「また強くなってしまった」“初代タイガーマスクの二番弟子”間下隼人が元大相撲力士レスラーを倒して王座防衛しRIZINファイターとの防衛戦へ!

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 31日、東京都・後楽園ホールにて『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.25』が開催。間下隼人が将軍岡本を下してレジェンド王座の初防衛に成功した。

 現在、初代タイガーマスク率いるストロングスタイルプロレスの至宝たるレジェンド王座を戴冠しているのは、“初代タイガーマスクの二番弟子”間下隼人。
 間下は、兄弟子であるスーパー・タイガーを超えることが出来ずデビューから約16年もの間“二番手”としてくすぶり続けていたが、今年2月にはついに殻を破って団体の至宝・レジェンド王座を戴冠。新たな団体の顔として驀進している。

 間下の初防衛戦の相手には関根“シュレック”秀樹が名乗りを上げ、団体側もシュレックの挑戦に内定を出していたものの、シュレックの練習中の怪我によって挑戦はお流れに。代わりに挑戦者として団体が用意したのは、間下の宿敵たる将軍岡本。

 かつて間下と将軍岡本は、UWAアジアパシフィックヘビー級王座をかけて激しい抗争を展開。2021年4月に間下が保持していた同王座を将軍が奪取して以降は対戦することがないままでいたが、今回は約2年4ヶ月ぶりに激突。前回と同じく間下が将軍を王者として迎え撃つ構図となった。

「前みたいにケチョンケチョンにしたいと思います」と余裕たっぷりの将軍に対し、間下は「数年の成長を証明する」と多くは語らず防衛に対しての強い決意を見せていた。

 試合は、元大相撲力士の将軍が圧倒的な腕力で制圧し、ぶちかましで場外までふっ飛ばしていたぶっていくという間下にとって苦しい立ち上がり。
 しかし、間下は折れること無く敢えて真っ向からのエルボー合戦を挑んで将軍を怯ませ、初代タイガーから仕込まれたナメずに思い切り打ち込むミドルキックを猛連打。これに顔色を変えた将軍はぶちかましや百烈張り手で畳み掛けて必殺のカイケツを狙うが、間下は十字架固めで切り返し、側頭部へのトラースキックからリアルデンジャラスバックドロップ。さらにランニング・ケンカキックからハイキック、さらにF.S.R(※フィッシャーマンズ・スープレックス・ライオット)で叩きつけてカウント3を奪った。

 王座戴冠時の試合後には微塵も余裕がなく息も絶え絶えといった様子だったが、この試合後には大歓声に笑顔でポーズを決めて応えるなど一皮剥けた様子を見せ「今日の試合はみなさんいかがだったでしょうか!まだまだ暑い日が続きそうです。しかぁし!今日8月31日、ここ日本、いや世界、いや、宇宙で一番熱かった場所は後楽園ホールじゃないでしょうか!まだまだ強い敵を倒して、どんどん上を目指してやる!ストロングスタイルプロレスは、この俺、間下隼人が引っ張っていく!文句ねえよなァ!」と堂々のマイクで大会を締めた。


 仇敵・将軍を倒して王座防衛に成功した間下は自信を見せ、「あの人に勝つことによって僕はまた強くなってしまいましたから。どうせ戦うんだったら、関根”シュレック”さんも今日戦った方が良かったんじゃないですか。まだまだ成長期ですから。もう37ですけど」と軽快なジョークを飛ばしつつ、流れてしまったシュレック戦に向けて闘志を燃やした。

 UWA王座を争っていた当時の間下は、将軍と比べて格落ちが否めない立場にいた。
 しかし、この2年間で間下は急成長。初代タイガーから必殺のF.S.Rを授けられたり、ジャガー横田からリングで厳しい洗礼を受けたりといくつもの試練を乗り越えて殻を破ってきた。

 初代タイガーマスクの魂を直々に注入された者として、間下がプロレス界でどのような足跡を残していくのか。今後の若虎の活躍に期待していきたい。

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