中島翔子が愛野ユキを破りプリプリ王座初V!5・3後楽園でパートナーのハイパーミサヲが挑戦
東京女子プロレスが4月9日、東京・後楽園ホールで「Still Incomplete '22」を開催。プリンセス・オブ・プリンセス王者の中島翔子が愛野ユキを破って初防衛に成功。試合後には享楽共鳴でタッグを組むハイパーミサヲが名乗りを挙げ、5月3日、後楽園でのパートナー対決が決まった。
姉の天満のどかが卒業し、独り立ちを求められた愛野は2020年7月以来、1年9ヵ月ぶりの同王座挑戦。同団体の“新章幕開け”を宣言した中島にとっては、何が何でも防衛を果たしたいところだった。
序盤から中島はトペ・スイシーダ、トペ・コンヒーロを決めるなど積極果敢に攻め立てた。愛野も食い下がってフライング・ショルダー、サイドスープレックスなどで応戦。中島が619を連発すれば、愛野もヴィーナスDDTで反撃。中島がノーザンで投げ捨て、愛野がサイドスープレックスを見舞うと、激しいエルボー合戦に発展。その後、中島はジャンピング・エルボー、ダブルアームDDTとたたみかけると、最後はダイビング・セントーンでトドメを刺した。
中島と握手を交わした愛野が退場すると、ミサヲがリングインし、「最高、最強の防衛戦だった思います。そのベルトを懸けて、私と戦ってください」と挑戦表明。ミサヲは「享楽共鳴がここ一番で勝てないのは私の弱さのせいだって。やっぱり享楽共鳴でもっと上にいきたい。私がもっと強くならなきゃって思う。そのためには、最高、最強のベルトを持ってる中島さんに勝たなきゃって思う。享楽共鳴でもっといい景色を見たいから。だから、私とそのベルトを懸けて戦ってくれませんか?」と続けた。タッグパートナーからの挑戦を快諾した中島は決戦の場を5・3後楽園に指定した。
ここで中島が握手に応じると、ミサヲはスタナーを見舞い「あなたがイエスと言ったときから、この戦いは始まってるんだ。油断してんじゃねぇぞ。私がそのベルト、もぎ取ってやる」と宣戦布告。
バックステージで中島は「第2章、すごくいいスタートが切れたと思ってます。これからいろんな人に勝って、東京女子として前に進むのはもちろん、中島翔子個人としても。よりよい状態を目指して、さらに先に進みたい。パートナーの極悪ヒーローに一発かまされたので、倍返しにしてやろうかと思ってます。(愛野は)がむしゃらだった。一生懸命だったし、でも一生懸命だけじゃベルトは巻けないから。この負けをステップアップに使ってほしい」とコメント。
敗れた愛野は「中島さんのぶれない、自分のより理想に近づくための芯みたいなものを感じて。中島さんがかけてきた月日を味わいました。今日は負けてしまいましたけど、これからも何度でも挑戦していきたいと思います。東京女子を引っ張る人になりたいから、自分を信じて頑張ります」と悔しさを噛みしめていた。
挑戦が決まったミサヲは「享楽共鳴で上を目指していくために、どうしても中島さんは戦って勝たなきゃいけない相手だと思ってるから。享楽共鳴が最高の未来を見るために。絶対に勝ちます」とキッパリ。この日の渡辺未詩戦では、NEO美威獅鬼軍に所属していた当時の必殺技ヴァニタス(ダブルアーム・フェースバスター)を繰り出して勝利をもぎ取ったが、「そのときはホントにベルトとか欲しくてたまらなくて。とっさに今日はアレが出て。まだギラギラした気持ちを持ってたんだなってことに気付いた」と話した。