10・12後楽園で平田一喜と一騎打ちを行う“バトルドール”ヨシヒコの狙いやいかに
“ピープルズ・バトルドール”ヨシヒコがDDTプロレスの10月12日、東京・後楽園ホールでの「Get Alive 2021」に参戦し、第二ダークマッチで平田一喜と対戦するが、その狙いがナゾに包まれている。
ヨシヒコは人間離れした変幻自在な動きを見せる世界で唯一無二のバトルドールで、必殺技の輪廻転生は誰にもマネができないアクロバチックな技で、多くのプロレスラーからピンフォールを奪ってきた。
09年10月25日の後楽園、15年3月21日の埼玉・春日部ふれあいキューブでは飯伏幸太と2度にわたってKO-D無差別級選手権で対戦し激闘を展開。これらの試合は今でも日本プロレス界史上、語り草になるほどの名勝負となった。
その後もDDTに定期的に参戦してきたヨシヒコだが、昨年6月6日、「WRESTLE PETER PAN 2020 DAY1」(無観客試合)での竹下幸之介とのラストマン・スタンディングマッチで爆破され、もはやその選手生命もこれまでかと思われた。
しかし、同7月12日、東京・板橋グリーンホール大会で奇跡の復活を果たし、アイアンマンヘビーメタル級王座を奪取。同月には初の米国遠征を敢行し、同王座は失ったものの米国のプロレスファンに鮮烈なインパクトを残した。
しばらく消息を絶っていたヨシヒコだが、「Cyber Fight Festival 2021」(6月6日、さいたまスーパーアリーナ)で突如出現。9月12日の福岡・西鉄ホール大会で久しぶりに試合に出場すると、同26日の後楽園では秋山準と初タッグを結成し、HARASHIMA、平田組と対戦。平田にロコモーション式ジャーマン5連発を繰り出すなど絶好調ぶりをアピール。今回、平田のその善戦ぶりが評価され、10・12後楽園では両者によるシングル戦がマッチマイクされた。
ここに来て、その参戦頻度が急に増えたヨシヒコの真意を尋ねるべく、記者は10月某日、DDTスタッフの依頼でDDT道場を訪れ、ヨシヒコの単独取材を敢行した。だが、ヨシヒコは練習の様子を見せることをかたくなに拒否し、何を聞いても一切ノーコメントを貫き、その胸中を推しはかることは残念ながらできなかった。
果たして、ヨシヒコの継続参戦の狙いは何なのか? 10・12後楽園での平田戦で何かが分かるかもしれない。