UFC契約を逃した扇久保博正が19歳でUFC行きを果たした井上直樹への複雑な想いを吐露!「僕はあの時から心の底から幸せだと思ったことはありません」
30日、RIZINが12月31日に開催するさいたまスーパーアリーナ大会『Yogibo presents RIZIN.33』に関する記者会見を実施し、RIZINバンタム級トーナメント準決勝に出場する扇久保博正が対戦相手の井上直樹への複雑な想いを語った。
現在、RIZINではバンタム級JAPANグランプリが開催されており、優勝者が現在はBELLATORで活躍中の王者・堀口恭司へ挑戦すると見られている。
今年大晦日のRIZINでは、その準決勝として朝倉海vs瀧澤謙太、扇久保博正vs井上直樹のカードが発表された他、同GPのリザーブマッチとして元谷友貴vs金太郎の対戦も発表された。
扇久保は2016年に修斗で世界フェザー級&世界フライ級王座を戴冠し史上2人目の世界王座の2階級制覇を達成し、UFC進出を目指して同団体の登竜門的番組であるTUFに参加し決勝まで進むも敗戦しUFC行きはならず。
これに対して今でも悔しい思いを持ち続けている扇久保は、2017年に日本人史上最年少の19歳でUFCとの契約を勝ち取った井上に対して複雑な想いを持っていた。
会見に登場した扇久保は、「僕は、あの時から、心の底から幸せだと思ったことはありません。5年前、僕がUFCの切符を掴みかけました、でもその切符を掴んだのは、当時19歳の彼でした。このトーナメントが始まってから、僕は井上選手のことしか見えていません。リングの上でやっと会えるのが楽しみです。必ず勝ちます。そしてこの4人の中で最後笑っているのは、僕です」と普段の明るい雰囲気とは異なる真剣な表情で想いを吐露。
他方、井上は扇久保個人については何も語らず「今回、準決勝・決勝も勝って優勝して、しっかりいい形で今年最後を締めくくりたいと思います」とコメントを残した。
この一戦について、朝倉海は「実力的には五分五分なのかなと思ってるんですけど、井上選手が扇久保選手をKOとか一本できるイメージが沸かないのと、組み力とかは扇久保選手のほうが強いんで、判定で勝つのかなと予想してます」と扇久保の勝利を予想。
そして榊原信行CEOは「扇久保の今日の発言なり、期すものを聞くとですね、井上直樹対策をしっかり立ててくるとするなら、すごく勝ちに徹した試合に彼がこだわれば、意外にそんな簡単なゲームにならないのかなって気もします」という見解を示した。
『Yogibo presents RIZIN.33』
日程:2021年12月31日(金)
開始:14:00(予定)
会場:埼玉県・さいたまスーパーアリーナ
▼RIZIN JAPAN GP 2021 バンタム級トーナメント 準決勝 RIZIN MMAトーナメントルール(61.0kg):5分3R
扇久保博正(パラエストラ松戸)
vs
井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)