12・5後楽園での「D王」決勝で激突する竹下幸之介と上野勇希がともに優勝宣言!竹下は「僕たちしかできない闘いを見せた上で、完全優勝したい」

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 DDTプロレスが11月26日、東京・渋谷区のAbemaTowersで記者会見を開き、「D王 GRAND PRIX 2021 Ⅱ」優勝決定戦(12月5日、東京・後楽園ホール)で対戦する竹下幸之介と上野勇希がともに優勝を口にした。

 大混戦のAブロックを勝ち上がった上野は「火野(裕士)さん、遠藤(哲哉)さん、秋山(準)さん、こんな大きな勝ちはないと思う。吉村(直巳)君、ボディガーさんへの負けはとても大きく、重要な試合ばかりで。そんなAブロックを這いつくばって、這い上がった先に竹ちゃんがいて。今まで何度かシングルしましたけど、胸を借りる立場で、(竹下は)胸を貸す立場で。今回ブロックを勝ち上がった者同士で優勝決定戦という場所で同じ立場で闘えるのが本当に大きくて。今回は夢のある同級生じゃなくて、やっと一人のレスラーとして同じ立場で闘えることが重要で。こんなに楽しい日が終わるのはさびしいので、続けるために必死になって、倒れても這いつくばってでも絶対勝って、優勝したいと思います」と力を込めた。

 一方、4勝1分けと無敗でBブロック首位になったKO-D無差別級王者の竹下は「公式戦は1試合も楽に勝てる試合はなくて、年々メンバーのレベルも上がって、特に今年はヘビー級が多いなかで、非常に大事なものをつかんだ。そのD王を上野はジュニアヘビー級の体で勝ち上がってきて、こうして僕と決勝で並んだ。彼のこれまでの想像もできない努力の成果であり、努力してきたからこその奇跡を彼は起こしたんだと思います。でも僕は上野勇希にとって高い壁であり続けたいから、上野勇希が竹下幸之介に勝つ奇跡はまだ起こすわけにはいかない。僕たちしかできない闘いを見せた上で、完全優勝したいと思います」とキッパリ。

 対戦相手のブロックでの闘いを見た印象について、上野は「本当に大きいし、力も強い、速い、コンディションもいい。すごい竹下幸之介のことはリーグ戦を見てても感じてるし、今までも知ってた。そういう意味での評価は高すぎるほどだと思う。それでも今は勝てると思えてることが自分のなかで大きい」と話した。

 竹下は「D王でもそうなんですけど、彼がUNIVERSALのチャンピオンでベルトを防衛してたときから感じてたんです。ロジックでは説明できない、よくわからない強さがこの1年くらいの彼にはあって。それをぶつけてきてくれるのが楽しみだし、僕が受け止められるキャパを彼の勢いで超えてきてほしい。僕が想像つかないような闘い方、勝ち方で勝利を狙ってほしい。そこを打ち崩してこそ、受けがいがあると思ってるので、それを楽しみにしてます」と語った。

 昨年の「D王」で竹下は腕のケガに苦しみながら、なんとか決勝に上がったが、今年に関しては「去年のD王では腕の筋肉断裂で、痛いとかどうこうというか力が入らないハンデがあった。それを考えると、今年は持病のぎっくり腰も1度も発症してませんし、コンディションの面では失速する瞬間がないんで。本当に強くなった1年だと思います」とコンディション面でも自信を見せた。

 上野は80キロ弱で体格的には不利になるが、「遠藤さんは90キロぐらいとのことですがほぼヘビー。ほかの選手はスーパーヘビー。苦手かどうかで言うと、特に苦手意識はなくて。もちろん余裕がある勝利はまずないというのが前提にあって。必死になる、ズタボロになることも想像できる。イメージできるからこそ気持ちのもっていき方は想像できる。このリーグ戦、ヘビーばっかりだった結果、決勝が竹下幸之介というのは悪くないんじゃないかと思ってます」と話し、体重差は問題なしとしていた。

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