【試合詳細】2・20 新日本プロレス北海きたえーる大会 【IWGP世界ヘビー級】オカダ・カズチカvs内藤哲也 【NEVER6人タッグ】後藤洋央紀&YOSHI-HASHI&YOHvsEVIL&高橋裕二郎&SHO 【KOPW】鈴木みのるvs矢野通

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『LECクリンぱっ!Presents 新春黄金シリーズ』
日程:2022年2月20日(日)
開始:14:00
会場:北海道・北海きたえーる
観衆:3,751人

▼タッグマッチ 20分1本勝負
ロビー・イーグルス/タイガーマスク/●藤田晃生
6分44秒 ブラディークロス→片エビ固め
[BULLET CLUB]○石森太二/エル・ファンタズモ/邪道

▼タッグマッチ 20分1本勝負
石井智宏/●大岩陵平
9分11秒 デンジャラスバックドロップ→体固め
[鈴木軍]○タイチ/DOUKI

▼タッグマッチ 20分1本勝負
[シックス・オア・ナイン]○田口隆祐/マスター・ワト
10分31秒 首固め
[鈴木軍]エル・デスペラード/●金丸義信

▼シングルマッチ 30分1本勝負
●小島聡
10分23秒 エリミネーター→体固め
[UNITED EMPIRE]○グレート-O-カーン

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
棚橋弘至/真壁刀義/永田裕志/●本間朋晃
11分16秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め
[L.I.J]SANADA/○鷹木信悟/高橋ヒロム/BUSHI

▼『KOPW 2022』争奪戦ドッグケージ・デスマッチ 時間無制限1本勝負
【KOPW2022保持者/鈴木軍】●鈴木みのる(パンクラスMISSION)
13分48秒 ドッグケージ収監
【挑戦者/CHAOS】○矢野通
※ドッグケージに相手を入れた選手を勝者とする。ピンフォール、リングアウト、反則裁定はなし。
※矢野がKOPW2022保持者となる

▼NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/BULLET CLUB/HOUSE OF TORTURE】“キング・オブ・ダークネス”EVIL/○高橋裕二郎/SHO
17分7秒 BIG JUICE→体固め
【挑戦者組/CHAOS】後藤洋央紀/●YOSHI-HASHI/YOH
※HOUSE OF TORTUREが2度目の防衛に成功

▼IWGPIWGP世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/CHAOS】○オカダ・カズチカ
29分34秒 レインメーカー→片エビ固め
【挑戦者/L.I.J】●内藤哲也
※オカダが2度目の防衛に成功

オカダが掟破りのデスティーノも繰り出し内藤からIWGP世界ヘビー級王座防衛!矢野がみのるをドッグケージに収監しKOPW奪取!HOTが反則三昧の6人タッグ王座防衛!

第1試合


 タイガーと邪道でゴングが鳴り、静かににらみ合う中でBULLET CLUBの面々が総出でタイガーに襲いかかる。タイガーは邪道の攻撃をかわしファンタズモにカンガルーキック、石森に風車式バックブリーカーを見舞って蹴散らすと、邪道にミドルキック連打からロープに飛ぶがファンタズモが場外から足を引き場外戦へ持ち込む。
 邪道はサミングからタイガーのマスクの紐をほどきながらのスリーパー。石森にタッチ。
 石森とファンタズモは軽快にタッチを回しながら多彩な背中ひっかき攻撃を見せるが、タイガーはファンタズモのCRIIをタイガードライバーで切り返してロビーにタッチ。
 ロビーはファンタズモにトラースキック、フランケンシュタイナー、ニールキックを見舞い、串刺しダブルニーから足への619、串刺しダブルニー。さらにロープに飛ぶがファンタズモがドロップキックでカウンターし両者タッチ。
 石森と藤田の対面となると、藤田がエルボー連打からドロップキック。さらにボディスラムから逆エビ固めも邪道がカット。藤田は左右のエルボー連打からロープに飛ぶが、石森がドロップキックでカウンターしYes Lock。これをカットされると、石森が藤田を押さえつけてファンタズモへサドンデスを要求。ファンタズモは足を踏み鳴らしてサドンデスを打とうとするも途中でためらって座り込んでしまい、これを見た石森がブラディークロスを叩き込んで3カウントを奪った。

<試合後コメント>
タイガーマスク&ロビー・イーグルス
ロビー「タイガーが話す前に先に俺からコメントさせてほしい。昨日はよく寝れなかった。来月でデビュー14週年を迎えるが、タイガーと組んでジュニアタッグの王者になれたことはキャリアの中でも大きなレベルアップになった。オーストラリアではまだまだプロレスラーとして活躍できる場が限られてるから、これはとても大きなことだと思ってる。始めた頃は7年も持たないと思ってたから、その倍も長く続けることができた自分を褒めたいよ。ここ(新日本)に来てベルトを巻くようになったのは本当にごく最近のことだ。その俺が2冠王としてシングルのベルトとタッグを同時に巻いたこともある。シングルでは王座から陥落してしまったけど、タッグのベルトを無事防衛して国に持って帰ることが出来た。でも2度目の防衛戦は失敗に終わってしまった。今は一度国に帰って少し休んだほうがいいと思う」
タイガー「オーケイ!」
ロビー「(自分の心臓を指して)もう一度自分としっかり向き合いたい。今の自分からは前と同じような強さは感じられない。(タイガーと握手して)ごめんなさい、タイガーさん」
タイガー「ノー、オーケイ」
ロビー「アイム・ソーリー(と言って、一人で先に控室へ)」
タイガー「今、ロビーが言った通り、彼もずっと日本に来てて、全然オーストラリアに戻ることもなく、ジュニアのシングルを獲って、タッグも獲った。そして東京ドームのリングにも立ったけど、昨日負けてしまったという部分では、彼はまあずっと日本で戦っていた部分で少し休養が必要じゃないかなと。俺らはここがホームタウンだから日本で戦うことはあれだけど、彼はやはりオーストラリアだからね。一度戻ってリセットしてもらって、そしてまた二人でタッグを組んで狙うと。別に僕とロビーの関係は揺るぎないから。それは間違いないです」
※藤田はセコンドに肩を借りて、無言のまま控室へ

石森太二&エル・ファンタズモ
ファンタズモ「(コメントスペースの壁紙のスポンサーロゴを見て)ウードーン・ハナマール…(隣の石森に)ジェイにテキスト(メール)しないと」
石森「(英語で)あぁ、どうなってるんだか…」
ファンタズモ「今日もありがとう」
石森「(ガッカリしたようなトーンで)サンキュー」
ファンタズモ「楽勝だったな(と言って、先に控室へ)」
石森「あぁ……(ファンタズモが先に去るのを見届けると)昨日言い忘れたけどよ、田口、ワト、よくよく考えたらお前ら勝手に入ってきて、挑戦権奪って、チャンピオンなって……この泥棒チャンピオンがッ!」

第2試合


 石井とタイチの対面でゴングが鳴ると、ロックアップでの押し込み合いから石井が逆水平チョップを連打しラリアットや延髄斬りを放つもタイチが回避。石井は大岩にタッチ。
 大岩はエルボー連打もタイチはされるがままの無気力で自軍コーナーまで下がっていきDOUKIにタッチ。
 大岩はDOUKIにエルボー連打からボディスラムを狙うが、DOUKIが振り払ってバックエルボーからボディスラム。自軍コーナーでいたぶってタイチにタッチ。
 タイチはけだるげなローキック連打からボディスラム、サッカーボールキック。起き上がりこぼし式バックエルボーからDOUKIにタッチ。
 DOUKIはボディスラムからフットスタンプ。ブレーンバスターを狙うが、大岩が着地してボディスラム。石井にタッチ。
 石井はタイチの援護攻撃をDOUKIに誤爆させ、2人をショルダータックルで吹き飛ばす。さらにDOUKIのラリアットを正面から受け止めて突き飛ばすもDOUKIが延髄斬りを見舞ってタイチにタッチ。
 タイチはステップキック、ミドルキック、サッカーボールキックも石井は串刺しラリアット。タイチが喉輪で対抗も石井も喉輪で返してからジャーマン・スープレックス。大岩にタッチ。
 大岩はエルボー連打から串刺しドロップキック。ショルダータックルから逆エビ固めもタイチはロープへ。大岩はエルボー連打からロープに飛んでランニングエルボーを連打もタイチは倒れず耐えアックスボンバーからデンジャラスバックドロップで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
タイチ
「まあ久しぶりに札幌で試合したけど、特になんもないみたいだな。たまには俺だってよ、ゆっくりさせてもらうぜ、地元で。まあいいや。大人しくしてんのもここまでだ。じゃあな、北海道」

DOUKI
「久しぶりのタイチと二人のタッグだな。こん中に一人若手がいて、負けるわけがねえだろう。今日の奴と昨日の奴、まだまだ違いが分かんねえから俺に違いを見せてくれよ」

第3試合


 ワトとデスペラードでゴングが鳴るとロックアップからヘッドロック、アームドラッグの攻防をワトが制して田口にタッチ。
 田口はワトとのカンフーコンビネーション、そしてカットに来た金丸にトレイン攻撃から金丸の顔面をコーナーに上った田口の尻に叩きつけようとするが、金丸が返してワトの顔面が田口の尻へ。コーナー上でノリノリの田口をデスペラード&金丸が取り囲み、袋叩きにしてから金丸にタッチ。
 金丸は膝への低空ドロップキックからエルボードロップ連打。デスペラードにタッチ。
 デスペラードは足へのボディプレス、ヒップドロップから金丸にタッチ。
 金丸はニークラッシャー、ヒザへのストンピング連打からデスペラードにタッチ。
 デスペラードは田口のヒップアタックをアトミックドロップで迎撃も田口が2発目をヒットさせてワトにタッチ。
 ワトはミドルキック連打からドロップキック。さらにスワンダイブ式エルボースマッシュからレシエントメンテを狙うが、デスペラードがバックドロップで切り返してギターラ・デ・アンヘルを狙うが、ワトが耐えてロープに飛ぶとスパインバスターで迎撃し金丸にタッチ。
 金丸は2人でワトをロープに振ろうとするが、ワトがカンフーコンビネーションで2人を蹴り倒して田口にタッチ。
 田口はたっぷり溜めてからドラゴンリングインもデスペラード&金丸に迎撃され袋叩きに。しかし田口はヒップアタックで2人まとめて吹き飛ばし、2人へ往復ランニングヒップアタック。さらに金丸にスワンダイブ式ミサイルヒップ、ケツイェを発射も金丸が低空ドロップキックで撃ち落として足4の字固め。さらにデスペラードのバックドロップに金丸がドロップキックを合わせ、ブリティッシュフォールからムーンサルトを発射。田口が回避すると金丸が着地して足4の字固めを狙うが、田口が下から組み付いて首固めで3カウントを奪った。

<試合後コメント>
エル・デスペラード&金丸義信
デスペラード「ケツもポンコツだわ、レフェリーもポンコツだわ、お前よく見ておけ」
金丸「誰だ、あいつは? しっかり見ろよ。二つで返してんだろう!」
デスペラード「きっちり見てくれよ、頼むから。お願いしますよ、本当に。そうじゃなくてもこっちは気が立ってんだから。(ここで金丸は先に引き上げるがデスペラードは一人残って)田口、ワト……良かったじゃない、ワト。お前、この間、これ(デスペラードが肩からかけているIWGPジュニアのベルト)に挑戦して獲れなかったじゃない。でも、こっから伸びるかどうかはお前次第だし、落ちてくのを、自分が伸びないのを人のせいにすんなよ。まっ、それはそうとして、昨日、ファンタズモも面白いこと言ってたぞ~。リング上で俺のことを殴る前に『俺が次の挑戦者だ』って。まあ、出来るかどうかは分かんないよ。でも、あいつとはやってみてえなあ。あいつとシングルやって憶えてるのは二つ。どっちも負けてんだよ。……やりたいなあ」

田口隆祐&マスター・ワト
ワト「ありがとうございました」
田口「やっぱりベルトが選手を育ててくれるというか逞しいよね。マスター・ワト、ワトさん。確かに……」
ワト「(田口の言葉を遮り)これを機にね、このベルトを守ります。でも、俺ね、初めてだよ、守るものが出来たの。人ってさ、守るものが出来たらさらなる強さを出すんだよ。守るものが出来たら人は強くなる。その言葉を信じて俺はベルトをしっかり田口さんと二人で守っていきます」
田口「そうだよね。守るよね~守るよね~」
ワト「田口さん!」
田口「なんだ?」
ワト「今日ちょっと動き悪くないですか?」
田口「いやいや!」
ワト「最後、丸め込んだのはあっと思いましたけど。凄いなと思いましたけど」
田口「そうだろ? 動きが悪い?」
ワト「連携で動き悪くなかったですか?」
田口「動きは悪くないよ。昨日は勝利の美酒で黒ラベル中心に」
ワト「飲み過ぎじゃないですか? 試合後のビールは美味しかったけど、ちょっと飲み過ぎじゃないですか? コメント中に2本、3本目もいきましたからね」
田口「3本飲んで控室に帰って1本、部屋帰って日本酒だ……そりゃ飲むよ。ちょっと二日酔いかな? 二日酔い」
ワト「酔ってるんですか、今日? 酔っ払って試合したんですか?」
田口「酔っ払って試合しても法律違反じゃないから。全然大丈夫だよ」
ワト「しっかりやってください」
田口「ちょっと酒が残ってたから朝もう1本飲んで迎え撃って……」
ワト「(田口の言葉を遮って)俺たちタッグチャンピオンだから。しっかりやってくださいよ」
田口「私を誰だと思ってんですか?」
ワト「(聞かずに)しっかりやってください(と言って、先に控室へ)」
田口「私みたいな歳になってもまだ怒られますか? 勝っても飲むなと怒られますか? 24歳に42歳が。18歳下に。高校卒業して大学に進学するぐらいに生まれた子に怒られますか? カメラの前で、チャンピオンになったのに怒られますか? まあそれぐらい逞しくなったということでしょう。ワンパクでもいいですよ。逞しく育ってくれたらそれでいいんですよ」

第4試合


 小島が入場してガウンを脱ぐなりオーカーンが奇襲して背負投から腕十字。小島が必死のブレイクを見せると、オーカーンはロープに腕を絡めてのアームロック、場外に放り出して鉄柵攻撃から鉄柱に腕を絡みつけてイスで殴打。リングに戻して大空スバル式羊殺しからTTD。
 オーカーンは小島を玉座代わりにコーナーでドミネーターポーズも、小島が振り払って地対空ラリアットでオーカーンを場外に叩き落とす。
 オーカーンがリングに戻ると、小島はマシンガンチョップから「いっちゃうぞバカヤロー!」といっちゃうぞエルボー。さらにエルボー連打からローリングエルボーを狙うが、オーカーンが膝から崩れ落ちてしまうと引き起こしてDDT。さらにコジコジカッターからエルボーパッドを外してラリアットを狙うが、オーカーンが足にすがりつく。小島はこれを振り払って後頭部へのラリアットから垂直落下式ブレーンバスター。さらにラリアットを発射もオーカーンがスリーパーホールドで切り返し、アイアンクロー式レイネーラからエリミネーターで叩きつけてカウント3を奪った。

<試合後コメント>
小島聡
「(コメントスペースに姿を現すと倒れ込み)言い訳はしねえ。俺が全部出し尽くしてやられた。でも、とても強い選手だ、あいつは。褒めても意味はないけど、褒める以外にないだろう。あんな凄えレスラーになった。それは紛れもない事実だから。何の言い訳もしねえよ。俺が全部、現時点での全部を出し尽くして完膚なきまでにやられてしまった。それだけのことだ。だけど、あくまでも現時点のことだから。(立ち上がって)明日、明後日、明々後日、1週間後にはまたもっと進化してるよ、必ず。それが小島聡という生き物だよ」

グレート-O-カーン
「(UNITED EMPIREのタオルを頭から被って、右の脇腹を押さえながら這いつくばるようにしてコメントスペースに現われ)ハアハアハア、ざまあみろ…。新日本プロレスと愚民ども、貴様らが嫌いな男は生きてるぞ。いやあ、不遇だろうと冷遇されても、いつ何時誰の挑戦も何度でもー……(苦悶の表情を見せながら)ううっ…受けて! 受けて! 受けて勝ってやる! 嫌いだけどな、これでも一応プロレスラーなんじゃ。(倒れて仰向けになリ)ハアハアハア……オイ、コメントはもう終わりだ。とっととどっか行け。行け!」

第5試合


 棚橋とSANADAでゴングが鳴ると、ロックアップでの押し込み合いとなるもエプロンからBUSHIが髪を掴んで拘束。SANADAはヒロムにタッチ。
 ヒロムはBUSHIと2人でロープに振るが、棚橋が低空ドロップキックで2人まとめて蹴散らし本間にタッチ。
 本間と真壁がヒロムにダブルショルダータックル。本間が逆水平チョップを連打し棚橋にタッチ。
 チョップ連打で粘るヒロムに棚橋が太陽ブローからロープに飛ぶが、BUSHIが飛び込んできて低空ドロップキック。ヒロムも低空ドロップキックで続き、BUSHIにタッチ。
 BUSHIはTシャツを使って首を締め上げ、SANADAにタッチ。
 SANADAはパラダイスロックから低空ドロップキック。さらに鷹木とのダブルショルダータックルから鷹木がセントーン。SANADAがドラゴンスクリューを狙うが棚橋も足を取り返してドラゴンスクリュー。永田にタッチ。
 永田は串刺しブートからナガタロックII。これをカットされると真壁にタッチ。
 真壁は串刺しラリアットを狙うがSANADAがかわして低空ドロップキック。鷹木にタッチ。
 鷹木は串刺しラリアットからブレーンバスター。さらにパンピングボンバーを発射も真壁がラリアットで迎撃し本間にタッチ。
 本間は逆水平チョップ連打から串刺しバックエルボー、フェイスクラッシャーから小こけしをヒット。正規軍のトレイン攻撃から真壁のパワースラム、本間のこけしロケットが決まる。本間はこけし落としを狙うが、鷹木が振り払って龍魂ラリアットコンビネーション。今度はL.I.Jのトレイン攻撃からL.I.J3人の低空ドロップキックコンビネーションから鷹木がスライディングラリアット。正規軍を排除しBUSHIがトペ・スイシーダ。鷹木は本間とのエルボー合戦を制してパンピングボンバーを発射も本間がカウンターのこけしロケット。鷹木は倒れず耐えてパンピングボンバーからラスト・オブ・ザ・ドラゴンで叩きつけてカウント3を奪った。

<試合後コメント>
L.I.J
SANADA「(※ベルトを軽くポンポンと叩いて)このベルト、ワクワクさせますよ」
ヒロム「内藤さん、楽しみにしてる……」
鷹木「おかげさまで、今シリーズは、全勝で終わることができました。いやぁだけど、もちろんSANADAには、いい刺激をもらった。SANADA! シングル王座戴冠おめでとう。今日は今日で、内藤がやってくれると信じてるよ。まぁ俺は俺で、この通りだ、絶好調中の! 絶好調だ。(※軽く自身の肩を叩いて)もう仕上がってんだ。狙うはNJCのテッペンだぞ、オイ! オイ、新日本プロレス、『旗揚げ記念日』もあるがな、その先には『NEW JAPAN CUP』だ。俺はそのことだけを考えて、この2月を過ごしてきたからな。溜まったものをすべて! 3月から吐き出してくよ」

棚橋弘至
「俺は、しつこいから。言いたいことはわかるよね? 何回でも。ただ次、『NEW JAPAN CUP』があるから。しっかり結果を出したうえで、発言するよ」
永田「5年ぶり札幌、2日間、ほろ苦い結果だったけど、またこの札幌戻って来て、大勝利して、夜のすすきので特大パーティーしてやるよ。いやぁ、5年ぶり札幌は、ほんとにほろ苦い、究極の冷たさを感じたな。(※控室に歩を進めながら)厳しい世の中だ。でも次はこうはいかないよ、いくぞ!」

第6試合


 みのるは大量の手錠と首輪を持ち込み嗜虐的な笑みを浮かべて入場。
 ゴングが鳴ると、堅実なアマレス風のグラウンドの攻防が繰り広げられ、みのるがアキレス腱を取ると矢野が素早くロープブレイクを見せる。矢野は「やってやるよこの野郎!」とみのるにガンを付けてエルボーを見舞っていき、足を止めてのエルボー合戦を展開していくが、みのるの強烈なエルボーで矢野がダウン。
 みのるは「やるんだろ!オラッ!」と引き起こすが、矢野は「やってられるか!バカヤロー!ばか!ばか!ばか!ばか!」とみのるの頭をぺちぺち叩く。みのるの表情が消え、非情な張り手連打から場外に放り出して花道に連行。そして巨大なドッグケージをガラガラ押して矢野を轢殺。そしてドッグケージの扉を開けて矢野を中に入れてしまう。
 そのまま扉を閉めればみのるの勝利であったが、みのるは積年の恨みを晴らすべく自らもケージインして矢野にマウントエルボーを連打。ケージ内でのエルボーの打ち合いとなり、みのるが扉を閉めるが、矢野が内側から扉に体当りしてみのるをふっとばす。
 矢野はリングに戻ってコーナーマットを外そうとするが、みのるがリングに戻って強烈なサッカーボールキック。さらに矢野を手錠で拘束しようとするが、矢野がローブローで脱出しみのるの両腕を手錠で拘束。みのるも負けじと手錠で両腕を拘束し、2人共両腕が不自由な状態でのダブルチョップ合戦へ。みのるのヘッドバッドからスリーパーホールドを見舞い、矢野から奪い取った鍵で自らの手錠を外し、残る鍵を場外に放り捨てる。
 みのるは長いヒモの付いた首輪をムチのようにつかって殴打し、トップロープ越しにエプロンへぶら下げて絞首刑。改めて矢野に首輪をつけて引き回し、ドッグケージに叩き込むが、矢野は隠し持っていた鍵で首輪を解除し、みのるの手錠とケージを繋いでしまう。矢野は素早くドッグケージから脱出し、セコンド業務に付いていたヤングライオンの藤田晃生を重し代わりにケージに放り込んでみのるの脱出を阻止。そのままドッグケージの鍵を閉めて勝利。
 KOPW2022を奪取した矢野はドッグケージの中で大暴れするみのるの眼前まで近寄り、さんざんおちょくってから大喜びしながら退場。怒りが収まらないみのるは藤田をケージ内で暴行し、スタッフにケージごと運び出されていった。

<試合後コメント>
矢野通
「(首輪と手錠をつけ、手にはトロフィーを持って現われ)ダセえ! ダセえ! オイ、ワンワンワンワンワンワン吠えてりゃいいじゃん! お似合いじゃん! 鈴木みのる、お似合いじゃ~~ん!」

鈴木みのる
「(ドッグケージに入ったままコメントスペースに運ばれてきて)ワアアアア! オワアアアアア! ウアアアア! オイ、オイ、オイ、オイ、矢野、どこ行った! 矢野、どこ行った! どこ行った! オイ、ぶち殺してやる! ぶち殺してやる! ぶち殺してやる! ウオオオ! フアアア! テヤアアア! 死ねええええ! ああ死ねえええええ! 死ねええええ!(と叫びながら一緒にドッグケージに入っているヤングライオンを殴り、ストンピングを食らわし、ロープで首を絞めながらなぶり続ける)」

第7試合


 前日のお返しとばかりにCHAOSが入場中のHOTを奇襲して試合開始。
 リング上ではYOSHI-HASHIと裕二郎がやり合い、後藤&YOHも交えたざんまい。さらにEVILにさるかに合戦、SHOには太鼓の乱れ打ちを見舞う。ここにHOTのセコンドの東郷が入ってこようとするが、CHAOSのセコンドの石井がこれを阻止し3人が東郷にも太鼓の乱れ打ち。
 しかしいつの間にかSHOがコーナーマットを外しており、裕二郎がタックルで金具むき出しのコーナーにたたきつけて場外戦へ。裕二郎はマウントナックル連打から変形ブレイクダウンからEVILにタッチ。
 EVILは金具むき出しのコーナーにYOSHI-HASHIを叩きつけSHOにタッチ。
 SHOはターンバックルのカバーを外し、これでYOSHI-HASHIを殴打。EVILにタッチ。
 EVILがYOSHI-HASHIを場外に放り出すとHOT勢が総出でYOSHI-HASHIを暴行。さらにEVILがフィッシャーマン・バスターを狙うが、YOSHI-HASHIがブレーンバスターで切り返し後藤にタッチ。
 後藤はEVILにバックドロップからミドルキック連打、村正からのブルドッギング・ヘッドロックから牛殺しを狙うが、EVILが髪を掴んで脱出し、東郷が場外から足を引いて妨害。
 代わるSHOがフィンガーロックでいたぶるも、後藤がラリアットで叩き伏せてYOHにタッチ。
 YOHはエルボー連打からフライングフォアアーム。さらにジャーマン・スープレックス・ホールドからドラゴン・スープレックスを狙うが、SHOがアームブリーカーで脱出。YOHは曼荼羅捻りからスターゲイザー。カットに来たEVILを後藤がスリーパーホールド、裕二郎をYOSHI-HASHIがバタフライロックで捕縛。YOHはOut Of Printに捕らえるがSHOがロープブレイク。
 YOHは低空ドロップキックからロープに飛ぶが、SHOがレフェリーを盾にしてひるませ、ジャンピングニーからジャーマン・スープレックス。さらに引き起こそうとするが、YOHはファルコンアローで切り返し、両者タッチへ。
 YOSHI-HASHIと裕二郎の対面となると、YOSHI-HASHIがトラースキックからヘッドハンター。さらにラリアットを狙うが、場外からEVILが一撃入れ、裕二郎が指への噛みつき攻撃からサミング。続けてスライディングキックからHOTのトレイン攻撃のアシストを受けてからフィッシャーマン・バスター。さらにステッキを持ち込むが、後藤が入ってきてYOSHI-HASHIとの隠し狭間から消灯。まさにカウント3が叩かれようとしたそのとき、東郷がレフェリーの足を引いてカウントを妨害。
 拷問の館と化したリング上では、EVIL&東郷のマジックキラーから裕二郎がBIG JUICEを狙うが、YOHがトラースキックでカットし、3人で激烈一閃。さらに再び消灯を狙うがSHOがカットして後藤にスパナ攻撃。裕二郎もYOSHI-HASHIに急所打ちからBIG JUICEで突き刺してカウント3を奪った。

<試合後コメント>
HOUSE OF TORTURE
EVIL「(一人先にテーブルにつき、乾杯用のビールを早速開けて飲んでいる裕二郎に)オーライ、裕二郎! OK!」
裕二郎「(みんなが揃ったところで)オイ、CHAOSのクソ野郎ども! 特に後藤とYOSHI-HASHI? NEVER6人タッグに挑戦したいとか、二度と抜かすんじゃねえぞ、この野郎! それとよ、お前らが持っているIWGPタッグのベルトにもう一度俺とEVILで挑戦させろ!」
EVIL「その通りだ、この野郎。いいか、オイ! これ以上、俺らにまとわりつくんじゃねえよ、このクズどもが! 終わり良ければ全て良しだ。なあ、オイ?」
SHO「そういうことだ。お前から吹っかけてきた戦争だぞ? お前、負けてんだ! お前が負けて終戦だ! はい、以上! はい、終わり終わり。終戦終戦。俺らの勝ちだ」
東郷「撤収撤収!」
SHO「終わりだ、終わりだ、終わり!」
EVIL「行くぞ!(という言葉を合図に全員席を立つ)」
SHO「(帰り際に)お前らの負け!」

第8試合


 ゴングが鳴ると、両者しばらく動かずにらみ合いゆっくりとリングを周る。
 ロックアップからバックの取り合い、腕の取り合いからクリーンブレイクし、オカダが一旦場外に出て間を取る。
 リングに戻り腕の取り合いからヘッドロックの攻防となり、テイクダウンを奪われた内藤が寝転びポーズを決めようとしたところへオカダが低空ドロップキック。さらにネックブリーカーからセントーンアトミコを狙うが、内藤が回避してアームドラッグから低空ドロップキック。さらに場外に出たオカダへマンハッタンドロップからスイングネックブリーカー。
 内藤はオカダをリングに戻してネックロックからプルマ・ブランカ。オカダがギブアップしないと見るや解放して振り子式ドロップキックを狙うが、オカダがキャッチしてリバースネックブリーカー。
 オカダはランニングバックエルボーからフラップジャック。さらにエプロンDDTから奈落式DDT。内藤がリングに戻るやいなやもう一発DDTで突き刺しマネークリップ。内藤が必死のブレイクを見せると、オカダがコーナーに上ってダイビングエルボードロップを狙うが、内藤がかわしてスイングDDT。
 内藤はヒップトスから後頭部への低空ドロップキック、スイングネックブリーカー、首へのバックエルボー連打から雪崩式ショルダーネックブリーカー。さらにロープに飛ぶがオカダがビッグブートでカウンター。
 オカダはツームストンパイルドライバーを狙うが、内藤が抵抗するとマネークリップ。内藤がアームドラッグで脱出すると、オカダはドロップキックを叩き込んでマネークリップ。内藤は長時間捕まりながらも必死のロープブレイク。
 オカダはダイビングエルボードロップからレインメーカーポーズ。内藤はレインメーカーをキャッチしてプルマ・ブランカ。さらに雪崩式フランケンシュタイナーから延髄斬り、雪崩式エスペランサ、オカダのヘビーレインを切り返してのデスティーノ。さらに正調デスティーノを狙うがオカダが振り払ってラリアット。
 オカダは内藤を引き起こしてラリアット。さらにレインメーカーを狙うが内藤がカウンターのエルボーで阻止。ならばとオカダはツームストンパイルドライバーから変形フィッシャーマンズ・スクリュー、さらにコリエンド式デスティーノから久々のスターダスト・プレスまで繰り出すもカウントは2。
 内藤はデスティーノを狙うが、オカダが耐えて掟破りのデスティーノで切り返す。さらにレインメーカーを発射も内藤がバックを取ってジャーマン・スープレックス。さらに浴びせ蹴りからロープに飛ぶが、オカダのカウンターのドロップキックが顔面に突き刺さる。さらに開脚式ツームストンパイルドライバーからレインメーカーを叩き込んでカウント3を奪った。
 オカダは、倒れ込んだ内藤が握った拳に自らの拳を合わせ、マイクを取る。

オカダ「内藤さん!50周年にふさわしい相手、ふさわしい闘いでした!ありがとうございました!(※退場していく内藤が拳を突き上げて応える)そして今日ご来場の皆さん、熱い熱い声援、本当にありがとうございました!2年前の札幌ではもっとお客さんがいて、もっとたくさん声援が届いて僕たちも闘うことが出来ましたけど、今も別に変わりません。本当にたくさんの応援の中で僕たちは試合ができて本当に幸せです。ありがとうございました!2年前のここで、猪木さんの名前を出したら、対談をしたり新日本プロレスにビデオメッセージをくれたり、一歩ずつ新日本プロレスと猪木さん、先に進んでいってると思います、こういうコロナ禍でも横にお客さんがいる。マスクをしてるけどしっかり応援してもらえる。そうやってしっかりと一歩一歩進んできたから今があると思います。まだ、いつももっといい状態でみなさんが応援できるか分からないですけど、一歩ずつ進んでいきましょう、皆さんの感性が僕たちのパワーになり、僕たちの試合で皆さんの元気にできるようしっかりと闘っていきますので、まだまだ応援よろしくお願いします!3月1日、旗揚げ記念日。そして3月2日、NEW JAPAN CUP。チャンピオンも出るんでしょう?50周年スペシャルでチャンピオンも出る、ジュニアも出る。じゃあ、俺の相手はさ、ジュニアチャンピオンじゃない?エル・デスペラードじゃない?毎年3月、ヘビーとジュニアの闘いをやってるなら、NEW JAPAN CUP、是非ご検討の程よろしくお願いします。まだ50周年、いや、1月と2月が終わっただけです。まだまだ長いです!皆さんがもっとワクワクするような闘いをしっかりしますし、またみなさんが熱い声援が遅れるように僕たちも忘れずに闘っていきますので、引き続き新日本プロレスの応援をよろしくお願いします!ありがとうございました!というわけで、次回の札幌大会でお会いしましょう。札幌に!金の雨が降るぞ~ッ!」

<試合後コメント>
内藤哲也
「(コメントスペースに現れると床に寝転がり)俺が今日、特に興味のないIWGP世界ヘビー級王座に挑戦した理由は、試合前から言ってたけどね、3つ。1つは今この新日本プロレスのリングで一番強い男、オカダ・カズチカを感じたい。2つ目はそのオカダを倒したい。3つ目は2023年1月4日東京ドームのメインイベントに戻りたい。今日、試合して、オカダを倒せなかった。ドームのメインイベントに戻る道筋も断たれてしまった。でも、今、この新日本プロレスのリングで一番強い男、オカダ・カズチカを感じることが出来た。今回負けたことでドームのメインイベントの道が遠ざかってしまったよ。間違いなく遠ざかったよ。それは分かる。でも、今、この現時点でオカダ・カズチカを感じることが出来たことは、俺の一番の財産になるかな? いいものを感じることが出来たよ。(立ち上がりながら)まあ、諦めなければ夢は叶う…そんな甘かないよ。でも、諦めなければ可能性はゼロじゃないからね。今、また最後尾になっちまったけど、俺は2023年1月4日東京ドーム大会のメインイベント諦めてないから。さあ、こっからどうやってドームのメインに辿り着こうかな? 思い浮かばないよ。何も思い浮かばないけどさ、そんな自分にあの言葉を言いたいよ。そうまさに、トランキーロ! あっせんなよ。アディオス!」

オカダ・カズチカ&CHAOS
矢野「(石井と一緒にビールを片手に出迎え、オカダが席に着くと)オカダ、2度目の防衛おめでとう!(と言って乾杯)」
オカダ「ありがとうございます!」

──まず今日の内藤戦を振り返っていただけますか?
オカダ「本当にお互いの10年の、別にどっちがやって来たことが凄いとかじゃなくて、お互い凄いと思いますし、その意地? 懐かしい技が出てきたりとか、本当に10年のいろんな思い出が蘇ってきましたし、さすが内藤哲也は強かったです。本当に50周年にいい防衛戦が出来たと思います」

──10年前に見せた攻防が出たり、内藤選手のスターダストプレスが出たり、10年が凝縮された戦いにも思えたんですが、戦っていてどうでした?
オカダ「10年前のこと、もちろん忘れてしまっている戦い方ってのもあると思いますし、内藤さんも思い出したように僕も戦っていて思い出したり、いろんな映像を見て思い出したりもしているので、そういうのがいろいろと重なっていった戦いだったんじゃないかと思います」

──最終的に勝利に結びついた戦いでしたが、ご自身ではどういうふうに評価していますか?
オカダ「50周年の顔は、このベルトは誰にも譲らないというそれだけの自信もありますし、自覚もありますし、本当にチャンピオンらしい、オカダ・カズチカらしい、レインメーカーらしい戦いが出来たなと思っております」

──後半にデスティーノをかけたように見えたんですが意識していましたか?
オカダ「もちろん狙っていましたね。それが今までにない10年の戦い方だと思いますし、いつも同じようなことをしてたら勝てない相手ですから。そういう意味ではドームで同じような感じで負けてるっていうのもあったんで、バレンティアを返そうと。その中で内藤さんも狙って、特にスパッと行けたんで良かったなと思います」

──そして、防衛の後には次のロードへの思いもリング上で語っていましたけど、改めて次へのステップを語っていただけますか?
オカダ「客席もちょっとずつ、前は一席ずつ空けていたのが、少しは詰めてお客さんも入って応援出来るようになってますし、そうやって一歩ずつ進んでるんで、僕たちもその中でしっかり戦っていきたいですし、次は旗揚げ記念日。いろんな戦いのこの50年の旗揚げをした記念の日ですから、いろんなものをお見せ出来ると思いますし、それは本当に最近プロレス好きになった方、ファンになった方も、昔から好きな方も楽しんでいただける大会になると、僕は思ってますし、その50年の歴史っていうのをしっかり見せていきたいと思います」

──どうもありがとうございました。
オカダ「次はデスペラードなんで。『NEW JAPAN CUP』、もう決定でいいでしょう。新日本プロレス、会社は俺の言うことは絶対ですから。そうでしょう、内藤さん?(笑)。そして今日、2月20日は猪木さんの誕生日ですから。この防衛をプレゼントとして、お返しは新日本プロレスのリングでお待ちしております。ありがとうございました」

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