝ち進めた。このベルトが与えてくれた影響はトーナメントではすごく大きかったです」と話した。

 決勝戦の後、佐々木と会話したように見えたが、「何をしゃべっていたのか分からないんですけど、何かを託されたような感じだけはしたんです。背負うとか背負われるとか、そういうのはあの人はイヤだと思うんですけど。決勝で佐々木大輔を倒したんだぞというのは1個自信になるし、しっかりそれも背負いながら両国には立ちたいと思います」と述べた。

 ところが、佐々木が試合後に「オマエに負けた男のなかの男のからのお願いだ。俺の代わりに上野勇希を不幸にしてくれ。もし髙木三四郎が上がってきたら、髙木三四郎を引きずり降ろして、副社長になってくれ」と発言していたことを報道陣から聞かされると、「そういう託され方をしてたんですね。俺は上野勇希を不幸にしません。髙木さんを降ろして副社長にもなりません。その託され方は背負えないけど、佐々木大輔を倒して両国に行くんだというものだけは背負わせてもらいます」と苦笑した。

 KO-D無差別級王座へは2020年2月に当時王者の田中将斗に挑んで以来、4年5ヵ月ぶりとなるが、「(そのときは)英国帰りの勢いそのままに挑戦させてもらったんですけど。そこからサウナカミーナに入ったり、いろんな活動をしていくなか、(勝俣)瞬馬とKO-Dタッグベルトを長いこと持ってたり、UNIVERSAL1回目の戴冠したり、無差別に照準が向くことが全然なくて。自分からKO-D無差別級に挑戦表明するなんて、このUNIVERSALを持ってる限りたぶんなかったと思う。でもトーナメント優勝して、無差別に挑戦というのは決定事項になるわけで。UNIVERSAL持って優勝したなかで、必然的にそういう時期が来たのかなと思っていて。この勢いのままでKO-D無差別級までかっさらえちゃうなら、今の自分はホンモノなんだなと思うし。あの頃と間違いなく違うのは、自信と実績と強さが全然違う。今のMAOでKO-D無差別級に挑戦できるのは、まだ実感はないんですけど、ばくぜんと楽しみだという気持ちだけは強くあります」と述べた。

 UNIVERSALを防衛し続け、両国でKO-D無差別級獲りに成功した場合、「チャンピオン同士の戦いとなると、みんな統一戦とかが頭に浮かぶと思うけど。僕は無差別、UNIVERSAL、EXTREMEと3本ベルトあるけど、それぞれ役割が違うベルトだと思ってる。UNIVERSALはUNIVERSALしかできない防衛戦をしたいし、KO-D無差別級を獲ったら、DDTの柱としてそういう戦いをしたいと思う。もしEXTREMEを獲ったら、EXTREMEな試合をしていきたいと思う。僕が無差別とUNIVERSAL、獲ることがあったら、まったく違う色の防衛戦をやっていきたいです。KO-D無差別級はDDTという家の柱、UNIVERSALはDDTという家の庭で、間口を広げるという。EXTREMEは家の外装。柱と庭なんです。2本持ったとしても、別々のことを明確にきっちりやっていきたい」と両立したい意向を明かした。

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