「舞台見に来てくれてありがとう」舞台『アサルトリリィ』出演のなつぽいがスターライト・キッドと30分フルタイムドローの大熱戦！

　1日、東京都・後楽園ホールにてスターダムの後楽園ホール大会が開催され、スターライト・キッドがなつぽいとの30分フルタイムドローの死闘の末にハイスピード王座の闇レベルを5に上げた。

　キッドは小柄な体格を活かしたスピードファイト＆空中殺法を得意とするマスクウーマンであり、かつては正規軍的ユニットであるSTARSで岩谷麻優のパートナーとして活躍していたが、ユニット抗争の果てにヒールユニットである大江戸隊入りが決まってしまう。
　当初は戸惑いを見せていたキッドだったが闇のパワーを得たことで覚醒し、昨年8月にはなつぽいを破り、今まで幾度挑んでも届かなかったハイスピード王座を戴冠。闇堕ちして心の枷が外れたキッドは妖艶な悪女の魅力を放つようになり、ファン人気は過熱の一途をたどっている。

　一方、なつぽいはキッドに敗れてハイスピード王座からは陥落したものの、昨年10月に舞華＆ひめかとの“舞ひめぽい”でアーティスト・オブ・スターダム王座（※6人タッグ王座）を戴冠し無敵の防衛ロードを見せている。昨年末の両国国技館大会以降、2022年1月20日～1月30日に公演されていた舞台『アサルトリリィ Lost Memories』にL役で出演するためにリングから離れていたが、この日より戦線復帰。なつぽいが復帰戦でキッドに雪辱を果たすことが出来るのかどうかに注目が集まる試合となった。

　キッドの属する“大江戸隊”と、なつぽいの属する“Donna Del Mondo”のセコンド陣が集結し場外でガンを飛ばし合う中、序盤にはセコンド同士での殴り合いや、さながらランバージャックデスマッチのような場外乱闘を展開。
　目まぐるしいスピードで進んでいく試合の中でも、キッドは腰へ、なつぽいはヒザへの一点集中攻撃を見舞うテクニックも垣間見せる熱戦となるが、一時は優勢を掴んだなつぽいが腰のダメージからしばらく動けなくなってしまう。
　これを勝機と見たキッドが一気呵成に攻め立てていき、もはやこれまでかと思われたが、なつぽいは「生まれて初めてやった」という盟友“舞ひめ”の得意技であるラリアット、パワーボムを繰り出して形勢を互角に。制限時間が迫る中、両者息もつかせぬ丸め込み合戦を見せるものの、勝敗が付くことはなくフルタイムドローを告げるゴングが鳴った。

　規定により、5度目の防衛に成功したキッドは「こんな結果、納得出来るわけ無いだろ！なつぽいもう1回やれよ！」と荒々しく再戦を要求。
　これを受けたなつぽいが「キッちゃん、その前にさ……舞台見に来てくれてありがとう♪」と笑いかけるとキッドは「見てねーよ！」とぶっきらぼうに返す。さらになつぽいは「ホントはそのベルトをもらった代わりにプレゼントしようと思ってたんだけど」とはにかみながら自身の写真集『ぽい拾い。』を差し出すが、キッドは無情にこれをはたき落とした。

　その後、なつぽいは白いベルト（※ワンダー・オブ・スターダム王座）を持つ上谷沙弥を呼び出して挑戦表明。
　そして、AZMがリングに上がり「もうキッドと私の空間は誰にも邪魔させない」と、キッドの持つハイスピード王座へと挑戦を表明。握手を求めるAZMに対し、キッドは「お前とは、Eternal foe（※永遠の敵）だからな。握手はしねーよ」と不敵に笑って見せた。