7・3後楽園での「KING OF DDT」準決勝&決勝に向け、秋山、樋口、上野、吉村が4者ともに優勝宣言して火花!

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 DDTプロレスが6月23日、最強決定トーナメント「KING OF DDT 2022」準決勝、決勝(7月3日、東京・後楽園ホール)に向け、東京・千代田区の神田明神内で記者会見を開き、ベスト4に残った秋山準、樋口和貞、上野勇希、吉村直巳の4選手が火花を散らした。

 準決勝の組み合わせは秋山VS樋口、上野VS吉村で、その勝者同士により同日に決勝戦を行い、優勝者は第79代KO-D無差別級王者に認定される。

 上野は「初めてプロレスを見たときから、DDTプロレスが世の中で一番面白いと思ってます。そこから選手になって、DDTが世間に届いてないのが本当に悔しいです。自分のどんなスキルを使ってでも、DDTを世間に広めることが大事だと思います。それにほかのどんなスキルより、プロレスが強くならないとダメなので。このトーナメントはそれを見せられるチャンスであって、優勝したらチャンピオン。初めて見た人が“上野がチャンピオンって面白そう”と思ってくれるよう、優勝したいと思います。準決勝は吉村君。大阪から一緒に出てきて、今までシングルで1回も勝ったことないです。吉村君に勝った後の決勝はどうあっても厳しい戦い。それを乗り越えてこそ、広められると思ってるので、優勝してチャンピオンになります」と意気込んだ。

 シングルでは上野に1度も負けたことがない吉村は「このトーナメントに懸ける思い・・・。1回戦、クリス(ブルックス)、2回戦、HARASHIMAさん。この2人勝ったことで、より大きさ、重さ、2回戦突破以上のものを背負っていると思います。この2人の思いを背負うというより、この結果を背負って。次の上野さんへの気持ちを語り出したら止まらないので、ここでは言いませんけど。もうHARASHIMAさんに勝った以上、優勝するしかないんで。準決勝、上野さんに勝って、決勝はどっちがくるか分かりませんけど勝って優勝、KO-D無差別級チャンピオンになる。それがすべてだと思います」と話した。

 これまで秋山とのシングル戦で1勝1敗の樋口は「このトーナメント、DDTプロレス、無差別級のベルト。個人としてはいろいろな思いがあります。準決勝、秋山準。ここに勝たなければいけないと思ってます。準決勝勝った上で、決勝も勝ち、無差別級のベルトを巻いて、DDTの強さの象徴になり、プロレス界でDDTは強いんだぞということを広めていきたいと思います。そして、その上で遠藤哲哉を待ちたいと思います」と力を込めた。

 秋山は「KING OF DDT、今こそ無差別のベルトを巻いて、DDTの強さを出さないといけない。僕に任せてもらいます」と語った。

 過去、何かと因縁があり、昨年3月28日(後楽園)の無差別級選手権(王者・秋山VS挑戦者・樋口)の試合後には、勝った秋山が負けた樋口にベルトを巻かせる場面もあったが、樋口は「あれから1年ちょっと経ちましたけど、あそこからいろいろなことを経験して、またこうやって秋山準の前に立てる。今回は必ずあの屈辱を吹き飛ばしたいと思ってます」と、秋山は「樋口となら強さを見せられる戦いになると思う。ベルト云々のことは僕は巻かせたほうなので、それほどないです。ただ、今回の準決勝にかぎっては、樋口も強さという部分を口にしてるので、僕もDDTの強さを彼と見せられると思ってるので。その先にベルトなんで。まずここは精いっぱい、彼とどっちが強いのかを見せたい」と発言。

 優勝するためには、1日2試合を勝ち抜かなければならず、過酷な戦いとなるが、上野は「僕は体が小さいこともあって、どの試合も毎回ヘトヘト。逆に言えば、毎回ヘトヘトになってるからこそ、1試合でヘトヘトになっても勝ち抜く気持ち、体をつくってきているので、問題ないと思います」、吉村は「1日2試合、3試合。2連続タイトルマッチも経験しています。このなかで一番スタミナに不安があるのは僕だと思うんです。そこを気にして突破できる準決勝じゃないので、あまり気にしていないというのが正解かもしれないです」、樋口は「吉村が言ったように、タイトルマッチ2試合やりましたし、個人でも1日何試合も戦ったこともあります。そこは関係ない。自分の力を信じるだけです」、秋山は「2試合ということで一番不安があるのは僕だと思います。コツは2試合というのを考えない。まず1試合を消化する。樋口に全力を向ける。その先は案外体って動くものなんで、それは十分何回も経験してる。まず目の前の1試合を精いっぱい戦う。それが一番いいと思います」とコメント。

 上野は、吉村に1度もシングルで勝てていないが、これまでの戦いと違う部分について、「同じところがない。5・1横浜武道館でチャンピオンの遠藤さんに挑戦して負けたり、そういう経験ももちろんそうなんですけど。その都度、僕は常に進化するように戦ってるし。今まで勝ったことがないと言うと、2回戦(6・19後楽園)の佐々木大輔。(DDT)UNIVERSALのベルトを持ってたときに、シリーズ通してやり返すことができず、負けてベルト獲られて。でも、この前の2回戦は勝てたわけで。日々もっと強くならなければいけない、もっと引っ張らないといけない、前に進まないといけないと思って進んでることこそが、今までとの一番の違いかなと思います」と述べた。

 果たして、激戦となるトーナメントを制して、ベルトを巻くのは誰になるのか、注目が集まる。

 なお、7月3日の後楽園で行われるMAO、勝俣瞬馬組VSクリス、X組のXは、6月25日の横浜ラジアントホール大会で発表される。7月16日、愛知・日本ガイシスポーツプラザ第3競技場大会で、王者組=佐々木、MJポー、KANON組VS挑戦者組=高梨将弘、クリス、アントーニオ本多組によるKO-D6人タッグ選手権が決定した。

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