「完璧にプロレス舐めてるわアイツは」元アイドルのGLEATデビュー戦でDASH・チサコがプロの洗礼!
30日、東京都・TDCホールにて『GLEAT Ver.2』が開催され、細川ゆかりがGLEATデビュー戦でDASH・チサコの前に散った。
細川ゆかりは、日本民謡を世界各国に発信するために結成されたアイドルユニット『民謡ガールズ』に所属し“ゆとりん”の愛称で親しまれた元アイドル。現在は17歳の高校2年生。
センダイガールズプロレスリング(仙女)に所属していたカサンドラ宮城(当時)に憧れてプロレスラーを志し、中学生の頃からHEAT-UP主催のプロレス教室で研鑽を積んだ上で2019年8月にさくらえみ率いる我闘雲舞で“リンリン”の名でプロレスラーデビュー。今年7月に我闘雲舞を退団し、9月には“細川ゆかり”の名でGLEATへと入団。現在GLEATには宮城倫子(元・カサンドラ宮城)が所属しており、細川はついに憧れの人と同じ団体に所属するに至った。
今月8日の新宿FACE大会では憧れの宮城と5分間のエキシビションマッチが行われ、緊張でガチガチの細川の必死の攻撃を宮城が正面から受け止める試合を展開。
そして、試合後に細川の健闘を称える宮城の前に突如因縁ある仙女の橋本千紘が現れ「ヌルい試合やってんじゃねーよ。お前、仙女辞めて、やりたかったこと本当にこれで合ってんの?」と挑発したことでGLEATの女子レスラーと仙女の対抗戦が勃発するに至った。
29日の記者会見では、TDCホール大会で対戦が決まった細川とチサコが対峙。
細川は憧れのチサコを対面できたことを喜び、「明日はDASH・チサコ選手に除夜の鐘になっていただき、私が108回蹴らせていただく除夜の鐘イベントを開催させていただきます。私はGLEATとスーパースターを背負っているという覚悟を背負って闘いたいと思っております」と定評ある独特のワードセンスで挑発し、フェイスオフでの記念撮影時にはエルボーで殴りかかる気迫を見せていた。
試合は、握手を拒否された細川がエルボーを打ち込む奇襲から始まるが、チサコは退屈そうにこれを受け止め、細川のドロップキック連打にも倒れること無く髪を掴みながらの強烈なエルボーで幾度も細川をダウンさせ、立ち上がるのを待つこともなく顔面へのスライディングキックや逆エビ固めで追撃。
細川は雄叫びを上げながら気迫のビンタを連打していき、丸め込みでの粘りを見せてダイビングフットスタンプ3連打。これを軽々と返したチサコはお手本とばかりにダイビングフットスタンプで細川の腹部を貫き、最後はホルモンスプラッシュでカウント3を奪った。
GLEATでのデビュー戦を終えた細川はバックステージで力なく座り込み、「今日はDASH・チサコ選手に除夜の鐘になっていただいて、除夜の鐘イベント開催……だったんですけど、こっちが鐘になりました。自分は覚悟を持ってGLEATに来て、本当に良かったと思います。もっともっとGLEATします。途中で自分がスーパースターということも忘れてしまった」と落胆のコメント。
対するチサコは「細川ゆかり?言ってることとやってること、全然じゃん。期待させといてガッカリだよ。あんなんだったらさあ、もうマットでやっとけば良いんじゃない?完璧にプロレス舐めてるわアイツは。ホントに。やる気あんの?CIMAさん、言ってたよ。『世界のトップに立つ』って。あんなんでいいんスか?」と相当に苛立った様子で試合の感想を語る。
しかし、最後には「今はあんなんだから、あとは伸びるしか無いっすよね。今回は成長するっていう期待を込めて……まあ私はアレがいつもどおりなんですけど、ちょっと厳しくやらせていただきました。また成長できたときに、バシバシ張り合いましょうよ。またやったげてもいーよ」と優しい言葉を残して去っていった。