あおいがくるみを撃破しICE×∞戴冠!ベストフレンズ初陣を飾った藤本は32歳の誕生日前日に32人掛けに挑戦すると表明
6月24日、東京・後楽園ホールで行われたアイスリボン『9th Anniversary in 後楽園ホール』。メインイベントでは柊くるみの持つICEx∞王座に、キャリア10年目で悲願のシングルタイトル奪取を目指す希月あおいが進退をかけて挑んだ。
グリーンのロングガウンを着て登場したあおいは、ガウンを脱いでレインボーカラーのセクシーなワンピースコスチュームを披露。開始早々、バックドロップ、ショルダータックル、ボディプレス、キャトルミューティレーションと一気呵成に攻めて込んだくるみだが、あおいもセントーンの連続投下から希月あおい60キロを狙ったが、くるみは体当たりで迎撃。
しかし、あおいはコーナー最上段からのプランチャから希月あおい60キロ、ダイビング・セントーン、STFで叩き賭けたが、くるみはナッツドライバー、パワースラム、フェースバスター式カナディアンハンマーから三角絞めへ。どうにかロープに逃れたあおいも反撃するが、必殺の旋回式ダイビング・ボディプレスはカウント2。お互いにジャーマンで投げ合うと、もう一度くるみがバックを取る。サムソンクラッチを狙ったあおいだが、ぶっこ抜いて投げたくるみは小型冷蔵庫爆弾を投下。
丸め込みの応酬からクルスアーム式ジャーマンで投げたあおいは、コーナー最上段に登ると、意を決して表情でハピネススプラッシュ(=ファイアーバードスプラッシュ)を初公開して3カウント奪ってみせた。全身で喜びをアピールしたあおいが「ずっとこの景色が見たかったです! 一生忘れません!」と涙ながらに言うと、敗れたくるみは「悔しいです。でも自分はそのベルトを持ってからすごい成長したと思います。次、そのベルトを巻くときは高校の生徒会長になってから挑戦して、ベルトを持って生徒会長になるのでそのときまでベルトを持ち続けてください」とマイクアピール。
最後にあおいは「まだまだ目標がありました」と言ってから、タッグパートナーでもあるJWP無差別級王者の春山香代子と7.4横浜大会でリボンタッグへの挑戦を表明。最後は新王者のあおいがリング上で歌う中、選手たちが観客と握手をして回った。最後は全選手が円陣を組むと、あおいが「希月あおいちゃん初栄冠記念日! プロレスでハッピー、アイスリボーン!」で締めくくった。
そのインターナショナルリボンタッグ王者である紫雷美央&つくしの「紫春鬼」は、星ハム子&宮城もちの「らぶりーぶっちゃーず」を相手に初防衛戦を行った。奇襲攻撃を仕掛けていったらぶっちゃーずだが、美央がもちを弓矢固めで持ち上げると、その上でつくしがおてんばダッシュ。だが、もちの重さで美央がヒザを傷めてしまう。
それでも紫春鬼は機動力と連係攻撃で試合のペースを掴む。だが、もちが美央にシャイニング腹ザードを叩き込むと、ハム子もシャイニング原ザード。さらにらぶっちゃーずは合体攻撃を狙うが、つくしがうまく足止めすると、美央がハム子を雪崩式ブレーンバスターで投げる。さらに中島安里紗の額を叩き割った頭突きをお見舞いするが、ハム子は返す刀でラリアット。
さらに美央がつくしを肩車すると、もちの上にフットスタンプを投下。続くつくしのダイビング・フットスタンプをもちがかわすと、ハム子が腹から体当たり。さらにらぶっちゃーずがプレス技を連発。もちのエルボーで吹っ飛ばされたつくしだが、全身を使ったエルボーを連打。しかしもちはカウンターのテーズプレスからコーナーへ。
下から張り手を見舞ったつくしは雪崩式フランケンを狙ったが、もちは回転を止めると雪崩式メタボリックサンド(=スタイルズクラッシュ)。カウント2で美央がカットすると、今度はつくしがダイビング・フットスタンプ。だが、飛び付き首固めを決めたもちはメタボリックサンド。辛くもカウント2で返したつくしはでんでんむし(=背中合わせの状態から回転エビ固め→ジャックナイフ式エビ固め)からのハルカゼ(=トップロープを掴みながらジャンプし、飛び付いてのカサドーラから回転エビ固め)を決めて3カウント。紫春鬼が辛くも初防衛に成功した。
藤本つかさは激闘を繰り広げたJWPの中島安里紗と「ベストフレンズ」なるタッグチームを結成。すると初陣の相手に決まったは、何と男色ディーノと男盛! 赤のコスチュームで揃えてきたベルトフレンズが一緒にポーズを取った瞬間、奇襲攻撃を仕掛けていったディーノ。しかしディーノが試合そっちのけで男性客に襲いかかっている隙に男盛を捕まえたベストフレンズ。
だが、圧倒的なパワーとお下劣さですぐに形勢逆転したディーノ&男盛。1対1では不利と合体攻撃でどうにか応戦しようとするベストフレンズだが、イマイチ息が合わない。だが、男盛のヒップアタックをディーノに誤爆させると、ベストフレンズは時間差ミサイルキックを発射。
さらにディーノに狙いを定めて一気呵成に攻めていったベストフレンズだが、中島のエルボーが誤爆した藤本にディーノが男色ドライバー。さらにディーノがケツを出してコーナーに登ると、男盛が藤本の顔を押し付ける。しかし自力でピンチを脱した藤本は中島と連係攻撃。ようやく息が合ってきたベストフレンズは、藤本が男盛に回転エビ固めを狙う。男盛が踏み止まるとふんどしを引っ張る藤本。そこに中島が蹴りでアシストし、うまく丸め込んだ藤本が3カウント。
敗れた男盛はベストフレンズに対して、アレクサンダー大塚20周年&男盛10周年記念の10.28後楽園大会への出場をオファー。再び男盛と対戦することになりそうだ。さらにディーノから「アタシに言わせりゃ仲がいいとか悪いとかどうでもいいことなのよ! タッグ組むのって仲の良さなんて関係なくて、結局お互いが尊敬できるかどうかででしょ?」と言われた藤本が「いまは名前だけが先走っているかもしれないけど、私は女子プロレス界代表するタッグになりたい。去年と変わらず中島安里紗を尊敬しています」と言って握手を求めると、中島も応じたため早速7.4横浜大会でのベストフレンズ第2戦をオファー。これを中島が快諾すると、藤本は対戦相手にこの日シングルマッチを行った豊田真奈美と優華を指名。
優華と一緒にリングに上がった豊田は「この子育て甲斐があるよ」と優華を高評価した上で、ベストフレンズとの対戦を承諾。すると藤本はさらに7.29後楽園が自身32回目の誕生日の前日というわけで、豊田がかつて行った“30人掛け”を上回る“32人掛け”を行いたいと発表。最初のうちこそ「やめなよ! 辛いよ」と言っていた豊田だが、藤本の「豊田真奈美を超えたい!」という心意気を買い32人目に立候補。さらに31人目に中島を指名した豊田は、残りの30人も集めてくると宣言した。
引退ロードに入っている新田猫子は自ら希望した米山香織とシングルマッチ。互いに猫のような動きや引っ掻き攻撃を繰り出すと、ケブラーダ、バッククラッカー、ミサイルキックと猫子ペースに。しかしキャット空中ニャン回転(=フェニックス・セントーン)をかわした米山はランニングニー、ローリングソバット、ダイビング千豚♪(=セントーン)で畳みかけた米山が、最後は粘る猫子にトップコーナーからのダイビング千豚♪でトドメを刺した。
9th Anniversary in 後楽園ホール
日時:2015年6月24日(水)
開場:17:30 開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:748人▼第1試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
松本都(崖のふち)/○弓李/長浜浩江(WAVE)
8分7秒 首固め
飯田美花(WAVE)/235/●藤田あかね▼第2試合 チェレンジシングルマッチ 20分1本勝負
○豊田真奈美(フリー)
12分54秒 ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールド
●優華▼第3試合 新田猫子引退ロード・シングルマッチ 20分1本勝負
●新田猫子
9分14秒 ダイビング千豚♪→片エビ固め
○米山香織(フリー)▼第4試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○藤本つかさ/中島安里紗(JWP)
11分0秒 エビ固め
男色ディーノ(DDT)/●男盛(フリー)▼第5試合 インターナショナルリボンタッグ選手権試合 20分1本勝負
[王者組]紫雷美央/○つくし
14分22秒 ハルカゼ
[挑戦者組]星ハム子/●宮城もち
※第34代王者組・紫春鬼が初防衛に成功▼第6試合 ICEx∞選手権試合 30分1本勝負
[王 者]●柊くるみ
13分59秒 ハピネススプラッシュ→片エビ固め
[挑戦者]○希月あおい
※第19代王者くるみの3度目の防衛に失敗。あおいが第20代王者となる