「私は私の道を突き進む」朱里がジュリアを制して赤いベルトを防衛し新ユニット創設へ!岩谷麻優へ1年半越しのリベンジ宣言!

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 26日、東京都・両国国技館にてスターダム『LECクリンぱっ!Presents STARDOM WORLD CLIMAX 2022 ~The Best~』が開催され、朱里がジュリアを下して赤いベルトを防衛し新たな道を歩みだした。

 “Alto livello KABALIWAN(通称:アリカバ)”ジュリアと朱里はスターダム内の強豪タッグチームとして約2年間君臨しており、ゴッデス・オブ・スターダム王座戴冠や新日本プロレスのメットライフドーム大会にアリカバタッグで参戦するなど活躍。
 2人の絆は永遠かと思われていたが、ジュリアが朱里の持つワールド・オブ・スターダム王座(赤いベルト)への挑戦が決まり火花を散らす中、ジュリアの古巣であるアイスリボン出身の“プロミネンス”の面々との抗争の影響もあり2人の気持ちがすれ違うことも増えた。今月3日に行われた今大会に向けての調印式ではジュリアが「どっちが勝っても、もう一緒にやってくことは難しい」と思いを吐露していた。
 そして、21日の名古屋大会ではアリカバのメモリアルマッチが行われたが、その試合後にはジュリアが「お互いの未来のために、そしてスターダムの未来のために離れるべきときが来た」とアリカバの解散を宣言。朱里も「私は今後一緒にやっていく最強のボディガードを連れてくる。だからDDMのメンバーはみんなジュリアのセコンドにつけばいい」と新パートナーの存在とDDM離脱を匂わせる発言を残していた。

 この試合は赤いベルトの行方を占う試合というだけに留まらず、2人がスターダムでともに歩んできた2年2ヶ月を清算し、2人がそれぞれの道を歩きだすためのケジメのシングルマッチとも言える。

 朱里が予告していた“ボディガード”の正体は、元アクトレスガールズの三浦亜美。三浦は朱里とともに入場し、そのままセコンドに付く。

 試合は、2人が辿ってきた歴史を振り返るような基礎に忠実な攻防から、互いに感情むき出しでぶつかり合うバチバチの打ち合いへ。ジュリアが場外で机上パイルドライバーを繰り出せば、朱里も珍しく凶器(※本部席のアクリル衝立)を使用するなどラフ攻撃も交えた死闘が展開される。そして、朱里が掟破りのグロリアス・ドライバーで突き刺せば、ジュリアも即座に掟破りの流炎で返すなど互いを知り尽くしていなければ出来ない攻防も見せた。
終盤、ジュリアは最上位技であるノーザンライト・ボムを決めるが位置が悪く朱里にすぐロープに足をかけられてしまう。ジュリアがもう一発を狙うが、朱里はジュリアの切り返しを封殺しつつハイキック、流炎、バズソーキック、朱世界と大技を立て続けに叩き込み26分54秒の死闘に終止符を打った。

 見事防衛を果たした朱里は「ジュリア、いてーよ。でも、やっぱもっともっと闘っていきてーわ。私は、ドンナ・デル・モンドとしては今日で最後。私のユニットを作る。今日、一緒に来たのは、その最初のメンバー。私は私の道を突き進んでいく」と新ユニット創設を発表。
 ジュリアは目に涙を浮かべながらも「リーダーは大変だぞ。お前にできるかなぁ~?」と笑い、「その赤いベルト、一度目指したからには、私は必ず奪いに行く。ジュリアは必ず有言実行するから、たっぷりこれからは容赦なくお前にケンカ売ってやるから、覚悟しとけよ。朱里、今まで、ありがとな。アリーヴェデルチ」と朱里の胸に拳を押し当ててから去っていった。


 その後、両国大会2日目で朱里に挑戦することが決まった岩谷麻優がリングに上がり「ほんっとに!すごい試合だった。心の底から、2日目選んでよかったって思いました。今日!多分、めちゃくちゃダメージあると思うんで、明日はそのダメージを活かしつつ、自分が二日目!両国国技館!美味しいところを持っていこうと思います!」と叫ぶとシリアスな空気から一転して和やかな空気が醸成されるが、朱里が「明日、最高の闘いをしよう」と語りかけると、2人とも真剣な表情で握手を交わした。

 試合後、朱里は「2020年10月3日、私はあの日、岩谷麻優に負けました。今度こそ、今度はこのスターダム最高峰の赤いベルトのチャンピオンとして岩谷麻優にリベンジし、両国国技館2連戦、伝説を創ります」とコメント。

 朱里は2019年10月3日の横浜武道館大会にて、当時フリーランスの立場で岩谷が持っていた赤いベルトに挑戦するも敗北。試合後に「赤いベルトを取るにはそれなりの覚悟が必要で、私はスターダムの内部に入って、そのベルトを1から狙っていく」と語った朱里は同年11月1日付でスターダムへ入団。覚悟が実を結び、昨年12月29日に悲願の赤いベルトを巻いたという経緯がある。

 新たな道を歩みだしさらなる覚悟を強めた朱里、そして“スターダムのアイコン”として旗揚げ時から団体を支え続けてきた岩谷の頂上決戦の行方に期待が高まる。

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