「この会社の運営は揃いもそろって大バカだって気づいてた」ウィル・オスプレイがIWGP USヘビー級王座を戴冠も“ベルト無き王座戦”にブチ切れ!
12日、大阪府・大阪城ホールにて新日本プロレス『DOMINION 6.12 in OSAKA-JO HALL』が開催され、ウィル・オスプレイがIWGP USヘビー級王座を戴冠した。
IWGP USヘビー級王座はジュース・ロビンソンが保持しており、本来であればSANADA、ウィル・オスプレイを交えた3WAYマッチで王座戦が行われる予定であった。
しかし、ジュースは急性虫垂炎に罹ったということで一度は会社側と同意した3WAYマッチを反故にし来日を拒否。ジュースは「SANADAとオスプレイのシングルマッチにして勝った方の挑戦を受ける」とあくまで王座所有権は自身にあると主張するが、新日本側はジュースへ王座の返還を要求。これに伴い、SANADAvsオスプレイのシングルマッチで新王座決定戦を行うこととなった。
SANADAは今年2月に同王座を戴冠していたものの、その後のNEW JAPAN CUPでのオスプレイ戦で左目を負傷。王座も返上することとなり約3ヶ月の欠場を強いられた。この試合はSANADAの復帰戦でもあり、因縁のオスプレイとの再戦でもある試合だ。
試合は、SANADAが試合開始10秒の間にドロップキックからプランチャを決める速攻を仕掛けるも、オスプレイはSANADAの古傷の左目をえぐる顔面かきむしりなどでペースを乱し、場外へ逃れたSANADAへコークスクリュー式ムーンサルト・プレスと呼べる荒業を敢行。
SANADAは「カモン!」と珍しく感情を顕にして打撃合戦に誘い、ストームブレイカーをウラカン・ラナで切り返したり、パワーボムを切り返す変形TKOからタイガー・スープレックス・ホールドを見せたりと復帰戦とは思えないキレを見せる。
しかし、渾身のラウンディング・ボディプレスはオスプレイが剣山で迎撃。オスプレイはSANADAのオコーナーブリッジも見切り、ヒドゥンブレイドからストームブレイカーで叩きつけて3カウントを奪った。
USヘビー級王座のベルトはジュースが持っているため腰に巻くことは叶わず、オスプレイは新王者となったにも関わらず不満を顕にしながら退場。
そしてバックステージでは「オイ、答えろよ。なんのベルトを懸けて闘ったんだ?USヘビー級のベルトだよな!なのになんでベルトがここにないんだ? 今、俺の手元にあるのはブリティッシュヘビー級のベルトだけだ!あの腰抜けのROCK HARDジュース・ロビンソンは現れなかった。病気が発覚したのだって日本に来た直後のことだろ?手術が必要なことぐらい会社は前もって予測できなかったのか?なんでもっと早くあいつからベルトを取り上げなかったんだ?考えたらわかることじゃないのか?まぁ、俺はもうとっくの前からこの会社の運営は揃いもそろって大バカだって気づいてた!だからホテルの予約さえも間違う。そのせいで俺たちは2日連続で当初の予定とは違うホテルに泊まらされた!この会社はボロボロだよ。だがこのボロボロの会社を救えるのは俺たちUNITED EMPIREだけだ!」と激怒。
そして「お前がオーランドに住んでるのは分かってる。UNITED EMPIREのみんなとオーランドに向かって、ジュース・ロビンソンがどの家に住んでるのかわかるまで、手当たり次第に住人を訪ねて聞き回る。そして招待なんかされてなくてもお前の家に乗り込む。赤のレザーで覆われた俺のベルトを取り返す。それから、お前には昔貸した金をまだ返してもらってない」とジュースへの怒りを爆発させ、ベルトを奪還することを誓った。