平本蓮のドーピング疑惑を受けRIZINの榊原信行CEOが「ネットに出てる情報だけで判断しないで欲しい」と格闘技界のインフルエンサーに苦言
21日、都内某所にてRIZINが記者会見を開催。平本蓮のドーピング疑惑についての対応を発表した。
平本は7月28日の『超RIZIN.3』にて朝倉未来と対戦し、1RでTKO勝利を収める圧倒的な強さを見せつけた。試合後には未来も引退を表明し、長きに渡る両者の因縁に決着が付いたということで格闘技ファンの心に大きな感動を呼んだ。
しかし、今月20日夜にSNS上にて出自不明の音声データを根拠に「平本が未来戦でステロイドを使ってドーピングをしていた」と主張する人物が現れて界隈は大騒ぎに。本人が何もコメントを発していない上に現役選手を含む格闘技界隈のインフルエンサーが様々な情報発信を行っていることもあり、ゴシップ的に憶測が飛び交っている状況にある。
この日の会見冒頭には、RIZINの榊原信行CEOが平本蓮のドーピング疑惑について言及。
「RIZINとしては明確な回答を出させていただきます。既に皆さんにお伝えしている通り、タイトルマッチとグランプリの場合は大会当日に全選手厳正なる検査を行っています。その検査結果がすべてです。結果は来週中には出てくるということで。アメリカの検査機関(SMRTL)に依頼して、平本蓮選手も朝倉未来選手も両選手から検体(尿)を採取してドーピング検査をしています。この検査結果は公表するということをお約束しておりますので両選手のいずれかの選手の検体から陽性反応が出れば、ルールに基づいて対処する。それ以上でも以下でもないという状況です」と報告した。
また、会見終了後の囲み取材では今回の件を含めたドーピング問題、SNS上での不確定情報の拡散といった社会問題についても言及。
「結果に対しての非難はあるかもしれないけど、憶測の中で、特に同じアスリートの人たちが今の時点で黒だ白だって話が蔓延するのは格闘技界全体にとっても良くないことだと思ってますけどね。それくらいみんなの注目度が高かった試合だから騒がれるのかな。書きたい放題じゃないですか。誰が書いたもんか分からないし。書かれる側はたまったもんじゃないでしょうけど。現時点で僕らはどっちの選手がああです、こうですって気色ばんで言うことは出来ない。現役の選手たちを含めて、検査過程の途中で決定的に発言力が大きい人がネットに出てる情報だけで判断を曲解しないで欲しいなと。結果が白だ、黒だっていうのが明確に出てから『俺はこう思う』『それは残念だ』『良かったね』だとか。これも選手たちの自由もあるんでね。難しいところですね」と語り、格闘技界隈のインフルエンサーたちに釘を刺した。