「プロレス界は俺を中心に回っているんだ」ジェイ・ホワイトがオカダ・カズチカからIWGP世界ヘビー級王座を奪取し新日本グランドスラム達成!
12日、大阪府・大阪城ホールにて新日本プロレス『DOMINION 6.12 in OSAKA-JO HALL』が開催され、ジェイ・ホワイトがオカダ・カズチカを下してIWGP世界ヘビー級王座を戴冠。シングル王座のグランドスラムを達成した。
IWGP世界ヘビー級王者として君臨しているオカダ・カズチカは、5月1日の福岡大会にて内藤哲也を下して3度目の防衛に成功。しかし、その後突然リングに乱入してきたジェイ・ホワイトのブレードランナーでKOされてしまい、BULLET CLUBに締めのリングを占拠されてしまうという屈辱を味わった。
ジェイはオカダとのシングル戦績が3勝1敗と勝ち越しており、絶対の自信を持って臨んだ試合。ジェイがIWGP世界ヘビー級王座を戴冠すればシングル五冠のグランドスラム(IWGPヘビー級王座、IWGPインターコンチネンタル王座、IWGP USヘビー級王座、NEVER無差別級王座、IWGP世界ヘビー級王座)を達成するということもあり、ジェイは並々ならぬ覚悟を見せていた。
ジェイが観衆へ「オカダコールを声に出せ」と声援が禁止されている観衆を煽っていく中で試合開始。
オカダは首を、ジェイは腹&背中の両攻めと互いに勝利のためのタクティクスを構築する中、場外戦で優位を掴んだジェイは「Hoo♪」とごきげんな様子で鋭い逆水平チョップで畳み掛け、OTOから放送席の棚橋弘至に向けてオカダをテキサスクローバーホールドで捕らえるなど余裕を見せる。
オカダもジェイの挑発的な態度についにブチ切れ、執拗なマネークリップで動きを鈍らせショートレンジ式レインメーカーを発射。しかし、ジェイはこれをかわして掟破りのショートレンジ式レインメーカーを叩き込み、オカダのレインメーカーを発射をかわしてブレードランナーを決め、これで3カウントを奪った。
ジェイは観衆へ「お前らなにか言ってみろよ!お前らなにか言ってみろよ!カモン!(笑)」などと激しく挑発。頑なに拍手での応援を続けてきたファンも感情が溢れて思わず声を上げてしまう場面も。ジェイが「俺がナンバーワンだ!俺がチャンピオンなんだ!俺の時代だ!スイッチブレードとともに呼吸しろ!」とベルトを掲げて大会を締めた。
バックステージに戻ったジェイは「なぜ誰も拍手しない? 久々の俺の(日本のリングでの)シングルマッチだぞ。プロレス界は俺を中心に回っているんだ。もちろん、俺1人で全部やってきたとは言わない。だが俺の存在がなければGOOD BROTHERS(カール・アンダーソン&ドク・ギャローズ)がBULLET CLUBにも戻って来ることはなかった。俺がいなければエース・オースティンがBULLET CLUBに入ることは出来なかっただろう。こいつはスターだがな!俺がいなければ100%元に戻ってはいないとはいえ、今日ファンが声を出して応援することは出来なかっただろう!だからファンのみんな、そしてバックステージの報道陣、どういたしましてだ!」と尊大な態度でコメント。
そして、6月26日には新日本とAEWの合同興行が控えていることを踏まえてか、ジェイはAEWにも言及。
ジェイは「オカダとケニー(・オメガ)はファンから拝められてるな。個人的にケニーに恨みはないが、俺がIWGP USヘビーのベルトをあいつから奪ったこと憶えているか?そうしたらあいつはどうした?出ていった。それが俺がプロレス界の中心人物であるという紛れもない証拠だ。実際ケニー・オメガが俺に負けて醜態を晒すこともなければ、ヤングバックスと逃げるように去ってAEWを設立することもなかっただろう。AEWがなければ現在の姿のジョン・モクスリーの試合を見ることもなかった。そしてブライアン・ダニエルソンとCMパンクの復活もなかった。それから、ハングマン・ペイジが(AEWの)トップに登りつめることもなかっただろう。ブリット・ベイカーがリングに上がってることもなかっただろうし、アダム・コールに至っては、未だに日の目を見ることがなかったと思う。だから、AEWのファン、そしてAEWとレスラーたち、どういたしまして!」と演説した。