“過激な仕掛け人”新間寿が乱心?!プロレス界引退表明、初代タイガーマスクへの小言など舌好調!「私に代わるべき人間がなんで現れてこないのか!」

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 2日、都内某所にて12月9日に新宿FACEで開催される『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスvol.14』についての記者会見が行われ、“過激な仕掛け人”新間寿がその胸中で荒れ狂う想いを吐露した。

 会見で挨拶を求められた新間は、「先日、BSのNHKでアントニオ猪木の近況が放映されました。『余った人生をアントニオ猪木とともに』ということで、私なりに頑張りましたが、私は長生きをしすぎたとここに思っております。もうそろそろ私はこの世界から遠く離れるべきだと、そういう想いに駆られました。もう私の時代ってものは、昭和の新日本プロレス時代に終わっていた」と遠い目で語り出し、約10分かけてプロレス界に捧げた自らの半生を振り返った後に「私は今日限りでプロレスに携わるのではなく、傍観者としてこれからの人生を生きていきたい」とプロレス界からの引退を宣言。

 しかし、これを受けた記者席に座る中の1人が「新間会長がまだまだお元気な内にプロレス界から身を引くっていう意見が出るってのはどうかと思います。業界とか団体とかね?新間会長になんかしてもらえることとか、あるいは恩返し出来ることっていうのを、もっと団体の人達1人1人が、業界の人達1人1人が考えて、出す結果がプロレス界全体の底上げにつながると思う。新間会長には、傍観者でもいいんですけども、生涯やっぱりプロレス界に物申していただきたいです!」と約1分半に渡る熱い“演説”をぶち上げる。

 すると、新間はIWGP創設時のエピソード、藤波辰爾やタイガーマスクとのWWFおよびWWEの思い出と自らが残してきた功績を述懐し始め、徐々にヒートアップ。「ファンが喜ぶことを見て喜ぶのは私の喜びでありました。今、そういう人間がいますか?!私に代わるべき人間がなんで現れてこないのか!それには、タイガーマスクに代わるべきスター、藤波に代わるべきスターを生み出さなかったこのプロレス界じゃないですか。BSのテレビ朝日を見ても、金曜日の8時に私はたまにダイヤルを合わせます。そして見るけども5分経たないうちに私はその画面から別の放送に切り替えております。どうしてこういうことになってしまったのか。私がいて、面白くした昭和の新日本プロレス。私がいなかったら昭和の新日本プロレスというのはちっとも面白くなかったと、そういう自負心を私は持っております」といつもの調子を取り戻し、その目には活気が戻っていた。

 そして、元気を取り戻した新間は「真っすぐ歩けないと言いながらも、10m、20m歩くときには私より早く歩く。まだまだ彼は隠している才能があるんだと思う。そろそろ“覆面”を取って、キチっとして、私以上にもって、あなたのアイディアでもって、プロレス界を活性化する、そういう気持ちはありませんか?タイガーさん?」と初代タイガーへの発破とも皮肉とも取れる言葉を投げかける。

 これを聞いた初代タイガーは、「新間に代わるものを持った人間はいません。新間の前に新間無し。新間の後に新間無し。こういう人間は出てこないですよ。今まで新間さんがなにを行ったか、新間さんがプロレスのテクニックを教えてくれるか?そうではないはずです。新間さんがやってきたことは、プロレスの魂を創ってきた。その魂を我々は現さなくてはならない。それをやらない限りプロレスの復活というのは絶対にありえません。そのことを私は断言したいと思います。新間の功績というものは魂であるということを。新間さんのマネは誰も出来ません」と熱い気持ちでこれに応えた。

 会見終了後には「別れの挨拶に持ってきたんだ(笑)」とマスコミ陣に記念品のボールペンを配るなど飄々とした姿を見せた新間だったが、そのプロレスに対する愛は本物の中の本物。時代が新間を求める限り、新間は“仕掛け人”として影からプロレスを支えていくだろう。

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