【試合詳細】3・6 アイスリボン新木場大会 春輝つくし&星ハム子&朝陽vsSAKI&清水ひかり&櫻井裕子 藤本つかさ&山下りなvs安納サオリ&トトロさつき 真琴vs松下楓歩
『アイスリボン新木場大会』
日程:2022年3月6日(日)
開始:12:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:174人
▼タッグマッチ15分1本勝負
○星いぶき/NATSUMI(超花火)
10分19秒 ライトニングスパイラル→片エビ固め
チェリー(フリー)/●キク
▼タッグマッチ20分1本勝負
○雪妃真矢(フリー)/海樹リコ(SEAdLINNNG)
10分52秒 ホワイトアウト
●バニー及川/石川奈青
▼タッグマッチ20分1本勝負
[Rebel&Enemy]○ラム会長(666)/尾﨑妹加(フリー)
10分00秒 ジャパニーズ・レッグロール・クラッチ
●網倉理奈(COLOR’S)/咲蘭
▼シングルマッチ20分1本勝負
○真琴
11分56秒 エッジ直々伝スピアー→片エビ固め
●松下楓歩
▼斉藤一二三プロデュースタッグマッチ30分1本勝負
藤本つかさ/山下りな
レフェリー暴行→無効試合
安納サオリ(フリー)/トトロさつき
▼選手の強い要望により再試合
藤本つかさ/○山下りな(フリー)
10分19秒 スプラッシュマウンテン→エビ固め
安納サオリ(フリー)/●トトロさつき
▼6人タッグマッチ30分1本勝負
春輝つくし/星ハム子/●朝陽
16分01秒 ランニングブレーンバスター→体固め
○SAKI(COLOR’S)/清水ひかり(COLOR’S)/櫻井裕子(COLOR’S)
SAKIがつくしとの前哨戦を制しgalaxyPunch!でのリボンタッグ奪取も宣言!藤本と一二三レフェリーの直接対決実現か
オープニング
昨年8月1日大会以来の新木場大会。入場式で代表挨拶を行ったのは5月4日横浜武道館大会での引退が発表されたつくし。マイクを手にしたつくしは「おととい記者会見をさせていただいたのですが、春輝つくし、5月4日、横浜武道館大会で引退させていただきます。最後の最後までプロレスでハッピーを皆さんに届けたいと思うので、応援よろしくお願いします。」とメッセージを送り、新木場大会の試合開始を宣言した。
第1試合
チェリーとの美魔女タッグで始動したキク。シングル5番勝負も決まり、チェリーとの連係も活かしながら、気合の入った必死のファイトをみせた。一方、初タッグを結成したいぶきとNATSUMIも要所要所で連係技を披露。試合はタッグマッチらしい攻防戦となった。最後はチェリーの熟女でドーンをキクに誤爆させたいぶきがダメージの残るキクを捉えてのライトニングスパイラルを決めカウント3を奪った。
第2試合
真白の欠場で延期となったトライアングルリボン王座戦の挑戦者である海樹と石川がタッグ前哨戦で対戦。スタートから先発を買って出た2人は、いきなりエンジン全開のぶつかり合いをみせ一歩も退かない攻防を展開。2人の熱さに雪妃、バニーも応える。最後はその熱さを維持しながら海樹と石川が場外戦を展開する中、リング上に残った雪妃がバニーとのキック合戦を制し、グランドにバニーを引き込んでのホワイトアウトでギブアップ勝ちを奪った。
第3試合
デビュー戦の相手でもあったラム会長に対して、先発に出た咲蘭は「会長、出てください。」と指名。受けて立った会長に対して、ぶつかり合いをすかした咲蘭が両手で♡マークを作り「キュンでーす!」とポーズ。会長の中指ポーズに対抗する。さらに妹加に対してもおてんばダッシュをいきなり決めるなど、咲蘭の動きの良さが目立った。網倉も妹加&会長を重ねてのワ―プレスを決め、咲蘭をアシストするが、最後は網倉が会長の一瞬の切り返しからのジャパニーズレッグロールクラッチにカウント3を奪われフォール負けを喫した。
第4試合
真琴との初シングルマッチで開始と同時にいきなり真琴をロープに詰めてのエルボーで先制した楓歩だが、これが真琴の怒りに火をつけ、序盤から真琴がシビアな攻めでじわじわと楓歩を追い込んでいく。楓歩も必死に耐えながら、ドロップキック、ミサイルキック、サイドバスターと持てる技を駆使して反撃に出るも、要所要所で切り返していった真琴はキャリアの差も十分に見せ、ビックブーツ、ダブルアーム・スープレックス、ニードロップとつなぎ、最後はスピアーでカウント3を奪った。
第5試合
3月20日後楽園ホール大会でレフェリーを引退する一二三レフェリーのプロデュースによるタッグマッチ。一二三レフェリーの攻撃は認められるが、一二三レフェリーに選手が攻撃を加えた場合は即反則負けになるということが試合前にアナウンスされた。試合は藤本vsトトロでスタート。いきなりクロスボディを狙ったトトロを藤本がドロップキックで叩き落し、いきなり極楽固めを決める。ここで一二三レフェリーがトトロに檄を飛ばしながら、藤本の胸元にさりげなくチョップを連発。これに怒った藤本が技を解き、一二三レフェリーに手を出したため、開始早々の32秒で一二三レフェリーが藤本の反則負けを取った。秒殺に喜んで引き揚げようとした安納とトトロ、そして一二三レフェリーに山下が再試合を必死に嘆願。不満げな表情の藤本の頭を強引に下げさせると、これを見た一二三レフェリーが藤本に「私の好きなところはどこですか?」と質問。これに藤本が「こめかみ!」と答えるも微妙な空気となり、慌てた藤本が「一二三のお尻のほくろが好き!」と暴走発言。これに慌てた一二三レフェリーがその場をごまかそうと再試合を認めることに。再び藤本がドロップキックを決め、極楽固めに入るが、一二三レフェリーが近づくと危険を察し、技を解くと、一二三レフェリーには「手を出していない!」とアピール。しかし、どうしても一二三レフェリーに一矢報いたい藤本は安納との攻防で安納を一二三レフェリーにぶつけようとする。寸前でとどまった安納だが、そこに藤本が蹴りを入れ、安納と一二三レフェリーがぶつかり合う。ここで藤本は一二三レフェリーに「ドロップキックだ!」と安納を羽交い締めにして指示。これに乗った一二三レフェリーだが、安納が寸前にかわし、そのドロップキックは藤本に誤爆。さらに終盤には一二三レフェリーのクロスボディも浴びた藤本。試合は粘るトトロを山下がスプラッシュマウンテンで沈めたが、怒りの収まらない藤本の行動が試合後、予想外の抗争を生むことに!
山下が「激しい贔屓の中、我々、勝つことができました。贔屓には負けない!トトロ、一二三がもうすぐ引退だよ。そんな数少ない試合の中で、プロデュースの試合をやりたいって言って、このカードの中にトトロを組んだ意味、わかるか?トトロにもっともっと飛躍してほしいってそんな気持ちがこもってると思うんだよ。どう?あー疲れた。いろいろあるけどさ、ひとりで背負えよとは言わないよ。一緒に頑張りましょう!今日、 ありがとう!」とトトロに握手を求めるも、その手をトトロが叩く。山下「お前―っ!お前、やっぱり許さんぞ!お前!」と絶叫すると、そのマイクを奪った藤本が「私は一二三を許さんぞ!引退までいつだ?あと何日だ?どこかで決着つけようぜ!よろしくお願いします。」と言って引き上げようとするが、マイクを手にした一二三レフェリーが「やってやるよ、コノヤロー!」と逆に藤本を挑発。怒った藤本がリングに戻ろうとするが、その藤本を山下が止め、肩に抱え上げて花道を引き揚げていった。藤本と一二三レフェリーの直接対決実現か⁉️
第6試合
アイスリボンvsCOLOR'Sの対抗戦の図式で実現したメインは、3月20日後楽園ホール大会でICE×∞王座戦を行うつくしvsSAKIの前哨戦でもあった。試合はCOLOR'S軍の奇襲攻撃でスタート。つくしと朝陽を場外に蹴散らし、ハム子を仰向けにしての連続おてんばダッシュを決めると3人でポーズ。対するアイス軍もSAKIを仰向けにするとアイストレインで応戦。スタートからチーム戦の様相を呈してきた。両チームともに試合が進行する中で、しっかり息の合ったチームワークをみせ、対抗戦に相応しい攻防を展開する。つくしとSAKIの直接対決ではつくしのエルボーとSAKIのビックブーツの激しい打ち合いから、つくしがミサイルキック、ジャーマンで優勢に立つも、SAKIは顔面へのビックブーツ2連発をヒットさせ、一歩も退かない。最後はSAKIが朝陽を捉える。朝陽も切り返しの丸め込みであと一歩まで追い込むも、SAKIがカウンターのビックブーツからランニング・ブレーンバスターを豪快に決め、朝陽からフォール勝ちを飾った。
つくしがベルトを掲げてSAKIを挑発。これに怒ったSAKIが突っかかろうとするが、これを清水が制して、マイクを手にする。
清水「SAKI さん、言いたいこといっぱいあるのはわかるけど、ちょっと待って。(つくしに)そのベルトの価値、最後の最後まで高めるのはSAKIさんだからな! まぁ今日つくしさんに話があってマイクを取ったわけじゃないんだけど。ハム子さん! 今日のこの試合、シングルのタイトルの前哨戦だけだと思って油断してるんじゃないですか?私たち、ぎゃらぱんって言います。私はぎゃらぱんに、そのリボンタッグが欲しい。」
いぶきがリングに上がる。
いぶき「待って待って待って! ちょっと待った! いまなんて言いました?いまベルト欲しいって言いました?いや、それは困るんですよね~! ちょっと重要な…卒業式に(ベルトを)持っていかなくちゃいけなくて、3月11日の。それまでは絶対ベルトの防衛戦しないって決めてるんで。絶対ダメです! なので防衛戦はしない! 以上!」
ハム子「ちょっと待って。挑戦表明ってことですかね?」
清水「やっぱり大人のハム子さんは話が早くて助かります。」
SAKI「子供たちの事情なんて大人にとってはどうでもいいんですよ。」
いぶき「一度しかないんですよ、これが。」
ハム子「私は誰の挑戦でも受けるって言ったので。3月20日、後楽園ホール大会はSAKIちゃんはつくしとのタイトルマッチが決まってるので。次の大会3月27日、大阪176BOX大会。そこでリボンタッグのタイトルマッチやりましょう。どうですか?」
SAKI「ぎゃらぱんいつでも準備はできてますので。よろしくお願いします。」
清水「(いぶきと握手して)卒業式までだからな。」
SAKI「(握手を拒否して)私、2冠目指してるんで。ひとつめのベルトを巻いてから試合前に握手させていただきます。」
COLOR'Sの3人は花道を引き揚げる。
朝陽「マイク持たせてください。ベルトとかどうとか言ってますけど、自分、負けて、すいませんでした。つくしさんが5月4日で辞めていく、このロードだから自分がいま勝たないといけなかった。そう思います。つくしさんが辞めていっても、つくしさんが今いる若手に規定してくれているのに、自分たちが今日負けたから、ホントは何も言えない立場ですけど、自分たちが今後アイスリボンの象徴だって言われるように、藤本さんでもない、つくしさんでもハムさんでもない、もっともっと越えて、今いる若手がアイスリボンの象徴って言われるように、引き続き、自分はアイスリボンを引っ張って行くつもりです。いろいろあるし、なんだとかかんだとか言ってますけど、皆さん仲良くやりましょうよ! ね! なので、今日上がった全選手、リング上に上がってください。自分たちが締めます! (選手が揃う中で)久しぶりに言わせてください。アイスリボンの四重の輪。知らない方も多いと思います。一重の輪はここにいる選手、二重の輪は今日ここに来てくださったお客さん、三重の輪は今日来られなかったお客さん、四重の輪はこれからプロレスファンになる皆さんです。この輪をいまよりもっともっと広げていきます。そのためには皆さんの力も必要です! なので、これからもよろしくお願いします!プロレスでハッピー! アイスリボーン!」
<試合後コメント>
COLOR’S
SAKI「つくしさんと初めて戦えたので。挑戦する時にも言ったんですけど、今までアイスリボンさんとあまり縁がなく、この10年間プロレス界を歩いてきたので。 ICE×∞がどんなものか?っていうのを文字とか人に聞いた言葉だけではわからない部分を今日知れて、改めてあのベルトが欲しいなと思いました。(試合後はアピールしなかったが?)アピールしなかったんじゃないんですよ!ひーちゃんが邪魔したから!」
清水「ごめんね。」
SAKI「私たちCOLOR'Sが 狙ってるのはICE×∞だけじゃないってことです。なんでいまは邪魔しないの?言いなよ、自分の気持ち。」
清水「言いたいこと、全部言いたいかなと思って。2人がケンカし始めていったら、あれですけど、楽しみにしてます。2人のタイトルマッチを。私はSAKIさんが巻いたICE×∞ベルトのほうが何倍も価値が上がると思ってます。つくしさんの会見を見させてもらったんですけど、もう次を見ていて。自分の引退のその日を見ていて。いやいやいや、ないよって思いました。その日(ベルトを)巻いてるのはSAKIさんだし、そしてタッグベルトもぎゃらぱんが巻きます。ぎゃらぱんでベルトいただきます。OKしてくれたので。やりますよ。その日は確定で、もうもらったもんだと思って、試合したいと思います」
SAKI「今年からガールズ・プロレスリングユニットとして、COLOR'S は新しく活動を始めてきました。私たちがプロレス界に残る、プロレスラーでいるっていう決意を応援してくれてる人にも改めて実感してもらいたいし、改めて私たち自身も自分たちにドンドン課題を課していって、そこをクリアしていったうえで今年のCOLOR'Sに勢いつけて、私は10周年を迎えたいと思います。三本とりましょう!」
春輝つくし&朝陽&星ハム子
つくし「SAKIさんと初遭遇、ICE×∞の前哨戦だったんですけども、なんか、すごい楽しみだったんですよ。初めて当たる選手なので、最初ってワクワクするじゃないですか。でも、挑戦表明をしてきてくれたときに、私アイスリボンのことまったく知らないんですよねっていうマイクをしてて。え?アイスリボンのこと何も知らないのに、このベルト欲しいんだって思ってしまって。その場は挑戦したいって言ってくれる人はぜひ!って引き受けたんですけど、そんな選手にアイスリボンのベルトを渡すわけにはいかないですし、アイスリボンの若手がいまつくしさんがいなくなった後、トップに立ちますって言ってくれてるので。そういう子につなぐために、防衛して、引退までベルトを持って、引退したいなと思ってます。」
ハム子「私は清水ひかり、マイクアピールありましたけど、SAKIちゃんとのタッグチーム、ぎゃらぱんですか? ぎゃらぱんからの挑戦表明受けましたけど、いぶきが3月11日卒業式なのでそれまでは絶対防衛戦をおこなわないって言っているので、3月27日、大阪176BOX大会でタイトルマッチ、今日決定しました。私もその2人とのタッグチーム、対戦するの初めてで。今日試合して、連係はあるなって言うのは感じてて、個々の力はどうかわからないですけど、タッグチームとして凄い機能してるなって体で感じたので。所属外の選手が挑戦表明してきてくれるっていうことがすごいうれしくて。このベルトの価値を高めるためにも2人から防衛して、最多防衛記録を目指したいと思います。」
朝陽「自分はリング上で言ったことがすべてというか、いま改まって何かをって言われると、頭が回らないんですけど、でもメインに組まれて、ベルトとかなんだとかありますけど、自分がいま一番思うことはつくしさんが辞めてしまうことなので。でも、5月4日までに、というか、今からアイスリボンの象徴になっていかないといけないと思ってます。だから今日は勝ちたかった。でも、負けちゃったので、すいません。」
ハム子「負けが悪いわけじゃないからね。負けたことで何かを得て、強くなれれば今日試合してよかったなって、あとで思えると思うので。」
つくし「つくしね、思ったんだけど、 後楽園であの2人に負けてるじゃん。悔しいでしょ?そんなんで、スッキリしてたらダメじゃん!つくしは1年9組もっともっと組んでもらって、あの2人から勝って終わりにしてもらいたいと思うからさ。ダメだよ、そんな勝ち逃げされたらムカつくじゃん!プロレスは戦いなんだからさって思うんですよね、それぐらい朝陽に期待してるから。頑張ろう、一緒に。私は5月4日までだけど、あと2か月しかないですけど、その時間を有効に使って、後輩たちにいろんなことを教えていきたいなと思うので。そういう気持ちの面もね、教えていきたいと思うから。」
朝陽「はい。」
ハム子「なんか大人になったね。 なんかウルウルきちゃった。子供たちの成長がうれしくて。」
つくし「つくしは大人!(後輩の選手たちと)もっと絡みたいです!朝陽ともそうですし、1年9組ともドロップキッカーズで対戦したりとか。やりたいこといっぱい残っているので、2カ月の間に実現できたらいいなと思ってます。」