「エル・デスペラード、挑戦してこい」タッグ二冠王者のクリス・ブルックスが他団体の名タッグと防衛戦を熱望!
20日、両国国技館にて『Judgement2022~DDT旗揚げ25周年記念大会~』が開催され、“CDK”クリス・ブルックス&高梨将弘がKO-Dタッグ王座を戴冠し、アジアドリームタッグ王座と合わせて二冠王を達成した。
DDTで2003年にデビューした高梨将弘は、DDTの歴史において欠かせない存在に。その高梨がデビューした時点ですでにチャンピオンとして君臨していたHARASHIMAと、25周年記念大会でタッグ王座をかけて激突することになった。
高梨のパートナーを務めるクリス・ブルックスは、NXT UKからのオファーを断り“自由にプロレスがしたい”とDDTを選んだ逸材。プライベートでも仲が良く我闘雲舞のタッグベルト(※アジアドリームタッグ王座)も持つ2人がKO-Dタッグ王座と合わせての二冠戴冠を狙った。
序盤はクリスのテクニックと吉村のパワーで削り合いが展開されるが、高梨に代わるとパワーに押し負け「あぁ~無理ぃ~」と半泣きでクリスにタッチを求める。しかし、これで油断を誘った高梨は隙を突いての延髄斬りでチャンスを作り、クリスが軽快な空中殺法の数々で王者組を猛攻。HARASHIMAを花道に寝かせた上でのスワンダイブ式フットスタンプを見舞うなど強烈な攻撃を見せる。
高梨も2人まとめての逆打ち+クリスのドロップキックの合体攻撃、木曽レフェリーをHARASHIMAに引っ掛けてフランケンシュタイナーをさせるという奇抜な合体攻撃を繰り出していくが、吉村に捕まりチョークスラムを被弾。ラリアットでのトドメを狙う吉村をクリスがスワンダイブ式ダイヤモンドカッターで迎撃。その後高梨の雪崩式タカタニック+クリスの雪崩式パワーボムが決まるも吉村は肩を上げる。
クリスの張り手にブチ切れた吉村はワンツーエルボー連打、カウンターの払い腰からラリアットを叩き込み正念場を狙うが、これをクリスがオクトバスホールドで切り返し、ハウス・ピアノ・デス(※変形グラウンド卍固め)で絞り上げると吉村は無念のタップ。
その後、マイクを取った高梨は「クリス、君に言いたいこと、伝えたいことはいっぱいあるけど、みんな俺の声なんかどうでもいいよな?今日!今!みんなが一番声を聞きたいのは今日勝ったクリス!君だよ!」と高梨らしくクリスにマイクを託す。
クリスは「皆さん、勝ったぜ~!ホントにワタシと高梨さん、両国国技館、あとみんな、KO-Dタッグベルト、アジアドリームタッグベルト、ホントに、夢です!CDK、もっともっと頑張ります。みんな今日来てくれてありがとうございました!」と日本語で語る。
バックステージに戻ったクリスは「エル・デスペラードに『挑戦してこい』と言われたが、こっちはベルトを2本持っているんだ。お前が挑戦してこい」とコメント。昨年10月に新日本プロレスでIWGPジュニアヘビー級王座を戴冠してから挑戦者候補に他団体の選手の名を上げ続けているエル・デスペラードにカウンターをかます。
これを聞いた高梨は「今日の(大会の)パンフレットに『DDTにとってCDKがベルトを取ると厄介なことになるかもしれない』って書いてあったよな。厄介なコメント、早くも出たぜ!」と嬉しそうな笑みを浮かべた。
そして、次期挑戦者の火野&納谷の他に、SOS(ツトム・オースギ&バナナ千賀)、ヤンキー二丁拳銃(宮本裕向&木髙イサミ)、Melt Brain Dancing(PSYCHO&CHANGO)、ROMNCE DAWN(高尾蒼馬&翔太)、Best Bros(駿河メイ&バリヤンアッキ)、エッグタルト(小石川チエ&新納刃)といった強豪タッグチームの名を挙げながら歓談。
DDTの外でも高い評価を受け広いコネクションを持つ2人ならではの防衛ロードが期待できそうだ。